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プロローグ
美しく脆いガラスの夜
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「疲れたよ。」
イヴァンは、テイルコートを脱ぎながら笑った。ジャケットを椅子に掛け、白い蝶ネクタイを外しドレッサーの上に置くと、ドカッとソファに腰かけた。
「イヴァンとても素敵だったわ。」
ステージの上でスタンディングオベーションを受けにこやかに笑うイヴァンの姿を、理紗は、紅茶を淹れながら思い出していた。
それはとても堂々として、自信に溢れた姿だった。
「失礼します。」
スタッフが大きな青いバラの花束を抱えて部屋に入って来た。
イヴァンのファンからの花束だと思い、理沙は何気なく花束に付いていたカードの送り主の名を見た。
――― 僕の美しい理紗 誕生日おめでとう。未来の夫イヴァンより。
「あら♪まぁ!」
理紗はびっくりして声をあげながら、イヴァンの紅茶をテーブルの上にそっと置いた。忙しいのにも関わらずマメで、記念日にはいつもプレゼントをくれた。
「誕生日おめでとう理紗。」
一抱え程もある花束をスタッフから受け取ると、イヴァンに優しくキスを落とした。
青いバラは、余り香りはしないが、その透明感のある紫がかった青みを帯びた姿を眺めていると、気分が落ち着くので理紗は大好きだった。
「ありがとう。」
去ろうとするスタッフにあとは良いからとイヴァンが声を掛けた。
スタッフは判りましたと静かに部屋のドアを閉めた。
嬉しそうに微笑む理紗に今度はイヴァンが優しくキスをした。
青いバラは、日本でも時々見かけるようになったが、アメリカでは滅多にお目に掛かれない。
「今日一緒に祝う事は出来ないけれど、この埋め合わせはちゃんとするよ。」
理紗はこんなにたくさんの青いバラを一度に貰ったのは初めてだった。
子供を抱くように優しく花束を抱えていた。それはずっしりと重たかった。
「君が居るから、国外の仕事はキャンセルしているけれど、結婚したら私について来てくれるね?」
花束をドレッサーの前の大きなテーブルに置いた。既にそこには、イヴァンのファンや友人達から送られてきた花束が積み重なる様にして置かれていた。イヴァンが理紗の腰を抱き寄せた。
「どうしましょう。わたしもコンサートがあるし…。」
2か月後に迫った結婚式以降もイヴァンも理紗の予定も1年先まで埋まっていた。
音楽家夫婦には良くあることで、1ヶ月近く合わないこともあった。
結婚した後も、それは変わらないだろうなと理紗は思っていた。
イヴァンは、そのルックスからプレイボーイで数々の女性達と浮名を流した。
「…ってことは、君はついて来てはくれないのかい?わたしがベッドでひとりじゃ眠れないのは、君だって知ってるだろう?」
指揮者として各地を回り、若かりし頃は、その魅惑的な容姿と、音楽的なセンスから、行く先々に恋人が居て、女性達が毎晩ベッドの横で順番待ちをする…と揶揄された程だ。
イヴァンは理紗の真っ赤なドレスの大きく開いた胸元から手を入れた。
「あっ…いけません。誰か来たら困るわ。」
慌てて離れようとする理紗を抑えつけ、今度はドレスのスリットから手をするりと入れた。
前妻との離婚も浮気性が原因だったのにも関わらず、綺麗な女性を見れば、自分のものにしたくなるイヴァンの悪癖は変わらない。
「ちょっとだけ…良いだろ?演奏の後は興奮して。2したくなるんだよ。」
耳元で甘く囁いた。
理紗がドレスを着る時には下に何も付けない事をイヴァンは知っている。
そんなイヴァンが見つけた“東洋の真珠”と呼ばれる理紗は美しい上に聡明で、若手ピアニストの中でも早くから頭角を現していた。
理紗は才能もあるが、努力家だった。そんな理紗のことをイヴァンは学生時代から知っていた。
音楽学院時代の理紗は、目立たず控えめで、薄化粧に大きな黒縁眼鏡をかけており、酷く野暮ったくて地味で、身体のラインなど全く判らないような服を着ていた。
しかし、その野暮ったい女が、一旦ピアノの前に座るととても輝いて見えるのだ。
理紗が才能に溢れているとイヴァンも早くから気が付いていたけれど、兎に角、見た目が貧相で野暮ったくて、それがとても残念だった。
「ああ…駄目ですって。」
レースで縁取られたドレスとお揃いの真っ赤なガーターとベージュのストッキングが理紗の柔らかな太ももに食い込んでおり、イヴァンをますます欲情させた。
好色で知られていたイヴァンが、理紗の本当の姿に気が付いたのは、とあるパーティーでのことだった。
会場に現れた、真っ白なマーメード・ドレスに身を包んだ嫋やかな東洋の美女に一瞬で眼を奪われた。
大きくウェーブが掛かったたっぷりとした黒髪、コニャックダイアモンドのように濃い茶色のキラキラと光る大きな眼。淡い象牙色の肌は、すぐにでも触れたくなる程だった。
…自分以外で誰かこの美しい花を手折れると言うのだ。
彼女を初めて見た時のイヴァンは自信に満ち溢れていた。
「大丈夫。1時間は誰も来やしないよ。君といることをみんな知ってるから。」
太く熱い指が綺麗に整えられた綿毛の中に滑り込んでいく。蕾を越えて、温かで湿った蜜壺を目指す指。
パーティーの終わりに、やっとの思いでその美女に近づき声を掛けると、“こんばんは。コンスタンティー二教授”と言われ初めて、この美しい女性が、あの“野暮ったいけれど才能あふれる理紗”だと気が付いた。
現金な話だが、そのギャップにイヴァンは完全に堕ちてしまったのだ。
…なんて淫らな。
理紗のそこはたっぷりと濡れてぬめぬめとしている。
“野暮ったい理紗”を何十回もデートに誘ったが、決して首を縦に振らなかった。
理紗には何年も思い続けて居た片思いの男性が居たことを後で知った。
理紗が卒業間近になり、やっとデートに漕ぎつけたのは良いが、プレーボーイで名を馳せたイヴァンが、その日のうちにベッドを伴にするどころか、キスさえも出来なかった。
「理紗のここはいやらしいね…。嫌と言ってもほらこんなに濡れてるよ?いけない子だね。」
ショルダーベルトを外し、黒く光沢のあるズボンのジッパーを下げた。真っ赤なドレスを託しあげて、理紗の肉壁を指で開く。
そして出会いから結ばれるまでに約1年を費やし、やっと手に入れた理紗のシルクの様な柔らかできめの細やかな肌と、痛いぐらいに締め付け、ぴったりと吸い付く蜜壺の虜になってしまった。
「あぁ…そんなこと…。」
イヴァンは、小さな蕾を長い舌で愛撫した。
理紗と付き合っている間でも、こっそり他の女との火遊びを楽しんでいた。
だが結局、他の女で暇な時間や、イヴァンの広いベッドの隣が埋められたとしても、全く物足りなかった。
「汚い…わ。」
理紗は足の間のイヴァンのグレーの髪を優しく撫でた。
兎に角、イヴァンが考え付く最上級の方法で理紗を愛した。
イヴァンの帰るところはいつも理紗だった。体臭の少ないその体は抱くと,自分の香りに染まるところが、気に入っていた。
婚約した今でさえ、暇さえあれば愛したくて仕方がなかった。
けれど、お互いに忙しくすれ違いの生活を送っていた。
イヴァンは、理紗の居ない寂しさを埋めるために、他の女を抱いた。
「締まりが良くて素敵だよ。」
太ももの間から理紗の様子を熱いまなざしで眺めていた。理紗の真っ赤な唇から小さな震える吐息が漏れた。
「真珠が膨らみ始めたよ。気持ちが良いのかい?」
興奮した蕾は存在感を増していた。
「あぁ…。」
理紗はコンサートの後のイヴァンとの時間が好きだった。
イヴァンに憧れのようなものを抱いて居たが、恋愛対象ではなかった。
プレイボーイのイヴァンに好きだと言われ続け理沙は、とうとう情に絆されてしまった。
「欲しいのなら…ちゃんと言いなさい。こんなにシロップを垂れ流して。」
イヴァンが長い舌で、甘い蜜を音を立てて舐めとった。
「い…や…。」
「あ…あっ恥ずかしい。」
理紗はイヴァンが舌を動かすたびに感じる鋭く甘い刺激に腰をびくびくとさせながら小さな声でいった。
「おねだりしてごらん。」
イヴァンは恥じらう理紗の姿を眺めるのが好きだった。
「欲しいの…。イヴァンが…。」
イヴァンによって大きくVの字に開かれた細く長い脚は、ストッキングの、ざらりとした無機質な感触と、理紗の柔肌とのコントラストが絶妙だった。
下腹部の綺麗にトリミングされた黒い綿毛はすっかり蜜で濡れてシャンデリアの光の下でキラキラと輝いていた。
「駄目だよそれじゃあ。私が教えた通りにしてごらん。」
ソファにもたれるように座りなおし、真っ赤なハイヒールを履いたままM字に脚を開くと、理紗はびしょびしょに濡れてしまった花弁を細く長い指でぱっくりと開いてみせた。
「イヴァン…わたしのpussyをあなたで埋めて欲しいの。」
イヴァンは、興奮と恥辱で紅潮した顔で自分を見つめる理紗をたっぷりと時間をかけて観察するのが好きだ。
…今、人が入ってきてしまったらどうしよう。
緊張しつつも、理紗はイヴァンに愛されたかったし、体が既に疼き始めていた。
「よしよし良い子だ…良く出来たね。可愛い君にはご褒美をあげなくっちゃね。」
そろそろ50歳に手が届くというのにイヴァンのそこは猛々しくそそりたっていた。
…ぐちゅ。
イヴァンは理紗を躊躇無く貫いた。
「ああ…イヴァン…愛してる…愛してる。」
理紗はため息とともに、とろりと潤んだ瞳でイヴァンを愛おしそうに見つめた。
「わたしもだよ。理紗…あぁ…君のここは…狭くて…いつまでも…処女のようだ…これがわたしのものになるなんて…なんてラッキーなんだ。」
ぐぐぐっと深く突き、そのままぐりぐりと掻きまわす様に動いた。
「はぁ…イヴァン…そんなことされたら…声が…。」
ソファの背もたれの上で、理紗の夜会巻きが乱れた。大きく押し広げられた感覚に理紗は長い脚をイヴァンの腰に絡めた。
「君の才能とその若さ…美貌に…嫉妬するよ。」
「あ…いや…。」
香しい吐息が零れた。
「ほら…理紗みてごらん…私達は、繋がっているよ。」
愛液で太いイヴァンのそれは、てらてらと赤黒く光っていた。
「はぁ…イヴァン…恥ずかしい。」
イヴァンは優しくたっぷりと時間を掛けて愛してくれる。その時間がいつも待ち遠しかった。
「うう…理紗…そんなに…締めたら駄目だと言ってるのに…お仕置きをしなくちゃいけないね。」
ドレスの肩ひもを外すと形の良い小ぶりの乳房があらわになった。
「いいかい?わたしが許可するまでは…駄目だ。」
意地悪く微笑むと、何度も何度も激しく突き上げた。
「はぁ…駄目…いって…しまい…ます…あぁぁ…。」
びくんびくんと理紗は身体をのけぞらせた。その跳動の度に蜜壺の中で猛り狂うイヴァンを窘めるようにきつく締め付けた。
「理紗…いけない子だね。先にいってはいけないと言っただろう?」
イヴァンは両手で胸の上の硬く尖った理紗のピンク色の小さな突起を、指の先で強く押し潰した。
「あぁぁ…イヴァン…。ごめんなさぁい。」
激しい粘着質な肉壁の締め付けで、イヴァンは苦悩の表情を浮かべた。
「まったく…もっと楽しみたいのに…君のここは…それをいつも許してはくれないんだ…から。」
はぁはぁとふたりの喘ぎ声と、卑猥な音が静かな部屋に響いている。
「愛してる…愛してるわ…イヴァン…わたしだけを見て…愛して…。」
理紗は彫りの深い端正な顔立ちのイヴァンの顔を優しく撫でてからキスを求めた。
「ああ…もっと愛してると言っておくれ…。」
「あ…うぅぅ…愛して…るぅ…駄目っ…わたし…また…。」
ビクビクと上体を反らし、快楽の波がふたりの接続部に押し寄せてくる。
ひくひくと痙攣し、全てを受け止める準備ができたことをイヴァンに知らせていた。
「君は…いけない子…いけない子…だよ。ああ…ほら…もうすぐ私の…白いご褒美をあげよ…う。」
イヴァンに軽々と抱えられた理紗の腰は艶めかしく動いていた。
それはまるで穢れを知らぬ小鹿を捉えた狡猾な老獣だった。
自らの欲望を満たすためにたっぷりと焦らし、時間を掛けて甚振った。
「…さぁ出るよ…ご褒美…だ…うぅ…。」
理紗の中のイヴァンは拍動しながら波打っていた。
理紗の上に倒れ込んだイヴァンの身体からは甘いパルファムの香りがした。
お互いの心臓の拍動音が重なり合い、まるでひとつの心臓をふたりで共有しているかのような錯覚を感じた。
ゆっくりと身体を起こすと、ずるりと緊張がとれてたイヴァンのそれはまるで蛇口のように垂れ、下を向いていた。
「早く一緒に暮らして、毎日君の身体を堪能したいよ。」
怠そうに起き上った理紗の細い首筋にキスを落とした。
理紗は優しく微笑むとドレスの肩ひもを直し髪を整えながらバスルームへと向かった。
子供を欲しがるイヴァンの為に、ピルを飲むのを数カ月前から止めていた。
「今日は遅くなりそうだから、君は先に帰っててくれないか?」
バスルームのドア越しにイヴァンが声を掛けた。
「判りました。」
理紗は鏡で全身を確認しながら答えた。
「明日は悪いんだが、10時には起こしてくれ。大学の講義があるし、夜は以前から話していた晩餐会に呼ばれているんだ。着替えの用意を頼むよ。」
ドアを開け理紗が出てくると愛してるよとイヴァンは理紗に口づけをした。
「ふふふ…イヴァン…そのお顔で皆さんの前に出たりしたら恥ずかしいわよ?」
イヴァンは、理紗の肩越しにバスルームの鏡を見た。
「おっと…これはいけないね。」
イヴァンの口の周りは、理紗の口紅で真っ赤に汚れていた。
理紗はバックからハンカチを取り出すと、イヴァンの口元を綺麗に拭った。
従順で若く美しく、数か月後には、妻になる理紗が堪らなく愛おしかった。
「では…また後で。羽目を外すのも程ほどにして下さいね。」
理紗はイヴァンに優しく微笑んだ。
イヴァンは、テイルコートを脱ぎながら笑った。ジャケットを椅子に掛け、白い蝶ネクタイを外しドレッサーの上に置くと、ドカッとソファに腰かけた。
「イヴァンとても素敵だったわ。」
ステージの上でスタンディングオベーションを受けにこやかに笑うイヴァンの姿を、理紗は、紅茶を淹れながら思い出していた。
それはとても堂々として、自信に溢れた姿だった。
「失礼します。」
スタッフが大きな青いバラの花束を抱えて部屋に入って来た。
イヴァンのファンからの花束だと思い、理沙は何気なく花束に付いていたカードの送り主の名を見た。
――― 僕の美しい理紗 誕生日おめでとう。未来の夫イヴァンより。
「あら♪まぁ!」
理紗はびっくりして声をあげながら、イヴァンの紅茶をテーブルの上にそっと置いた。忙しいのにも関わらずマメで、記念日にはいつもプレゼントをくれた。
「誕生日おめでとう理紗。」
一抱え程もある花束をスタッフから受け取ると、イヴァンに優しくキスを落とした。
青いバラは、余り香りはしないが、その透明感のある紫がかった青みを帯びた姿を眺めていると、気分が落ち着くので理紗は大好きだった。
「ありがとう。」
去ろうとするスタッフにあとは良いからとイヴァンが声を掛けた。
スタッフは判りましたと静かに部屋のドアを閉めた。
嬉しそうに微笑む理紗に今度はイヴァンが優しくキスをした。
青いバラは、日本でも時々見かけるようになったが、アメリカでは滅多にお目に掛かれない。
「今日一緒に祝う事は出来ないけれど、この埋め合わせはちゃんとするよ。」
理紗はこんなにたくさんの青いバラを一度に貰ったのは初めてだった。
子供を抱くように優しく花束を抱えていた。それはずっしりと重たかった。
「君が居るから、国外の仕事はキャンセルしているけれど、結婚したら私について来てくれるね?」
花束をドレッサーの前の大きなテーブルに置いた。既にそこには、イヴァンのファンや友人達から送られてきた花束が積み重なる様にして置かれていた。イヴァンが理紗の腰を抱き寄せた。
「どうしましょう。わたしもコンサートがあるし…。」
2か月後に迫った結婚式以降もイヴァンも理紗の予定も1年先まで埋まっていた。
音楽家夫婦には良くあることで、1ヶ月近く合わないこともあった。
結婚した後も、それは変わらないだろうなと理紗は思っていた。
イヴァンは、そのルックスからプレイボーイで数々の女性達と浮名を流した。
「…ってことは、君はついて来てはくれないのかい?わたしがベッドでひとりじゃ眠れないのは、君だって知ってるだろう?」
指揮者として各地を回り、若かりし頃は、その魅惑的な容姿と、音楽的なセンスから、行く先々に恋人が居て、女性達が毎晩ベッドの横で順番待ちをする…と揶揄された程だ。
イヴァンは理紗の真っ赤なドレスの大きく開いた胸元から手を入れた。
「あっ…いけません。誰か来たら困るわ。」
慌てて離れようとする理紗を抑えつけ、今度はドレスのスリットから手をするりと入れた。
前妻との離婚も浮気性が原因だったのにも関わらず、綺麗な女性を見れば、自分のものにしたくなるイヴァンの悪癖は変わらない。
「ちょっとだけ…良いだろ?演奏の後は興奮して。2したくなるんだよ。」
耳元で甘く囁いた。
理紗がドレスを着る時には下に何も付けない事をイヴァンは知っている。
そんなイヴァンが見つけた“東洋の真珠”と呼ばれる理紗は美しい上に聡明で、若手ピアニストの中でも早くから頭角を現していた。
理紗は才能もあるが、努力家だった。そんな理紗のことをイヴァンは学生時代から知っていた。
音楽学院時代の理紗は、目立たず控えめで、薄化粧に大きな黒縁眼鏡をかけており、酷く野暮ったくて地味で、身体のラインなど全く判らないような服を着ていた。
しかし、その野暮ったい女が、一旦ピアノの前に座るととても輝いて見えるのだ。
理紗が才能に溢れているとイヴァンも早くから気が付いていたけれど、兎に角、見た目が貧相で野暮ったくて、それがとても残念だった。
「ああ…駄目ですって。」
レースで縁取られたドレスとお揃いの真っ赤なガーターとベージュのストッキングが理紗の柔らかな太ももに食い込んでおり、イヴァンをますます欲情させた。
好色で知られていたイヴァンが、理紗の本当の姿に気が付いたのは、とあるパーティーでのことだった。
会場に現れた、真っ白なマーメード・ドレスに身を包んだ嫋やかな東洋の美女に一瞬で眼を奪われた。
大きくウェーブが掛かったたっぷりとした黒髪、コニャックダイアモンドのように濃い茶色のキラキラと光る大きな眼。淡い象牙色の肌は、すぐにでも触れたくなる程だった。
…自分以外で誰かこの美しい花を手折れると言うのだ。
彼女を初めて見た時のイヴァンは自信に満ち溢れていた。
「大丈夫。1時間は誰も来やしないよ。君といることをみんな知ってるから。」
太く熱い指が綺麗に整えられた綿毛の中に滑り込んでいく。蕾を越えて、温かで湿った蜜壺を目指す指。
パーティーの終わりに、やっとの思いでその美女に近づき声を掛けると、“こんばんは。コンスタンティー二教授”と言われ初めて、この美しい女性が、あの“野暮ったいけれど才能あふれる理紗”だと気が付いた。
現金な話だが、そのギャップにイヴァンは完全に堕ちてしまったのだ。
…なんて淫らな。
理紗のそこはたっぷりと濡れてぬめぬめとしている。
“野暮ったい理紗”を何十回もデートに誘ったが、決して首を縦に振らなかった。
理紗には何年も思い続けて居た片思いの男性が居たことを後で知った。
理紗が卒業間近になり、やっとデートに漕ぎつけたのは良いが、プレーボーイで名を馳せたイヴァンが、その日のうちにベッドを伴にするどころか、キスさえも出来なかった。
「理紗のここはいやらしいね…。嫌と言ってもほらこんなに濡れてるよ?いけない子だね。」
ショルダーベルトを外し、黒く光沢のあるズボンのジッパーを下げた。真っ赤なドレスを託しあげて、理紗の肉壁を指で開く。
そして出会いから結ばれるまでに約1年を費やし、やっと手に入れた理紗のシルクの様な柔らかできめの細やかな肌と、痛いぐらいに締め付け、ぴったりと吸い付く蜜壺の虜になってしまった。
「あぁ…そんなこと…。」
イヴァンは、小さな蕾を長い舌で愛撫した。
理紗と付き合っている間でも、こっそり他の女との火遊びを楽しんでいた。
だが結局、他の女で暇な時間や、イヴァンの広いベッドの隣が埋められたとしても、全く物足りなかった。
「汚い…わ。」
理紗は足の間のイヴァンのグレーの髪を優しく撫でた。
兎に角、イヴァンが考え付く最上級の方法で理紗を愛した。
イヴァンの帰るところはいつも理紗だった。体臭の少ないその体は抱くと,自分の香りに染まるところが、気に入っていた。
婚約した今でさえ、暇さえあれば愛したくて仕方がなかった。
けれど、お互いに忙しくすれ違いの生活を送っていた。
イヴァンは、理紗の居ない寂しさを埋めるために、他の女を抱いた。
「締まりが良くて素敵だよ。」
太ももの間から理紗の様子を熱いまなざしで眺めていた。理紗の真っ赤な唇から小さな震える吐息が漏れた。
「真珠が膨らみ始めたよ。気持ちが良いのかい?」
興奮した蕾は存在感を増していた。
「あぁ…。」
理紗はコンサートの後のイヴァンとの時間が好きだった。
イヴァンに憧れのようなものを抱いて居たが、恋愛対象ではなかった。
プレイボーイのイヴァンに好きだと言われ続け理沙は、とうとう情に絆されてしまった。
「欲しいのなら…ちゃんと言いなさい。こんなにシロップを垂れ流して。」
イヴァンが長い舌で、甘い蜜を音を立てて舐めとった。
「い…や…。」
「あ…あっ恥ずかしい。」
理紗はイヴァンが舌を動かすたびに感じる鋭く甘い刺激に腰をびくびくとさせながら小さな声でいった。
「おねだりしてごらん。」
イヴァンは恥じらう理紗の姿を眺めるのが好きだった。
「欲しいの…。イヴァンが…。」
イヴァンによって大きくVの字に開かれた細く長い脚は、ストッキングの、ざらりとした無機質な感触と、理紗の柔肌とのコントラストが絶妙だった。
下腹部の綺麗にトリミングされた黒い綿毛はすっかり蜜で濡れてシャンデリアの光の下でキラキラと輝いていた。
「駄目だよそれじゃあ。私が教えた通りにしてごらん。」
ソファにもたれるように座りなおし、真っ赤なハイヒールを履いたままM字に脚を開くと、理紗はびしょびしょに濡れてしまった花弁を細く長い指でぱっくりと開いてみせた。
「イヴァン…わたしのpussyをあなたで埋めて欲しいの。」
イヴァンは、興奮と恥辱で紅潮した顔で自分を見つめる理紗をたっぷりと時間をかけて観察するのが好きだ。
…今、人が入ってきてしまったらどうしよう。
緊張しつつも、理紗はイヴァンに愛されたかったし、体が既に疼き始めていた。
「よしよし良い子だ…良く出来たね。可愛い君にはご褒美をあげなくっちゃね。」
そろそろ50歳に手が届くというのにイヴァンのそこは猛々しくそそりたっていた。
…ぐちゅ。
イヴァンは理紗を躊躇無く貫いた。
「ああ…イヴァン…愛してる…愛してる。」
理紗はため息とともに、とろりと潤んだ瞳でイヴァンを愛おしそうに見つめた。
「わたしもだよ。理紗…あぁ…君のここは…狭くて…いつまでも…処女のようだ…これがわたしのものになるなんて…なんてラッキーなんだ。」
ぐぐぐっと深く突き、そのままぐりぐりと掻きまわす様に動いた。
「はぁ…イヴァン…そんなことされたら…声が…。」
ソファの背もたれの上で、理紗の夜会巻きが乱れた。大きく押し広げられた感覚に理紗は長い脚をイヴァンの腰に絡めた。
「君の才能とその若さ…美貌に…嫉妬するよ。」
「あ…いや…。」
香しい吐息が零れた。
「ほら…理紗みてごらん…私達は、繋がっているよ。」
愛液で太いイヴァンのそれは、てらてらと赤黒く光っていた。
「はぁ…イヴァン…恥ずかしい。」
イヴァンは優しくたっぷりと時間を掛けて愛してくれる。その時間がいつも待ち遠しかった。
「うう…理紗…そんなに…締めたら駄目だと言ってるのに…お仕置きをしなくちゃいけないね。」
ドレスの肩ひもを外すと形の良い小ぶりの乳房があらわになった。
「いいかい?わたしが許可するまでは…駄目だ。」
意地悪く微笑むと、何度も何度も激しく突き上げた。
「はぁ…駄目…いって…しまい…ます…あぁぁ…。」
びくんびくんと理紗は身体をのけぞらせた。その跳動の度に蜜壺の中で猛り狂うイヴァンを窘めるようにきつく締め付けた。
「理紗…いけない子だね。先にいってはいけないと言っただろう?」
イヴァンは両手で胸の上の硬く尖った理紗のピンク色の小さな突起を、指の先で強く押し潰した。
「あぁぁ…イヴァン…。ごめんなさぁい。」
激しい粘着質な肉壁の締め付けで、イヴァンは苦悩の表情を浮かべた。
「まったく…もっと楽しみたいのに…君のここは…それをいつも許してはくれないんだ…から。」
はぁはぁとふたりの喘ぎ声と、卑猥な音が静かな部屋に響いている。
「愛してる…愛してるわ…イヴァン…わたしだけを見て…愛して…。」
理紗は彫りの深い端正な顔立ちのイヴァンの顔を優しく撫でてからキスを求めた。
「ああ…もっと愛してると言っておくれ…。」
「あ…うぅぅ…愛して…るぅ…駄目っ…わたし…また…。」
ビクビクと上体を反らし、快楽の波がふたりの接続部に押し寄せてくる。
ひくひくと痙攣し、全てを受け止める準備ができたことをイヴァンに知らせていた。
「君は…いけない子…いけない子…だよ。ああ…ほら…もうすぐ私の…白いご褒美をあげよ…う。」
イヴァンに軽々と抱えられた理紗の腰は艶めかしく動いていた。
それはまるで穢れを知らぬ小鹿を捉えた狡猾な老獣だった。
自らの欲望を満たすためにたっぷりと焦らし、時間を掛けて甚振った。
「…さぁ出るよ…ご褒美…だ…うぅ…。」
理紗の中のイヴァンは拍動しながら波打っていた。
理紗の上に倒れ込んだイヴァンの身体からは甘いパルファムの香りがした。
お互いの心臓の拍動音が重なり合い、まるでひとつの心臓をふたりで共有しているかのような錯覚を感じた。
ゆっくりと身体を起こすと、ずるりと緊張がとれてたイヴァンのそれはまるで蛇口のように垂れ、下を向いていた。
「早く一緒に暮らして、毎日君の身体を堪能したいよ。」
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理紗は優しく微笑むとドレスの肩ひもを直し髪を整えながらバスルームへと向かった。
子供を欲しがるイヴァンの為に、ピルを飲むのを数カ月前から止めていた。
「今日は遅くなりそうだから、君は先に帰っててくれないか?」
バスルームのドア越しにイヴァンが声を掛けた。
「判りました。」
理紗は鏡で全身を確認しながら答えた。
「明日は悪いんだが、10時には起こしてくれ。大学の講義があるし、夜は以前から話していた晩餐会に呼ばれているんだ。着替えの用意を頼むよ。」
ドアを開け理紗が出てくると愛してるよとイヴァンは理紗に口づけをした。
「ふふふ…イヴァン…そのお顔で皆さんの前に出たりしたら恥ずかしいわよ?」
イヴァンは、理紗の肩越しにバスルームの鏡を見た。
「おっと…これはいけないね。」
イヴァンの口の周りは、理紗の口紅で真っ赤に汚れていた。
理紗はバックからハンカチを取り出すと、イヴァンの口元を綺麗に拭った。
従順で若く美しく、数か月後には、妻になる理紗が堪らなく愛おしかった。
「では…また後で。羽目を外すのも程ほどにして下さいね。」
理紗はイヴァンに優しく微笑んだ。
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