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第二章
第10話 オフコラボ
「ノーキです。オルだよ」
「いや『オルだよ』だけじゃ伝わらねえよ! はいはい、今日はコラボ配信な! ノーキ&オルのコラボが始まるぞー!」
『きたぁぁぁぁ!!』
『ノーキさん相変わらず可愛い笑』
『まてオル、声枯れてね?wwww』
『声ガラガラで草』
『え?オル声枯れてるよな笑笑』
『じご??www』
『ノーオル神かよ、涙出てきた』
『おっけ、これ絶対ジゴや』
『まてまてオルの声枯れとるwww』
『神様、ありがとうございます』
『オルの声枯れてて、ノーキさんは元気なの察してしまったwwww』
『赤飯炊いといて正解だったわ』
『私の妄想が! 止まらない!!』
『やっべ鼻血でてきた』
『ニヤけが止まらねえwww』
鋭いコメントに頬を染める俺の横で、ノーキは嬉しそうに笑っている。
それが何だか悔しくて、俺はノーキの肩をパンチしてやった。
「おいノーキ! お前横でニヤニヤしてんのバレバレだからな!?」
「ふっ……ごめんごめん。オルの顔が真っ赤で可愛くて、つい」
「可愛くねーよ!!」
恥ずかしさのあまり大声を出せば、ノーキはまた幸せそうに笑う。その表情があまりにカッコよくて、眩しいので……今回はこれくらいで許してやることにする。
『ちょっまっ……ええ?』
『オフですか!?、?』
『oh……やばい今日やばいわ』
『えええ? オフコラボ?』
『二人から、イチャつく音が、聞こえたぞ』
『おいそこ今日、オフコラボなんか?』
『見せつけられちまったwww』
『イチャつくな! ……もっとやれ』
『はい来た神配信』
『オフやん!!!!』
『かーッ! ノーオルマジ神』
『生きる希望』
視聴者さんはなぜこんなに鋭いのだろう……早くもオフコラボだということもバレてしまった俺は内心、驚きが隠せず、ちょっとビックリするのだった。
* * *
気を取り直して、俺は今回の配信の企画をみんなに告げることにする。
「よしっ! 準備はいいかお前ら。俺は今から……ノーキにリベンジマッチを挑む!」
『あの伝説の1on1が再びwwww』
『ノーキさんが全勝したやつな笑』
『よっしゃぁぁぁぁ!!』
『あの時のリベンジやwww』
『懐かしい笑笑』
『遂にきたかwwww』
『リベンジマッチきたあああ』
そう。コメントにもある通り、俺は以前ノーキとの初コラボで「1on1勝負をする」という企画をし、見事に全負けしているのだ。
だが今日という今日は勝つ! そして! 横で、ずっと楽しそうに笑ってるノーキをぎゃふんと言わせてやりたい!
俺はごほんっ、とわざとらしく咳払いをすると、今回のルールを説明していく。
「三本勝負! 勝った方が相手に一つ、何でも命令できる! ってのがルールな!」
実は──俺はこれまで、ノーキに勝つためにこっそり練習を重ねてきたのだ。そして今回、「三本ぐらいなら勝てるだろう」と踏んでこの企画を持ってきた!
だからこの勝負、絶対に負ける訳にはいかない……!!
『ノーキさん全勝ちしてくださいww』
『オル、リベンジ果たせ!!』
『ノーキさんに勝って欲しいわww』
『オル応援してんぞ~』
『初コラボを思い出すなあww』
『ノーオルが拝める時点で既に嬉しい』
『企画が最高すぎるwww』
『オルがんばー!笑』
コメントに応援されつつ、俺とノーキは画面に集中する。そして、ついに──
「行くぞ、ノーキ!」
「うん、絶対負けない」
俺のリベンジが始まった。
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