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無自覚な恋人(櫂視点)※
下から突き上げるたび奏斗が甘い声を上げ俺に縋り付いてくる。
その声がだんだん浅く短くなってきたから動きを速めればすぐに小さな身体を震わせて果て、くったりと俺に寄り掛かってきた。
「⋯かい、くん⋯」
「ん⋯大丈夫か?」
「だいじょ、ぶ⋯」
敏感な奏斗は最中はどこを触っても反応するから、俺は汗で額に貼り付いた前髪を慎重に避けて口付ける。ピクリと目蓋を震わせて視線を上げた奏斗は、おもむろに俺の首へと腕を回すと鼻先を擦り合わせてきた。
小さな声で俺の名前を何度も呼んでくれるのは嬉しいんだけど、俺はまだ中にいて恐らくは無意識にきゅうきゅうと締め付けてくるから堪らない。
動きたくなるのをぐっと耐えてたら、今度は唇を触れ合わせてきた。
「櫂くん⋯好き⋯」
「奏斗⋯」
「⋯もっとして⋯」
「⋯っ、煽んな⋯優しく出来なくなるだろ⋯」
「だって⋯」
ただでさえどうにかギリギリで理性を保っているのに、そんな可愛い事を言われると思いのままに突きたくなる。
クラクラしそうなほどの誘惑に抗い、それでもせめてものお返しとばかりに軽く揺すれば奏斗が首を竦めた。
ずっと対面のままの体勢は辛いだろうから、背中を支えてベッドに横たえ腰の下にクッションを差し込む。改めて結合部を見たけど、よくもまぁ毎回こんな狭いところで俺を受け入れてくれてるよ。
俺が親父に似て体格もいい方だからか、組み敷いた奏斗はいつもより細く小さく見える。普段着てる服がぶかっとしてるせいもあるかもしんねぇけど。
投げ出された手を指を絡めるようにして握り、上体を倒して覆い被されば奏斗がじっと見つめてきた。
「ん?」
「⋯カッコいいなぁって⋯」
「何だそれ」
熱に浮かされているのか、ぽつりと零す奏斗には思わず笑いが漏れる。
恋人にそう言って貰えるなら、この顔で生まれて良かったって思えるな。不本意だけど、親父には一旦感謝するか。
軽く口付け、ゆっくりと腰の動きを再開すれば奏斗がきゅっと眉を寄せた。
「ん⋯っ」
「奏斗は可愛いよ」
「か、わいくな⋯ぁ、あ⋯っ」
「可愛いって」
優しくて真っ直ぐで素直な性格も、誰かの為に声を上げられるところも、顔も身体も何もかもが全部可愛くて愛おしい。きっと奏斗じゃなければこんな気持ちにはならなかった。
音を立てながら首筋に軽く吸い付きつつ鎖骨まで辿り今度は強めに吸う。最初はつけないようにしてたけど一回だけ無意識につけた事があって、それからは一回も二回も同じだろって行為のたびに痕を残してた。
奏斗も嬉しそうだし、見えなきゃ大丈夫だろ。
「やぁ、あ、だめ⋯⋯奥だめ⋯っ」
「何で? ここ好きだろ?」
「ひぅ⋯ゃ、ぁ、ん⋯っ⋯ぐりぐり、やだぁ⋯」
「ホント可愛い⋯」
前立腺以外なら奥が感じやすいのか、突き当たりに先端を押し当て擦り付ければ奏斗が泣きそうになりながら首を振る。その姿にゾクリとし、喘ぐ唇を塞いで腰の動きを速めると繋いだ手に力がこもった。
俺の動きに合わせてベッドが軋み、湿った音と肌がぶつかる音、お互いの荒い呼吸が静かな部屋に響く。
外はまだ明るいのにこんな事して、背徳感が半端ない。
「ん、んん、ふ⋯ぅ⋯っ」
「⋯っ、は⋯」
「あぁ、あ⋯っ⋯や、も⋯」
「イきそ⋯?」
「あ、ぁ⋯ん⋯っ、かいく⋯っ⋯櫂くん⋯」
腸壁がうねって絡み付いてくる気持ち良さには俺も限界が近くて、上体を起こし繋ぎ合った手を引っ張るようにして激しく抽挿を繰り返せば奏斗は甲高い声を上げて達した。その締め付けで俺も射精し、少ししてから奏斗の中から抜く。
ぶっちゃけまだ全然ヤれるし、すぐにでも臨戦態勢には入れるけど、奏斗の体力を考えればもう終わりにした方がいい。
ゴムを外し口を結んで捨て、身体を拭いてやろうとベッドから降りようとしたら奏斗に手が掴まれた。
「どした?」
「⋯⋯もう、しないの⋯?」
「⋯⋯⋯」
「俺⋯まだ出来るよ⋯?」
何でこう、理性の糸を端っこから切っていくんだ、こいつは。
つい甘えそうになるけどそこはぐっと堪え、乱暴に奏斗の髪を撫で回し今度こそベッドから立ち上がる。
「しねぇ。身体拭いてやるから寝てろ」
「うん。⋯⋯ねぇ、櫂くん」
「んー?」
「⋯気持ち良かった⋯?」
自分はティッシュで適当に拭き、下だけ身に着けてたらそんな事を言われて思わず固まる。危ねぇ⋯もうほぼ蜘蛛の糸レベルの理性が完全に切れるところだった。
っつか、何で今日に限ってこんなに言ってくるんだ?
俺は振り向いてベッドに片手を着くと、眉を顰めて奏斗の頬を軽く引っ張った。
「お前なー」
「え、何⋯なんで⋯」
「煽んなっつってんだろ」
「あ、煽ってる訳じゃ⋯⋯ただ俺はいつも気持ち良いから⋯櫂くんもそうだといいなって思って⋯」
素直なのは奏斗の長所だし、無自覚なのも仕方がないって分かってはいるけど、その結果抱き潰されてもいいのかって話だ。
いや、奏斗の事だから無条件でいいよって言いそうだけど。
溜め息をつき、摘んでいた頬を撫でた俺はふっと笑って奏斗の額に口付けた。
「めちゃくちゃ気持ち良いよ」
「そっか⋯良かった」
ホッとして表情を緩める奏斗にまた反応しそうになる愚息をどうにか押し止め、俺はタオルを取りに行く為部屋を出た。
もし同棲したら毎日ああやって振り回されるんだろうか。
たぶん俺は一生奏斗に叶わねぇと思うし、何されても可愛いとしか感じねぇだろうから有り得ない話でもない。
まぁでも、奏斗なら何でもいいって思うあたり俺も相当か。
その声がだんだん浅く短くなってきたから動きを速めればすぐに小さな身体を震わせて果て、くったりと俺に寄り掛かってきた。
「⋯かい、くん⋯」
「ん⋯大丈夫か?」
「だいじょ、ぶ⋯」
敏感な奏斗は最中はどこを触っても反応するから、俺は汗で額に貼り付いた前髪を慎重に避けて口付ける。ピクリと目蓋を震わせて視線を上げた奏斗は、おもむろに俺の首へと腕を回すと鼻先を擦り合わせてきた。
小さな声で俺の名前を何度も呼んでくれるのは嬉しいんだけど、俺はまだ中にいて恐らくは無意識にきゅうきゅうと締め付けてくるから堪らない。
動きたくなるのをぐっと耐えてたら、今度は唇を触れ合わせてきた。
「櫂くん⋯好き⋯」
「奏斗⋯」
「⋯もっとして⋯」
「⋯っ、煽んな⋯優しく出来なくなるだろ⋯」
「だって⋯」
ただでさえどうにかギリギリで理性を保っているのに、そんな可愛い事を言われると思いのままに突きたくなる。
クラクラしそうなほどの誘惑に抗い、それでもせめてものお返しとばかりに軽く揺すれば奏斗が首を竦めた。
ずっと対面のままの体勢は辛いだろうから、背中を支えてベッドに横たえ腰の下にクッションを差し込む。改めて結合部を見たけど、よくもまぁ毎回こんな狭いところで俺を受け入れてくれてるよ。
俺が親父に似て体格もいい方だからか、組み敷いた奏斗はいつもより細く小さく見える。普段着てる服がぶかっとしてるせいもあるかもしんねぇけど。
投げ出された手を指を絡めるようにして握り、上体を倒して覆い被されば奏斗がじっと見つめてきた。
「ん?」
「⋯カッコいいなぁって⋯」
「何だそれ」
熱に浮かされているのか、ぽつりと零す奏斗には思わず笑いが漏れる。
恋人にそう言って貰えるなら、この顔で生まれて良かったって思えるな。不本意だけど、親父には一旦感謝するか。
軽く口付け、ゆっくりと腰の動きを再開すれば奏斗がきゅっと眉を寄せた。
「ん⋯っ」
「奏斗は可愛いよ」
「か、わいくな⋯ぁ、あ⋯っ」
「可愛いって」
優しくて真っ直ぐで素直な性格も、誰かの為に声を上げられるところも、顔も身体も何もかもが全部可愛くて愛おしい。きっと奏斗じゃなければこんな気持ちにはならなかった。
音を立てながら首筋に軽く吸い付きつつ鎖骨まで辿り今度は強めに吸う。最初はつけないようにしてたけど一回だけ無意識につけた事があって、それからは一回も二回も同じだろって行為のたびに痕を残してた。
奏斗も嬉しそうだし、見えなきゃ大丈夫だろ。
「やぁ、あ、だめ⋯⋯奥だめ⋯っ」
「何で? ここ好きだろ?」
「ひぅ⋯ゃ、ぁ、ん⋯っ⋯ぐりぐり、やだぁ⋯」
「ホント可愛い⋯」
前立腺以外なら奥が感じやすいのか、突き当たりに先端を押し当て擦り付ければ奏斗が泣きそうになりながら首を振る。その姿にゾクリとし、喘ぐ唇を塞いで腰の動きを速めると繋いだ手に力がこもった。
俺の動きに合わせてベッドが軋み、湿った音と肌がぶつかる音、お互いの荒い呼吸が静かな部屋に響く。
外はまだ明るいのにこんな事して、背徳感が半端ない。
「ん、んん、ふ⋯ぅ⋯っ」
「⋯っ、は⋯」
「あぁ、あ⋯っ⋯や、も⋯」
「イきそ⋯?」
「あ、ぁ⋯ん⋯っ、かいく⋯っ⋯櫂くん⋯」
腸壁がうねって絡み付いてくる気持ち良さには俺も限界が近くて、上体を起こし繋ぎ合った手を引っ張るようにして激しく抽挿を繰り返せば奏斗は甲高い声を上げて達した。その締め付けで俺も射精し、少ししてから奏斗の中から抜く。
ぶっちゃけまだ全然ヤれるし、すぐにでも臨戦態勢には入れるけど、奏斗の体力を考えればもう終わりにした方がいい。
ゴムを外し口を結んで捨て、身体を拭いてやろうとベッドから降りようとしたら奏斗に手が掴まれた。
「どした?」
「⋯⋯もう、しないの⋯?」
「⋯⋯⋯」
「俺⋯まだ出来るよ⋯?」
何でこう、理性の糸を端っこから切っていくんだ、こいつは。
つい甘えそうになるけどそこはぐっと堪え、乱暴に奏斗の髪を撫で回し今度こそベッドから立ち上がる。
「しねぇ。身体拭いてやるから寝てろ」
「うん。⋯⋯ねぇ、櫂くん」
「んー?」
「⋯気持ち良かった⋯?」
自分はティッシュで適当に拭き、下だけ身に着けてたらそんな事を言われて思わず固まる。危ねぇ⋯もうほぼ蜘蛛の糸レベルの理性が完全に切れるところだった。
っつか、何で今日に限ってこんなに言ってくるんだ?
俺は振り向いてベッドに片手を着くと、眉を顰めて奏斗の頬を軽く引っ張った。
「お前なー」
「え、何⋯なんで⋯」
「煽んなっつってんだろ」
「あ、煽ってる訳じゃ⋯⋯ただ俺はいつも気持ち良いから⋯櫂くんもそうだといいなって思って⋯」
素直なのは奏斗の長所だし、無自覚なのも仕方がないって分かってはいるけど、その結果抱き潰されてもいいのかって話だ。
いや、奏斗の事だから無条件でいいよって言いそうだけど。
溜め息をつき、摘んでいた頬を撫でた俺はふっと笑って奏斗の額に口付けた。
「めちゃくちゃ気持ち良いよ」
「そっか⋯良かった」
ホッとして表情を緩める奏斗にまた反応しそうになる愚息をどうにか押し止め、俺はタオルを取りに行く為部屋を出た。
もし同棲したら毎日ああやって振り回されるんだろうか。
たぶん俺は一生奏斗に叶わねぇと思うし、何されても可愛いとしか感じねぇだろうから有り得ない話でもない。
まぁでも、奏斗なら何でもいいって思うあたり俺も相当か。
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