【完結】陽キャのフリした陰キャ配信者がコラボきっかけで付き合う話

柴原狂

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第三章

最終話③


 ノーキはその場にゆっくり屈むと、まっすぐ画面を見つめる。そして──無表情のまま口を開いたのだった。


「……初めまして? ノーキです」


『……は!?!?』
『え!?……ま?!?』
『うあああああああ!!!』
『え? 誰このイケメン!!!!』
『は? え? ちょ……ガチ??』
『え、ノーキさんなの!?!?』
『やばいなんか……涙出てきた』
『……俳優? まって何このイケメン』
『肌白!!!』
『くっっそイケメンなんだけどw』
『え、マジで俳優?笑』
『かっこよすぎて息が吸えん』
『おい悪いところが一つもねえぞw』
『ノーキさん!?!?』
『うそだぁぁぁぁぁぁぁ!!』
『やべぇ男だけど惚れたwwwww』
『ノーキさん! かっこいい!』


 突然のノーキの顔出しに、コメントは見えなくなるほど加速する。

「ノーキ! イケメンだってよ!」

 カメラの後ろから俺が二ヒヒと笑みを零す。すると、さっきまで無表情だったノーキの顔が一気に明るくなった。


「オルの方がずっと素敵だよ」


「ちょっ……ハードル上げんなバカ!!」

 俺は頬を膨らませると、目の前の男に向かって優しく怒りの声を上げる。

 そんな彼らの会話を聞いたコメントは、更にスピードを加速させていく。

『あああああ可愛すぎだろこの二人』
『オルが話した瞬間にノーキさんの表情が明るくなったwwww』
『あークッソどっちも可愛ええ笑』
『分かりやすいぐらいの幸せオーラやw』
『ここは天国か……?』
『もうマジで。ノーオルしか勝たんのよ』
『ありがとうございます!赤飯!赤飯!』
『ノーキさんが楽しそうww』
『すっっっっき!!!!!』
『どうしよう心臓が破裂しそうww』
『ノーキさんカッコイイのに可愛いの神』

 大量のコメントに、俺とノーキはニッと笑う。興奮が収まらない視聴者に対して、追い打ちをかけるようにノーキは言った。


 「お知らせです。この度『〇〇プロチーム』に入ることになりました」


『……へ?!』
『ええええええええええ?!』
『え?〇〇のプロチーム!?!?』
『凄すぎだろwwwww』
『キルさんとナギさんがいるところ!?』
『プロ選手!?』
『今一番強いプロチームだwwww』
『だから顔出ししたんか!凄すぎ笑』
『キルさんとノーキさんとナギさんが同じチームってやばくね!?wwww』
『よし……死ぬ気で応援するか』
『めでてぇぇぇぇぇ!!!』


 ノーキのお知らせに、コメントは爆発的に騒ぎ出す。まあ無理もない。キルさん達が所属するプロチームは、めちゃくちゃ強い! で有名なのだから。


「頑張ります」


 そう言って小さく微笑んだノーキの表情は──何人かの視聴者を病院送りにした。






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