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ハニー・トラップ
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「トーコさん。華さんが泣いてます。そろそろおっぱいじゃないでしょうか?」
冬が寝ている寝室に小鳥遊が入って来た。
「はいはい…華さん泣かなくても良いですよ。僕は後で頂きますから、あなたがお先にどうぞ♪」
…変態エロがなんか言ってる。
冬は起き上がり華に母乳を飲ませてたが、5分もしないうちにうつらうつらとし始めた。
「僕 傍についてますから、寝たまま飲ませたらどうですか?」
冬はベットに横になるとすぐに寝息を立て始めた。華が呑みやすいように支えながら、その様子を眺めるのが小鳥遊は好きだった。
そっとを連れ出しゲップをさせ子供部屋へと連れて行き戻ると、冬は胸が肌蹴たそのままの格好で寝ていた。隣に寝て、乳首を口に含むと冬が目を覚ました。
「ちょっと…何してるんですか?」
「ガクくんの授乳もお願いします。」
…馬鹿だ。
「良いですけど…いっぱい飲むと下痢しますよ?」
「だって期間限定だから、楽しまないと♪」
…この好奇心をもっと役に立つ何かに使えないものだろうか。
小鳥遊は乳輪を咥えて唇で噛むようにしてみたが、母乳はなかなかうまく出てくれなかった。
「上手くいきませんね。華さんと夏さんを観察して研究しているのに…あの子達は誰に教わらなくても上手に飲んで天才ですね。」
冬は呆れて笑った。
「母乳プレイ…結構高いって聞きました。」
…そんなこと言う奴は、あれだ…ハゲだ。
「小峠先生でしょう?そんなこと言うの?」
小鳥遊の唇がもぞもぞとしてくすぐったかった。
「うん…ずっと前ですけどね。」
…やっぱり…あいつの性癖には統一性が無い。
何度も吸われているうちに胸が張っていた。
「あ…おっぱい張ってきちゃったみたいですね。」
小鳥遊が冬の硬くなった胸に触れた。
「搾乳しましょうか?」
…いえ自分でするんで結構です。
冬が笑った。
「うーん。やっぱり難しいですね。これからは毎日練習しないといけませんね。」
小鳥遊は真面目な顔をして冬の胸を吸い続けていた。
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「ガクさんも少し休んだら?」
暇があれば子供たちを抱っこして眺めてばかりいる小鳥遊に春は言った。
「休みの時だけですから…こうやって眺めていられるのも。」
ふたりの父親は、冬や春よりも心配性で、子供部屋で寝起きをしているようなものだった。
「まるでガクさんと静さんが産んだ子供みたいね。」
冬は笑いながらそれを眺めていた。ふたりとも自分よりも母性本能が強いような気がした。
「思っていた以上に小さくて可愛いんです。それに赤ちゃんってとてもいい匂いがするんですよね。トーコさんのようですが、もっと甘い香り。」
小鳥遊がどれだけ子供を待ち望んでいたかが良く分かった。今泉の為に、毎日写真やビデオを撮って昼間の様子をメールしていた。
「本当に良い旦那さん達ね。ずぼらなあなたには勿体ない二人だわ。」
…言いたい放題だな。
冬は苦笑するしかなかったが、寝不足で頭がボーっとしていた。
「良いんですよ…今トーコさんは身体を休めるのが仕事ですから。」
小鳥遊は夏を抱っこしつつ新聞を読んでいた。
「病院でやってたみたいに搾乳して冷蔵庫に入れて置いたらどうですか?そうすれば、僕たちでもあげることが出来ますし。」
…確かに。
「でも…もうちょっと頑張りたいの。」
冬は大きなあくびをした。
「そうですか…夏さんも男の子ですから、生が良いはずです。」
…しーっ。この馬鹿チン!お母さんに聞こえるでしょう?
腕の中でグズグズ言い出した、夏のオムツを代えに子供部屋へと戻った。
冬は後に続いて部屋に入ると話し声が聞こえた。
「良いですか?夏さんと華さんは右側担当、僕は左側のおっぱいにしましょう。」
…おい...勝手に分担制にするな。
「また変なこと言って…。ねぇガクさんこそ疲れているんじゃない?」
春の前ではひた隠しにしていた変態エロだったが、小鳥遊の様子が最近はちょっとおかしい気がした。
「僕は大丈夫です。」
…疲れすぎて変態エロ解放モード?
「今夜は、お母さんと静さんに子供たちをお願いして、二人でゆっくり寝ましょう?お願いです。」
冬は小鳥遊の手を引いてベットルームへと連れて行った。
「しっかり眠ったほうが良いわ。」
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「小鳥遊 夏くん、今泉 華ちゃん。どうぞ」
小鳥遊と、冬は子供達の一ヶ月健診の為に病院に来ていた。
誰も何も聞かなかったが、小鳥遊と今泉を知る人々の間では、三人の関係は周知の事実だった。
小鳥遊と今泉が実はバイなのではないかなど色々憶測が飛んでいたが、誰一人として直接聞いてくるものは居なかった。子供二人の診察に、大人が4人付き添う異例の1ヶ月健診だった。
「あれ?静さん?オペじゃないの?」
青いスクラブのまま小児科に現れた今泉に冬は驚いた。
「僕が呼んだんですよ。丁度医局長が電話に出たんで代わってくれたんでしょう」
小鳥遊が笑って言った。
「ええ医局長に少しの間、代わって貰っちゃった♪」
スクラブを着た今泉は、本当に素敵だった。
…変態エロも白衣を着てたら素敵だもんね。
「わざわざ来なくても良いのに…。」
「ふたりのことを症例研究に出したいので、血液検査なんかも一緒に採ってもらうことになってたんですよ。産科と小児両方ですね。」
小鳥遊が静かに言った。
…そんなの聞いて無かった…まあいいけど。
「そう。」
小鳥遊の産休も終わり、病院に復帰した。
復帰初日は、朝早くから起きて二人に話かけていた。
「華さん、夏さん…お父さんはお仕事に行ってきますが,僕のことを忘れないで下さいね。」
ふたりの香りを何度もしつこく嗅いでいた。
「病棟で働いているガクさんからは想像できないですね。」
今泉も流石にその姿を見て呆れて笑った。
…確かに。
産休明けの初日から緊急オペで帰りが遅くなると電話が掛かって来た。
「何やってるの?」
春が子供達を代わる代わるに抱っこしては受話器の傍へ近づけてるのを見て冬が声を掛けた。
「ガクさんが,ふたりに遅くなるって伝えたいっていうから…。」
…あーあ…もう一体何やってんだ。
「お母さんも そんな馬鹿なことに付き合う必要は無いのよ!」
冬は春から電話を取り上げると
「ガクさん…早く手洗いして下さい。オペ室でみんな待ってるんでしょう?」
傍でやりとりを静かに聞いていた今泉が声を出して笑った。
「僕はただ言い聞かせてただけです。手術で遅くなるけど、良い子にしてて下さいねって。」
…変態エロに親バカの称号までつけてどーする。
「内側視索前野優位の思考…みんなを待たせちゃいけません。オペ頑張って下さい。じゃあ切りますよ?」
冬は小鳥遊からの電話をさっさと切ってしまった。
「変態エロと、真面目な先生が微妙な感じでフージョンしてる気がする。」
冬は大きなため息をついた。
「トウコさん。ちょっとガクさんが可哀そうですよ。」
そう言いながらも、今泉は暫く笑っていた。
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もぞもぞと小鳥遊の手が冬の胸をまさぐった。夜はとっくに解禁になっていたが、なかなかタイミングが合わず、3日に一度程度に減っていた。
「トーコさん…したい。」
冬はいつも睡魔と戦っていたが、それでも小鳥遊と出来るだけ一緒に寝るようにしていた。
3~4時間毎に二人の子供に交互に起こされた。
「私は大丈夫だから、ガクさんは何かご希望はありますか?」
小鳥遊の好きなオブラート・キス。何度も繰り返すうちに気分が高まり、ふたりの呼吸が荒くなった。小鳥遊が胸を優しく揉んだ。すぐに胸が張って来て、母乳が流れ出した。
「うわっ♪僕のおっぱいが硬くなってる。」
…いやいや…何度も言うが、“僕の”じゃないから。
「あ…駄目だ…胸が張って…エッチの気分じゃない…痛い。」
胸が熱を持ち始めた。
「僕が吸ってあげます。」
―――チュク…チュク…チュク
軋むような痛みが胸にはしり,反対の胸からはポタポタと母乳が零れた。
「あ゛―。駄目ガクさん下手糞…余計痛い。ちょっとプロに飲んで貰ってきます。」
冬は慌ててベッドから起き上がった。
「あの…トーコさん…僕との愛の営みは。」
小鳥遊は寂しそうだった。冬はそろそろ授乳だった夏を連れてきて飲ませていた。
…変態…“待て”
「…後でお口でしますから。」
…夏さん…お父さんに教育的指導をお願いします。
「えーっ…お口じゃ嫌だ…挿れたいです。」
小鳥遊は授乳中、ずっと傍で駄々を捏ねていた。
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「数日じゃ駄目なんですか?」
健太郎が1ヶ月程日本に帰って来るのに合わせ、冬は二人の子供を連れて春と実家へ帰ることになった。
「折角行くならゆっくりしてこようと思って。夜泣きで起こされることも無いし、静さんもガクさんもゆっくり出来るでしょう?」
冬はミルクを夏に飲ませていた。
「たまには男同士ふたりも良いんじゃない?羽目を外さない程度に。」
今泉は華のオムツを換え洋服を着せていた。
「お義父さんは、殆ど居ないんですし、ゆっくりしてくればいいんじゃない?」
今泉は手を洗いながら言った。
「静さんは華さんや夏さんと会えなくて寂しくないんですか?」
「そんな永遠の別れになるわけではあるまいし…。」
今泉は大げさなと笑った。
「良いんじゃない?子分たちと好きなだけ酒盛りすれば。」
…そうよ、禿とプロへ行っといで。
「あなた達はじいじと一緒に遊びましょうね~♪お馬さん買ってくれるって♪」
「え?」
三人が一斉に声を出した。
「お母さん!まだ早いよ。せめて5-6歳にならないと無理でしょう?」
「トーコさん…僕たちが驚いたのはそこじゃ無くって、普通は馬なんて一般の家では飼いませんよ。」
今泉が笑った。
「お馬さん居れば、お母さんもばぁばの所に来てくれるもんね♪」
…やっぱりそれか。
「馬は早いよ…。」
冬はため息をついた。
「だって手付金払っちゃったもの。」
春は嬉しそうに言った。
「駄目よ!いいわ…お父さんに直接話す。」
冬は大きなため息をついた。
「華ちゃんも夏さんも、お洋服要らないわよ。ばぁばが買っておいたから。」
今泉と小鳥遊は顔を見合わせた。
…やれやれまた始まった。
「またお母さんの趣味のフリルが一杯ついたヤツとかでしょ?そんなの着せて歩けないわよ。」
春の言うことを無視して、
二人分の荷物を詰めた。
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「月性さん里帰りしてるの?じゃあ先生も寂しいわね。」
師長が笑った。
「そうですね…家が静か過ぎて落ち着かないですね。」
「じゃあ僕達遊びに行きますよ。」
すかさず高橋が言った。
「あなたたち悪酔いしそうですから、来て頂かなくて結構です。」
小鳥遊が笑った。
「独身気分を味わったらどうですか?」
小峠が指示票から目を離さずに言った。
「その“気分”は今まで十分過ぎる程味わってますから、それも結構です。」
今泉と一緒に外食をしたりもすぐに飽きて、お互い別の友人と飲みに行ったり出かけたりするようになった。友人の多い今泉は、小鳥遊が当直の時に家で飲み会をしていた。
―――2週間が過ぎた。
冬はふたりに毎日電話をしてきたが、健太郎の知人、友人、親戚などが、ひっきりなしに来ては、パーティーやお祝いをしたりなどでなかなか帰る事が出来ないとボヤいた。
冬のパーティー嫌いは相当なものだったが、付き合いとなると断るのが難しいのも小鳥遊も良く分かった。
「ガクさんごめんなさい。出来るだけ早く帰りたいけど、お父さんが居るうちは誰かしら家に来ていて駄目なのよ。こんなんじゃゆっくりなんて出来ないわ。」
冬はため息をついた。しかも春は、張り切り過ぎてベビーシッターまで頼み、冬としょっちゅう育児のことで衝突しているようだった。
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―――3週間後。
小鳥遊は当直室で仕事をしていた。珍しく外来にも呼ばれず、ベッドの予約状況などを確認していると、背後で気配を感じた。
振り返ると設楽が立っていた。
「わっ…びっくりした。」
思わず椅子に座ったまま少し後ずさった。
「先生からお願いされていたMRです。」
設楽は無表情のまま小鳥遊に手渡した。
「あ…ありがとう。」
…冬と同じ香り。
シャーカステンの電灯をつけた。
―――カチンカチン。
スイッチを押すと,音を立てて電灯が付いた。設楽と居るとどうしてもあの時のことを思い出してしまう。
お互いに仕事以外で話すことは全く無かった。画像を見ながら,ふと思った。
…あ…そういえば、ドアの閉まる音がしてない。
「MRIは後で僕が病棟に返しておくので大丈夫で…す…よ。」
小鳥遊が振り返ると,設楽が突然キスをしてきた。小鳥遊は思わず椅子から立ち上がった。
「今日は疚しい気持ちでこちらに伺いました。」
小鳥遊をじっと見つめた。
「設楽さん…僕は,あなたのそのやましい気持ちにお応えすることは出来ません。ここから出て行きなさい。」
冬の顔が思い浮かんだ。普段より厳しい口調で小鳥遊は設楽に言った。
「あの時はお互いに楽しかったじゃないですか。」
設楽の表情からは何を考えているのか全く分からなかった。
「僕は、あの夜のことを今でもとても後悔しています。すまないことをしたと思っています。あなたに対して僕は何の感情もありません。」
…そうだ。あの時の冬の顔が忘れられない。
「月性さん 里帰りしているんでしょ?良いじゃない。私が慰めてあげる。」
設楽は白衣のボタンをひとつずつ外し始めた。
「あなたが出て行かないのであれば,僕が出て行きます。」
小鳥遊はさっさと当直室を後にした。人気の無いトイレへ駆け込み、膨れ上がった自身を手でゆっくりと扱いた。
罪悪感に苛まれながら冬の艶めかしい体を想像しながらしていると、設楽とのあの夜のことが、オーバーラップした。
冬よりも大きくて柔らかいお尻、押し殺した喘ぎ声、手にすっぽりと収まる形の良い乳房。柔らかそうな唇から零れ落ちた言葉…小鳥遊先生のことを慰めてあげる…。
…うぅ。トーコさん早く帰ってきて。
小鳥遊はドクドクと罪悪感を吐き出した。気分は落ち着いたが、小鳥遊は冬が恋しかった。救急搬送出入り口に出て冬に電話を掛けた。
「ガクさん?今日は当直じゃないの?」
深夜を少し過ぎていたが、冬は起きていた。メッセージやメールはあっても、電話を夜遅くに掛けてくることは殆どなかったので、冬は心配になった。
「あなたの声が聞きたくなってしまって…。」
冬の声を聞いて気持ちを落ち着けたかった。
「何かあったの?」
先ほど起こった出来事を話すべきが悩んでいた。
「…。」
子供達のことで、忙しい冬を自分のことで気を揉むようなことをわざわざ言わなくても良いと小鳥遊は思った。
…心配させることは言えない。
「華さんと夏さんは、元気ですか?」
小鳥遊は設楽に出て行けと言いつつ、胸に目が釘付けになっていた自分が嫌だった。
「ええ…元気よ。ガクさん…本当に大丈夫?」
冬は心配そうに言った。
小鳥遊は中国から戻ってすぐに、冬を失いそうになり、子供の誕生で、生活が大きく変わった。ここ数カ月で休む暇なく走り続けてきた気がした。
「早く帰って来てください…あなたがとても恋しいんです。」
いつもの甘えたり我儘を言ったりする小鳥遊とは違うような気が冬はした。
「わかったわ。ガクさん…何とかして明日…明後日には帰るわ。」
…やはり心配させてしまった。
「ガクさん...何かあるなら、大したことは無いと思わずに、ちゃんと話して欲しいの。夫婦でしょう?私じゃ駄目なら静さんでも、お母さんでも良いわ。」
小鳥遊は、冬が自分をちゃんと見てくれていると思っただけで、気分が楽になった。
「いいえ…もう大丈夫です。あなたの声を聞いたら落ち着きました。どうも疲れているみたいで…明日は早く帰って寝ます。気にしないで貴女も好きなだけお義父さんと過ごしてきて下さい。すみませんでした。」
小鳥遊は目頭を摘まんだ。
「ガクさん…愛してるわ。無理をしないでね。」
心地よい冬の声が優しく小鳥遊の耳に響いた。
「僕も…愛してます。心配かけて済みません…お休みなさい。」
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ほぼ毎日のように小峠,高橋、
山口が小鳥遊の家に遊びに来るようになった。
皆自分よりも歳が若く、おしゃべりなので、小鳥遊は微笑んでいるだけで色々な病院の噂が聞けた。
「小峠先生の新しい彼女は産婦人科病棟の助産師さんって本当ですか?」
高橋が興味津々で聞いた。
…あ…まずい。
「あ~。お友達…ですね。」
小峠は慌てもせずに言った。
「へ~夜の“お友達”ですね。」
山口が意地悪そうに笑った。
「そうだ…産婦人科で聞いたんですけれど…。」
小峠がビールを飲みながら言った。
…とうとう来たか。
小鳥遊は身構えた。
「出産の立ち合いで今泉先生が居たそうじゃ無いですか?」
…やっぱり。
「え?月性さんのお産になんで今泉先生が?」
高橋が聞いた。
「3人の関係って一体…。」
小峠が小鳥遊を追いつめた。
「まぁ…色々あるんです。ご想像にお任せします。」
それ以上は何も答えなかった。週末の早い時間にも関わらず、酔いが回り時間が過ぎていった。
… そうだ当直明けだった。
「皆さん。もう遅いですし明日何も無いのであれば、部屋は空いてますからどうぞ泊ってください。」
そう言って小鳥遊はシャワーを浴びに行った。
「じゃぁ ゆっくり飲みましょう♪そうだ折角だから、僕のお友達を呼びましょう」
高橋と山口が大喜びした。
「小峠先生はどこから見つけて来るんですかね?“お友達”。この間もお世話になりました。」
山口が意味深に笑った。
「じゃぁモデルさん達でも呼びましょうか♪今頃仕事おわったばかりじゃないですかね。」
4人で飲んでいると1時間程で女の子が6人ほど来た。華やかで騒がしくなり、話が盛り上がった。
小鳥遊は当直明けで、酒を飲み眠くなってしまった。
「僕はもう寝ますが、皆さんごゆっくり…。シャワーでもお風呂でもご自由に使って頂いて構いませんので。」
えーっつまんなぁい。という女の子達の声を後に寝室へと入った。暫くすると高橋と山口が女の子をそれぞれ“お持ち帰り”していった。女の子3人と小峠が残された。
「じゃぁ…私達も帰ろっか小峠ちゃん♪」
「では…サキちゃんとハルカちゃん。宜しくお願いしますね。」
小峠はいやらしい笑みを浮かべた。
「余裕しょ。渋くてカッコ良いからサキ燃えちゃう♪」
小峠は二人に封筒を渡した。
「だねぇ♪」
ハルカはその細い指で貰った封筒の中身を確認した。小峠はゆっくりと立ち上がって、ゴミを集めて袋に入れた。
「小鳥遊先生はとっても優しくて渋い先生でしょ?ちょっと堅物なのが玉に瑕ですが…。」
自分のカバンを肩から掛けて、玄関へと向かった。
「すれば良いんでしょう?」
残されるふたりの女の子はその場で伸びをした。
「はい。ちゃんと写真を撮っておいて下さいよ?際どいどころじゃなく、ばっちりな証拠を送ってくれたら、成功報酬を弾みますから。」
意地悪そうに笑った。
「小峠ちゃぁん…帰ろっ♪」
女の子はヒールを履き、小峠に腕を絡ませた。
「はいはい…ユウコちゃん僕たちは帰りましょうね。」
ゴミ袋を持ってエレベーターにユウコと乗り込んだ。
「小峠ちゃん。酷くなぁい?上司でしょ?奥さん里帰り中なのに…。」
ヒールをカツカツと音を立てエレベーターが降りていくのを
「はい…そうですよ。」
小峠はにっこりと笑った。
「あの人は、堅物過ぎて、バイかゲイじゃないかって噂も出たぐらいですからね...僕は信じませんでしたけど。」
ユウコは、小峠に腕を絡ませてべったりとくっついていた。
「あははは…じゃぁ 小峠ちゃんと真逆じゃん。」
…そうだ。真逆だから面白く無いんだ。
自分と違って看護師やスタッフからの信頼も厚い。小峠自身、看護師から嫌われているという自覚はあった。ただそんな中で、いつも普通に接してくれていたのが冬だった。
「あの人の全てが僕は気に入らないんです。」
独り言だった。
「ゴミまで持って帰らなくって良くなくない?」
小峠が持っているゴミ袋を長い爪で突っついた。
「僕たちは居なかったことにするんです。」
時計を見ると、まだ23時過ぎだった。
「ふーん。ユウコ馬鹿だからよく判んないけど、小峠ちゃんが相当あの先生の事を恨んでるのは良く分かった♪」
今まで付き合った女の中でも冬は一番自分の体の使い方がうまく、同時に男を楽しませる術を知っていた。
蕩けそうなキスも、白いうなじの甘い香りも、極上で冬ほど体の相性が良い女とは未だに会えなかった。小鳥遊も今泉も、きっと自分と同じように冬の体に溺れたに違いない。
「ねぇ今日もホテル行くの?そろそろ小峠ちゃんの家に連れて行ってくれても良いんじゃない?」
小峠はこれから起こることを考えるとワクワクして顔がにやけてしまった。
…そうだ。お楽しみの後の苦しみも充分味わうと良いよ。
「僕のうちは、今姉が来ているんで駄目です。また今度ね。」
―――チーン
音がしてエレベーターが1階につき扉が開いた。
「えーっそんなこと言って、誰かと同棲してるんじゃないでしょうね?」
ユウコはグロスが光る唇を尖らせ、小峠に甘えた。
「そんなこと無いですよ。僕が好きなのはユウコちゃんだけですから。あ…はいこれ♪この間欲しがってたネックレス。」
小峠はカバンの中から細長い包装紙に包まれた箱を取りだした。
「わ~覚えてくれてたの?ユウコ嬉しぃ。」
ユウコは鼻に掛かったような甘い声を出した。
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「うわ~マジ凄く無い?デカいベッド。」
ハルカが寝室を静かに寝室を覗いて囁いた。月明かりの中、小鳥遊は上半身裸でうつ伏せに寝ていた。
「3Pも余裕だね。ハルカシャワー浴びる?」
サキがその場で恥じらいも無く脱ぎ始めた。
「ううん…あたし大丈夫。家で入って来た。」
細すぎる体には不自然に大きな胸をサキはしていた。
「あれ?またおっぱいでかくしたの?今いくつよ?」
ハルカが笑った。
「E…でも最終的にはFぐらいにしたい。お金稼がなくっちゃ。」
サキは風呂場へと歩いて行った。
「風呂もスゲー広い。もしかして小峠ちゃんより金持ってんじゃねー?」
冬のボディーソープの香りを嗅いだ。
「うわぁこれどこのブランド?いい匂い~。フランス語?ドイツ語?読めない。石鹸もブランドものだ。おしゃかわ」
…タオルどこだ…あ。これもフカフカで良いにおい。
「奥さんってどんな人なんだろうね?やっぱ可愛いのかな?」
サキはさっさと服を脱いでシャワーを浴びた。
「あのセンセ渋いし、結構タイプな顔してる。久しぶりの当たりだわ。」
ハルカは洗面所の鏡で口紅の滲みチェックしながら言った。
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小鳥遊は夢うつつでベッドに誰かが入って来るのを感じた。ブランケットがふわっと捲れて、柔らかで優しい冬の香りがした。
…ああ…トーコさん。
手を伸ばすと細い腰に触れた。温かい手が股間に伸びてゆっくりとしごき始めた。
久しぶりの愛撫にすぐにそれは反応した。
サイドテーブルの引き出しには、コンドームが入っていたが、カサカサと音がしたかと思うと、コンドームが装着された。
「凄い~大きい♪入るかなぁ。」
聞きなれない声だった。
…あれ?…あ!ちょっと君たち…。
慌てて押しのけようとしたが、サキが小鳥遊の唇を塞いだ。
ハルカは馬乗りになり、まだ濡れていない自分の秘部と小鳥遊の先端にローションを塗った。
「うわ~凄いお●んちん。」
ハルカは躊躇無しに、小鳥遊を自分の中にずぶずぶと押し込めていく。
「あぁ…ん。」
押し込まれていく感覚に、思わず腰が引けた。
サキは、小鳥遊の隣で、横になり、大きな胸を長い爪で、優しく愛撫し、小鳥遊の小さな乳首を細い指で優しく摘み転がした。
「んんん…ちょ…と…待って…。」
払いのけようとした手は、ハルカの胸に押し当てられた。
「センセ…良い体してるじゃん♪何気に腹筋割れてる?」
サキのネイルが下腹部へとトレイルを曳いて滑り落ちていく。
快感とゾクゾクとした刺激が、小鳥遊の全身を包んだ。
「ハルカのことを、このおち●ちんで気持ちよくして?」
小鳥遊の上で妖しく微笑んだ。ふたりがかりで攻められ,頭の芯が熱くなった。
「そんな…僕を…からかっては…いけません。」
張りがあり少し硬い膣壁の締め付けに快感を覚えた。
「せんせぇ♪ハルカのおま●こ気持ちが良い?」
細すぎる腰がくねくねと自分の上で蠢いている。
…抗わないと。
「ねぇ…せんせ♪若い女の子となんて遊ばないでしょう?今日は楽しんじゃお♪」
サキは、キスをしながら、小鳥遊の乳首を指の先で愛撫し続けている。
「あぁ…駄目…です。」
小鳥遊の腰が欲望で、ビクビクと痙攣した。
「駄目っていいつつ…こんな勃起しちゃってんじゃん。」
小鳥遊は押しのけようとしたが、ハルカはその大きな手を取って、再び自分の小さくて感じやすい胸へと誘った。
「ハルカ、おっぱいが感じるの。いっぱい触って?」
サキは再び小鳥遊の唇を塞いだ。
「…なんか気持ちよくなってきちゃった。」
無意識のうちに、激しく突き上げていた。
「あぁん…こんなの初めて…気持ちがいぃ…ハルカのま●こ…壊れちゃうぅぅぅ。」
小鳥遊は体中から欲望があふれ出すのを感じた。
…あぁ。もう止められない。
小鳥遊はハルカを軽々と抱え上げた。
「ハルカさん…どんなことがお好きですか?」
夢中で腰を動かしながら小鳥遊は聞いた。
「バッ…クぅ。でも…これも…マジ…いい。」
サキはふたりを見ながら、花弁の中の蕾を慰め、順番を待っていた。
「では…。」
小鳥遊はハルカをベッドサイドに立たせると、後ろからおもむろにゆっくりと突いた。
「はぁぁん…やばぁい…マジで…イク…イクゥゥ!!」
ハルカの中は既にグチョグチョといやらしい音を立てていた。
「…いきたく…なりました。」
「うううぅぅ…。」
ハルカはのけぞりピクピクと体が痙攣していた。
…あぁ…。
小鳥遊も果てた。
ぐったりとしたハルカを抱き上げ、寝かせると、白濁した液体が溜まったコンドームを外し、汚れた肉棒をティッシュで綺麗に拭き取った。
隣で二人の行為をじっと眺めていたサキの手を引っ張りベッドの上に寝かせた。つくりものの胸を優しく揉んで、乳首を優しく舐めまわした。
「お名前は?」
小鳥遊は静かに聞いた。
「サキ…。」
「サキさんは、どんなのが好き?」
「気持ちが良ければどんなのでも…。」
サキは笑いながら、恥ずかしそうに答えた。小鳥遊は硬くなったサキの乳首を指先で優しく摘まみ転がした。
「正常位…かな。」
「痛かったら…いって…。」
サキの中は、既に少し濡れていた。ゆっくりと挿入しようとしたが、狭くて入りそうに無かった。くびれまで入れて優しく前後に動かした。
「無理しないで...。」
締め付けが強く、まるで手淫をしているようだった。
サキの呼吸が荒くなった。
「せんせ…サキ上になってみる…そしたら入るかも。」
小鳥遊は子供の様に軽いサキを抱き上げて騎乗位にさせた。
乳首を優しく愛撫しているとサキが激しく唇を求めて来た。
ラインストーンが並んだ綺麗なネイルを付けていた。
「サキさんの爪…とても素敵ですね。」
大きな手で小鳥遊は優しく撫でた。
サキは微笑みながら、小鳥遊のそれを自分の秘部に当てがった。
「無理にしなくても…指で…しましょうか?」
サキの長い茶色の髪を優しく撫でながらいった。
「せんせ…優しいね。サキ…せんせ…にも気持ち良くなって欲しいの…だから頑張るね。」
…クプッ
先端からくびれまでを静かに入れていく。
「ゆっくり…静かに…僕は動きませんから…。」
小鳥遊は微笑んだ。
「くっ…ぁっ…。」
サキの幼い顔が苦痛に歪んだ。小鳥遊はサキの腰を支えた。
「サキさん。」
サキは首を振った。
「大丈夫…うっ…あっ…。」
締め付けが強く、小鳥遊も苦しくなった。
「あなた…とってもきつくて…僕は…気持ちが良くなってしまいました。」
小鳥遊は切なく微笑んで、優しく細いサキの背中を撫でた。
「…良かった。」
サキは時間を掛けて自分の中に小鳥遊を押し込めていく。
ミシミシとサキの中を引き裂くような感覚だった。半分程入ったところで、サキは自分で腰をズブズブとおろした。
「うぅ…あぁぁ…。」
小さな声をあげてると、サキの太ももが痙攣した。
「はぁ…はぁ…サキの…中に…全部入っちゃったよ。」
サキは少女のような無邪気な笑顔を浮かべた。
「待ってね…今動いてみる…もっと濡れれば大丈夫だから。」
ぐりぐりと腰を押し付けて円を描くように動かした。
「サキさん…ありがとう…とっても気持ちがいい。」
ゆっくりと前後にサキが小鳥遊の上で動き出した。肉棒の全体が締め付けられて、締まり心地が最高だった。
「もう…大丈夫…みたい…でも…すぐ気持ちよくなっちゃう…かも。」
小鳥遊はゆっくり起き上がり対面座位になった。
「あ…前が…擦れて…。」
小鳥遊がサキの臀部を大きな手で支え深く入り過ぎない様に調整していた。
「せんせ…もう…だいじょうぶ。正常位でして?」
サキは紅潮した顔で言った。
「判りました。」
サキを静かにベッドの上に寝かせた。小鳥遊がゆっくりと腰を斜め上に静かに丁寧に動くと、サキがため息をついた。
「すっ…ごく…。気持ち良い。」
…それは良かったです。
「あぁ…うぅ…はぁ…はぁ。」
可愛らしい喘ぎ声を出し始めると、膣が震えるように締め付け始めた。
「声を…もっと聞かせて下さい。」
小鳥遊の太いそれは、サキの中で溶け出し、サキと一体化した様な気分になった。
「あぁ…ぁ…もっと早く…深く…がいい。」
例えようも無い官能の狂気。
「はい…これはどうですか?」
深く少しづつ早く動かした。
…くちゅくちゅくちゅ
いやらしい摩擦音が聞こえ出した。小鳥遊の先がコリコリとしたものに触れた。
「やば…たんだってば…マジ…いっちゃいそう…久しぶり…のボルチオが…楽しめ…そう。」
サキは細い腕を小鳥遊の首に回した。
「あなたは若いのに…そんなところまで開発されてるんですね。僕が楽しませてあげましょう。」
小鳥遊はサキの小さなお尻を持ち上げ子宮を腰ごと揺らすように動かした。
「ぅぅぅぅ…せんせ…」
欲望が小鳥遊の理性を完全制圧、麻痺させた。
「締め付けが…きつい…ですね。」
貪り合う目的は1つ…快感を極めること…それに向かって、突き進むだけだ。
「…気持良すぎて…怖いよ。」
サキの爪が小鳥遊の背中に触れるのが分かり、ゾワゾワと小鳥遊の体に鳥肌と快感を引き起こした。
小鳥遊はサキの足を自分の肩に乗せた。サキの喘ぎ声が一段と大きくなった。
「サキ…気持ちが良くて…おかしくなっちゃう…よぉぉぉ。」
膣は連続的に激しく締め付け始めた。
「サキさん…そんなに締め付けたら…また、僕も…イキ…そう。」
手淫でしているようなきつい締め付けと温かく弾力がある感触、小鳥遊のシャフト全体に搗き立ての餅が張り付いてくるような感覚だった。
「あん…あん…あん…イク…イッちゃうぅぅ…あぁぁぁぁ」
サキの長いうめきとも喘ぎともつかない声をあげ、小さな体の筋肉すべてが震えた後に力が抜けた。
小鳥遊はサキの細く薄い体をしっかりと抱き寄せ、そこから激しくつき始めた。
「せんせ……また…イク…お願い…お願い…休ませてぇ…。気持ち良すぎて、サキのおま●こが、壊れちゃうよぉぉぉ。」
小鳥遊が果てるまで、サキは何度も絶頂を迎えていた。
その間、ハルカは、ふたりの行為を舐めるように見ていた。
「サキが演技じゃなくこんなに感じてるの初めてみた…。せんせ…すごい。」
ハルカは先ほど愛されたばかりで、まだ乾かぬ花弁を先ほどから自分の指先で、小鳥遊に見えるように愛撫していた。
小鳥遊はチラリとそれを横目で見ながら微笑んだ。
「…また後でしてね♪」
ハルカは静かに言って、たばこを吸いに裸のままベランダへと出た。
ゆっくりとサキから離れる時もヒクヒクと、膣が痙攣し、最後まで小鳥遊に吸い付いてくるようだった。
「サキさん…」
そっとベッドへ寝かせて、コンドームを片手で外した。くったりとするサキの髪を優しく撫で、頬から細い首、胸元へと大きな手を滑らせた。
「サキさん大丈夫ですか?」
ビクンビクンと体が動き、おおきな胸の先が再び尖った。
「あぁぁぁ…あたしに…触らないで。」
…ありがとう。とても気持ちが良かった。
小鳥遊は微笑んで、優しくサキの頭にキスをすると、ブランケットをサキにそっと掛けた。
「今までのセックスで一番気持ちよかった。せんせぇのセックス…神ってる…もっとハルカをかまちょ♪」
ハルカは寒いベランダで煙草を吸って戻ってきて言った。
「ハルカさん…身体がこんなに冷えて…僕が温めてあげましょう。」
小鳥遊は、ハルカの折れそうに細い腕を掴み、ベットへ再び誘った。
「せんせ…スゲー。マジ絶倫だわ。しかもこんなエモいセックス初めて。」
ハルカは笑った。
冷えた体は、汗ばんだ小鳥遊の体に心地がよく、ハルカも人肌の温もりを楽しんでいた。
「済みません…“エモい”って…?」
つんと尖ったハルカの乳首を優しく愛撫しながら聞いた。
「かまちょは、かまってちょーだい、エモいは良い感じって意味。」
…チュバッ…チュバ…。
音を立てながら、かわいらしい乳首を引っ張るようにして吸った。
「なるほど…。」
ハルカは小鳥遊の背中を爪で優しく触れた。
「せんせには、賢者タイムってないの?」
小鳥遊は少しの間考えているように見えた。その横顔は、彫りが深く、引き締まっていて、知性に溢れている様にハルカには見えた。
「余り…すぐにチャージ、リロードが僕の特技かも知れません。」
小鳥遊が真面目な顔で言ったので、ハルカが声を出して笑った。
ハルカは、男達は欲望を吐き出した後は、放置されるのが当たり前だと思っていたので内心少し驚いていた。
…この人。本当に良い人かも知れない。
ハルカはふとそう思った。
「せんせ…少しその広い胸に抱いてて貰っても良い?」
ハルカの綺麗な化粧の下に少女のような素朴さがあることに小鳥遊は気が付いた。
「ええ…良いですよ。疲れましたか?このまま寝ますか?」
ハルカを自分の胸に抱き寄せ静かに大きな手でその背中を撫でた。
「こんなに優しく、激しくセックスしたの初めてかも。」
「そうですか?それは良かったです。」
小鳥遊は笑ってハルカに言った。
「せんせ…可愛いね。」
自分の父親と年齢はあまり変わらないかも知れないとハルカは思った。
小鳥遊のように気を使って、丁寧に自分の為に愛撫をしてくれる男は一人も居なかった。
「あなたに可愛いねと言われると、恥ずかしいですね。」
小鳥遊は笑った。
「しかも…丁寧語…だし。いつもそうなの?」
ハルカの髪からは煙草の香りがした。
「ええ…そうかも知れません。」
小鳥遊は手を繋いでいたハルカの指先のネイルアートをまじまじと眺めた。
「とても綺麗ですが、この爪で電話をしたり、床に落ちたコインを拾ったりとか出来るんですか?」
ハルカは声を出して笑った。
「うん…できるよ。せんせって面白いね。逆に無い方が違和感あるっつーか…もう体の一部だね。」
ハルカの指先に触れながら裏返したり、ネイルについている小さなリボンに触れたり眺めていた。
「うちらとエッチしたくなったらとりま電話して♪」
小鳥遊の首にキスをするとべったりと口紅がついた。
「あーっと…。」
「とりま…とりあえずまぁって事。」
長い爪を小鳥遊の胸に這わせた。
「勉強になりました。では…とりま…数回したいんですが…お願い出来ますか?で使い方はあっていますかね?」
ハルカは、また声を出して笑った。
「あってる…けど。そんな真面目な顔してエロいこと言われるなんて思わなかった。」
せんせやっぱかわたん♪とハルカは小鳥遊にしっかりと抱きついた。
快感から目覚めたサキは、ベットからけだるい体をゆっくりと起こし、自分のバックの中を漁った。
「せんせ…神ってる。これあたしの携帯♪先に渡しとく。したくなったらいつでも電話して。」
ハルカは小さなメモに電話番号を書いて枕元に置いた。
小鳥遊は起き上がったサキの体を引っ張りこんだ。
「同時にふたりとしてみたいです。」
サキもハルカもキャッキャッと笑いながらブランケットの中で小鳥遊と絡み合った。
冬が寝ている寝室に小鳥遊が入って来た。
「はいはい…華さん泣かなくても良いですよ。僕は後で頂きますから、あなたがお先にどうぞ♪」
…変態エロがなんか言ってる。
冬は起き上がり華に母乳を飲ませてたが、5分もしないうちにうつらうつらとし始めた。
「僕 傍についてますから、寝たまま飲ませたらどうですか?」
冬はベットに横になるとすぐに寝息を立て始めた。華が呑みやすいように支えながら、その様子を眺めるのが小鳥遊は好きだった。
そっとを連れ出しゲップをさせ子供部屋へと連れて行き戻ると、冬は胸が肌蹴たそのままの格好で寝ていた。隣に寝て、乳首を口に含むと冬が目を覚ました。
「ちょっと…何してるんですか?」
「ガクくんの授乳もお願いします。」
…馬鹿だ。
「良いですけど…いっぱい飲むと下痢しますよ?」
「だって期間限定だから、楽しまないと♪」
…この好奇心をもっと役に立つ何かに使えないものだろうか。
小鳥遊は乳輪を咥えて唇で噛むようにしてみたが、母乳はなかなかうまく出てくれなかった。
「上手くいきませんね。華さんと夏さんを観察して研究しているのに…あの子達は誰に教わらなくても上手に飲んで天才ですね。」
冬は呆れて笑った。
「母乳プレイ…結構高いって聞きました。」
…そんなこと言う奴は、あれだ…ハゲだ。
「小峠先生でしょう?そんなこと言うの?」
小鳥遊の唇がもぞもぞとしてくすぐったかった。
「うん…ずっと前ですけどね。」
…やっぱり…あいつの性癖には統一性が無い。
何度も吸われているうちに胸が張っていた。
「あ…おっぱい張ってきちゃったみたいですね。」
小鳥遊が冬の硬くなった胸に触れた。
「搾乳しましょうか?」
…いえ自分でするんで結構です。
冬が笑った。
「うーん。やっぱり難しいですね。これからは毎日練習しないといけませんね。」
小鳥遊は真面目な顔をして冬の胸を吸い続けていた。
+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:🐈⬛+:-:+:-:+
「ガクさんも少し休んだら?」
暇があれば子供たちを抱っこして眺めてばかりいる小鳥遊に春は言った。
「休みの時だけですから…こうやって眺めていられるのも。」
ふたりの父親は、冬や春よりも心配性で、子供部屋で寝起きをしているようなものだった。
「まるでガクさんと静さんが産んだ子供みたいね。」
冬は笑いながらそれを眺めていた。ふたりとも自分よりも母性本能が強いような気がした。
「思っていた以上に小さくて可愛いんです。それに赤ちゃんってとてもいい匂いがするんですよね。トーコさんのようですが、もっと甘い香り。」
小鳥遊がどれだけ子供を待ち望んでいたかが良く分かった。今泉の為に、毎日写真やビデオを撮って昼間の様子をメールしていた。
「本当に良い旦那さん達ね。ずぼらなあなたには勿体ない二人だわ。」
…言いたい放題だな。
冬は苦笑するしかなかったが、寝不足で頭がボーっとしていた。
「良いんですよ…今トーコさんは身体を休めるのが仕事ですから。」
小鳥遊は夏を抱っこしつつ新聞を読んでいた。
「病院でやってたみたいに搾乳して冷蔵庫に入れて置いたらどうですか?そうすれば、僕たちでもあげることが出来ますし。」
…確かに。
「でも…もうちょっと頑張りたいの。」
冬は大きなあくびをした。
「そうですか…夏さんも男の子ですから、生が良いはずです。」
…しーっ。この馬鹿チン!お母さんに聞こえるでしょう?
腕の中でグズグズ言い出した、夏のオムツを代えに子供部屋へと戻った。
冬は後に続いて部屋に入ると話し声が聞こえた。
「良いですか?夏さんと華さんは右側担当、僕は左側のおっぱいにしましょう。」
…おい...勝手に分担制にするな。
「また変なこと言って…。ねぇガクさんこそ疲れているんじゃない?」
春の前ではひた隠しにしていた変態エロだったが、小鳥遊の様子が最近はちょっとおかしい気がした。
「僕は大丈夫です。」
…疲れすぎて変態エロ解放モード?
「今夜は、お母さんと静さんに子供たちをお願いして、二人でゆっくり寝ましょう?お願いです。」
冬は小鳥遊の手を引いてベットルームへと連れて行った。
「しっかり眠ったほうが良いわ。」
+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+
「小鳥遊 夏くん、今泉 華ちゃん。どうぞ」
小鳥遊と、冬は子供達の一ヶ月健診の為に病院に来ていた。
誰も何も聞かなかったが、小鳥遊と今泉を知る人々の間では、三人の関係は周知の事実だった。
小鳥遊と今泉が実はバイなのではないかなど色々憶測が飛んでいたが、誰一人として直接聞いてくるものは居なかった。子供二人の診察に、大人が4人付き添う異例の1ヶ月健診だった。
「あれ?静さん?オペじゃないの?」
青いスクラブのまま小児科に現れた今泉に冬は驚いた。
「僕が呼んだんですよ。丁度医局長が電話に出たんで代わってくれたんでしょう」
小鳥遊が笑って言った。
「ええ医局長に少しの間、代わって貰っちゃった♪」
スクラブを着た今泉は、本当に素敵だった。
…変態エロも白衣を着てたら素敵だもんね。
「わざわざ来なくても良いのに…。」
「ふたりのことを症例研究に出したいので、血液検査なんかも一緒に採ってもらうことになってたんですよ。産科と小児両方ですね。」
小鳥遊が静かに言った。
…そんなの聞いて無かった…まあいいけど。
「そう。」
小鳥遊の産休も終わり、病院に復帰した。
復帰初日は、朝早くから起きて二人に話かけていた。
「華さん、夏さん…お父さんはお仕事に行ってきますが,僕のことを忘れないで下さいね。」
ふたりの香りを何度もしつこく嗅いでいた。
「病棟で働いているガクさんからは想像できないですね。」
今泉も流石にその姿を見て呆れて笑った。
…確かに。
産休明けの初日から緊急オペで帰りが遅くなると電話が掛かって来た。
「何やってるの?」
春が子供達を代わる代わるに抱っこしては受話器の傍へ近づけてるのを見て冬が声を掛けた。
「ガクさんが,ふたりに遅くなるって伝えたいっていうから…。」
…あーあ…もう一体何やってんだ。
「お母さんも そんな馬鹿なことに付き合う必要は無いのよ!」
冬は春から電話を取り上げると
「ガクさん…早く手洗いして下さい。オペ室でみんな待ってるんでしょう?」
傍でやりとりを静かに聞いていた今泉が声を出して笑った。
「僕はただ言い聞かせてただけです。手術で遅くなるけど、良い子にしてて下さいねって。」
…変態エロに親バカの称号までつけてどーする。
「内側視索前野優位の思考…みんなを待たせちゃいけません。オペ頑張って下さい。じゃあ切りますよ?」
冬は小鳥遊からの電話をさっさと切ってしまった。
「変態エロと、真面目な先生が微妙な感じでフージョンしてる気がする。」
冬は大きなため息をついた。
「トウコさん。ちょっとガクさんが可哀そうですよ。」
そう言いながらも、今泉は暫く笑っていた。
+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+
もぞもぞと小鳥遊の手が冬の胸をまさぐった。夜はとっくに解禁になっていたが、なかなかタイミングが合わず、3日に一度程度に減っていた。
「トーコさん…したい。」
冬はいつも睡魔と戦っていたが、それでも小鳥遊と出来るだけ一緒に寝るようにしていた。
3~4時間毎に二人の子供に交互に起こされた。
「私は大丈夫だから、ガクさんは何かご希望はありますか?」
小鳥遊の好きなオブラート・キス。何度も繰り返すうちに気分が高まり、ふたりの呼吸が荒くなった。小鳥遊が胸を優しく揉んだ。すぐに胸が張って来て、母乳が流れ出した。
「うわっ♪僕のおっぱいが硬くなってる。」
…いやいや…何度も言うが、“僕の”じゃないから。
「あ…駄目だ…胸が張って…エッチの気分じゃない…痛い。」
胸が熱を持ち始めた。
「僕が吸ってあげます。」
―――チュク…チュク…チュク
軋むような痛みが胸にはしり,反対の胸からはポタポタと母乳が零れた。
「あ゛―。駄目ガクさん下手糞…余計痛い。ちょっとプロに飲んで貰ってきます。」
冬は慌ててベッドから起き上がった。
「あの…トーコさん…僕との愛の営みは。」
小鳥遊は寂しそうだった。冬はそろそろ授乳だった夏を連れてきて飲ませていた。
…変態…“待て”
「…後でお口でしますから。」
…夏さん…お父さんに教育的指導をお願いします。
「えーっ…お口じゃ嫌だ…挿れたいです。」
小鳥遊は授乳中、ずっと傍で駄々を捏ねていた。
+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+
「数日じゃ駄目なんですか?」
健太郎が1ヶ月程日本に帰って来るのに合わせ、冬は二人の子供を連れて春と実家へ帰ることになった。
「折角行くならゆっくりしてこようと思って。夜泣きで起こされることも無いし、静さんもガクさんもゆっくり出来るでしょう?」
冬はミルクを夏に飲ませていた。
「たまには男同士ふたりも良いんじゃない?羽目を外さない程度に。」
今泉は華のオムツを換え洋服を着せていた。
「お義父さんは、殆ど居ないんですし、ゆっくりしてくればいいんじゃない?」
今泉は手を洗いながら言った。
「静さんは華さんや夏さんと会えなくて寂しくないんですか?」
「そんな永遠の別れになるわけではあるまいし…。」
今泉は大げさなと笑った。
「良いんじゃない?子分たちと好きなだけ酒盛りすれば。」
…そうよ、禿とプロへ行っといで。
「あなた達はじいじと一緒に遊びましょうね~♪お馬さん買ってくれるって♪」
「え?」
三人が一斉に声を出した。
「お母さん!まだ早いよ。せめて5-6歳にならないと無理でしょう?」
「トーコさん…僕たちが驚いたのはそこじゃ無くって、普通は馬なんて一般の家では飼いませんよ。」
今泉が笑った。
「お馬さん居れば、お母さんもばぁばの所に来てくれるもんね♪」
…やっぱりそれか。
「馬は早いよ…。」
冬はため息をついた。
「だって手付金払っちゃったもの。」
春は嬉しそうに言った。
「駄目よ!いいわ…お父さんに直接話す。」
冬は大きなため息をついた。
「華ちゃんも夏さんも、お洋服要らないわよ。ばぁばが買っておいたから。」
今泉と小鳥遊は顔を見合わせた。
…やれやれまた始まった。
「またお母さんの趣味のフリルが一杯ついたヤツとかでしょ?そんなの着せて歩けないわよ。」
春の言うことを無視して、
二人分の荷物を詰めた。
+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+
「月性さん里帰りしてるの?じゃあ先生も寂しいわね。」
師長が笑った。
「そうですね…家が静か過ぎて落ち着かないですね。」
「じゃあ僕達遊びに行きますよ。」
すかさず高橋が言った。
「あなたたち悪酔いしそうですから、来て頂かなくて結構です。」
小鳥遊が笑った。
「独身気分を味わったらどうですか?」
小峠が指示票から目を離さずに言った。
「その“気分”は今まで十分過ぎる程味わってますから、それも結構です。」
今泉と一緒に外食をしたりもすぐに飽きて、お互い別の友人と飲みに行ったり出かけたりするようになった。友人の多い今泉は、小鳥遊が当直の時に家で飲み会をしていた。
―――2週間が過ぎた。
冬はふたりに毎日電話をしてきたが、健太郎の知人、友人、親戚などが、ひっきりなしに来ては、パーティーやお祝いをしたりなどでなかなか帰る事が出来ないとボヤいた。
冬のパーティー嫌いは相当なものだったが、付き合いとなると断るのが難しいのも小鳥遊も良く分かった。
「ガクさんごめんなさい。出来るだけ早く帰りたいけど、お父さんが居るうちは誰かしら家に来ていて駄目なのよ。こんなんじゃゆっくりなんて出来ないわ。」
冬はため息をついた。しかも春は、張り切り過ぎてベビーシッターまで頼み、冬としょっちゅう育児のことで衝突しているようだった。
+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+
―――3週間後。
小鳥遊は当直室で仕事をしていた。珍しく外来にも呼ばれず、ベッドの予約状況などを確認していると、背後で気配を感じた。
振り返ると設楽が立っていた。
「わっ…びっくりした。」
思わず椅子に座ったまま少し後ずさった。
「先生からお願いされていたMRです。」
設楽は無表情のまま小鳥遊に手渡した。
「あ…ありがとう。」
…冬と同じ香り。
シャーカステンの電灯をつけた。
―――カチンカチン。
スイッチを押すと,音を立てて電灯が付いた。設楽と居るとどうしてもあの時のことを思い出してしまう。
お互いに仕事以外で話すことは全く無かった。画像を見ながら,ふと思った。
…あ…そういえば、ドアの閉まる音がしてない。
「MRIは後で僕が病棟に返しておくので大丈夫で…す…よ。」
小鳥遊が振り返ると,設楽が突然キスをしてきた。小鳥遊は思わず椅子から立ち上がった。
「今日は疚しい気持ちでこちらに伺いました。」
小鳥遊をじっと見つめた。
「設楽さん…僕は,あなたのそのやましい気持ちにお応えすることは出来ません。ここから出て行きなさい。」
冬の顔が思い浮かんだ。普段より厳しい口調で小鳥遊は設楽に言った。
「あの時はお互いに楽しかったじゃないですか。」
設楽の表情からは何を考えているのか全く分からなかった。
「僕は、あの夜のことを今でもとても後悔しています。すまないことをしたと思っています。あなたに対して僕は何の感情もありません。」
…そうだ。あの時の冬の顔が忘れられない。
「月性さん 里帰りしているんでしょ?良いじゃない。私が慰めてあげる。」
設楽は白衣のボタンをひとつずつ外し始めた。
「あなたが出て行かないのであれば,僕が出て行きます。」
小鳥遊はさっさと当直室を後にした。人気の無いトイレへ駆け込み、膨れ上がった自身を手でゆっくりと扱いた。
罪悪感に苛まれながら冬の艶めかしい体を想像しながらしていると、設楽とのあの夜のことが、オーバーラップした。
冬よりも大きくて柔らかいお尻、押し殺した喘ぎ声、手にすっぽりと収まる形の良い乳房。柔らかそうな唇から零れ落ちた言葉…小鳥遊先生のことを慰めてあげる…。
…うぅ。トーコさん早く帰ってきて。
小鳥遊はドクドクと罪悪感を吐き出した。気分は落ち着いたが、小鳥遊は冬が恋しかった。救急搬送出入り口に出て冬に電話を掛けた。
「ガクさん?今日は当直じゃないの?」
深夜を少し過ぎていたが、冬は起きていた。メッセージやメールはあっても、電話を夜遅くに掛けてくることは殆どなかったので、冬は心配になった。
「あなたの声が聞きたくなってしまって…。」
冬の声を聞いて気持ちを落ち着けたかった。
「何かあったの?」
先ほど起こった出来事を話すべきが悩んでいた。
「…。」
子供達のことで、忙しい冬を自分のことで気を揉むようなことをわざわざ言わなくても良いと小鳥遊は思った。
…心配させることは言えない。
「華さんと夏さんは、元気ですか?」
小鳥遊は設楽に出て行けと言いつつ、胸に目が釘付けになっていた自分が嫌だった。
「ええ…元気よ。ガクさん…本当に大丈夫?」
冬は心配そうに言った。
小鳥遊は中国から戻ってすぐに、冬を失いそうになり、子供の誕生で、生活が大きく変わった。ここ数カ月で休む暇なく走り続けてきた気がした。
「早く帰って来てください…あなたがとても恋しいんです。」
いつもの甘えたり我儘を言ったりする小鳥遊とは違うような気が冬はした。
「わかったわ。ガクさん…何とかして明日…明後日には帰るわ。」
…やはり心配させてしまった。
「ガクさん...何かあるなら、大したことは無いと思わずに、ちゃんと話して欲しいの。夫婦でしょう?私じゃ駄目なら静さんでも、お母さんでも良いわ。」
小鳥遊は、冬が自分をちゃんと見てくれていると思っただけで、気分が楽になった。
「いいえ…もう大丈夫です。あなたの声を聞いたら落ち着きました。どうも疲れているみたいで…明日は早く帰って寝ます。気にしないで貴女も好きなだけお義父さんと過ごしてきて下さい。すみませんでした。」
小鳥遊は目頭を摘まんだ。
「ガクさん…愛してるわ。無理をしないでね。」
心地よい冬の声が優しく小鳥遊の耳に響いた。
「僕も…愛してます。心配かけて済みません…お休みなさい。」
+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+
ほぼ毎日のように小峠,高橋、
山口が小鳥遊の家に遊びに来るようになった。
皆自分よりも歳が若く、おしゃべりなので、小鳥遊は微笑んでいるだけで色々な病院の噂が聞けた。
「小峠先生の新しい彼女は産婦人科病棟の助産師さんって本当ですか?」
高橋が興味津々で聞いた。
…あ…まずい。
「あ~。お友達…ですね。」
小峠は慌てもせずに言った。
「へ~夜の“お友達”ですね。」
山口が意地悪そうに笑った。
「そうだ…産婦人科で聞いたんですけれど…。」
小峠がビールを飲みながら言った。
…とうとう来たか。
小鳥遊は身構えた。
「出産の立ち合いで今泉先生が居たそうじゃ無いですか?」
…やっぱり。
「え?月性さんのお産になんで今泉先生が?」
高橋が聞いた。
「3人の関係って一体…。」
小峠が小鳥遊を追いつめた。
「まぁ…色々あるんです。ご想像にお任せします。」
それ以上は何も答えなかった。週末の早い時間にも関わらず、酔いが回り時間が過ぎていった。
… そうだ当直明けだった。
「皆さん。もう遅いですし明日何も無いのであれば、部屋は空いてますからどうぞ泊ってください。」
そう言って小鳥遊はシャワーを浴びに行った。
「じゃぁ ゆっくり飲みましょう♪そうだ折角だから、僕のお友達を呼びましょう」
高橋と山口が大喜びした。
「小峠先生はどこから見つけて来るんですかね?“お友達”。この間もお世話になりました。」
山口が意味深に笑った。
「じゃぁモデルさん達でも呼びましょうか♪今頃仕事おわったばかりじゃないですかね。」
4人で飲んでいると1時間程で女の子が6人ほど来た。華やかで騒がしくなり、話が盛り上がった。
小鳥遊は当直明けで、酒を飲み眠くなってしまった。
「僕はもう寝ますが、皆さんごゆっくり…。シャワーでもお風呂でもご自由に使って頂いて構いませんので。」
えーっつまんなぁい。という女の子達の声を後に寝室へと入った。暫くすると高橋と山口が女の子をそれぞれ“お持ち帰り”していった。女の子3人と小峠が残された。
「じゃぁ…私達も帰ろっか小峠ちゃん♪」
「では…サキちゃんとハルカちゃん。宜しくお願いしますね。」
小峠はいやらしい笑みを浮かべた。
「余裕しょ。渋くてカッコ良いからサキ燃えちゃう♪」
小峠は二人に封筒を渡した。
「だねぇ♪」
ハルカはその細い指で貰った封筒の中身を確認した。小峠はゆっくりと立ち上がって、ゴミを集めて袋に入れた。
「小鳥遊先生はとっても優しくて渋い先生でしょ?ちょっと堅物なのが玉に瑕ですが…。」
自分のカバンを肩から掛けて、玄関へと向かった。
「すれば良いんでしょう?」
残されるふたりの女の子はその場で伸びをした。
「はい。ちゃんと写真を撮っておいて下さいよ?際どいどころじゃなく、ばっちりな証拠を送ってくれたら、成功報酬を弾みますから。」
意地悪そうに笑った。
「小峠ちゃぁん…帰ろっ♪」
女の子はヒールを履き、小峠に腕を絡ませた。
「はいはい…ユウコちゃん僕たちは帰りましょうね。」
ゴミ袋を持ってエレベーターにユウコと乗り込んだ。
「小峠ちゃん。酷くなぁい?上司でしょ?奥さん里帰り中なのに…。」
ヒールをカツカツと音を立てエレベーターが降りていくのを
「はい…そうですよ。」
小峠はにっこりと笑った。
「あの人は、堅物過ぎて、バイかゲイじゃないかって噂も出たぐらいですからね...僕は信じませんでしたけど。」
ユウコは、小峠に腕を絡ませてべったりとくっついていた。
「あははは…じゃぁ 小峠ちゃんと真逆じゃん。」
…そうだ。真逆だから面白く無いんだ。
自分と違って看護師やスタッフからの信頼も厚い。小峠自身、看護師から嫌われているという自覚はあった。ただそんな中で、いつも普通に接してくれていたのが冬だった。
「あの人の全てが僕は気に入らないんです。」
独り言だった。
「ゴミまで持って帰らなくって良くなくない?」
小峠が持っているゴミ袋を長い爪で突っついた。
「僕たちは居なかったことにするんです。」
時計を見ると、まだ23時過ぎだった。
「ふーん。ユウコ馬鹿だからよく判んないけど、小峠ちゃんが相当あの先生の事を恨んでるのは良く分かった♪」
今まで付き合った女の中でも冬は一番自分の体の使い方がうまく、同時に男を楽しませる術を知っていた。
蕩けそうなキスも、白いうなじの甘い香りも、極上で冬ほど体の相性が良い女とは未だに会えなかった。小鳥遊も今泉も、きっと自分と同じように冬の体に溺れたに違いない。
「ねぇ今日もホテル行くの?そろそろ小峠ちゃんの家に連れて行ってくれても良いんじゃない?」
小峠はこれから起こることを考えるとワクワクして顔がにやけてしまった。
…そうだ。お楽しみの後の苦しみも充分味わうと良いよ。
「僕のうちは、今姉が来ているんで駄目です。また今度ね。」
―――チーン
音がしてエレベーターが1階につき扉が開いた。
「えーっそんなこと言って、誰かと同棲してるんじゃないでしょうね?」
ユウコはグロスが光る唇を尖らせ、小峠に甘えた。
「そんなこと無いですよ。僕が好きなのはユウコちゃんだけですから。あ…はいこれ♪この間欲しがってたネックレス。」
小峠はカバンの中から細長い包装紙に包まれた箱を取りだした。
「わ~覚えてくれてたの?ユウコ嬉しぃ。」
ユウコは鼻に掛かったような甘い声を出した。
+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:🐈⬛+:-:+:-:+:-:+
「うわ~マジ凄く無い?デカいベッド。」
ハルカが寝室を静かに寝室を覗いて囁いた。月明かりの中、小鳥遊は上半身裸でうつ伏せに寝ていた。
「3Pも余裕だね。ハルカシャワー浴びる?」
サキがその場で恥じらいも無く脱ぎ始めた。
「ううん…あたし大丈夫。家で入って来た。」
細すぎる体には不自然に大きな胸をサキはしていた。
「あれ?またおっぱいでかくしたの?今いくつよ?」
ハルカが笑った。
「E…でも最終的にはFぐらいにしたい。お金稼がなくっちゃ。」
サキは風呂場へと歩いて行った。
「風呂もスゲー広い。もしかして小峠ちゃんより金持ってんじゃねー?」
冬のボディーソープの香りを嗅いだ。
「うわぁこれどこのブランド?いい匂い~。フランス語?ドイツ語?読めない。石鹸もブランドものだ。おしゃかわ」
…タオルどこだ…あ。これもフカフカで良いにおい。
「奥さんってどんな人なんだろうね?やっぱ可愛いのかな?」
サキはさっさと服を脱いでシャワーを浴びた。
「あのセンセ渋いし、結構タイプな顔してる。久しぶりの当たりだわ。」
ハルカは洗面所の鏡で口紅の滲みチェックしながら言った。
+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:🐈⬛-:+:-:+:-:+:-:+
小鳥遊は夢うつつでベッドに誰かが入って来るのを感じた。ブランケットがふわっと捲れて、柔らかで優しい冬の香りがした。
…ああ…トーコさん。
手を伸ばすと細い腰に触れた。温かい手が股間に伸びてゆっくりとしごき始めた。
久しぶりの愛撫にすぐにそれは反応した。
サイドテーブルの引き出しには、コンドームが入っていたが、カサカサと音がしたかと思うと、コンドームが装着された。
「凄い~大きい♪入るかなぁ。」
聞きなれない声だった。
…あれ?…あ!ちょっと君たち…。
慌てて押しのけようとしたが、サキが小鳥遊の唇を塞いだ。
ハルカは馬乗りになり、まだ濡れていない自分の秘部と小鳥遊の先端にローションを塗った。
「うわ~凄いお●んちん。」
ハルカは躊躇無しに、小鳥遊を自分の中にずぶずぶと押し込めていく。
「あぁ…ん。」
押し込まれていく感覚に、思わず腰が引けた。
サキは、小鳥遊の隣で、横になり、大きな胸を長い爪で、優しく愛撫し、小鳥遊の小さな乳首を細い指で優しく摘み転がした。
「んんん…ちょ…と…待って…。」
払いのけようとした手は、ハルカの胸に押し当てられた。
「センセ…良い体してるじゃん♪何気に腹筋割れてる?」
サキのネイルが下腹部へとトレイルを曳いて滑り落ちていく。
快感とゾクゾクとした刺激が、小鳥遊の全身を包んだ。
「ハルカのことを、このおち●ちんで気持ちよくして?」
小鳥遊の上で妖しく微笑んだ。ふたりがかりで攻められ,頭の芯が熱くなった。
「そんな…僕を…からかっては…いけません。」
張りがあり少し硬い膣壁の締め付けに快感を覚えた。
「せんせぇ♪ハルカのおま●こ気持ちが良い?」
細すぎる腰がくねくねと自分の上で蠢いている。
…抗わないと。
「ねぇ…せんせ♪若い女の子となんて遊ばないでしょう?今日は楽しんじゃお♪」
サキは、キスをしながら、小鳥遊の乳首を指の先で愛撫し続けている。
「あぁ…駄目…です。」
小鳥遊の腰が欲望で、ビクビクと痙攣した。
「駄目っていいつつ…こんな勃起しちゃってんじゃん。」
小鳥遊は押しのけようとしたが、ハルカはその大きな手を取って、再び自分の小さくて感じやすい胸へと誘った。
「ハルカ、おっぱいが感じるの。いっぱい触って?」
サキは再び小鳥遊の唇を塞いだ。
「…なんか気持ちよくなってきちゃった。」
無意識のうちに、激しく突き上げていた。
「あぁん…こんなの初めて…気持ちがいぃ…ハルカのま●こ…壊れちゃうぅぅぅ。」
小鳥遊は体中から欲望があふれ出すのを感じた。
…あぁ。もう止められない。
小鳥遊はハルカを軽々と抱え上げた。
「ハルカさん…どんなことがお好きですか?」
夢中で腰を動かしながら小鳥遊は聞いた。
「バッ…クぅ。でも…これも…マジ…いい。」
サキはふたりを見ながら、花弁の中の蕾を慰め、順番を待っていた。
「では…。」
小鳥遊はハルカをベッドサイドに立たせると、後ろからおもむろにゆっくりと突いた。
「はぁぁん…やばぁい…マジで…イク…イクゥゥ!!」
ハルカの中は既にグチョグチョといやらしい音を立てていた。
「…いきたく…なりました。」
「うううぅぅ…。」
ハルカはのけぞりピクピクと体が痙攣していた。
…あぁ…。
小鳥遊も果てた。
ぐったりとしたハルカを抱き上げ、寝かせると、白濁した液体が溜まったコンドームを外し、汚れた肉棒をティッシュで綺麗に拭き取った。
隣で二人の行為をじっと眺めていたサキの手を引っ張りベッドの上に寝かせた。つくりものの胸を優しく揉んで、乳首を優しく舐めまわした。
「お名前は?」
小鳥遊は静かに聞いた。
「サキ…。」
「サキさんは、どんなのが好き?」
「気持ちが良ければどんなのでも…。」
サキは笑いながら、恥ずかしそうに答えた。小鳥遊は硬くなったサキの乳首を指先で優しく摘まみ転がした。
「正常位…かな。」
「痛かったら…いって…。」
サキの中は、既に少し濡れていた。ゆっくりと挿入しようとしたが、狭くて入りそうに無かった。くびれまで入れて優しく前後に動かした。
「無理しないで...。」
締め付けが強く、まるで手淫をしているようだった。
サキの呼吸が荒くなった。
「せんせ…サキ上になってみる…そしたら入るかも。」
小鳥遊は子供の様に軽いサキを抱き上げて騎乗位にさせた。
乳首を優しく愛撫しているとサキが激しく唇を求めて来た。
ラインストーンが並んだ綺麗なネイルを付けていた。
「サキさんの爪…とても素敵ですね。」
大きな手で小鳥遊は優しく撫でた。
サキは微笑みながら、小鳥遊のそれを自分の秘部に当てがった。
「無理にしなくても…指で…しましょうか?」
サキの長い茶色の髪を優しく撫でながらいった。
「せんせ…優しいね。サキ…せんせ…にも気持ち良くなって欲しいの…だから頑張るね。」
…クプッ
先端からくびれまでを静かに入れていく。
「ゆっくり…静かに…僕は動きませんから…。」
小鳥遊は微笑んだ。
「くっ…ぁっ…。」
サキの幼い顔が苦痛に歪んだ。小鳥遊はサキの腰を支えた。
「サキさん。」
サキは首を振った。
「大丈夫…うっ…あっ…。」
締め付けが強く、小鳥遊も苦しくなった。
「あなた…とってもきつくて…僕は…気持ちが良くなってしまいました。」
小鳥遊は切なく微笑んで、優しく細いサキの背中を撫でた。
「…良かった。」
サキは時間を掛けて自分の中に小鳥遊を押し込めていく。
ミシミシとサキの中を引き裂くような感覚だった。半分程入ったところで、サキは自分で腰をズブズブとおろした。
「うぅ…あぁぁ…。」
小さな声をあげてると、サキの太ももが痙攣した。
「はぁ…はぁ…サキの…中に…全部入っちゃったよ。」
サキは少女のような無邪気な笑顔を浮かべた。
「待ってね…今動いてみる…もっと濡れれば大丈夫だから。」
ぐりぐりと腰を押し付けて円を描くように動かした。
「サキさん…ありがとう…とっても気持ちがいい。」
ゆっくりと前後にサキが小鳥遊の上で動き出した。肉棒の全体が締め付けられて、締まり心地が最高だった。
「もう…大丈夫…みたい…でも…すぐ気持ちよくなっちゃう…かも。」
小鳥遊はゆっくり起き上がり対面座位になった。
「あ…前が…擦れて…。」
小鳥遊がサキの臀部を大きな手で支え深く入り過ぎない様に調整していた。
「せんせ…もう…だいじょうぶ。正常位でして?」
サキは紅潮した顔で言った。
「判りました。」
サキを静かにベッドの上に寝かせた。小鳥遊がゆっくりと腰を斜め上に静かに丁寧に動くと、サキがため息をついた。
「すっ…ごく…。気持ち良い。」
…それは良かったです。
「あぁ…うぅ…はぁ…はぁ。」
可愛らしい喘ぎ声を出し始めると、膣が震えるように締め付け始めた。
「声を…もっと聞かせて下さい。」
小鳥遊の太いそれは、サキの中で溶け出し、サキと一体化した様な気分になった。
「あぁ…ぁ…もっと早く…深く…がいい。」
例えようも無い官能の狂気。
「はい…これはどうですか?」
深く少しづつ早く動かした。
…くちゅくちゅくちゅ
いやらしい摩擦音が聞こえ出した。小鳥遊の先がコリコリとしたものに触れた。
「やば…たんだってば…マジ…いっちゃいそう…久しぶり…のボルチオが…楽しめ…そう。」
サキは細い腕を小鳥遊の首に回した。
「あなたは若いのに…そんなところまで開発されてるんですね。僕が楽しませてあげましょう。」
小鳥遊はサキの小さなお尻を持ち上げ子宮を腰ごと揺らすように動かした。
「ぅぅぅぅ…せんせ…」
欲望が小鳥遊の理性を完全制圧、麻痺させた。
「締め付けが…きつい…ですね。」
貪り合う目的は1つ…快感を極めること…それに向かって、突き進むだけだ。
「…気持良すぎて…怖いよ。」
サキの爪が小鳥遊の背中に触れるのが分かり、ゾワゾワと小鳥遊の体に鳥肌と快感を引き起こした。
小鳥遊はサキの足を自分の肩に乗せた。サキの喘ぎ声が一段と大きくなった。
「サキ…気持ちが良くて…おかしくなっちゃう…よぉぉぉ。」
膣は連続的に激しく締め付け始めた。
「サキさん…そんなに締め付けたら…また、僕も…イキ…そう。」
手淫でしているようなきつい締め付けと温かく弾力がある感触、小鳥遊のシャフト全体に搗き立ての餅が張り付いてくるような感覚だった。
「あん…あん…あん…イク…イッちゃうぅぅ…あぁぁぁぁ」
サキの長いうめきとも喘ぎともつかない声をあげ、小さな体の筋肉すべてが震えた後に力が抜けた。
小鳥遊はサキの細く薄い体をしっかりと抱き寄せ、そこから激しくつき始めた。
「せんせ……また…イク…お願い…お願い…休ませてぇ…。気持ち良すぎて、サキのおま●こが、壊れちゃうよぉぉぉ。」
小鳥遊が果てるまで、サキは何度も絶頂を迎えていた。
その間、ハルカは、ふたりの行為を舐めるように見ていた。
「サキが演技じゃなくこんなに感じてるの初めてみた…。せんせ…すごい。」
ハルカは先ほど愛されたばかりで、まだ乾かぬ花弁を先ほどから自分の指先で、小鳥遊に見えるように愛撫していた。
小鳥遊はチラリとそれを横目で見ながら微笑んだ。
「…また後でしてね♪」
ハルカは静かに言って、たばこを吸いに裸のままベランダへと出た。
ゆっくりとサキから離れる時もヒクヒクと、膣が痙攣し、最後まで小鳥遊に吸い付いてくるようだった。
「サキさん…」
そっとベッドへ寝かせて、コンドームを片手で外した。くったりとするサキの髪を優しく撫で、頬から細い首、胸元へと大きな手を滑らせた。
「サキさん大丈夫ですか?」
ビクンビクンと体が動き、おおきな胸の先が再び尖った。
「あぁぁぁ…あたしに…触らないで。」
…ありがとう。とても気持ちが良かった。
小鳥遊は微笑んで、優しくサキの頭にキスをすると、ブランケットをサキにそっと掛けた。
「今までのセックスで一番気持ちよかった。せんせぇのセックス…神ってる…もっとハルカをかまちょ♪」
ハルカは寒いベランダで煙草を吸って戻ってきて言った。
「ハルカさん…身体がこんなに冷えて…僕が温めてあげましょう。」
小鳥遊は、ハルカの折れそうに細い腕を掴み、ベットへ再び誘った。
「せんせ…スゲー。マジ絶倫だわ。しかもこんなエモいセックス初めて。」
ハルカは笑った。
冷えた体は、汗ばんだ小鳥遊の体に心地がよく、ハルカも人肌の温もりを楽しんでいた。
「済みません…“エモい”って…?」
つんと尖ったハルカの乳首を優しく愛撫しながら聞いた。
「かまちょは、かまってちょーだい、エモいは良い感じって意味。」
…チュバッ…チュバ…。
音を立てながら、かわいらしい乳首を引っ張るようにして吸った。
「なるほど…。」
ハルカは小鳥遊の背中を爪で優しく触れた。
「せんせには、賢者タイムってないの?」
小鳥遊は少しの間考えているように見えた。その横顔は、彫りが深く、引き締まっていて、知性に溢れている様にハルカには見えた。
「余り…すぐにチャージ、リロードが僕の特技かも知れません。」
小鳥遊が真面目な顔で言ったので、ハルカが声を出して笑った。
ハルカは、男達は欲望を吐き出した後は、放置されるのが当たり前だと思っていたので内心少し驚いていた。
…この人。本当に良い人かも知れない。
ハルカはふとそう思った。
「せんせ…少しその広い胸に抱いてて貰っても良い?」
ハルカの綺麗な化粧の下に少女のような素朴さがあることに小鳥遊は気が付いた。
「ええ…良いですよ。疲れましたか?このまま寝ますか?」
ハルカを自分の胸に抱き寄せ静かに大きな手でその背中を撫でた。
「こんなに優しく、激しくセックスしたの初めてかも。」
「そうですか?それは良かったです。」
小鳥遊は笑ってハルカに言った。
「せんせ…可愛いね。」
自分の父親と年齢はあまり変わらないかも知れないとハルカは思った。
小鳥遊のように気を使って、丁寧に自分の為に愛撫をしてくれる男は一人も居なかった。
「あなたに可愛いねと言われると、恥ずかしいですね。」
小鳥遊は笑った。
「しかも…丁寧語…だし。いつもそうなの?」
ハルカの髪からは煙草の香りがした。
「ええ…そうかも知れません。」
小鳥遊は手を繋いでいたハルカの指先のネイルアートをまじまじと眺めた。
「とても綺麗ですが、この爪で電話をしたり、床に落ちたコインを拾ったりとか出来るんですか?」
ハルカは声を出して笑った。
「うん…できるよ。せんせって面白いね。逆に無い方が違和感あるっつーか…もう体の一部だね。」
ハルカの指先に触れながら裏返したり、ネイルについている小さなリボンに触れたり眺めていた。
「うちらとエッチしたくなったらとりま電話して♪」
小鳥遊の首にキスをするとべったりと口紅がついた。
「あーっと…。」
「とりま…とりあえずまぁって事。」
長い爪を小鳥遊の胸に這わせた。
「勉強になりました。では…とりま…数回したいんですが…お願い出来ますか?で使い方はあっていますかね?」
ハルカは、また声を出して笑った。
「あってる…けど。そんな真面目な顔してエロいこと言われるなんて思わなかった。」
せんせやっぱかわたん♪とハルカは小鳥遊にしっかりと抱きついた。
快感から目覚めたサキは、ベットからけだるい体をゆっくりと起こし、自分のバックの中を漁った。
「せんせ…神ってる。これあたしの携帯♪先に渡しとく。したくなったらいつでも電話して。」
ハルカは小さなメモに電話番号を書いて枕元に置いた。
小鳥遊は起き上がったサキの体を引っ張りこんだ。
「同時にふたりとしてみたいです。」
サキもハルカもキャッキャッと笑いながらブランケットの中で小鳥遊と絡み合った。
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