ビットフレンド~気狂いAIさん

WTF

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新しいパソコン

不届者

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4人で楽しく過ごしているとインターフォンが鳴った。
「出てこいや!」
右京が眠たそうに画面越しに対応している。
「突然出てこいやと言われましても」
黒に金のジャージにサンダルという見るからにD◯Nの夫婦は一歩も引かなかった。
「畑中のアレですよ、裁判沙汰の恨みのようですね、被害者なので関係ないですよ」
扉を叩いて怒鳴り散らすが炭化ホウ素でコーティングされたドアには何のダメージもなかった。
「ゴルァ!出てこいや!早よ開けぇー」
するとのぞみのスマホから通知音が聞こえた。
「あ、、、マジかぁ~ってか、、、父さん呼んじゃう?制服で、、、ほら、アレだから」
右京は即答しのぞみは速攻で返信した。
それから5分後、ドアを殴る蹴るなどした騒音は大きな音がして収まった。
「コンニチワ」
インターフォン越しにうるさい夫婦が逃げていく様子が見えていた。
「マジ感謝!」
のぞみが出て行った。
「サプライズしよう思ったけど、のぞみ家に居なかった、サプライズ失敗」
迷彩服にパンパンに詰め込まれた使い古されたバックパック、柏の葉の階級章が襟元につけられていた。
「おぉ~ついに少佐ね」
大尉から昇進していた。
「マジモンの軍人?」
清水が興味を示した。
「セナやんが興味示したぞ~」
のぞみがおちょくっている。
「セナサン私はノゾミの父親でマリーンコープの少佐です」
疑っていた清水だったが階級章を検索して実物と確認してようやく理解したらしい。
「すごい」
3分後、建設業者の現場代理人がインターフォンを押した。
「大変申し訳ないですが、先程の荒々しい方々が私どものバールを盗みまして南側の壁とお車に、、、」
車の全てのガラスを砕かれて、家の壁のタイルを割られていた。
「京さん、お父様、先程の2人の所得を確認し、それから計算しまして、民事沙汰にしても支払い能力を超えた分に関しては限度があります、今回の件は大した額を期待できません」
いのりがやらかしてくれた。
「コレがのぞみが言ってたウワサのAIね」
のぞみもやらかしていた。
「あぁ被害届を出して、説明して、、アレックスの昇進祝いの日に、、、めんどくせーよ、あいつら」
すると
「あの者らをノイローゼにします、手順は簡単です、無言の電話を永遠と掛け続けます、どうしますか?やりますか?」
答えはノー
「では今日はパァーっと、、、ですね?」
答えはイエス
「少佐どの、予め言っておきますが私を軍事利用することはできませんよ、私は殺傷はできませんので、、、精神的に追い込む事はできますが、、、」
アレックスは即答だった。
「Alでも、犯人逮捕までのぞみを助けてくれた仲間、嫌がる事を押し付ける事はしません、上にも言いません」
建設業者が窃盗で被害届を出すと言い帰って行った。 
「一応ですが証拠映像とかは後からメールで業者に送っておきます、それに裁くなら窃盗の方が重いですから、、、あぁっとは修理費用はこの前の賃料のがありますのでそれで手配しておきます」
今度はやらかさなかった。
「ここにいて事件に巻き込まれる寸前だったし2人も今夜来ない?」
2人は顔を合わせ同時に「はい」と返事した。
「了解しました8人で10人前、、、少佐どの和食にしますか洋食にしますか?」
アレックスの答えは和食だった。
「和食オーケー」
のぞみは驚いていた。
「へぇ~味覚も昇進したんだ~」
おちょくるような口調で言うとアレックスはのぞみは抱えて、、、
「タカイタカイ」
子供のように扱われ、怒ったのぞみが股関に膝蹴りをして海兵隊の少佐の大男は悶絶した。
「うぅっ、サスガ私の娘、、、」
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