女装少年たちとお姉さんの淫らな日々

papporopueeee

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暴走の買い物編

あなたとふたりで一悶着

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 ショーツに囲まれながらソワソワと待っていると、しばらくしてミミが店員を連れて戻ってきた。

「試着をご希望のお客様でよろしかったでしょうか?」
「ぁっ……」
「はい、この子です」
「かしこまりました。では、こちらへどうぞ」

 店員に続くミミの後ろへ続いて、翔斗は試着用の個室が並ぶ一角へ案内された。

「お好きな個室を選んでいただいて大丈夫ですので。試着が終わりましたら、試着コーナーに常駐しているスタッフへお声がけください。お気に召しましたら、着用したままお帰りになることも可能ですので、スタッフへそうお伝えください。それでは失礼いたします」
「はい、ありがとうございます……それじゃあ、ネコ。ボクはすぐ外で待ってるから」
「お、おう」

 入口になっているカーテンをめくって、狭い個室の中に踏み入る。

「!」

 個室に用意された姿見。そこには、紐パンを握りしめる少女の姿。

 試着室というのはとても不安定な個室だ。入り口は薄いカーテン。個室間の距離も近く、密室性なんて皆無だ。それでも、四方を壁に囲まれた箇所を人は個室と認識してしまう。ここなら、誰にも見られずに好きなことが出来ると思ってしまう。

「ぅっ」

 ぴくんと、性器が反応した。まるで散歩を期待している犬のように。ふりふりと服の中に押し込められながらも喜んでいる。少女がショーパンのホックを外す。下着の試着は、今着けている下着の上に試す必要がある。だから、ここで脱ぐのはとても自然なことだ。

 腰を突き出すように、くびれを強調するように、鏡の少女がショーパンを脱ぎ捨てた。

「はーっ……はーっ……」

 ブーメランパンツと、くっきりと形の浮き出た半勃起の男性器。この上から試着をしてもいいのだろうか。このままではサイズが正確ではない。今はまだ染みはできていないが、試着中に汚してしまう可能性がある。買うことはほとんど確定しているが、だからと言って購入前に好き勝手していいわけではない。

(ああ、どんどん大きくなってきちゃってる……)

 大きさを確かめるようにすりすりと手が撫でる。そう、これは大きさを確かめるため。だって、どんどんと大きさが変わってしまうのだから、その度に確かめなおさないと。

「ネコ? 時間がかかってますけど、何かトラブルでもありました……!?」
「!?」

 同性であったとしても、友人であったとしても、部屋のドアを勝手に開けてはいけない。ここは試着室という個室なのだから。

 ミミの視線は、翔斗の股間を目に留めた後、翔斗の顔に向けられた。その表情は、困惑と、ほんの少しの興奮。

「ね、ネコ……?」
「え、えっと……これは、違くて……っ」

 カーテンから顔だけ覗かせていたミミが、試着室の中に足を踏み入れる。狭い個室の中では、必然的に距離が近くなる。ミミはあっという間に翔斗の懐まで潜り込んで、悩まし気に翔斗の顔を覗き込んでいる。

「ネコ……」
「っ……」

 ミミは興奮している。そして同時に葛藤している。ミミの様子から伝わってくる。翔斗も同じだから、よくわかる。

 ここはリサの部屋じゃない。店の中で、公共の場所で、女性用下着売り場だ。

 電車の時のようにリサが暴走しているわけでもない。ここでの出来事の責任は、自分達で負わなければならない。

 バレたら大事になる。でもバレなければ問題ない。

 冷静になるべきだ。でも冷静になるには興奮しすぎている。

 どうすればいいのかがわからない。どうしたいのかはわかりやすくて、どうするべきなのかは明白で、その2つが相反している。

「……っ」
「……!」

 ミミの瞳が、不安気に濡れている。ミミの顔が、泣きそうなほどに興奮している。

 ズキン、と喉の奥が締まる感覚。ミミは欲望と理性の板挟みで苦しんでいる。友情と劣情に追い詰められて喘いでいる。

 誰のせいだ。これは、誰が責任を取るべきだ。

 状況を考えずに、独りよがりな行為に耽った人間がいる。

 状況を理解しながら、その先の選択をミミに押し付けて突っ立っている人間がいる。

 誰がここで行動を起こさなければいけないのかは、火を見るより明らかだ。

「……ネコ?」
「っ! ごめん、ミミ! オレが悪い! オレが悪いんだけど、今はどうにか冷静になってくれ! 多分そう簡単には静まらないと思うんだけど、ここじゃマズい! だから、頼む!」
「……」
「人のこと言えた立場じゃないのはわかってる。でも、オレは個室で隠せるけどミミはそうじゃないだろ? このまま個室にふたりで入ってても怪しまれるし、何より悪化しちまう。だから無理を承知で、どうにか怪しまれずに外に戻れないか?」
「……」
「や、やっぱ無理か?」
「……くすっ。何ですか、それ。射精なしに勃起を静めることがそう難しくないことなんて、ネコだって知っていますよね? それとも、頭まで女の子になってしまったんですか? ほら、ボクはもうすっかり平気ですよ?」

 スカートをひらひらと揺らすミミの股間には、突起物も、その名残も見られない。

「それより、ボクはネコの方が心配です。いつまで元気にしてるんですか? それ」
「うっ……お、オレは個室だから、これから時間をかければいいだけだし」
「あまり籠っているとそれはそれで怪しまれてしまいますよ。偉そうなことを言っておいて、ボクに泣きつかないでくださいね? まあ、ボクはネコがお願いするのであれば小さくするお手伝いもやぶさかではありませんが」
「だ、だからそれがマズいからこうやって焦ってるんだろ。いいから早く出て行けって!」
「くすっ、言われなくとも。あまり待たせないでくださいね?」

 スカートをふわふわと翻しながら、ミミは優雅に出て行った。
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