人気アイドルになった美形幼馴染みに溺愛されています

ミヅハ

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甘い傷跡(後半真那視点)※

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 無事、真那と話し合いが出来た日から少し経って金曜日。学校が終わったら来てねとオレは真那の部屋へと招かれていた。と言っても真那は夜まで仕事だから、先に行ってて待つって感じ。何か、こういうの照れ臭いな。



「妹?」

 仕事を終え疲れて帰ってきた真那に〝癒し充電〟と称して抱き締められてから一時間後、かなり遅い夕飯を出していると一緒に写真を撮られた相手、奏音さんが実は日下部の妹だった事を教えてくれた。
 おまけで奏音さんが執拗く真那にアプローチしてる事も。

「うん。みたいだよ」
「…ってことは、真那の事が嫌いって言うのは、奏音さんが真那を好き…だから?」

 それってただのシスコン……ってか、やっぱり真那のせいじゃないじゃんか。どっちかというと、気のない女の子に言い寄られてる上にその兄貴に敵視されてる真那の方が気の毒な。

「別に嫌いなのはいいよ。俺だって好きじゃないし」
「え?」
「アイツ、ヒナにちょっかい出すから。…いただきます」

 手を合わせ、湯気の立つ食事に箸をつけた真那は一口食べて表情を緩める。
 ちょっかい、ちょっかいねぇ……最近は「陽向くんは小さいなー」とか「ぎょうさん食べんと大きくなれんでー」とか、俺自身を揶揄される事はあっても前ほど意地悪くはなくなった。
 どっちかというと友達同士みたいなやり取りの方が多いかも。
 でも真那は聞きたくないだろうから敢えては言わない。

「美味しいか?」
「ヒナの料理はいつも美味しいよ」
「そっか」

 ホント、気持ち良いくらいに食べてくれるのに、何で弁当になると食べないでゼリーやら補助食品なんかで済ませるんだろうな。
 ほくほくとした顔で食べる真那に自然と笑みが零れたオレは、テーブルに頬杖をついてその様子を眺めてた。




 薄明かりの寝室でオレは少しだけ所在なさげにベッド脇に立ってる。
 生まれた時から一緒にいるのに、まさか真那と一緒にいて緊張する時間が出来るなんて思わなかった。でもこれは、恋人じゃないと感じられない気持ちだ。

「おいで、ヒナ」

 風呂上がりでホカホカしてる真那がヘッドボードに凭れてオレに向かって両手を広げる。ドキドキしながらもベッドに乗り上げて膝に座り、いつもはふわふわしているのに、今はしっとり水気を含んだままの髪に触れた。

「まだ髪濡れてる」
「乾かす時間が勿体なくて」
「風邪引くだろ」
「今からあったまるから大丈夫」

 そういう問題じゃないし、嫌でも意識させるのはやめて欲しい。
 真那の手が頬を撫で綺麗な顔が近付いてくる。目を閉じて受け入れればすぐに舌が入ってきた。

「…ん…っ…」

 ムニムニと頬を抓まれ触れてくる舌に応えながら真那の首に腕を回してより身体を密着させると、すでに真那のものが反応してる事に気付いた。それが嬉しくて腰を擦り合わせたらピクリと真那の手が震える。

「…ヒナ、我慢出来なくなるから」
「我慢なんかする必要ないだろ」
「ヒナに無理させたくない」

 無理ってなんだ、無理って。
 ここまで大きくしといて遠慮する真那にムッとしたオレは、片手を下ろして熱く張り詰めた真那の中心をズボンの上から包むように軽く握る。僅かに眉を顰める姿に気を良くし今度は上下させれば、息を飲んだ真那の手に掴まれ引き離された。
 そのまま押し倒され荒々しく唇が塞がれて絡め取られた舌が強く吸われる。

「んん…ッ」
「……煽った責任、取ってね」

 そっか、ああいうのが煽るって言うのか。一つ勉強になったな。
 でもこういう時はなんて返すのがいいんだ?

「……えっと…お手柔らかにお願いします…?」
「善処はするよ」

 オレでさえめったに見れない真那の意地悪な顔と声にドキッとしたオレは、手を伸ばして自分よりも厚い胸板へと触れてへらりと笑った。





〈side.真那〉


 ヒナは自分の魅力を少しも分かってない。恥ずかしいくせにあんな煽り方して、あんなに可愛く笑って、俺が理性を保てると思ってるんだろうか。
 ……なるべくヒナに負担はかけたくないから意地でも保つけど。

「んっ、ゃ…あ、あ…っ」

 こうして組み敷いて、真っ赤な顔で可愛く声を上げるヒナは誰よりも綺麗で艶やかで、うなじや背中に散る鬱血痕が白い肌に映えてすごく扇情的だ。
 後ろからは初めてだけど、案外悪くないかも。

「ぁ……ま、な…真那…っ」
「何? ヒナ」
「この体勢、やだ…顔、見たい…っ」

 枕に埋めていた顔を向けてねだるヒナはそれはもう可愛いしヒナのお願いなら何でも叶えてあげたいけど、さっき煽られた分を返せてない俺としては意地悪をしたくもなる訳で。
 髪を撫でヒナの腰を掴むと一度引いて括れのところまで抜き、更に奥へと入り込むように突き入れる。

「ひぁっ、や…ん…っ、真那…奥…っ」
「ん…ヒナ、好きだよね」
「あぁ、あっ、やだ、ぁ…出ちゃ…っ」

 ビクリと大きく跳ねたヒナの身体に力が入るのが分かった。俺を飲み込んでる場所も小刻みに締め付けてきて、限界が近い事を知らせてくれる。

「ヒナ、出そうな時は何て言うんだった?」
「ん、んっ、…ま、な…も…イク…っ」
「良く出来ました。イっていいよ」
「あ、あ…っ、ダメ、イっちゃ…んっ、んん――…っ!」
「…っ…」

 俺の問い掛けにちゃんと応え、一際高い声を上げて果てるヒナに強く絞られ俺もゴムの中に吐き出した。奥に注ぎたい気持ちはあるけど、上手く掻き出せないとお腹壊すらしいからゴムは必須だ。

 何も知らないヒナに快感を教え、言葉を教え、ヒナはどんどんえっちな身体になっていく。敏感なヒナはあっという間に中だけでイけるようになったし、たまに出さないで甘イキを繰り返す時もある。
 その時はグズグズの甘えたになって俺に縋ってくれるから、可愛すぎて自我を保つのに必死だ。

 一度抜きヒナを仰向けにしてゴムを付け替えた自身をまた挿入していく。ヒナにしか欲情しない俺の身体は正直で、一度出したくらいじゃ収まらない。

「んぅ…っ」
「ヒナの中…熱くて気持ちいい」
「は、ぁ……ま、真那…」
「ん?」
「オレも…真那だから……気持ちいい、よ…」
「……」

 俺が手加減してるなんてヒナは知らないから仕方ないけど、抱いてる側としてはこんな風に言われると堪らなくなる。
 もしかして試されているんだろうか。

「ヒナ」
「……?」
「ヒナは本当に可愛いね」
「え…? あ…! ま、待って…っ」
「待てない」

 ヒナの足を抱え上げグッと奥へ押し込めると背をしならせて甘い声を上げる。まだもう少し入りそうな気はするけど、ヒナが苦しい思いをするのは嫌だからある程度慣れてからの方がいい。

「あ、ん、んっ、真那、それ、やだ…っ」
「でもきゅーって締め付けてくるよ?」
「だ…って…あ、や…頭、変になる…っ」
「なってもいいよ」

 例えヒナが何も出来なくなったって俺が全部してあげる。料理は要練習だけど、ヒナの為なら何だって出来るから。
 俺は上体を屈めてヒナへと口付けると舌を絡め取りながら抽挿を速めた。

「んっ、ふ、ンン、ん…っ」
「…っ、は…ヒナ…ヒナ…」
「…ぁ…や、だ…、耳…っ」
「ヒナ…俺の可愛いヒナ……愛してるよ」
「やぁ、あ、あ…っ…真那、真那…っ」

 泣きそうな声で何度も俺の名前を呼ぶヒナを抱き締めイイところをたくさん突けば、ヒナは俺の背中にしがみつき嬌声を上げて果てた。その締め付けで俺も吐精し短く喘ぐ唇へと吸い付く。
 息も絶え絶えなのに一生懸命応えてくれて、まだヒナの中にいた俺が再び芯を持ち始めた。気付いたヒナが驚いた顔をし、視線を彷徨わせたあと恥ずかしそうに聞いてくれる。

「…も、もう一回…する、か…?」
「する」

 間髪入れずに頷けば耳まで赤くなったヒナは枕を掴むと顔を隠すようにそっぽを向いてしまった。
 ほんと、ウブな反応がいちいち可愛くて堪らないな。





「あれ、真那くん。背中どうしたの? 傷出来てるけど」

 次の日、MVの衣装合わせの際、着ていた服を脱いだ時メイクさんに背中を指差された。
 背中に傷と言われて思い当たる節が一つだけある俺はいつもの無表情を崩さないで答える。こういう時、ヒナ以外に表情筋が動かないのは有り難い。

「……ちょっと、子猫に引っ掻かれた」
「え、子猫飼ってるの? 爪研ぎ買ってあげた方がいいんじゃない?」
「……そうだね」

 志摩さんと風音が何か言いたげな表情で俺を見てるのが視界の端に見えた。二人は俺とヒナが付き合ってる事知ってるしちゃんと大人だから、どういう状況で出来た傷か分かるんだろう。
 それにしても背中、気付かなかったな。あ、もしかして朝ヒナがあわあわしてたのってこれが理由? だとしたら可愛すぎる。
 こんな傷ならいくらでも付けてくれていいのに。

 俺は身体中に〝俺のもの〟っていう印を刻まれたヒナの肢体を思い出して小さく笑い途中だった着替えを再開した。
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