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143話 確認事項①
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それから新たな異変は無かったものの、それが逆に不安になるというもので。
で調べれないかとソウクロウに相談したら、書庫を使っていいとの事で。
情報の探し方とか素人だしそもそも人狼の情報なんてそこに無い気もしてるが、何もしないよりはマシだ。気分転換で何か案を思いつく事だってあるかもしれない。
書庫の書物は失われないよう、何度も写しを経たと言っていた。実際現物も古さは感じる状態だが精々数十年程、機械的に印刷された字だった。
カテゴリ分けされた中から獣妖怪の関係を見てはいるが、やっぱりそう簡単に当たる訳も無く。そもそも狼に関する妖怪の情報すら見当たらない。
淡々とした文章で頭が疲れ、そういや狼って日本じゃ神格化とかあったよなと思い至ったところで、硬質な衝突音にびくっとする。
隣の部屋にはソウクロウ。一度気になってしまったからには、無理に意識から外そうとするよりは。
「そっちは何してるんだ?」
「…この槍の方から何か分からないかと思ってな。」
という事は、例の槍が床か何かに当たった音か。
以前はあったソウクロウの覇気が、今は無い。やはり責任を感じてるようだった。
「そういえば怪異は消えたけど、槍はそのままなんだな。」
「あぁ、これは普通に物理的に作られた物だ。柄の部分なんかは何の力も感じない普通の木材だ。
故に、問題となるのはこの刃先。そしてそもそも『何故こんなものがあったか』だ。」
記憶から探り出す、槍の形状。ねじれた骨のような刃先、複数の呪具が混ざってるとか言ってたっけか。
「調べたとして、何か分かるものなのか?」
「呪いとは自動活動型魔術。その仕組みがこの刃先に記されてる。
…だが、混ざりすぎて分からん。例えるなら絵の具を何色も重ね、灰色になったような。
こんなものを受けて単一の呪いが強く出て、今こうして正気でいるのが不思議なくらいだ。普段狼を扱うイメージが功を奏したか?」
つまり灰色の中から奇跡的に赤だけ筆にしみ込んだ、みたいな?
「そもそもお前の状態が純然たる人狼とも限らんのだ。
過去の情報も大事だが、まずは現状把握するのもよかろう。」
で調べれないかとソウクロウに相談したら、書庫を使っていいとの事で。
情報の探し方とか素人だしそもそも人狼の情報なんてそこに無い気もしてるが、何もしないよりはマシだ。気分転換で何か案を思いつく事だってあるかもしれない。
書庫の書物は失われないよう、何度も写しを経たと言っていた。実際現物も古さは感じる状態だが精々数十年程、機械的に印刷された字だった。
カテゴリ分けされた中から獣妖怪の関係を見てはいるが、やっぱりそう簡単に当たる訳も無く。そもそも狼に関する妖怪の情報すら見当たらない。
淡々とした文章で頭が疲れ、そういや狼って日本じゃ神格化とかあったよなと思い至ったところで、硬質な衝突音にびくっとする。
隣の部屋にはソウクロウ。一度気になってしまったからには、無理に意識から外そうとするよりは。
「そっちは何してるんだ?」
「…この槍の方から何か分からないかと思ってな。」
という事は、例の槍が床か何かに当たった音か。
以前はあったソウクロウの覇気が、今は無い。やはり責任を感じてるようだった。
「そういえば怪異は消えたけど、槍はそのままなんだな。」
「あぁ、これは普通に物理的に作られた物だ。柄の部分なんかは何の力も感じない普通の木材だ。
故に、問題となるのはこの刃先。そしてそもそも『何故こんなものがあったか』だ。」
記憶から探り出す、槍の形状。ねじれた骨のような刃先、複数の呪具が混ざってるとか言ってたっけか。
「調べたとして、何か分かるものなのか?」
「呪いとは自動活動型魔術。その仕組みがこの刃先に記されてる。
…だが、混ざりすぎて分からん。例えるなら絵の具を何色も重ね、灰色になったような。
こんなものを受けて単一の呪いが強く出て、今こうして正気でいるのが不思議なくらいだ。普段狼を扱うイメージが功を奏したか?」
つまり灰色の中から奇跡的に赤だけ筆にしみ込んだ、みたいな?
「そもそもお前の状態が純然たる人狼とも限らんのだ。
過去の情報も大事だが、まずは現状把握するのもよかろう。」
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