184 / 427
ババアの降臨
躊躇いも無いのですか?
しおりを挟む
全力で走るメルクーリアの騎士団、フルプレートアーマーの者はパトリシアに追いつこうと必死になっていた。
ラーミヤ「すみません」
パトリシア「運動不足ですか?」
ミレリアル「それでも騎士ですか?」
ラーミヤ「陛下も、、、」
アフネス「おやおや、メルクーリアも運動不足ですね」
ラフィア「”メルクーリアも”とは?」
アフネス「フェルムスランドは深刻な運動不足です」
ラフィア「そこまで落ちこぼれだとは、勘弁してください」
アフネス「ですから私が手本を見せるために頑張っています」
喋りながら走るメンバー、そしてカーブに差し掛かったところでアフネスは曲がりきれずに屋台に突っ込んだ。
ミレリアル「大丈夫ですか?」
すかさずミレリアルとジョセフィーヌはそっと寄り添った。
アフネス「申し訳ありません」
そのまま謝罪が始まった。
店主「構いませんよ、それに陛下のご友人ですよね?」
アフネス「えぇ」
店主「でしたら、これは差し上げます」
果物や野菜の山盛り籠を2つ、店名の書かれた籠、それを前と後ろに抱えた。
アフネス「お詫びは後ほど必ず」
店主「約束しましたよ、必ずいらっしゃってくださいよ」
そしてラフィアがやってきた
アフネス「ご迷惑をおかけしました」
ラフィア「しっかりと謝ってください」
店主「やたらとアフネス女王に、、、」
ラフィア「大切な店を不注意で破壊してしまったのに、、、このようにいただいて、、、」
アフネス「本当に申し訳ない」
店主「いいんです、これからですから」
アフネスは前後に籠を抱えて全力で走り抜いた。
ジョセフィーヌ「それにしてもいい店主ですね」
ミレリアル「この国では女性に甘いですから」
ジョセフィーヌ「大切な店を失ったのですよ」
ミレリアル「アフネスの籠を見てください、あれは完全に広告目的です」
ジョセフィーヌ「広告ですか?」
ミレリアル「この国では賠償よりも、”広告”です、アフネスが店名の入った籠を抱えているだけで相当な広告になります」
ジョセフィーヌ「やはりこの国の商売人はよくわかりません」
ミレリアル「えぇ、とても複雑です」
エミリア「アフネスはまんまと広告塔にされたと、、、」
エリザベス「あの店主も中々のやり手です」
エミリア「ギルドの商売人なら賠償を求めたでしょう」
エリザベス「こういうのは嫌いではないです」
パトリシア「相手にバレないようにとことん利用する、この発想は戦いに使えるかもしれません」
レティリア「模索してみます」
そして走り終わった。
フルプレートアーマーの者たちは鎧の隙間から汗を流していた。
レティ「差し入れは後からあげる」
ラーミヤ「差し入れですか?」
レティ「そう、全て終わってから飲めば良い」
ミレリアル「それまでは各自給水です」
ラフィア「次の運動はどこでします?」
ミレリアル「橋はどうですか?」
ラーミヤ「橋を使うのですか?」
パトリシア「えぇ、いきましょう」
そして城の入り口の橋に戻って来た。
ミレリアル「まずは橋の欄干に足をかけてください」
パトリシア「あとはお腹を鍛える運動と同じ動きです」
ラーミヤ「そんなに多くはできません」
レティ「じゃあ先に飲んでいい」
ラフィア「ダメです、後からの方が効果的です」
レティ「だそう」
橋にぶら下がる騎士団、まさに不審者の極みである
そしてラーミヤは34回目でダウンした
ラーミヤ「部下よりはマシです」
ミレリアル「そこで座って見ていてください」
1時間後
ラフィア「あと1000回」
ラーミヤ「まだできるのですか?」
エミリア「まだ”余裕”の範疇です」
エリザベス「私にはもう無理です」
レティ「休めばいい」
レイチェル「油断すると下に落ちますよ」
パトリシア「無理は禁物です」
レティ「じゃあ落ちる」
病気のドMは躊躇いもなく25mの谷を墜落した。
パトリシア「あらら」
ジョセフィーヌ「楽しそうで何よりです」
ラーミヤ「大丈夫ですか?」
エミリア「心配してはならないのですよ」
エティ「どうせ戻ってくる」
ミレリアル「自らを手本として墜落の恐ろしさを教えていただいたのですね」
エリザベス「レティさんやっぱり変わってます」
パトリシア「レティリア、探して来てください」
レイチェル「私も行きます」
イーサン「捜索はお任せください」
3人は筋トレを中断して降りて行った。
パトリシア「では、次に参りましょう」
ラーミヤ「次は?」
ラフィア「イーサンが言うにはプランクだそうです」
パトリシア「皆様、腕立て伏せの姿勢になってください、そのまま肘を手を地面つけて、体と地面を並行にしてください」
重装備での筋トレだがメルクーリア騎士団は疲れ知らずだった
ラーミヤ「これはこれで楽です」
ラフィア「そうですか?さっきのは全く出来てませんでしたが」
ラーミヤ「体幹は負けませんよ」
パトリシア「では勝負です、先に潰れた方が負けです」
ラーミヤ「いいですよ」
2時間が経過した。
ラフィア「私は次に進みます」
ミレリアル「次は腕立て伏せです、体が上がらなくなるまでやってください」
汗まみれの騎士団はため息をついた
ラフィア「私みたいな、こんな子供に負けるのですか?」
煽ると騎士団はやる気になったらしい、ものすごい勢いで始めた
アフネス「こんな子供って良く言いますね」
ジョセフィーヌ「レティ姉さんに次ぐ年長者なのに」
ラフィア「この体は16歳くらいです」
アフネス「誕生日はいつですか?」
ラフィア「今日です」
アフネス「前の体は?」
ラフィア「1700歳です、、、でも誕生日ですが命日でもあります」
ジョセフィーヌ「誕生日に何かあったのですか?」
ラフィア「誕生日の夜に階段を踏み外して、落ちそうになったので、体勢を立て直そうとしたところ足を滑らせて、そのまま落ちてしまいました」
アフネス「伝説とは言え本質はシルフィードと、同じですね」
ラフィア「アフネスのそれとは違う」
それから1時間後、全身を震わせて耐える2人だったが、ラーミヤの方が3秒早く潰れた。
パトリシア「私の勝ちですね、でも大したものです」
ラーミヤ「体幹だけは鍛えてますから」
そして、ラフィアがやらしい精聖水を持ってきた。
ラフィア「この水を飲んでください、すぐに効果が出ます」
騎士団は鎧を脱ぐと、湯気が出ていた。
エミリア「やっぱり鍛えた体に染み渡ります」
ラーミヤ「これは?」
ラフィア「特別なお水です」
ラーミヤが飲み干すとあっという間に引き締まった体になった。
ラーミヤ「これはずるいです」
しばらくしてエウフェアが例の果物のソフトクリームを持ってきた。
ラーミヤ「ソフトクリームですよね?」
エウフェア「はい、ソフトクリームです」
ラーミヤ「噂はメルクーリアにも広がっていますよ、それに例の果物を栽培できるようになったのですよね」
パトリシア「えぇ、そうです」
エウフェア「いっぱい食べてください」
そしてしばらくして騎士団は帰って行った。
ラーミヤ「すみません」
パトリシア「運動不足ですか?」
ミレリアル「それでも騎士ですか?」
ラーミヤ「陛下も、、、」
アフネス「おやおや、メルクーリアも運動不足ですね」
ラフィア「”メルクーリアも”とは?」
アフネス「フェルムスランドは深刻な運動不足です」
ラフィア「そこまで落ちこぼれだとは、勘弁してください」
アフネス「ですから私が手本を見せるために頑張っています」
喋りながら走るメンバー、そしてカーブに差し掛かったところでアフネスは曲がりきれずに屋台に突っ込んだ。
ミレリアル「大丈夫ですか?」
すかさずミレリアルとジョセフィーヌはそっと寄り添った。
アフネス「申し訳ありません」
そのまま謝罪が始まった。
店主「構いませんよ、それに陛下のご友人ですよね?」
アフネス「えぇ」
店主「でしたら、これは差し上げます」
果物や野菜の山盛り籠を2つ、店名の書かれた籠、それを前と後ろに抱えた。
アフネス「お詫びは後ほど必ず」
店主「約束しましたよ、必ずいらっしゃってくださいよ」
そしてラフィアがやってきた
アフネス「ご迷惑をおかけしました」
ラフィア「しっかりと謝ってください」
店主「やたらとアフネス女王に、、、」
ラフィア「大切な店を不注意で破壊してしまったのに、、、このようにいただいて、、、」
アフネス「本当に申し訳ない」
店主「いいんです、これからですから」
アフネスは前後に籠を抱えて全力で走り抜いた。
ジョセフィーヌ「それにしてもいい店主ですね」
ミレリアル「この国では女性に甘いですから」
ジョセフィーヌ「大切な店を失ったのですよ」
ミレリアル「アフネスの籠を見てください、あれは完全に広告目的です」
ジョセフィーヌ「広告ですか?」
ミレリアル「この国では賠償よりも、”広告”です、アフネスが店名の入った籠を抱えているだけで相当な広告になります」
ジョセフィーヌ「やはりこの国の商売人はよくわかりません」
ミレリアル「えぇ、とても複雑です」
エミリア「アフネスはまんまと広告塔にされたと、、、」
エリザベス「あの店主も中々のやり手です」
エミリア「ギルドの商売人なら賠償を求めたでしょう」
エリザベス「こういうのは嫌いではないです」
パトリシア「相手にバレないようにとことん利用する、この発想は戦いに使えるかもしれません」
レティリア「模索してみます」
そして走り終わった。
フルプレートアーマーの者たちは鎧の隙間から汗を流していた。
レティ「差し入れは後からあげる」
ラーミヤ「差し入れですか?」
レティ「そう、全て終わってから飲めば良い」
ミレリアル「それまでは各自給水です」
ラフィア「次の運動はどこでします?」
ミレリアル「橋はどうですか?」
ラーミヤ「橋を使うのですか?」
パトリシア「えぇ、いきましょう」
そして城の入り口の橋に戻って来た。
ミレリアル「まずは橋の欄干に足をかけてください」
パトリシア「あとはお腹を鍛える運動と同じ動きです」
ラーミヤ「そんなに多くはできません」
レティ「じゃあ先に飲んでいい」
ラフィア「ダメです、後からの方が効果的です」
レティ「だそう」
橋にぶら下がる騎士団、まさに不審者の極みである
そしてラーミヤは34回目でダウンした
ラーミヤ「部下よりはマシです」
ミレリアル「そこで座って見ていてください」
1時間後
ラフィア「あと1000回」
ラーミヤ「まだできるのですか?」
エミリア「まだ”余裕”の範疇です」
エリザベス「私にはもう無理です」
レティ「休めばいい」
レイチェル「油断すると下に落ちますよ」
パトリシア「無理は禁物です」
レティ「じゃあ落ちる」
病気のドMは躊躇いもなく25mの谷を墜落した。
パトリシア「あらら」
ジョセフィーヌ「楽しそうで何よりです」
ラーミヤ「大丈夫ですか?」
エミリア「心配してはならないのですよ」
エティ「どうせ戻ってくる」
ミレリアル「自らを手本として墜落の恐ろしさを教えていただいたのですね」
エリザベス「レティさんやっぱり変わってます」
パトリシア「レティリア、探して来てください」
レイチェル「私も行きます」
イーサン「捜索はお任せください」
3人は筋トレを中断して降りて行った。
パトリシア「では、次に参りましょう」
ラーミヤ「次は?」
ラフィア「イーサンが言うにはプランクだそうです」
パトリシア「皆様、腕立て伏せの姿勢になってください、そのまま肘を手を地面つけて、体と地面を並行にしてください」
重装備での筋トレだがメルクーリア騎士団は疲れ知らずだった
ラーミヤ「これはこれで楽です」
ラフィア「そうですか?さっきのは全く出来てませんでしたが」
ラーミヤ「体幹は負けませんよ」
パトリシア「では勝負です、先に潰れた方が負けです」
ラーミヤ「いいですよ」
2時間が経過した。
ラフィア「私は次に進みます」
ミレリアル「次は腕立て伏せです、体が上がらなくなるまでやってください」
汗まみれの騎士団はため息をついた
ラフィア「私みたいな、こんな子供に負けるのですか?」
煽ると騎士団はやる気になったらしい、ものすごい勢いで始めた
アフネス「こんな子供って良く言いますね」
ジョセフィーヌ「レティ姉さんに次ぐ年長者なのに」
ラフィア「この体は16歳くらいです」
アフネス「誕生日はいつですか?」
ラフィア「今日です」
アフネス「前の体は?」
ラフィア「1700歳です、、、でも誕生日ですが命日でもあります」
ジョセフィーヌ「誕生日に何かあったのですか?」
ラフィア「誕生日の夜に階段を踏み外して、落ちそうになったので、体勢を立て直そうとしたところ足を滑らせて、そのまま落ちてしまいました」
アフネス「伝説とは言え本質はシルフィードと、同じですね」
ラフィア「アフネスのそれとは違う」
それから1時間後、全身を震わせて耐える2人だったが、ラーミヤの方が3秒早く潰れた。
パトリシア「私の勝ちですね、でも大したものです」
ラーミヤ「体幹だけは鍛えてますから」
そして、ラフィアがやらしい精聖水を持ってきた。
ラフィア「この水を飲んでください、すぐに効果が出ます」
騎士団は鎧を脱ぐと、湯気が出ていた。
エミリア「やっぱり鍛えた体に染み渡ります」
ラーミヤ「これは?」
ラフィア「特別なお水です」
ラーミヤが飲み干すとあっという間に引き締まった体になった。
ラーミヤ「これはずるいです」
しばらくしてエウフェアが例の果物のソフトクリームを持ってきた。
ラーミヤ「ソフトクリームですよね?」
エウフェア「はい、ソフトクリームです」
ラーミヤ「噂はメルクーリアにも広がっていますよ、それに例の果物を栽培できるようになったのですよね」
パトリシア「えぇ、そうです」
エウフェア「いっぱい食べてください」
そしてしばらくして騎士団は帰って行った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる