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お仕事お疲れさまえっち
とある会社の一風景
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社会人一年目。
まだ学生を卒業して一年も経っていない身分。
研修を終えて、学生だった頃に戻りたいと思い始めた秋の頃。
ボクは、上司から説教を食らっていた。
「これはー、やっちゃってるねー……。どうしようかねー……」
「すみません……」
まだまだ学生気分の抜けきっていない時分。
大小はあれど、新卒がミスをするというのは当たり前というものではなかろうか。
叱らないでとか、怒らないでとは言わない。
説教だって受け入れて、改善する気概もある。
だけどせめて、コンプライアンスとか、ハラスメントとか、そういう現代社会への適応を求めるのは、ボクの傲慢でしょうか。
「先生さぁー、これ自分で気付けなかったの?」
「すみません……」(気付けたら、そもそもミスしてないよ……)
先生。
上司はボクをそう呼称する。
当然だけれど、新人のボクに先生なんて呼べるほどの技術も経験もない。
大卒や専門卒ならまだしも、ボクにはバイトの経験すら無いのだから。
つまりは皮肉なのだ。
研修の最後に行った発表の姿を見た上司がからかい目的でそう呼び始めただけ。
それが今では、他の先輩たちからもそう呼ばれるようになってしまっただけ。
「まあ、いいか……先生は高卒なんだし、あんまり高望みするのも可哀想だよね」
「すみません……」
「とりあえず、今日中にもう一回仕上げてくれる? 定時には間に合わないだろうけど、先生みたいな新人でもちゃんと残業代は出るからさ。新人は残業で稼ぎたいでしょ?」
「承知しました……」
残業をすれば残業代が出るのは当たり前のことで。
お金に困っているのも間違っていないけれど。
できることなら残業なんてしたくないというのは、学生気分が抜けきっていない証拠なのだろうか。
「腹減ったら下のコンビニで適当に買ってきていいよ。食べながら仕事してもウチは大丈夫だから。ただでさえ小さい先生の身長が、飯抜いて更に縮んじゃったら大変だろうし、俺もパワハラで怒られちゃうからさ。あっはっは」
「ありがとうございます……」
1人で楽しそうな上司に愛想笑いだけしてから、ボクは足早に自席へと戻った。
「……21時。帰る頃には22時かな……」
このくらいの時間で終われてよかったと思うべきなのかもしれない。
上司は残業に慣れきっているのか、ボクの残業を労うこともなく、まだ帰る様子すらなかった。
この会社で働き続けるということは、ボクもいつかはああなる可能性があるということなのだろう。
「でも、さすがに1年も経たずに転職は……サービス残業ってわけでもないし……」
給料が増えるということを考えれば、残業も悪いことばかりではない。
特にボクのような人間にとっては、給料は最優先事項でもある。
ちょっとやそっとのストレスで、今手にしている職を手放す気にはなれない。
「ひーくん……」
同居人に思いを馳せる。
連絡はしてあるし、ご飯も先に食べててと伝えはしたものの、きっとボクの帰りを待っているのだろう。
ひーくんはそういう人だ。
「早く帰ろう。ご飯も買って……あとは……」
逸る気のままに歩みを進めながら、ボクは帰路に着いた。
まだ学生を卒業して一年も経っていない身分。
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「すみません……」
「とりあえず、今日中にもう一回仕上げてくれる? 定時には間に合わないだろうけど、先生みたいな新人でもちゃんと残業代は出るからさ。新人は残業で稼ぎたいでしょ?」
「承知しました……」
残業をすれば残業代が出るのは当たり前のことで。
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できることなら残業なんてしたくないというのは、学生気分が抜けきっていない証拠なのだろうか。
「腹減ったら下のコンビニで適当に買ってきていいよ。食べながら仕事してもウチは大丈夫だから。ただでさえ小さい先生の身長が、飯抜いて更に縮んじゃったら大変だろうし、俺もパワハラで怒られちゃうからさ。あっはっは」
「ありがとうございます……」
1人で楽しそうな上司に愛想笑いだけしてから、ボクは足早に自席へと戻った。
「……21時。帰る頃には22時かな……」
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逸る気のままに歩みを進めながら、ボクは帰路に着いた。
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