息づく運命

ハイドン

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休憩じゃない休憩

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カフェに着いた聡子は店内を見回す。

「いらっしゃいませ、1名様ですか?」

「あ、いえ、友人が先に来ているはずなんで」

1名様…、なんと悲しい響きなんだ…。
1人カラオケは興味があるけど、この単語を聞きたくないがために1人の時はカラオケに足が向かない。
こんな単語を聞くことになったのも全部あの男のせいだ。


そんなことを思いながら入口に突っ立っていると奥で手を挙げてくれた友人を発見した。

聡子はまっすぐ席に向かうと少し乱暴に鞄を下ろした。

「あら、どしたの」

友人が丸くて大きな目でキャラメルラテを飲みながらこちらを見ている。

大きな黒い瞳に高い鼻、肩より少し長い髪で、透き通った声の彼女は私の友人の太田 茉莉だ。

中高と同級生で大学は同じ大学の法学部に通っている。
元バスケ部で、身長も167と高身長でかっこいい。並んで歩くと横にモデルがいるみたいで、男に対して優越感を感じたこともある笑

「あー、ちょっと変なのに絡まれてねー」

「聡子は可愛いからしょーがないっすねー笑」

いやいや、おたくはいつも変なの寄ってきてんじゃん。

「で、どんなのだったの?」

「なんか、めんどくさいの」

「へー、愛しのりっくんじゃなかったのね」

一瞬で顔が紅潮したのがわかった。熱いです。
そーいえば、さっきの奴もりっくんとか言われてたか。どーでもいいけど

「あいつ、どこの大学行ったかわかんないし…」

「聡子たち連絡とってないの?」

「ケータイ変えたのか連絡先なくなっちゃって…」

高校に入ったときは連絡をとりあってたはずなのに気付いたらこうなっていた。
連絡先変わるなら一言言ってくれればいいのに、何考えてるのかほんとにわかんない

「あ!私、先輩に呼ばれてるんだった!聡子また今度ね!」

「あっ…」

そう言って茉莉は1000円札を置いて走っていった。せっかく2人でゆっくりできると思っていたから残念だ。まさかの到着から20分で友人は去っていった。

1人になってしまったので聡子も店を出ることにして伝票を見ると怒りが込み上がってきた。

「茉莉…私が来る前にパフェ食べてんじゃん…。1000円じゃ足りねーんだよ…」

今度奢らせることを決心して聡子は店をあとにした。
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