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12. 推理:鍵
3
1. 用務員管理のマスターキーを使用した
これについて検討する優先順位は低い。
なぜならこの鍵についての情報が少なすぎて、思考する余地がないからだ。
他の可能性について思考を重ねた後に、必要があれば用務員に話を聞きに行くのが最も論理的だろう。
2. 鍵は使用しなかった
鍵を使用しなかったのなら、考えられる方法はピッキングだ。
これならばサナの確認結果と矛盾することなく、第三者を容疑者としておくことができる。
問題は、ピッキングは誰にでもできることではないことだ。
仮に容疑者を広げられたとしても、ピッキング技術を習得していることの証明が必要となってしまう。
目撃者が存在していれば話は早いが、そもそも存在するかどうかも不透明だ。
少なくともいまはこの可能性に目を向けるべきではない。
3. シオンの把握していない鍵が存在する
シオンが把握している写真部部室の扉を開錠できる鍵は以下の3本だ。
・番人が管理している写真部部室の鍵。
・職員室で管理されているマスターキー
・用務員が管理しているマスターキー
もう1本マスターキーが存在している可能性は低いだろう。
マスターキーがそう何本もこの校内に存在していては逆にセキュリティに問題が生じかねない。
つまり、考えるべきは合鍵の存在だ。
この写真部部室の合鍵を所持している人間が存在するかどうかが論点となる。
『……サナ、相手をしてもらってもいい?』
『”淫問自答”か?』
『その呼び方やめてって言ってるでしょ』
それはシオンの脳内に浮かんだ疑問をあえてサナに質問してもらうという、思考の整理方法だ。
自問自答をもじって、サナは淫問自答なんて揶揄している。
『クックッ、いいじゃねえか、呼び方なんて何でもよ。重要なのは本質さ』
『本質とかけ離れすぎてるよ。淫らな要素なんて1つもないでしょ』
『だったら、アタシが淫らに質問すりゃ満足か?』
『そういう問題じゃないって。もう、やってくれるの? どうなの?』
『シオンが望むなら、アタシはどんなことでも付き合うさ。準備はいいか?』
『ん……』
シオンは目を瞑り、大きく息を吐きながら体を脱力させた。
『……いいよ、来て』
『合鍵が存在するとしたら、それを所有しているのは誰だ?』
『プリンを食べた犯人だ。犯人は合鍵で部室に入ったと仮定する』
『合鍵が使用されたのはいつだ?』
『純夏が退室してから、嶺二が入室するまでの間だ。それ以上はわからない』
『合鍵の本数は何本だ?』
『っ……わからない。しかしいまは本数を考える意味はない』
『三葉、純夏、嶺二は合鍵を持っているか?』
『可能性は低い。考えるに値しない』
『合鍵を作成したのは誰だ?』
『プリンを食べた犯人の可能性が高い。しかし言い切れない』
『合鍵が作成されたのはいつだ?』
『わからない……』
『本当にわからないのか? 全くの検討もつかないのか?』
『ぅっ……くっ……質問を続けて……!』
『合鍵を作るためには何をする必要がある?』
『……専門の技術を持った人間、鍵屋などに依頼する必要がある』
『外部の人間に合鍵を作製してもらうには何をする必要がある?』
『……校内から鍵を持ち出さなければならない』
『写真部部室の鍵が外へ持ち出されたのはいつだ?』
『…………1年前の、鍵紛失事件の時だ』
『合鍵を作成し、所有しているのは誰だ?』
『プリンを食べた犯人であり、鍵紛失事件の犯人だ……!』
これについて検討する優先順位は低い。
なぜならこの鍵についての情報が少なすぎて、思考する余地がないからだ。
他の可能性について思考を重ねた後に、必要があれば用務員に話を聞きに行くのが最も論理的だろう。
2. 鍵は使用しなかった
鍵を使用しなかったのなら、考えられる方法はピッキングだ。
これならばサナの確認結果と矛盾することなく、第三者を容疑者としておくことができる。
問題は、ピッキングは誰にでもできることではないことだ。
仮に容疑者を広げられたとしても、ピッキング技術を習得していることの証明が必要となってしまう。
目撃者が存在していれば話は早いが、そもそも存在するかどうかも不透明だ。
少なくともいまはこの可能性に目を向けるべきではない。
3. シオンの把握していない鍵が存在する
シオンが把握している写真部部室の扉を開錠できる鍵は以下の3本だ。
・番人が管理している写真部部室の鍵。
・職員室で管理されているマスターキー
・用務員が管理しているマスターキー
もう1本マスターキーが存在している可能性は低いだろう。
マスターキーがそう何本もこの校内に存在していては逆にセキュリティに問題が生じかねない。
つまり、考えるべきは合鍵の存在だ。
この写真部部室の合鍵を所持している人間が存在するかどうかが論点となる。
『……サナ、相手をしてもらってもいい?』
『”淫問自答”か?』
『その呼び方やめてって言ってるでしょ』
それはシオンの脳内に浮かんだ疑問をあえてサナに質問してもらうという、思考の整理方法だ。
自問自答をもじって、サナは淫問自答なんて揶揄している。
『クックッ、いいじゃねえか、呼び方なんて何でもよ。重要なのは本質さ』
『本質とかけ離れすぎてるよ。淫らな要素なんて1つもないでしょ』
『だったら、アタシが淫らに質問すりゃ満足か?』
『そういう問題じゃないって。もう、やってくれるの? どうなの?』
『シオンが望むなら、アタシはどんなことでも付き合うさ。準備はいいか?』
『ん……』
シオンは目を瞑り、大きく息を吐きながら体を脱力させた。
『……いいよ、来て』
『合鍵が存在するとしたら、それを所有しているのは誰だ?』
『プリンを食べた犯人だ。犯人は合鍵で部室に入ったと仮定する』
『合鍵が使用されたのはいつだ?』
『純夏が退室してから、嶺二が入室するまでの間だ。それ以上はわからない』
『合鍵の本数は何本だ?』
『っ……わからない。しかしいまは本数を考える意味はない』
『三葉、純夏、嶺二は合鍵を持っているか?』
『可能性は低い。考えるに値しない』
『合鍵を作成したのは誰だ?』
『プリンを食べた犯人の可能性が高い。しかし言い切れない』
『合鍵が作成されたのはいつだ?』
『わからない……』
『本当にわからないのか? 全くの検討もつかないのか?』
『ぅっ……くっ……質問を続けて……!』
『合鍵を作るためには何をする必要がある?』
『……専門の技術を持った人間、鍵屋などに依頼する必要がある』
『外部の人間に合鍵を作製してもらうには何をする必要がある?』
『……校内から鍵を持ち出さなければならない』
『写真部部室の鍵が外へ持ち出されたのはいつだ?』
『…………1年前の、鍵紛失事件の時だ』
『合鍵を作成し、所有しているのは誰だ?』
『プリンを食べた犯人であり、鍵紛失事件の犯人だ……!』
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