ファンタジーの世界より日本に転生しました

鯖味噌缶

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第六章 第三節

修行開始

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チュンチュン、チュンチュン。
小鳥達が囀っている。
未だ陽が昇ってから浅い早朝。辺りは薄暗い。しかし、全く視えない程ではない。霧も、ぼんやりとだけかかる。正に朝ぼらけと云うに相応しい朝だ。
そんな中、師匠邸宅の裏、近くの山の中を進む者達。そうです。彼らです。彼らは、白装束に身体を包み、修行開始前の安全祈願等を願掛ける為に、身体を清めにとある処へと向かっています。
真面目な面持ちで、言葉もそれぞれ交わすことなく。只、黙々と進みます。
進むにつれ、何やら水が激しく流れる音が聞こえて来る。ゴーーと水の流れる音。
皆さんもお気付きでしょう。そう、瀧行をする為に、瀧へと向かっているのです。
どんどん進むと、其の音も大きくなり、小さな、瀧行には程良い大きさの瀧が、大きな音をたてて流れているのが、見えて来る。
瀧の前まで来ると其処に在る祠の前で酒を供え、頭を下げ、礼を行う三人(四人)。とそれを遠目で見守るミー。ケンジは瀧の前近くで、左右に粗塩を盛り、其の中央付近に更に粗塩を撒き、両足で踏む。自身の口の中、右足、左足、右脚、左脚、右腕、左腕、胸、頭、身体全体に粗塩をパッパッとかけ、身を清める。
バケツに水を入れ、粗塩を流し込む。
ケンジは気合を込めてから、其のバケツの水をかぶる。

ケンジは更に気合を込めて
「臨、兵、闘、者、皆、陣、烈、在、前」
と唱えながら九字を切る。
それから、瀧に一礼する。
右手右足、左手左足の順に水で濡らす。
両手で胸に水をかけ、右肩より瀧に入り、首の後ろから背中にかけて瀧の水にうたれる。

ナオヤとタカシ(レナ)も同じ様に続く。

そして、彼ら独自の師匠から受け継いだ呪文を唱えながら、瀧の水にうたれ続ける。

暫く瀧の水にうたれ続けた後、瀧から出る。
瀧に一礼し、祠の前で護身法を解く。
先程供えた酒を瀧の中へ流す。

三人(四人)は、身体にタオルで包み込む様に巻いて、温めながら拭く。

※注意:此処までの作法等は飽く迄も、彼ら独自の師匠から受け継いだものであり、一般の瀧行とは異なるものです。遊び半分に真似等しないで下さい。お願い致します。

瀧行にて身体を清めた三人(四人)は、師匠邸宅へと戻る。ミーも後に続く。

到着するなり、三人(四人)はダッシュで風呂場へ向かう。脱衣所の前ではユキナが皆を出迎えて待っていた。

ユキナ
「温かいお風呂、出来てますよ」

三人(四人)は、桶でお湯を身体全体にかけると、そのまま湯船にザブンと浸かる。

三人(四人)
「ふ~。生き返る~。」

ユキナ
「フフフ。何時も思う事だけど、コレで清めになるのかしら?」
「朝ご飯も用意出来てますよ」

三人(四人)
「やったー。流石ユキナさん。わかってますね。」

ユキナ
「はい。わかってますとも。」

ミー
「コイツ等ホントに修行する気あんのか?」

三人(四人)
「それは其れ。これは之。」
「食べなきゃ修行は出来ません」

ミー
「ワタシはお先に朝ご飯行って来ます」
「ユキナさん、お願い致します」

ユキナ
「はい。皆さんも、キチンと身体を拭いて、ドライヤーで髪を乾かして、着替えたら朝ご飯食べて下さいね。」

三人(四人)
「は~い」

と云う事で修行開始前の瀧行を終えるのでした。
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