R18二次創作が禁止されたオタクたちの行く末を憂う

papporopueeee

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終わりの中で

 会議室の一角に人混みが出来ていた。

 また神絵師がスケベブックでも頒布しているのかと思いのぞいて見ると、そこでは本ではなくタブレットが展示されていた。

「なっ……嘘だろ!?」

 このR18同人が禁止された作品のR18二次創作の頒布会場においても、それは一際異様な光景だった。

 見本誌としてタブレットのスライドショーを使用するのは表の世界でも珍しくない。
 しかし、いま俺の目の前ではタブレットにはゲーム画面が写されていた。

 俺たちが愛し、性欲を抑えられなかった魅力的なキャラクターたちのライブシーン。
 ただ記憶と違うのは、彼女たちは服を着ておらず、代わりにモザイクを纏っていることだった。

 ゲームデータの改竄。
 しかもそれを頒布するだなんて。
 それは例えR18が許されている作品でもタブーの行為だ。

 間違いなく法に触れている。
 しかし、誰もそれを咎めることはできない。
 自身が咎めることができるような立場ではないことは、自分が一番よくわかっている。

 俺たちは同じ穴のムジナ。
 外から見れば、違法の彼も俺も同じだ。

 それでも、皆にも一握りくらいの矜持はあったのだろう。
 違法作品には人が群がっているものの、誰も作品の交換はしていない。

 交換をすればモザイク無しで推しのスケベライブが楽しめる。
 自宅で、人の目を気にすることもなく。

 だけど、それでも皆は耐えている。
 自分の中の何かに打ち克とうとしている。

 そこに少しばかりの誇らしさを覚えた。
 こんな性欲を抑えられないような俺たちでも、モラルは持っているのだと。

 モザイクを纏い踊るキャラクター達を目に焼き付ける同士を尻目に、俺はその場を移動した。
 長居していると欲しくなってしまいそうだったから。
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