息づく運命

ハイドン

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イケメンside

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イケメンside

年齢18歳・身長177cm・体重58kg・趣味は読書と筋トレの外山 陸
今年有名大学の文学部に現役合格しました。

さっそくキャンパスを歩いていると、人気がなく、桜が綺麗に咲いている道にベンチを見つけたので、本を読むことにした。
春にキャンパスで官能小説を読む新入生は自分だけだと思う。

周りの人には知的だのなんだの言われるが、実際はただ淡白なだけだと認識している。
一部の友人は変態だと知っているが、これをいわゆるギャップ萌えというのではないか

そんなことを考えながら楽しみにしていた新刊で、何度もニヤける。こんな場面を見られたら俗に言う社会的死が待っているのだろう。

小説を少し読み進めていたところで耳障りな高めの声のせいで読むのを断念せざるを得なくなった。

「うっそ、こんなところにイケメン君がいるー!いぇーい!うちら、ここの大学の2年でーす!」

「ねぇねぇどこ出身?学部は?趣味とかあんの?あ、彼女持ち?」

突然の知らないケバいお姉さんたちに少々動揺するも続きを早く読みたかったので対応することにした。

「文学部の外山陸っていいます」

「じゃありっくんね!」


は?と思ったその時だった。突然変な女の子が飛び込んできたのは。


「Hey!お嬢ちゃんたち!うちのツレに何か用かい?」

「あ?」

おかしなテンションと言動で口走るその女の子は保育園からの幼なじみだった。

彼女は高校受験で女子校に進学したので実に3年ぶりだ。
まさか同じ大学だとは思っていなかった。
突然登場した彼女は半ギレのギャルに押され気味だ。

「うちら~、りっくんとこれからデートなんですけどぉ~?」

初耳だ。僕は文学部だが、今から受験し直して医学部に入ってこのビッチたちの頭のために脳の勉強をしてやりたい。

そして彼女は苦虫を噛み潰した顔をしている。おそらく僕に嫌悪感を抱いているのだろう。

「悪い、こっちが先約な」

そろそろこのビッチたちを本気で追い払いたくなった僕は幼なじみの作戦にのることにした。

「え~、誰だよその冴えない女www」

そう言われた僕は相手が幼なじみだったので昔のように冗談を言った。

「こいつ?僕の彼女」

彼女じゃないのに彼女だと言って幼なじみがどんな顔をするのか気になって彼女を見るとフリーズしていた。
ここまで表情のない真顔は見たことがない。


これは僕のこと忘れてるのか?それとも僕だと気付いてないのか?


桜の花びらを運ぶそよ風の音だけが僕の耳に聞こえていた

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