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第一章
第22話 盛り上がる視聴者
そうしてノーキとの顔合わせを終えた翌日。配信開始の用意を終えた俺は、ゲーミングチェアに寄り掛かりながら、ノーキのことを考えていた。
正直、ノーキが俺を恋愛的な意味で好きだったなんて知らなかったし──ましてや告白されるなんて、一ミリも考えていなかった。
未だに信じ難い話だが……改めて初コラボの時を思い出してみると、ノーキの質問内容があまりにもソッチ系だったのが、今になって合点がいった。
しかし、俺はゲイではない。確かにノーキのことは好きだが……この感情の正しい名前が、依然として分からないままでいる。
あの時。なんて答えるべきか分からず、とりあえず保留という形になったが、果たして俺は、しっかり答えを出せるのだろうか。
そんなことを考えているうちに、配信時間が来てしまった。俺はふーっと深呼吸すると、切り替えて配信を始めることにする。
* * *
「よお、お前ら! オル様の配信すっぞ!」
『待ってた待ってた!』
『オル! ノーキさんに会ったん!?』
『ノーキさんの顔どーだった?』
『がちでオムライス食ったん?www』
『デートの感想聞かせてくれ!笑』
配信を初めて早数秒。俺は早速、コメント欄に質問攻めにされた。
俺はコホンと咳払いをすると、大きな声で言った。
「皆さん聞いてください。俺はリアルのノーキと会って来ました。結果、ノーキの顔は……クソがつくほどイケメンでした!!」
『くっそおおおおおお!!!』
『うっわマジか泣きそう笑』
『嘘だぁぁぁぁぁぁ!!!』
『声も良いしゲーム出来るしカッコイイとかノーキさん神じゃんww』
『俺もノーキさんの顔見てぇぇぇ!』
一部の視聴者は、ノーキがイケメンという事実にショックを受け──また一方の視聴者は歓喜の声援をあげている。
盛り上がるコメントを眺めながら、俺はそのまま続けて言った。
「あ! そういえばノーキにオムライス作ってもらった! 卵ふわふわでチキンライスうまうまだった! マジで最高!」
『オル語彙力無さすぎだろww』
『ふわふわ&うまうまじゃ何にも伝わらん笑』
『くっそノーキさん料理も出来のかよ!!』
『彼女が横で「ノーキさんカッコイイ」って言ってるんですけど!?』
『え、マジで作ってもらったん!』
『あたしもノーキさんの料理食べたい!』
『オルお前ガチで羨ましすぎィ!!』
オムライスしか作れないという事実は言わないでおく。
ノーキが完璧人間であるという事実を知った視聴者たちの、驚きの言葉で画面が埋まる。
しかし俺は、そんな加速するコメントに追い打ちをかけるよう、更に続けて言った。
「ちなみに今週、ノーキとコラボします!」
『うおおおおおおお』
『きたぁぁぁ!』
『また!? もう第二回!?』
『マジで仲良すぎだろwww』
『婚約配信あざっす!』
『ノーオル拝めるぞ!!』
『ヤベぇ、生きてて良かった』
『おれ仕事休むわww』
『よっしゃあああああ!!!』
その日の配信は、超超大盛り上がりだった。
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