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12. 推理:鍵
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”プリン盗難事件と鍵紛失事件は同一犯による犯行である”
”犯人は合鍵を使用して部室に侵入した”
サナとの問答により得られた推理。
まだ推測の域は出ないが、現状では最も現実味がある。
しかし、鍵紛失事件が起きたのは1年前のことだ。
証拠が残っている可能性は薄く、当事者の記憶も薄れてしまっている。
鍵を持ち去った犯人を、今更特定できるとは思えない。
『クックッ、進展したかと思ったけどなぁ。結局は手詰まりか?』
『……いや、まだだよ』
『へぇ?』
プリンを食べた犯人はいまのところ想定もできない。
容疑者を2人から増やせない状況だ。
しかし鍵を持ち去った犯人なら、確定はできなくとも容疑はかけられるのではないか。
同一犯であるならば、鍵を持ち去った容疑者がそのままプリン泥棒の容疑者になるはずだ。
いま思考を割くべきなのは、誰が鍵を持ち去ったのか。
合鍵の存在を前提に、推理を詰めるべきだ。
「……相田さん。鍵の紛失があった日に鍵を借りたのは相田さんなんですよね?」
「そうだけど……もしかして、思音くんまで私が持ち帰ったと思ってるの?」
「いえ、そうじゃないです。ただ、鍵が紛失するまでの状況を教えて欲しくて」
「それは、別に構わないけど――」
「ちょっと待ってください」
シオンと三葉のやりとりに口を挟んだのは津だった。
「十八女君は今更1年前の事件の詳細を知ってどうするつもりなんですか?」
それは尤もな疑問だ。
特に紛失を隠蔽している津からすれば、掘り返されるのは良い気持ちはしないだろう。
「……探偵ですので、謎があるとつい気になってしまうんです」
『心にもねぇことを』
プリンの事件を話し、シオンの頭の中にある推理を話せば、津は納得はしてくれるだろう。
しかしまだ三葉はプリンが盗まれたことを津に話していない。
まだ2つの事件の関係性が確定していない状況で、依頼者からの情報を探偵が無暗にばら撒くわけにはいかない。
「探偵……? ああ、なるほど。十八女君は探偵同好会に所属しているんですね」
「はい」
「……そうなると、私には十八女君は止められませんね。近藤先生にはお世話になってますから」
万紀は教務主任であり、教師よりも上の立場の人間だ。
鍵紛失事件の口止めを含め、津が世話になっていてもおかしくはない。
『オッサンに助けられたなぁ。後でお礼でもしに行くかぁ?』
『止めてよその言い方!』
”犯人は合鍵を使用して部室に侵入した”
サナとの問答により得られた推理。
まだ推測の域は出ないが、現状では最も現実味がある。
しかし、鍵紛失事件が起きたのは1年前のことだ。
証拠が残っている可能性は薄く、当事者の記憶も薄れてしまっている。
鍵を持ち去った犯人を、今更特定できるとは思えない。
『クックッ、進展したかと思ったけどなぁ。結局は手詰まりか?』
『……いや、まだだよ』
『へぇ?』
プリンを食べた犯人はいまのところ想定もできない。
容疑者を2人から増やせない状況だ。
しかし鍵を持ち去った犯人なら、確定はできなくとも容疑はかけられるのではないか。
同一犯であるならば、鍵を持ち去った容疑者がそのままプリン泥棒の容疑者になるはずだ。
いま思考を割くべきなのは、誰が鍵を持ち去ったのか。
合鍵の存在を前提に、推理を詰めるべきだ。
「……相田さん。鍵の紛失があった日に鍵を借りたのは相田さんなんですよね?」
「そうだけど……もしかして、思音くんまで私が持ち帰ったと思ってるの?」
「いえ、そうじゃないです。ただ、鍵が紛失するまでの状況を教えて欲しくて」
「それは、別に構わないけど――」
「ちょっと待ってください」
シオンと三葉のやりとりに口を挟んだのは津だった。
「十八女君は今更1年前の事件の詳細を知ってどうするつもりなんですか?」
それは尤もな疑問だ。
特に紛失を隠蔽している津からすれば、掘り返されるのは良い気持ちはしないだろう。
「……探偵ですので、謎があるとつい気になってしまうんです」
『心にもねぇことを』
プリンの事件を話し、シオンの頭の中にある推理を話せば、津は納得はしてくれるだろう。
しかしまだ三葉はプリンが盗まれたことを津に話していない。
まだ2つの事件の関係性が確定していない状況で、依頼者からの情報を探偵が無暗にばら撒くわけにはいかない。
「探偵……? ああ、なるほど。十八女君は探偵同好会に所属しているんですね」
「はい」
「……そうなると、私には十八女君は止められませんね。近藤先生にはお世話になってますから」
万紀は教務主任であり、教師よりも上の立場の人間だ。
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『オッサンに助けられたなぁ。後でお礼でもしに行くかぁ?』
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