上 下
29 / 81
暴走の買い物編

次はあなたの番

しおりを挟む
「いいよ、ミミ。今度はミミの番だから。アタシのこと、好きにしていいよ」
「い、いいんですか……ほ、本当に……あぅっ」
「なに遠慮してんのよ。こんなガチガチにさせてるくせに……いいから、好きにしなさいよ。それとも、このまま手でしてほしいの?」

 ワンピースの中から主張するそれを指先で弄ぶ。そういえば、ミミの性器を触ったのはこれが初めてだ。

「はぅっ、あっ、ぼ、ボクは……えと、んんぅっ」

 ミミは喘ぎながらも口ごもっている。何かを言おうとしては口を開いて、言い淀んでは少女の手つきに喘いでいる。

 遠慮をしているのは見え透いている。ミミのしてほしいことなんてわかっている。する側の時は制止しても無理やりするくせに、される側になった途端にまるで奥ゆかしい少女だ。

「ミミ、こっち向いて」
「ネコ……んっ」
「んっちゅ……にっがい。ごめんね、顔もこんなに汚しちゃって……んっ」
「ひゃっ……ね、ネコ、だ、だめですよ、そんなの……」
「だめじゃないでしょ。ミミだけがするなんて、そっちの方がだめでしょ?」
「で、でも……っ」
「舐めて欲しいんでしょ?」
「っ……」
「ミミ」
「……ぅ」

 口元を隠す手から微かに吐息を漏らして、ミミはこくりと頷いた。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

漁師に恋をして

BL / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:45

婚約破棄されたけど前世が伝説の魔法使いだったので楽勝です

sai
ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:2,430pt お気に入り:4,186

足音

BL / 完結 24h.ポイント:78pt お気に入り:12

処理中です...