ファンタジーの世界より日本に転生しました

鯖味噌缶

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第十章 第五節

突然の新中華街

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家でおにぎりを食べるタカシ(レナ)。

レナ
「梅干しって、凄い味!何コレ、でも美味しい。」

タカシ
「レナも気に入ったみたいだな。実は、オレはおにぎりの中でも、梅干しが一番だと思っているんだ。なんたって、味のバランス感が堪らないんだよな。」

レナ
「うん。わかる。酸っぱい中にも旨味と甘みも感じる。」

タカシ
「今日買ったのは、『プレミアム梅干しおにぎり』だからな。特に美味いな。」

おにぎりを食べていると、家の鍵と扉の開閉音がする。

「ガチャ。キィー、バタン。」

何やら話し声も聴こえてくる。

「…分かった。それじゃあ、これから向かうよ。又後でな。」

足音は、早足でリビングのタカシ達の処へ向かって来る。

「バタバタバタ…。」
「おっ?タカシ。とレナちゃん。丁度良いから二人も行くか?新中華街。」

兄のスグルが、帰って来て早々にそう告げると。

タカシ
「新中華街?今、パンデミックだぞ。店やってるのかよ。」

兄のスグル
「それがなぁ、知り合いの店が新中華街に有るんだが、パンデミックでも店を閉店する訳にもいかないし、だからといって客も来なくてピンチなんだよ。それで、仲間達で店に行こうって話なんだ。」

先程迄の話声は、兄のスグルがスマホで仲間との連絡をしていた様です。

タカシ
「今から?」

兄のスグル
「今から。」

タカシは、スズの事もあるので悩みましたが、意外とアッサリ即決する。

タカシ
「行きます。」

兄のスグル
「それじゃあ、オレは部屋に戻って車の鍵を取って来るから、用意しとけよ。」

そう云うと、兄のスグルは直ぐに自分の部屋に行ったかと思うと車の鍵を持って戻る。
タカシは未だお茶を飲んでいる。

「はぁ。梅干しおにぎりには、やっぱり緑茶だな。」

兄のスグル
「何渋い事言ってんだ。お前はジジイか。」
「早く行くぞ。」

タカシ
「はいよ。」

二人(三人)は、兄のスグルの運転する車で新中華街へと向かう。
車中、タカシ(レナ)は兄のスグルの横で堂々と眠っている。

兄のスグル
「お腹一杯で眠くなったのか。中華食えるかな。」

そんな心配をよそに、タカシ(レナ)は眠り続ける。
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