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去年とは違う※
誰も触れない場所をいっぱいに拡げて熱いものが入ってる。
中を擦られるたびにゾワゾワして、甘えたような声が出て恥ずかしい俺は片手の甲で口を押さえた。
「んん⋯っ、ん、ん⋯ッ」
「⋯っ、こら⋯声抑えんな⋯」
「ぁ⋯や、やだ⋯⋯ひぁ⋯ッ」
あっさりと手が掴まれて離され、代わりに繋がれて頭の上に押さえつけられたと思ったら、敏感な場所を強めに抉られ身体が跳ねる。そのまま何度も押し付けるように抜き差しされ、初めての感覚が怖くて首を振ると優しく頬が撫でられた。
薄目を開けて見ると、切なげに眉を顰めた櫂くんがいて柔らかく微笑んでくれる。
「大丈夫だから⋯あんま力入れるな」
「櫂く⋯」
「ほら、手ぇ回して」
「ん⋯」
繋がれていた手とシーツを掴んでいた手が引かれて櫂くんの首に回され、震えながらもしがみつくと櫂くんの手が背中とベッドの間に差し込まれて抱き締められる。
さっきよりも深い場所に入ってきて、目がチカチカして一瞬息が詰まった。
「あ、ぅ⋯待っ、て⋯奥も、入んな⋯…だめ⋯っ」
「駄目⋯?」
「んん⋯ッ⋯ぁ、あ⋯っ、そこや⋯」
身体の奥で熱いものがぐるぐるしてて、櫂くんが奥を突くたびにそれが膨れ上がって俺の意思とは関係なく全身に力が入る。頭が真っ白になりそうなほど気持ち良くて、下腹がぎゅーってなって自分でも限界が近付いてるんだって分かった。
櫂くんの動きに合わせてベッドが軋むから、それが余計に今の行為を生々しくする。
「やぁ、あ⋯櫂く、だめ⋯また出ちゃ⋯⋯ぁ、ん⋯っ」
「ん⋯俺もイきそ⋯」
「あぁ、あ、そこばっか⋯っ⋯ゃ、ぅ⋯も⋯⋯っん、んん⋯ッ」
「⋯っ⋯」
肌と肌がぶつかる音、繋がった場所から聞こえる水音。櫂くんの息遣いも俺の背中を抱く手の温もりも、全部が俺を刺激して堪らない。
容赦なく奥が突かれ、身体の奥にある熱が溢れて、俺は大きく身体を震わせて果てる。それとほぼ同時に息を詰めた櫂くんの動きも止まり、余韻で震えてたら中から櫂くんがゆっくりと出て行った。
抜け出る感覚にも反応して声が出てしまい、慌てて口を隠しすと気付いた櫂くんがクスリと笑う。
「⋯可愛いな」
そう言って俺の額にキスしてくる櫂くんの汗が滲んだ頬に、疲労感で重たく感じる手を上げて当てたら目を細めた櫂くんが擦り寄せてきた。
それが何だか可愛く見えるのは好きだからかな。
俺の顎を擽りながら今度は唇を重ねてきて、数回軽く啄んでから離れると身体を起こしてベッドから降り、服を身に着けた櫂くんが俺の髪を撫でてきた。
「もっかい風呂入るか」
「うん⋯」
「しんどいだろ? 連れてってやるからそのままでいい」
「⋯⋯一緒に入るの?」
てっきり順番に入るのかと思ってたのに、連れて行くって言われて目を瞬く。確かに今はヘトヘトで動けないけど、櫂くんが汗を流してる間には落ち着いてると思うんだけど⋯そもそも一緒に入るのは恥ずかしい。
でも櫂くんは器用に片眉を跳ね上げたあと、俺の肩の下と膝の裏に手を差し込むとひょいっと持ち上げた。
お、お姫様抱っこ⋯しかもそんな軽々と⋯。
「ひぇ⋯」
「一人だとフラつくかもしんねぇだろ。危ねぇし、心配だから一緒に入る」
「⋯そ、ですか⋯」
「綺麗に洗ってやるよ」
「⋯⋯⋯」
普通なら見せないようなところまで見られてるとはいえ、お風呂は明るいからそれとはまた別で⋯でも抱き上げられちゃったし動けないしで諦めるしかない俺は、言葉通り懇切丁寧に頭から爪先まで洗って貰ったあとまた髪を乾かして貰ったんだけど、眠気が限界だったから気付いたら寝ていたらしく次に目が覚めた時にはお昼近くになっていた。
股関節の痛みとかお尻に何か挟まってるような違和感はあったものの、動けないほどじゃなかったからまだマシだったかな。歩き方はぎこちなかったけど。
その日は櫂くんの家で夕方まで過ごし、送って貰って家まで帰ったけど、そのあと何度も思い出して大変だった。
お父さんが出張中で本当に良かったって思うくらいバタバタしてたし。
月曜日に櫂くんに会ったら、赤くならない自信ない。
冬が過ぎて春になり、俺たちは三年生になった。
春休み前にはお父さんも出張から帰ってきたけど、相変わらず忙しそうでまた六月あたりに行くかもしれないって言ってたかな。
櫂くんとは残念ながらクラスが離れてしまって、ショックと寂しさを感じつつも廊下では会えるし何よりお昼は一緒だから我慢だって自分に言い聞かせて受け入れた。
それから、名前は俺がうっかりしない為にも意識して苗字で呼ぶ事にした。付き合ってる事を知ってるのは穂波さんと相馬さんだけだし、他の人にバレたらたぶん大変な事になるから。
櫂くんは「いっそバレたらいいのに」なんて言ってたけど。
「楪くん、おっはよう!」
「おはよう、穂波さん」
「同じクラスで嬉しい。卒業までよろしくね」
「うん、よろしく」
二年の時に同じクラスだった人も何人かいるけど、俺と櫂くんの事を知ってて友達にまでなれた人が一緒なのは安心する。相馬さんは隣のクラスだけど、話そうと思えばいつだって話せるし。
櫂くんの秘密を知ったのは本当に偶然だったけど、おかげで大好きになれたし友達も出来たから今では良かったって思う。
受験生ではあるけど、この一年は今までより楽しく過ごせそうで今から楽しみだ。
なんて思ってたのに、大きな一波乱が待ち受けてるなんてこの時考えもしなかった。
俺は、櫂くんの為に何が出来たんだろう。
中を擦られるたびにゾワゾワして、甘えたような声が出て恥ずかしい俺は片手の甲で口を押さえた。
「んん⋯っ、ん、ん⋯ッ」
「⋯っ、こら⋯声抑えんな⋯」
「ぁ⋯や、やだ⋯⋯ひぁ⋯ッ」
あっさりと手が掴まれて離され、代わりに繋がれて頭の上に押さえつけられたと思ったら、敏感な場所を強めに抉られ身体が跳ねる。そのまま何度も押し付けるように抜き差しされ、初めての感覚が怖くて首を振ると優しく頬が撫でられた。
薄目を開けて見ると、切なげに眉を顰めた櫂くんがいて柔らかく微笑んでくれる。
「大丈夫だから⋯あんま力入れるな」
「櫂く⋯」
「ほら、手ぇ回して」
「ん⋯」
繋がれていた手とシーツを掴んでいた手が引かれて櫂くんの首に回され、震えながらもしがみつくと櫂くんの手が背中とベッドの間に差し込まれて抱き締められる。
さっきよりも深い場所に入ってきて、目がチカチカして一瞬息が詰まった。
「あ、ぅ⋯待っ、て⋯奥も、入んな⋯…だめ⋯っ」
「駄目⋯?」
「んん⋯ッ⋯ぁ、あ⋯っ、そこや⋯」
身体の奥で熱いものがぐるぐるしてて、櫂くんが奥を突くたびにそれが膨れ上がって俺の意思とは関係なく全身に力が入る。頭が真っ白になりそうなほど気持ち良くて、下腹がぎゅーってなって自分でも限界が近付いてるんだって分かった。
櫂くんの動きに合わせてベッドが軋むから、それが余計に今の行為を生々しくする。
「やぁ、あ⋯櫂く、だめ⋯また出ちゃ⋯⋯ぁ、ん⋯っ」
「ん⋯俺もイきそ⋯」
「あぁ、あ、そこばっか⋯っ⋯ゃ、ぅ⋯も⋯⋯っん、んん⋯ッ」
「⋯っ⋯」
肌と肌がぶつかる音、繋がった場所から聞こえる水音。櫂くんの息遣いも俺の背中を抱く手の温もりも、全部が俺を刺激して堪らない。
容赦なく奥が突かれ、身体の奥にある熱が溢れて、俺は大きく身体を震わせて果てる。それとほぼ同時に息を詰めた櫂くんの動きも止まり、余韻で震えてたら中から櫂くんがゆっくりと出て行った。
抜け出る感覚にも反応して声が出てしまい、慌てて口を隠しすと気付いた櫂くんがクスリと笑う。
「⋯可愛いな」
そう言って俺の額にキスしてくる櫂くんの汗が滲んだ頬に、疲労感で重たく感じる手を上げて当てたら目を細めた櫂くんが擦り寄せてきた。
それが何だか可愛く見えるのは好きだからかな。
俺の顎を擽りながら今度は唇を重ねてきて、数回軽く啄んでから離れると身体を起こしてベッドから降り、服を身に着けた櫂くんが俺の髪を撫でてきた。
「もっかい風呂入るか」
「うん⋯」
「しんどいだろ? 連れてってやるからそのままでいい」
「⋯⋯一緒に入るの?」
てっきり順番に入るのかと思ってたのに、連れて行くって言われて目を瞬く。確かに今はヘトヘトで動けないけど、櫂くんが汗を流してる間には落ち着いてると思うんだけど⋯そもそも一緒に入るのは恥ずかしい。
でも櫂くんは器用に片眉を跳ね上げたあと、俺の肩の下と膝の裏に手を差し込むとひょいっと持ち上げた。
お、お姫様抱っこ⋯しかもそんな軽々と⋯。
「ひぇ⋯」
「一人だとフラつくかもしんねぇだろ。危ねぇし、心配だから一緒に入る」
「⋯そ、ですか⋯」
「綺麗に洗ってやるよ」
「⋯⋯⋯」
普通なら見せないようなところまで見られてるとはいえ、お風呂は明るいからそれとはまた別で⋯でも抱き上げられちゃったし動けないしで諦めるしかない俺は、言葉通り懇切丁寧に頭から爪先まで洗って貰ったあとまた髪を乾かして貰ったんだけど、眠気が限界だったから気付いたら寝ていたらしく次に目が覚めた時にはお昼近くになっていた。
股関節の痛みとかお尻に何か挟まってるような違和感はあったものの、動けないほどじゃなかったからまだマシだったかな。歩き方はぎこちなかったけど。
その日は櫂くんの家で夕方まで過ごし、送って貰って家まで帰ったけど、そのあと何度も思い出して大変だった。
お父さんが出張中で本当に良かったって思うくらいバタバタしてたし。
月曜日に櫂くんに会ったら、赤くならない自信ない。
冬が過ぎて春になり、俺たちは三年生になった。
春休み前にはお父さんも出張から帰ってきたけど、相変わらず忙しそうでまた六月あたりに行くかもしれないって言ってたかな。
櫂くんとは残念ながらクラスが離れてしまって、ショックと寂しさを感じつつも廊下では会えるし何よりお昼は一緒だから我慢だって自分に言い聞かせて受け入れた。
それから、名前は俺がうっかりしない為にも意識して苗字で呼ぶ事にした。付き合ってる事を知ってるのは穂波さんと相馬さんだけだし、他の人にバレたらたぶん大変な事になるから。
櫂くんは「いっそバレたらいいのに」なんて言ってたけど。
「楪くん、おっはよう!」
「おはよう、穂波さん」
「同じクラスで嬉しい。卒業までよろしくね」
「うん、よろしく」
二年の時に同じクラスだった人も何人かいるけど、俺と櫂くんの事を知ってて友達にまでなれた人が一緒なのは安心する。相馬さんは隣のクラスだけど、話そうと思えばいつだって話せるし。
櫂くんの秘密を知ったのは本当に偶然だったけど、おかげで大好きになれたし友達も出来たから今では良かったって思う。
受験生ではあるけど、この一年は今までより楽しく過ごせそうで今から楽しみだ。
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