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第四夜
義兄は過去と別れる
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「カオルくんってどんなお菓子が好きなの?」
「……なんだろうな。甘い物はなんでも喜んで食べてる気がするけど」
「それじゃあ、好きな料理とかは?」
「料理だと……フレンチトーストとか、オムライスだな」
「ふふっ、可愛い好みだね。それじゃあ、卵がメインのスイーツがオススメかな。この近くだと、生クリームたっぷりのエッグタルトか、濃厚なプリンケーキがあるんだけど、鹿島くんはどっちがいいと思う?」
「……どっちも甘いのか?」
「甘いよ。すっごく」
「……生クリームだな」
「ホントに甘いの好きなんだね、カオルくんって。女の子みたい」
その言葉に、少しドキリとした。カオルとの行為を思い出してしまったから。
「ああ……まあ、でも女子も全員が全員甘党なわけじゃないだろ」
「そうだけど、でもやっぱり可愛い女の子と言えば甘いスイーツが好きってイメージでしょ?」
「それ、この前カオルが言ってたな。なんだったかな……。確か、最近はそういうの男女差別になるってテレビで言ってたとかなんとか」
「へえー、そうなんだ。それは失礼なこと言っちゃったかな」
「カオルは別に怒らなそうだけどな。エッグタルト買ってくるけど、一条も何か食べるか? 相談に乗ってくれたお礼に奢るけど」
「いいの? それじゃあごちそうになっちゃおうかな」
一条の案内で駅構内を歩き回ると、やがてオシャレな佇まいの店に辿り着いた。透明なガラスケースには白い生クリームで彩られたスイーツが並んでおり、北海道直送の生クリームを謡うポスターが貼られている。
どうやら生クリームが特徴の店らしい。並んでいるスイーツにはどれも白い山が築かれている。
「すごいな……」
「見てるだけで胸やけしちゃう?」
「いや、そんなことはないけど……」
「ほんと? 少し会わない内に鹿島くんも甘党になった?」
言われてみるとそうかもしれない。カオルに喜んでもらいたくて甘い物を買えば、必然と俺もそれを口にする機会が増える。いつの間にか甘党に足を突っ込んでいた可能性はある。
「一条やカオルには及ばないだろうけどな。それで、生粋の甘党さんはこの中から何を選ぶんだ?」
「うーん、そうだなー……。鹿島くんはどれにするの?」
「俺はカオルといっしょのだな。エッグタルトだ」
「じゃあ、私もそれにしよっかな」
「わかった。じゃあ買ってくるから待っててくれ」
「……ねえ、ここってイートインもできるんだけどどう?」
「え?」
「まだちょっと話し足りないし……あ、あと、向かいのお店のコーヒーがここの生クリームとよく合うから、せっかくだからどうかなって思って……」
時間的には問題はない。市役所の用事が早く終わったおかげで、まだ家を出てから大した時間は経っていない。例え一服したとしても、カオルの昼食までには問題なく帰れるだろう。
しかし、カオルは早く帰ってきて欲しいと言っていた。
「お誘いはありがたいが、家でカオルが待ってるからな。土産を買ったらすぐに帰るよ」
「あっ、そ、そうだよね……ごめんね、わかってたのに……。カオルくんって、やっぱりまだ一人だと危ないの?」
「いや、危ないってことはないな。一人でもある程度は生活できるくらいに回復してるから、心配してもらわなくても大丈夫だ。ただ、一人にしてると寂しがるからな。だからなるべく早く帰ってやりたいだけだ」
「そっか……。優しいんだね、カオルくんに」
「今日はありがとう。エッグタルト買ってもらっちゃって」
「こっちこそ、アドバイスを貰えて助かった」
「……何か困ったことがあったら、連絡してね。みんなも、きっと助けになってくれるから」
「ん……そうだな。困ったら頼らせてもらうよ」
「……それじゃあ、またね」
「おう、じゃあな」
「……なんだろうな。甘い物はなんでも喜んで食べてる気がするけど」
「それじゃあ、好きな料理とかは?」
「料理だと……フレンチトーストとか、オムライスだな」
「ふふっ、可愛い好みだね。それじゃあ、卵がメインのスイーツがオススメかな。この近くだと、生クリームたっぷりのエッグタルトか、濃厚なプリンケーキがあるんだけど、鹿島くんはどっちがいいと思う?」
「……どっちも甘いのか?」
「甘いよ。すっごく」
「……生クリームだな」
「ホントに甘いの好きなんだね、カオルくんって。女の子みたい」
その言葉に、少しドキリとした。カオルとの行為を思い出してしまったから。
「ああ……まあ、でも女子も全員が全員甘党なわけじゃないだろ」
「そうだけど、でもやっぱり可愛い女の子と言えば甘いスイーツが好きってイメージでしょ?」
「それ、この前カオルが言ってたな。なんだったかな……。確か、最近はそういうの男女差別になるってテレビで言ってたとかなんとか」
「へえー、そうなんだ。それは失礼なこと言っちゃったかな」
「カオルは別に怒らなそうだけどな。エッグタルト買ってくるけど、一条も何か食べるか? 相談に乗ってくれたお礼に奢るけど」
「いいの? それじゃあごちそうになっちゃおうかな」
一条の案内で駅構内を歩き回ると、やがてオシャレな佇まいの店に辿り着いた。透明なガラスケースには白い生クリームで彩られたスイーツが並んでおり、北海道直送の生クリームを謡うポスターが貼られている。
どうやら生クリームが特徴の店らしい。並んでいるスイーツにはどれも白い山が築かれている。
「すごいな……」
「見てるだけで胸やけしちゃう?」
「いや、そんなことはないけど……」
「ほんと? 少し会わない内に鹿島くんも甘党になった?」
言われてみるとそうかもしれない。カオルに喜んでもらいたくて甘い物を買えば、必然と俺もそれを口にする機会が増える。いつの間にか甘党に足を突っ込んでいた可能性はある。
「一条やカオルには及ばないだろうけどな。それで、生粋の甘党さんはこの中から何を選ぶんだ?」
「うーん、そうだなー……。鹿島くんはどれにするの?」
「俺はカオルといっしょのだな。エッグタルトだ」
「じゃあ、私もそれにしよっかな」
「わかった。じゃあ買ってくるから待っててくれ」
「……ねえ、ここってイートインもできるんだけどどう?」
「え?」
「まだちょっと話し足りないし……あ、あと、向かいのお店のコーヒーがここの生クリームとよく合うから、せっかくだからどうかなって思って……」
時間的には問題はない。市役所の用事が早く終わったおかげで、まだ家を出てから大した時間は経っていない。例え一服したとしても、カオルの昼食までには問題なく帰れるだろう。
しかし、カオルは早く帰ってきて欲しいと言っていた。
「お誘いはありがたいが、家でカオルが待ってるからな。土産を買ったらすぐに帰るよ」
「あっ、そ、そうだよね……ごめんね、わかってたのに……。カオルくんって、やっぱりまだ一人だと危ないの?」
「いや、危ないってことはないな。一人でもある程度は生活できるくらいに回復してるから、心配してもらわなくても大丈夫だ。ただ、一人にしてると寂しがるからな。だからなるべく早く帰ってやりたいだけだ」
「そっか……。優しいんだね、カオルくんに」
「今日はありがとう。エッグタルト買ってもらっちゃって」
「こっちこそ、アドバイスを貰えて助かった」
「……何か困ったことがあったら、連絡してね。みんなも、きっと助けになってくれるから」
「ん……そうだな。困ったら頼らせてもらうよ」
「……それじゃあ、またね」
「おう、じゃあな」
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