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レミレニア編
80話 即断即決⑤
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前方の鉤爪も後方の牙も、届く事は無かった。
鳥は槍に貫かれ、背後には炎の防壁。
槍使いの徒人と猫人の術士、そして遅れてきたエルフのパーティだった。
「ふぃー、危ないとこだったな、あんた。
しっかし、マジで派手な事になってやがんな。何が起こってやがんだ?」
槍の人の言葉に対し、エルフの人が返答する。
「さっきの魔力、誘いの香…に似た感じだった。だから、それにおびき寄せられてる、んだと思う。」
「騒ぎ起こしてその間に逃げようって算段か? ま、させねーけどな。
一気に行くぞ!」
「オウ!」
茶トラ模様の猫人の術士が、妨害範囲を確保しながら炎を緩める。それを飛び越え、槍の人が突撃していく。
追従する炎が側面からの襲撃に対し、牽制をかける。
そんな傍ら、そのパーティメンバーのエルフの女性に、さっき放り捨てた剣を手渡される。
「大丈夫…でしょうか?」
受け取った右の手首が、剣の重みで少し痛む。だが、握れない程ではない。
「大丈夫といえば大丈夫、かな。」
「厳しいのなら…休んでて。今は、無茶をする時じゃない。」
「でも、あの数相手じゃ──」
さっき見た限りでも周囲に20体ほど、後から加わるのもまだいるだろう。
戦力は少しでも──
「前線の要が銅板の後輩…って聞いて、2人とも張り切ってたの。
『いいとこ見せるんだ』、ってね。」
そう言い立ち上がり、魔物の軍団の方を向く。腰に結びつけられた銀板が、きらりと輝く。
「私も、頼りない先輩とは思われたくない、から。
だから…後は任せて。」
剣を抜き戦地に向かう後ろ姿は、凛々しい頼もしさがあった。
ふと見上げると、様子見してた魔物の数が大分減っている。屋根の上の1体が、向こう側へと飛び降りる。
目の前の3人以外にも、更に遠くからも戦いの音がする。
ラディの側も同じような感じだろうか。状況を把握する為にも、一旦戦線から撤退する。
鳥は槍に貫かれ、背後には炎の防壁。
槍使いの徒人と猫人の術士、そして遅れてきたエルフのパーティだった。
「ふぃー、危ないとこだったな、あんた。
しっかし、マジで派手な事になってやがんな。何が起こってやがんだ?」
槍の人の言葉に対し、エルフの人が返答する。
「さっきの魔力、誘いの香…に似た感じだった。だから、それにおびき寄せられてる、んだと思う。」
「騒ぎ起こしてその間に逃げようって算段か? ま、させねーけどな。
一気に行くぞ!」
「オウ!」
茶トラ模様の猫人の術士が、妨害範囲を確保しながら炎を緩める。それを飛び越え、槍の人が突撃していく。
追従する炎が側面からの襲撃に対し、牽制をかける。
そんな傍ら、そのパーティメンバーのエルフの女性に、さっき放り捨てた剣を手渡される。
「大丈夫…でしょうか?」
受け取った右の手首が、剣の重みで少し痛む。だが、握れない程ではない。
「大丈夫といえば大丈夫、かな。」
「厳しいのなら…休んでて。今は、無茶をする時じゃない。」
「でも、あの数相手じゃ──」
さっき見た限りでも周囲に20体ほど、後から加わるのもまだいるだろう。
戦力は少しでも──
「前線の要が銅板の後輩…って聞いて、2人とも張り切ってたの。
『いいとこ見せるんだ』、ってね。」
そう言い立ち上がり、魔物の軍団の方を向く。腰に結びつけられた銀板が、きらりと輝く。
「私も、頼りない先輩とは思われたくない、から。
だから…後は任せて。」
剣を抜き戦地に向かう後ろ姿は、凛々しい頼もしさがあった。
ふと見上げると、様子見してた魔物の数が大分減っている。屋根の上の1体が、向こう側へと飛び降りる。
目の前の3人以外にも、更に遠くからも戦いの音がする。
ラディの側も同じような感じだろうか。状況を把握する為にも、一旦戦線から撤退する。
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