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シント編
115話 英雄特訓⑤
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「どこまでやれるか分からないけど、よろしくお願いします」
「いざ!」
初手を仕掛けたのはあちら側。
姿勢を低く、踏み込んでくる。
何かありそうとは察するが、咄嗟の案も浮かばない。気付けば反射的に短剣を振り下ろしていた。
瞬間、手首に衝撃。腕ごと武器が弾かれる。
そのまま低空の一振り。跳ねてかわすが、おそらくそれが狙いだろう。
追撃の一振りを短剣で受ける。両刃型なのに左手を添えてしまったが、どうせ義手だ。大した問題ではない。
着地と同時に一気に踏み込み、首元を狙う。
「なるほど…動きの選択に迷い。だが。」
しかしあちらも手が早い。棍の中間部でガードされる。
「的確さは、時として読みやすさでもある!」
そのまま圧され、よろける。だがやり方は見えてきた。横攻撃への対応は不慣れだが、少し思案。
そこに割り込むリーチ最大の払いの一振り。受けても次に繋がらない間合い、一旦下がって──
──という相手のペースか。
撃ち落とすように弾き、被弾を覚悟で一気に踏み込む。
そしてナイフを大きく構える。
だが、その刃が届く前に腕を掴まれ、引き倒される。
そのまま地面に崩れた所に棍と足で拘束され、身動きが取れない。
「それに目的は抹殺ではなく『制圧・捕縛』だ。
冒険者としては適した動きなのだろうが、英傑として活動するなら改善の余地ありだな。」
完全に詰みの状態。勝負あり、と拘束が解かれる。
「だがナイフ一本で攻防をこなす身のこなしは、中々いいパフォーマンス性も兼ねうる。
熟達すれば、きっといい英傑になるだろう。」
「『パフォーマンス性』?」
「あぁ、ただ制圧するだけが英傑の戦いにあらず。
圧勝する様を大きく演出し、庇護の下である安心感をアピールする。それもまた英傑としての務めだ。」
「いざ!」
初手を仕掛けたのはあちら側。
姿勢を低く、踏み込んでくる。
何かありそうとは察するが、咄嗟の案も浮かばない。気付けば反射的に短剣を振り下ろしていた。
瞬間、手首に衝撃。腕ごと武器が弾かれる。
そのまま低空の一振り。跳ねてかわすが、おそらくそれが狙いだろう。
追撃の一振りを短剣で受ける。両刃型なのに左手を添えてしまったが、どうせ義手だ。大した問題ではない。
着地と同時に一気に踏み込み、首元を狙う。
「なるほど…動きの選択に迷い。だが。」
しかしあちらも手が早い。棍の中間部でガードされる。
「的確さは、時として読みやすさでもある!」
そのまま圧され、よろける。だがやり方は見えてきた。横攻撃への対応は不慣れだが、少し思案。
そこに割り込むリーチ最大の払いの一振り。受けても次に繋がらない間合い、一旦下がって──
──という相手のペースか。
撃ち落とすように弾き、被弾を覚悟で一気に踏み込む。
そしてナイフを大きく構える。
だが、その刃が届く前に腕を掴まれ、引き倒される。
そのまま地面に崩れた所に棍と足で拘束され、身動きが取れない。
「それに目的は抹殺ではなく『制圧・捕縛』だ。
冒険者としては適した動きなのだろうが、英傑として活動するなら改善の余地ありだな。」
完全に詰みの状態。勝負あり、と拘束が解かれる。
「だがナイフ一本で攻防をこなす身のこなしは、中々いいパフォーマンス性も兼ねうる。
熟達すれば、きっといい英傑になるだろう。」
「『パフォーマンス性』?」
「あぁ、ただ制圧するだけが英傑の戦いにあらず。
圧勝する様を大きく演出し、庇護の下である安心感をアピールする。それもまた英傑としての務めだ。」
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