徒花無双 ~オネェだって冒険したいっ~

月岡雨音

文字の大きさ
47 / 47
第一章

36 帰還者第一号

しおりを挟む
 また騒がれても面倒だからと、河野バカはセヘルシアでの記憶と能力を消して、眠らせたまま強制送還することになった。
 本人の意向を聞いて、なんていう措置は今回は無し。それでも水の女神様だけは、あたし達とは違う意味で彼の帰還を喜んでいたけれど。

「このような若い身空で、ご家族やゆかりの者と生き別れにさせてしまったんですもの。わたくしが至らないばかりに」

 慈しむように微笑みながら、眠る河野バカの頭を撫でて水の女神様はそう小さく呟いた。
 そんな理由で胸を痛めていたの……貴女のせいなんかじゃないっていうのに。

「水のよ、気に病むな。これでこやつも救われるのだ」
「そうよ。むしろこんなに気にかけてもらえるなんて、この子は幸せな方じゃない」

 セヘルシアにも、もうひとつのアトミスという星にも、まだまだたくさん落ち人はいる。
 その中でたまたま神域で出会ってしまっただけの話であって、どの神様にも出会えず、為す術なく落ちてしまった人だってたくさんいるんだもの。
 ……そんな彼らを救う手立てを握っているのが何の因果かあたしだっていうことは、改めて胸に刻まなくちゃいけないわね。

「レイ様こそ、そのように気負われましては後々のちのちきっとお辛くなってしまわれます。どうぞご自身こそを大切になさってくださいませね」
「わかってるわ、大丈夫よ女神様」

 伊達に珍獣使いオカマバーのママなんてやっちゃいないわよ。頼られたなら応えたいって思っちゃうのも、もう性分だしね。
 差し伸べられた手の温かさや嬉しさ、ありがたさをもう知っているから、あたしにも差し出せる手があるのなら伸ばしてあげたいって思うじゃない。
 そうやってうちの店に来たコは多いのよ。他のお店で切られちゃったコとか、家出少年とかね。
 あのコ達の受け皿になれているっていう自負は、今後きっと、力になってくれると思うの。

「……さて、そろそろ送るよ、レイ」
「えぇ、サクッと帰してくるわ」
「こちらでは下の様子を見ておくよ」
「……それなんだけど、神域ここに連れて来ちゃってるんだし、もう変化って出てないのかしらね?」
「なら先に聞いておくかい?」

 そう言ってショタ神様はスッと目を閉じ、声を飛ばした。
 相手は言わずもがな、メルネ婆さんだ。

「メルネ、今いいかい?」

 向こうの声はあたし達には聞こえないけれど、会話の端々で少しだけ伝わってくるものがあった。
 きっと向こうではもう、河野バカがいた形跡は何ひとつ残っていない様子。
 そうなるとやっぱり歴史が変わってしまうから、長年こっちにいる落ち人達を帰らせてあげる為にはまだ色々と……

「いやいいんだ、変なことを聞いてすまなかったね……レイ? ここにいるが……わかった、少し待ってくれるかい」
「あたし?」
「レイ、メルネから受け取った話具はあるかい?」
「え、えぇまだ着けてるわよ」

 考えを遮り声をかけられて、慌てて「ほら」と腕輪を見せるとショタ神様がそれに手を添え、するとすぐに婆さんからの声が届いた。
 こんな使い方もできちゃうの!? 凄いわねあの婆さん!!

『レイ』
「な、なぁに?」
『お前さん戻ってきたらあたしの所へおいでな』
「はい? なんでよ」
『ヒヒッそれは来てからのお楽しみさね』
「まぁた碌でもないこと企んでるんでしょ……嫌ぁよ、そもそもどこに居るのよ」
『さっきお前さんらと別れた所からそう離れちゃいないよ』
「何してんのよそんな所で……」
『野暮用と言ったろう? なぁに、少しばかり手を借りたいだけさ』
「なによそれ。あたしじゃなきゃダメなの?」
『あぁ勿論そうさ。じゃ、待っとるよ』

 止める間もなく、言いたいことだけ言ってあっさりと切られてしまった。
 ほんっとにあの婆さんはもう!! あんな所で一体何をしてるんだか、何をさせられるんだかもわかったもんじゃないわね。
 あたしがぷんぷんしていると、ショタ神様は少し神妙な顔つきで、改めて婆さんとの会話を口にした。

「メルネは彼のことを覚えていなかった。時を遡っての回収では、その後の影響は全てなかったことになるみたいだね」
「そのようねぇ。まぁギルドでも色々調べてもらってるから、回収は慎重にいきましょうよ。なるべく大きな変化が起きないようにしていけばいいんじゃなぁい?」
「しかし、それでは人の世の在りようをこちらの好きにできてしまう。……統御とうぎょのような真似を、私はしたくはないんだ」

 あぁ、そういえば前にもそんなようなことを言っていたわね……。
 人の営みに関与しすぎない方針で、けれど落ち人はそもそも居ないはずのものだから、どうにかしたいとは思っていたもののそこまで積極的じゃなかったのよ。
 神様だって万能じゃないのね、なんてそのときは言ってしまったけれど。

「今回、彼については水のを解放する為に強制排除にしたが……ふむ。どうしたものかな」

 人の世ばかりにかまけてもいられない。かといって一切の関与を無くすことも出来ずこうして思い悩む姿に、あたしはひとつも掛けられる言葉を持っていない。
 別の世界の、神様なんかには遠く及ばない、ただの人間だもの。当然だけど、少し歯痒い気持ちもあるわね。

「まぁその辺は追々考えるよ。とりあえず、彼を送ってきてあげてくれるかい」
「……わかったわ。じゃあまたあとでね」

 そして先日も訪れた、あたし達の住む世界の神域へとふたり揃って飛ばされてきた。
 あちらの神域と同じく真っ白で果ての見えない場所だけれど、それでも「本来の居場所」らしく、空気が身に馴染むような気がなんとなくするのよね。

「や、お帰り」

 出迎えてくださったのは、いつものスウェット姿の兄主神様。
 あ、今日は靴下履いてるわ……。ピンク色の。
 その謎センスに釘付けになっていると、兄主神様は側でしゃがみこみ、河野の髪をツイツイと、指先で引っ張っていた。

「で、こいつが帰還者第一号?」
「えぇそうなの。向こうでの記憶と、身に付いた能力は消してもらったから、こっちから飛んだ日に還してあげてくださるかしら」
「ふぅん……もう魔法使えないの?」
「……たぶん?」
「なぁんだ」

 相変わらず魔法がお好きなようねぇ。
 ていうかこいつに魔法持たせたままこっちに戻したりなんかしたら大変なことになっちゃうわよ!?
 ちょっと炎を扱えるだけで魔王のとこに単身乗り込んじゃうような大バカ野郎なのよ!?

「それじゃ困るね。まあいいや、あんたがいるし」
「あたし!?」
「うん。使えるでしょ、こっちでも」
「どうかしら……魔法の鞄は使えたけれど、魔素がないから無理なんじゃなぁい?」
「昔こっちにいた落ち人魔女は使えてたよ」
「そうは言ってもねぇ。もし使えたとしても、こっちじゃ向こうのようにはしないわよ」

 嫌よ。もし大っぴらに使ってバレちゃったら、「オネェ奇術師」とかいって面白おかしくメディアの玩具にされるのが目に見えてるもの!
 見世物にされて持ち上げられて、散々騒ぎ立てて飽きたらポイよ。そんなのまっぴら御免だわ。

「えぇー」
「えぇーじゃないわよ! ったくもう!」

 まったく! どいつもこいつも!!
 まぁ、誰もいない自分の部屋で、こっそりライター代わりに指で火をつけちゃったりする位は、しちゃうかもしれないけどね。
 だってあれめっちゃ便利なんだもの。

「……まぁいいや。とりあえずこいつ落とそうか」
「落とすの!?」
「ニュアンスを汲んで」
「あぁそう……びっくりさせないでよ」

 あっちの神域でショタ神様が聞き出してくれた、河野がこちらにいた最後の日付と場所を伝えると、兄主神様はその風体からは想像もつかないほど高らかに、を謳いあげた。
 神の言霊とも呼ぶ。そう婆さんが言っていたけれど、もしかしたらこれは神様達の元々の言葉なのかもしれないわね。
 神々しいその姿には、思わず平伏ひれふしそうになってしまった。
 だけどやっぱり、薄いグレーのスウェットとピンクの靴下が全てを台無しにしちゃってるのよねぇ……どうにかならないのかしらこれ。


 そうして気が付けば、あたしの隣で転がっていたはずの河野の姿はもう見えなくなっていた。
 礼儀知らずの憎たらしい小僧だったけれど、元気でやんなさいよ。

「兄しゅ、あーっと……ごめんなさい主神様」
「なに? 別に好きに呼んでいいよ」
「いや、そういう訳にはいかないでしょうよ……」

 自分とこの一番の神様にそんな、呼び名を勝手にしていいとか出来るわけないじゃない!
 ほんっと主神様ってのはどっちもなぁんかズレてるっていうか……そこはやっぱり神様だからなのかもしれないけど。

「とにかく、ありがとうございました」
「別に、いいよ。そもそも僕のせいみたいだし」
「えぇっと……それは、そうなのかもしれない、けど全部が全部そうじゃないでしょう?」
「わかんないけど、多分」

 相変わらずねぇ、この神様は。
 でも最近は遊ばず真面目にお仕事なさってるんでしょう?

「うん、してる」
「ならそのまま頑張ってくださいな。あ、そうそう弟さんから預かってきたものがあるわよ」
「……なに?」

 はいこれ、と手渡した雫形の宝石を両手のひらで受けとると、兄主神様は小刻みに震えだし、キラキラと輝き始めた。
 え、なにこれ後光!? めっちゃ眩しいんですけど!?

「はじめて……」
「は?」
「あいつから何かくれるの、初めてだ……」
「そう……よかったわねぇ」

 ぎゅううと胸に掻き抱き、一生懸命に何かを話しかけているんだけど……
 それってやっぱり、もしかして。

「……あれ?」

 はた、と何かに気付いたように震えが止まると、みるみるうちに後光がしゅるるるる、としぼんでしまった。
 えぇと、うん。

「繋がんない……」
「あー、それねぇ、向こうからだけ通じるって、仰ってたわよ、弟さん」
「マジかぁぁぁぁ…………」

 兄主神様はぐずりと、その場に泣き崩れてしまった。
 ……やっぱりこうなっちゃうわよねぇ。
 ていうかどうやって収拾つけんのよこれぇ!!
 あたしまだあっちに行かなくちゃいけないんですけど!?
しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

こう7
2018.10.22 こう7

主人公のオネエキャラ面白いですね!


更新楽しみに待ってます^ - ^

2018.10.22 月岡雨音

わー!こちらで初めて感想いただきましたありがとうございます嬉しいです!!ヽ(;▽;)ノ

オネェのレイさん、お気に召しましたでしょうか。私も書いていてとても楽しい人です(*´∀`)
これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!

解除

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~

カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。 気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。 だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう―― ――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います

ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。 懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。