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シント編
184話 帰還の歓迎
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やがて土の道から舗装道へ。
交差する大通りと細道、見慣れた建物。
出発から4日、短い期間だったとはいえ、やっぱり少しは懐かしい。
慣れた戦場で体を動かしリフレッシュ、ついでに「現出の輪」の更なる可能性の広さを垣間見れた。短いながらも実りある4日間だった。
だけど「現出の輪」は魔力切れ。確かめたい事、試したい事はいくらかできた。
どこまでも自由に扱える武器、と考えるとラディの戦い方のそれに近いだろう。と考えると、飛び道具や棍術も、真似て応用できるかもしれない。
あの時はすぐに魔力切れになった「竜の翼」も、色々とブーストをかけまくったからすぐ切れただけかもしれない。だとしたら、扱い方によっては、もっと少ない魔力で、安定して飛行できるだろう。
そんな案が浮かぶ程、すぐに試す事ができないのがもどかしい。
活動拠点から遠く見慣れない場所から、馴染み深い場所へ。
ここまで来れば、もう地図は把握している。ざっくりとではあるが。
雰囲気に浸るのもいいが、とりあえず荷物が重い。
確かこの少し先にある小道、そこで少し近道できたはずだ。
人の流れの合間を抜け、脇に寄り。
ここを抜けて、もう1つ小道を抜ければ、拠点は目の前だ。
その小道の半ば辺りで。
不意に横を過ぎる、透明光沢の刃。
自分にはかすりもしなかった。が、それはラディを貫いていた。
普通の人間なら血が出るところ、代わりに水滴が弾け飛ぶ。
だからといってラディ自身には何の問題も無い。けど、それがこの刃の相手に知られた事がまずい。
「お前か。『天啓』の指し示した魔物は。」
背後からの声。
その相手の纏う鎧には、見覚えがあった。
何故こんな所で、こんな形での遭遇になったんだ?
祭りの時に見かけた最高位騎士、ミツキ。
戸惑うラディが言葉を発する前に、手を引き駆け出す。
この感覚、圧倒的に強い魔物を見かけた時と同じもの。
殺す事にすら躊躇の無い、狩人の圧。
非常時やむなしと近場の屋上、「英傑の路」に向かおうと物置を足場とする。
だけど刃が先回り、次に移ろうとしてた街灯が切り倒される。
「ラディ、上まで掴めるか!?」
「え、は、はい!」
ラディが右腕を水の触手として伸ばす。が、やはり飛んでくる刃。腕の先が切り落とされ、ただの水として地に落ち散る。
ならば正面から立ち向かってみるか?とも思ったが、あいつの術の挙動が見切れない以上、勝ち筋はほぼ無い。
捕獲が目的か、あるいは甘く見られてるのか。
いずれにせよ、全力を出すつもりが無い今しかチャンスは無い。
だが逃げるにしても上は無理。下がるにしても大通りまで距離がある。
どうにか隙を作らないと……。
一瞬でもいい、どうにか気を逸らせられないか。そう考えてる間に、今度は紫色の刀剣類が降り注ぐ。狙いはこちらではなく、ミツキに向けて。
その術の主が、背後に着地する。顔の全面を覆う仮面にフード付きの衣装、鈍色仮面の一員だ。
対応に迷い戸惑う内に、黒い布に包まれ、捕縛される。
交差する大通りと細道、見慣れた建物。
出発から4日、短い期間だったとはいえ、やっぱり少しは懐かしい。
慣れた戦場で体を動かしリフレッシュ、ついでに「現出の輪」の更なる可能性の広さを垣間見れた。短いながらも実りある4日間だった。
だけど「現出の輪」は魔力切れ。確かめたい事、試したい事はいくらかできた。
どこまでも自由に扱える武器、と考えるとラディの戦い方のそれに近いだろう。と考えると、飛び道具や棍術も、真似て応用できるかもしれない。
あの時はすぐに魔力切れになった「竜の翼」も、色々とブーストをかけまくったからすぐ切れただけかもしれない。だとしたら、扱い方によっては、もっと少ない魔力で、安定して飛行できるだろう。
そんな案が浮かぶ程、すぐに試す事ができないのがもどかしい。
活動拠点から遠く見慣れない場所から、馴染み深い場所へ。
ここまで来れば、もう地図は把握している。ざっくりとではあるが。
雰囲気に浸るのもいいが、とりあえず荷物が重い。
確かこの少し先にある小道、そこで少し近道できたはずだ。
人の流れの合間を抜け、脇に寄り。
ここを抜けて、もう1つ小道を抜ければ、拠点は目の前だ。
その小道の半ば辺りで。
不意に横を過ぎる、透明光沢の刃。
自分にはかすりもしなかった。が、それはラディを貫いていた。
普通の人間なら血が出るところ、代わりに水滴が弾け飛ぶ。
だからといってラディ自身には何の問題も無い。けど、それがこの刃の相手に知られた事がまずい。
「お前か。『天啓』の指し示した魔物は。」
背後からの声。
その相手の纏う鎧には、見覚えがあった。
何故こんな所で、こんな形での遭遇になったんだ?
祭りの時に見かけた最高位騎士、ミツキ。
戸惑うラディが言葉を発する前に、手を引き駆け出す。
この感覚、圧倒的に強い魔物を見かけた時と同じもの。
殺す事にすら躊躇の無い、狩人の圧。
非常時やむなしと近場の屋上、「英傑の路」に向かおうと物置を足場とする。
だけど刃が先回り、次に移ろうとしてた街灯が切り倒される。
「ラディ、上まで掴めるか!?」
「え、は、はい!」
ラディが右腕を水の触手として伸ばす。が、やはり飛んでくる刃。腕の先が切り落とされ、ただの水として地に落ち散る。
ならば正面から立ち向かってみるか?とも思ったが、あいつの術の挙動が見切れない以上、勝ち筋はほぼ無い。
捕獲が目的か、あるいは甘く見られてるのか。
いずれにせよ、全力を出すつもりが無い今しかチャンスは無い。
だが逃げるにしても上は無理。下がるにしても大通りまで距離がある。
どうにか隙を作らないと……。
一瞬でもいい、どうにか気を逸らせられないか。そう考えてる間に、今度は紫色の刀剣類が降り注ぐ。狙いはこちらではなく、ミツキに向けて。
その術の主が、背後に着地する。顔の全面を覆う仮面にフード付きの衣装、鈍色仮面の一員だ。
対応に迷い戸惑う内に、黒い布に包まれ、捕縛される。
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