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お泊まり
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理人先輩の家に泊まる事になった日、俺は父さんと母さんに連絡して許可を貰った。友達と仲直りしたいからって話はしてたおかげで割とあっさりだったのは有り難かった。
夜から明日まで先輩と一緒にいられる事が嬉しくてルンルンだった俺は、今は目の前に並んだ豪華な料理に目を丸くしている。
唐揚げ、ハンバーグ、パスタ……絶対食べきれないってくらいメイン料理がテーブルいっぱいに鎮座しててワナワナしてると、それをどう取ったのか先輩が苦笑して頭を撫でて来た。
「ごめんね、母さん張り切っちゃって」
「そんなの全然! むしろ嬉しい!」
「深月くんは嫌いな物がないって聞いたから。たくさん食べてね」
「はい!」
「ほんと、無理しなくていいからね?」
そんな事を言われても、これだけ美味しそうな料理が並んでると俺の箸が止まるかどうか。ってかお腹鳴りそう。
先輩に呼ばれて隣に座ると目の前に山盛りの白いご飯が置かれた。食堂でも見ない盛り具合に目を瞬いていると、先輩が取り皿にいろいろ取ってくれる。
「欲しいのあったら取るから言ってね」
「あ、ありがとう」
それから先輩は俺のお皿が空になるたびにあれはこれはと取ってくれて俺は食べてるだけ状態だったんだけど、先輩が食べてる気配がなくて俺の更に乗せられた唐揚げを口に運ぶと嬉しそうに食べてくれた。
そしたら先輩がもっとって言うから今度は俺が食べられなくて、先輩に食べさせて貰って……食べさせ合いっこみたいになってちょっと恥ずかしかったな。
先輩のお母さんのご飯はめちゃくちゃ美味しくて、お腹はち切れるんじゃないかってくらい食べた。
今は食後のデザートでもあるケーキに舌鼓を打ってる。
「本当に嬉しいわ。深月くんみたいに可愛い子が理人の番だなんて」
「お前を心配してここまで来てくれて、吸血鬼だと知ってこんなにも想ってくれる子はなかなかいないぞ。大事にしなさい」
「言われなくても、一生大切にするよ。ね、深月」
「俺が先輩を幸せにしてやるからな」
「頼もしいわね」
そう、俺はちゃんと先輩との将来を考えてる。ただ問題は、俺の両親をどう納得させるかだ。
さすがに吸血鬼だって事は言えないし言わなくてもいいだろうけど、お付き合いしてる事やこれから先もずっと一緒にいたいって事は話して許して貰いたいんだよな。
ノリの良い両親の事、信じたいけどやっぱり不安はある。
「ご馳走様でした! すっごく美味しかったです!」
「ありがとう。朝ご飯も楽しみにしててね」
「今度は張り切りすぎないでよ」
「分かってる」
うん、さすがの俺でも朝からあの量は無理です。
ミルクティーまで飲み干してパンパンになったお腹を撫でていると、先輩が楽しそうに俺の頭を撫でてきた。
「あとで一緒にお風呂に入ろうか」
「一緒に?」
「うん。寮だと学年別だから一緒になる事はなかったし、せっかくうちにいるんだしね。俺が洗ってあげるよ」
「じゃあ俺は先輩を洗ってやるな」
「理人」
「な、何もしないって」
お父さんに低い声で呼ばれて何でか焦る先輩と、苦笑するお母さん。一緒にお風呂に入るのって別に悪い事じゃないよな?
ってか、もし寮でも先輩と入れるんだったら、俺逆上せるくらい先輩と話してたかもしれない。そう考えると別で良かった、か?
少しだけ休憩して、今はお風呂に入って向かい合って湯船に浸かってるんだけど、先輩の裸をちゃんと見たのは初めてかもしれない。
ヒョロっとして貧相な俺と違って、先輩はそれなりに筋肉もついてて力持ちは伊達じゃないなって思った。ムキムキじゃないのは腕に触った事あるから分かってたけど。
「そんなに見られると恥ずかしいよ」
「あ、ごめん」
「どうかした?」
「俺と全然違うなって思って」
「まず身長からして違うからね。ほら、手の大きさだって違う」
そう言って先輩が俺の手を取って掌同士を合わせる。先輩の第一関節くらいまでしかない俺の手。じっと見てるとその手が握られて引っ張られ甲にキスされた。
「小さくて可愛い」
「…………あ、そっか」
「うん?」
「何で先輩と一緒にいるとこんなに安心するんだろって思ってたけど……先輩が大きい身体で包み込んでくれるからなんだな」
「安心するの?」
「うん、すっごく」
先輩の腕に抱き締められて広い胸にくっついてると幸せだしホッとする。先輩といれば何にも怖い事ないって思えるくらい。
柔らかく微笑んだ先輩が握った手をさらに引っ張るから、俺は危うく先輩の肩に顔をぶつけるところだった。
危ないって言おうとして顔を上げたら唇が塞がれて舌が入ってくる。
「ん、ふ……ぁ…っ」
「……一人にしてごめんね」
「…もうしないって約束してくれるんなら許す」
「二度としないよ。っと言っても、学校には戻らないんだけど……」
「時計塔まで会いに来てくれるんだろ?」
「行くよ。俺が会いたくなったり、深月が会いたいって思ってくれたら絶対」
額と額が合わさり、先輩が綺麗に微笑んで俺の頬を両手で挟む。本当なら前みたいに毎日でも会いたいけど、さすがにここから学校までは遠すぎるからな。週に一回でも会えたら嬉しいかも。
……いや、週一でもキツいか。電車賃とかあるしな。
「何かいろいろ気にしてるようだけど、遠慮だけはしちゃ駄目だよ? 会いたいって言ってくれればすぐに会いに行くから」
「でも学校遠いから、先輩大変だろ?」
「深月に会うのに大変な事なんてないよ」
いやいや、数時間かかるし夜は電車ないんだから絶対大変だ。ふるふると小刻みに顔を振っていると、先輩はにっこりと笑って驚くべき事を言ってきた。
「実は俺、コウモリになれるんだ」
「え!? ほ、ほんとに?」
「うん。だからパタパタ~って飛んで時計塔まで行けるよ」
「じゃあ電車賃とか時間とか関係ないのか……」
「……っ…ふ……、み、深月はホントに、素直で可愛いね」
「…………嘘?」
「冗談のつもりだった」
「…………」
吸血鬼だから本当にコウモリになれると思うじゃん。そうするとコウくんも人間になれたりすんのかなって、あの少しの時間でいろいろ考えてワクワクした俺の気持ちを返せ。
「もうあがる」
「ごめんね、深月。怒らないで」
「ふん。毎日会いたいって言ってやるからな」
頬に添えられた手を引き剥がし立ち上がった俺は、浴槽から出て苦笑する先輩を振り返るとそう言ってべっと舌を出す。
絶対毎日なんて無理だろうと思いながら言ったのに、先輩は何でかすごく優しい笑顔で頷くからこの人ならどうにでもなりそうな気がして、俺はやっぱり毎日はやめておこうと心に決めるのだった。
先輩の部屋、さっきはよく見れなかったけどすごくスッキリしてる。
机と椅子、本棚にベッド、テーブルとビーズクッション。本棚に並んでるのは問題集とか参考書とかの難しい本ばっかりで、漫画なんて一つもないから俺は先輩の娯楽がどうなっているか少しだけ心配になった。
あ、でも音楽聴くやつはあるな。
本棚から適当に一冊取り出してパラパラ捲っていると、髪を乾かして戻って来た先輩に後ろから抱き締められた。
「俺の部屋着着てる深月、可愛い」
「服だと身長差とか体格差出るよな。先輩やっぱり大きい」
「おかげで俺がつけた痕、よく見えるね」
見ていた本を取り上げられ先輩が元に戻す。その手が俺の首筋から鎖骨に滑って、項に先輩の唇が触れた。
サイズが違いすぎて襟元が伸びたみたいになってんだよな。
「深月、欲しい」
「……血?」
「全部」
「お、お父さんとお母さんがいるのに?」
「うん。だから、声我慢して?」
「が、我慢……」
先輩は、俺が出したくてあんな声を出しているとでも?
指先で唇を弄っていると、クスリと笑った先輩が俺を横抱きにしてベッドへと移動し、下ろしてそのまま覆い被さってきた。
見上げた先輩の目が金色に変わってる事に気付き、手を伸ばして頬に触れれば牙の伸びた口元が弧を描く。
「深月に目の色をちゃんと見せるのは初めてだよね。怖くない?」
「怖くないし、むしろ綺麗」
「……深月ならそう言ってくれると思った」
先輩の顔がゆっくり近付いて唇が頬を掠めて肩に触れる。ドキドキして先輩の服を掴むとそれが合図みたいに皮膚に牙が食い込んできた。
「…っ…い、ぅ……!」
痛いのにやっぱり気持ち良くてお腹の下がムズムズしてくる。声が出そうで、目の前にある先輩の服に噛み付くと髪を撫でられた。
少ししてから傷口を舐めて塞いだ先輩は、俺が噛んだままだったからか器用に上の服を脱いで俺の頬を抓む。
「それ、ずっと噛んでていいよ」
「ん……」
目の色も戻って牙も引っ込めた先輩はそう言ってにっこり笑うと、あっという間に俺の服を脱がせたあと立てた人差し指を口元に当てウィンクして囁いた。
「しー、ね?」
その色っぽさに頷く事しか出来なかったのは言うまでもない。
先輩に奥を突かれるたび上がりそうになった声を必死で抑え、何度も限界を迎えた俺はいつの間にか気を失っていたようで、次に目が覚めた時には朝日がカーテンの隙間から差し込んでいて一瞬理解出来なかった。
隣には先輩が寝てて、腕枕されてる状態に目を瞬く。
初めて見た先輩の寝顔はすごくキラキラしていて、俺は一人でドキドキしながら先輩が起きるまで眺め続けた。
何気ない幸せってこういう事なんだなって思いながら。
夜から明日まで先輩と一緒にいられる事が嬉しくてルンルンだった俺は、今は目の前に並んだ豪華な料理に目を丸くしている。
唐揚げ、ハンバーグ、パスタ……絶対食べきれないってくらいメイン料理がテーブルいっぱいに鎮座しててワナワナしてると、それをどう取ったのか先輩が苦笑して頭を撫でて来た。
「ごめんね、母さん張り切っちゃって」
「そんなの全然! むしろ嬉しい!」
「深月くんは嫌いな物がないって聞いたから。たくさん食べてね」
「はい!」
「ほんと、無理しなくていいからね?」
そんな事を言われても、これだけ美味しそうな料理が並んでると俺の箸が止まるかどうか。ってかお腹鳴りそう。
先輩に呼ばれて隣に座ると目の前に山盛りの白いご飯が置かれた。食堂でも見ない盛り具合に目を瞬いていると、先輩が取り皿にいろいろ取ってくれる。
「欲しいのあったら取るから言ってね」
「あ、ありがとう」
それから先輩は俺のお皿が空になるたびにあれはこれはと取ってくれて俺は食べてるだけ状態だったんだけど、先輩が食べてる気配がなくて俺の更に乗せられた唐揚げを口に運ぶと嬉しそうに食べてくれた。
そしたら先輩がもっとって言うから今度は俺が食べられなくて、先輩に食べさせて貰って……食べさせ合いっこみたいになってちょっと恥ずかしかったな。
先輩のお母さんのご飯はめちゃくちゃ美味しくて、お腹はち切れるんじゃないかってくらい食べた。
今は食後のデザートでもあるケーキに舌鼓を打ってる。
「本当に嬉しいわ。深月くんみたいに可愛い子が理人の番だなんて」
「お前を心配してここまで来てくれて、吸血鬼だと知ってこんなにも想ってくれる子はなかなかいないぞ。大事にしなさい」
「言われなくても、一生大切にするよ。ね、深月」
「俺が先輩を幸せにしてやるからな」
「頼もしいわね」
そう、俺はちゃんと先輩との将来を考えてる。ただ問題は、俺の両親をどう納得させるかだ。
さすがに吸血鬼だって事は言えないし言わなくてもいいだろうけど、お付き合いしてる事やこれから先もずっと一緒にいたいって事は話して許して貰いたいんだよな。
ノリの良い両親の事、信じたいけどやっぱり不安はある。
「ご馳走様でした! すっごく美味しかったです!」
「ありがとう。朝ご飯も楽しみにしててね」
「今度は張り切りすぎないでよ」
「分かってる」
うん、さすがの俺でも朝からあの量は無理です。
ミルクティーまで飲み干してパンパンになったお腹を撫でていると、先輩が楽しそうに俺の頭を撫でてきた。
「あとで一緒にお風呂に入ろうか」
「一緒に?」
「うん。寮だと学年別だから一緒になる事はなかったし、せっかくうちにいるんだしね。俺が洗ってあげるよ」
「じゃあ俺は先輩を洗ってやるな」
「理人」
「な、何もしないって」
お父さんに低い声で呼ばれて何でか焦る先輩と、苦笑するお母さん。一緒にお風呂に入るのって別に悪い事じゃないよな?
ってか、もし寮でも先輩と入れるんだったら、俺逆上せるくらい先輩と話してたかもしれない。そう考えると別で良かった、か?
少しだけ休憩して、今はお風呂に入って向かい合って湯船に浸かってるんだけど、先輩の裸をちゃんと見たのは初めてかもしれない。
ヒョロっとして貧相な俺と違って、先輩はそれなりに筋肉もついてて力持ちは伊達じゃないなって思った。ムキムキじゃないのは腕に触った事あるから分かってたけど。
「そんなに見られると恥ずかしいよ」
「あ、ごめん」
「どうかした?」
「俺と全然違うなって思って」
「まず身長からして違うからね。ほら、手の大きさだって違う」
そう言って先輩が俺の手を取って掌同士を合わせる。先輩の第一関節くらいまでしかない俺の手。じっと見てるとその手が握られて引っ張られ甲にキスされた。
「小さくて可愛い」
「…………あ、そっか」
「うん?」
「何で先輩と一緒にいるとこんなに安心するんだろって思ってたけど……先輩が大きい身体で包み込んでくれるからなんだな」
「安心するの?」
「うん、すっごく」
先輩の腕に抱き締められて広い胸にくっついてると幸せだしホッとする。先輩といれば何にも怖い事ないって思えるくらい。
柔らかく微笑んだ先輩が握った手をさらに引っ張るから、俺は危うく先輩の肩に顔をぶつけるところだった。
危ないって言おうとして顔を上げたら唇が塞がれて舌が入ってくる。
「ん、ふ……ぁ…っ」
「……一人にしてごめんね」
「…もうしないって約束してくれるんなら許す」
「二度としないよ。っと言っても、学校には戻らないんだけど……」
「時計塔まで会いに来てくれるんだろ?」
「行くよ。俺が会いたくなったり、深月が会いたいって思ってくれたら絶対」
額と額が合わさり、先輩が綺麗に微笑んで俺の頬を両手で挟む。本当なら前みたいに毎日でも会いたいけど、さすがにここから学校までは遠すぎるからな。週に一回でも会えたら嬉しいかも。
……いや、週一でもキツいか。電車賃とかあるしな。
「何かいろいろ気にしてるようだけど、遠慮だけはしちゃ駄目だよ? 会いたいって言ってくれればすぐに会いに行くから」
「でも学校遠いから、先輩大変だろ?」
「深月に会うのに大変な事なんてないよ」
いやいや、数時間かかるし夜は電車ないんだから絶対大変だ。ふるふると小刻みに顔を振っていると、先輩はにっこりと笑って驚くべき事を言ってきた。
「実は俺、コウモリになれるんだ」
「え!? ほ、ほんとに?」
「うん。だからパタパタ~って飛んで時計塔まで行けるよ」
「じゃあ電車賃とか時間とか関係ないのか……」
「……っ…ふ……、み、深月はホントに、素直で可愛いね」
「…………嘘?」
「冗談のつもりだった」
「…………」
吸血鬼だから本当にコウモリになれると思うじゃん。そうするとコウくんも人間になれたりすんのかなって、あの少しの時間でいろいろ考えてワクワクした俺の気持ちを返せ。
「もうあがる」
「ごめんね、深月。怒らないで」
「ふん。毎日会いたいって言ってやるからな」
頬に添えられた手を引き剥がし立ち上がった俺は、浴槽から出て苦笑する先輩を振り返るとそう言ってべっと舌を出す。
絶対毎日なんて無理だろうと思いながら言ったのに、先輩は何でかすごく優しい笑顔で頷くからこの人ならどうにでもなりそうな気がして、俺はやっぱり毎日はやめておこうと心に決めるのだった。
先輩の部屋、さっきはよく見れなかったけどすごくスッキリしてる。
机と椅子、本棚にベッド、テーブルとビーズクッション。本棚に並んでるのは問題集とか参考書とかの難しい本ばっかりで、漫画なんて一つもないから俺は先輩の娯楽がどうなっているか少しだけ心配になった。
あ、でも音楽聴くやつはあるな。
本棚から適当に一冊取り出してパラパラ捲っていると、髪を乾かして戻って来た先輩に後ろから抱き締められた。
「俺の部屋着着てる深月、可愛い」
「服だと身長差とか体格差出るよな。先輩やっぱり大きい」
「おかげで俺がつけた痕、よく見えるね」
見ていた本を取り上げられ先輩が元に戻す。その手が俺の首筋から鎖骨に滑って、項に先輩の唇が触れた。
サイズが違いすぎて襟元が伸びたみたいになってんだよな。
「深月、欲しい」
「……血?」
「全部」
「お、お父さんとお母さんがいるのに?」
「うん。だから、声我慢して?」
「が、我慢……」
先輩は、俺が出したくてあんな声を出しているとでも?
指先で唇を弄っていると、クスリと笑った先輩が俺を横抱きにしてベッドへと移動し、下ろしてそのまま覆い被さってきた。
見上げた先輩の目が金色に変わってる事に気付き、手を伸ばして頬に触れれば牙の伸びた口元が弧を描く。
「深月に目の色をちゃんと見せるのは初めてだよね。怖くない?」
「怖くないし、むしろ綺麗」
「……深月ならそう言ってくれると思った」
先輩の顔がゆっくり近付いて唇が頬を掠めて肩に触れる。ドキドキして先輩の服を掴むとそれが合図みたいに皮膚に牙が食い込んできた。
「…っ…い、ぅ……!」
痛いのにやっぱり気持ち良くてお腹の下がムズムズしてくる。声が出そうで、目の前にある先輩の服に噛み付くと髪を撫でられた。
少ししてから傷口を舐めて塞いだ先輩は、俺が噛んだままだったからか器用に上の服を脱いで俺の頬を抓む。
「それ、ずっと噛んでていいよ」
「ん……」
目の色も戻って牙も引っ込めた先輩はそう言ってにっこり笑うと、あっという間に俺の服を脱がせたあと立てた人差し指を口元に当てウィンクして囁いた。
「しー、ね?」
その色っぽさに頷く事しか出来なかったのは言うまでもない。
先輩に奥を突かれるたび上がりそうになった声を必死で抑え、何度も限界を迎えた俺はいつの間にか気を失っていたようで、次に目が覚めた時には朝日がカーテンの隙間から差し込んでいて一瞬理解出来なかった。
隣には先輩が寝てて、腕枕されてる状態に目を瞬く。
初めて見た先輩の寝顔はすごくキラキラしていて、俺は一人でドキドキしながら先輩が起きるまで眺め続けた。
何気ない幸せってこういう事なんだなって思いながら。
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