愛が重めの年下ワンコに懐かれました

ミヅハ

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積極的な恋人(柊也視点)※

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 父さんに頼まれた用事を早めに終わらせ、柚琉さんには連絡しないまま荷物を持って新幹線に乗り込んだ俺はあの人が住んでいる地域の最寄り駅で降りた。
 スーツケースを引いて駅からマンションに向かう道中、何があるのかと周りを見て歩く。
 こっちの方に来るのは初めてだけど、意外にも賑やかな場所で人通りも多く、夜道でもあまり危険はなさそうだ。
 何か甘い物でも買って行こうかなと思い顔を前に向けた俺の視界に見知った後ろ姿が見えて、それと同時に走り出した俺は迷いなくその小さな身体を抱き締める。
 驚いてたけど、柚琉さんはすぐに気付いてくれて嬉しかったのに友人らしい男が引き剥がそうとしてきて、しかも気安く名前を呼んでたから睨んだら若干ビクついてた。
 久し振りの温もりと香りにホッとする。
 本当に会いたくて、顔が見たくて仕方なかったんだ。
 それから友人たちと別れ買い物に行ったんだけど、俺はずっと柚琉さんに触りたくて悶々としてた。相変わらず綺麗だしいい匂いがするから⋯ホント、外で襲わなかった俺を褒めて欲しい。
 その代わり、玄関を潜った瞬間にはその糸もプツリと切れて唇を塞いじゃったけど、柚琉さんは受け入れてくれて俺の気が済むまで抱かせてくれた。
 それこそ夕飯も食べずにヤるだけヤって、久し振りに柚琉さんを抱き締めて眠った次の日、柚琉さんが作ってくれた美味しい朝ご飯を食べたあとベッドの上でまったりしてたはずなのに⋯さすがに今の状況には戸惑ってた。

「ゆ、柚琉さん⋯」
「改めて見ると、本当にデカいな」

 いつの間にか俺の足の間に寝そべった柚琉さんが、俺の中心を取り出して握ってる。
 好きな人に触られればそれだけで反応するし、あっという間に完勃ちになったそれに柚琉さんがしみじみとそう言うものだからより恥ずかしい。
 しばらく眺めたあと、おもむろに咥えられてびっくりした。

「ん⋯⋯顎やば」
「無理すると痛めますよ」
「でも舐めるだけじゃ気持ち良くないだろ?」
「柚琉さんなら何だって気持ちいです」

 実際、手で擦られてるだけでも充分で、柚琉さんが俺のを舐めたり咥えたりしてる姿は物凄く煽情的でエロい。というか、俺の股間に柚琉さんの顔があるってだけでヤバいかも。
 でも柚琉さんは俺より口が小さいから、たぶん半分いけるかどうかだし本当に無理だけはしないで欲しい。
  
「出来るとこまでやる」
「何でそんな⋯」
「昨日してくれたから」

 あれは俺がしたかっただけなのに、律儀というか何というか⋯そもそも俺はされるよりしたい派なんだけどな。
 手で刺激していた柚琉さんはペロリと自分の唇を舐めて潤わすと再び俺のを咥えてきた。先端からゆっくりと熱い粘膜に包まれ、腸壁とは違う感覚にふるりと震える。

「⋯っ⋯」
「ん⋯⋯ふ⋯」

 喉ギリギリまで進め、足りない部分は手で擦りながら頭を上下させる柚琉さんに何とも言えない気持ちになる。
 手を伸ばしてサラサラな髪に触れて撫でると目が細められた。

(可愛い⋯)

 柚琉さん、案外頭撫でられるの好きだよな。
 ツンとしてる部分はあれど何だかんだ素直だし、表情に出るから分かりやすい。

「⋯気持ち良いか?」
「はい⋯凄く良いです」
「良かった」

 苦しくなったのか口を離した柚琉さんがそう聞いてくる。
 頷くと嬉しそうにはにかむから、俺の感情が下半身と直結し握ったままだった柚琉さんが目を瞬いた。

「ちょ⋯これ以上おっきくすんな」
「不可抗力です⋯」

 可愛い柚琉さんが悪いとはとてもじゃないけど言えない。
 眉を顰めた柚琉さんは「ったく」と言いながらもまた咥え込み今度は吸いながら動かし始めた。
 慣れていないから探り探りで弱かったりもするけど、一生懸命頬張る姿に中心へと熱が集まり始める。

「⋯柚琉さん⋯も、離して下さい⋯」
「ん? らひへいいお出していいよ
「や⋯柚琉さんの口に出す訳には⋯」
「⋯⋯」
「あ、ちょ⋯っ」

 口と手の動きが速くなり俺は慌てて離そうと柚琉さんの顔を両手で挟む。でもその拍子に歯が当たってしまい、痛みさえも刺激になって俺は耐えきれずに射精してしまった。
 マズいと思ってももう遅い。俺が何かを言う前に、柚琉さんは喉を鳴らして口に出されたものを飲み込んだ。

「⋯⋯あんま美味いもんじゃないな、これ」
「そもそも飲まなくていいんですよ⋯」
「お前だって飲むくせに」
「俺は飲みたいから飲むんです」
「じゃあ俺が飲んでも問題ないじゃん」

 売り言葉に買い言葉じゃないけど、変なところで頑固な柚琉さんはそう言って身体を起こすと俺の上に跨ってきた。シャツに下着だけって格好にさえ欲情するのは柚琉さんだからだろう。
 俺よりも細い腕が首に回されて、まだ剥き出しの自身に下着越しだけどお尻の割れ目が擦り付けられた。

「柚琉さん⋯」
「まだいけるだろ?」
「そりゃ⋯でも身体しんどくないですか?」
「へーき⋯あ、でもキス出来ないから、口濯いでくる」

 ここまで煽っておいて離れようとする柚琉さんの腕を掴み唇を塞ぐと、驚いた様子で数回瞬きしたあとハッとして俺の口を押さえてきた。

「お、お前⋯」
「気にしなくていいですよ。それより⋯」
「あ」

 これ、煽りも焦らしも素でやってるんだから怖いよな。
 膝に引き戻し下着の履き口に指を入れると柚琉さんがピクリと反応した。少しズラせば自分から脱いで宛ててくる。

「まだ柔らかいと思う」
「待って下さい、ゴム⋯」
「いらない」
「駄目です。俺、途中で抜くとか出来な⋯」
「中に出していいよ」

 その言葉は反則だ。
 固まる俺ににこっと笑った柚琉さんは片手でまた頭をもたげた俺のを支えるとゆっくりと腰を下ろし始めた。
 それを寸でで止め手早くゴムを着けた俺は我ながら頑張ったと思う。
 柚琉さんは不服そうだったけど、お腹を壊すって知ってるからおいそれと許容は出来ない。その代わり柚琉さんがもう無理って言うまでシたし、満足はしてくれただろう。
 恋人がえっちな事に積極的なのは嬉しいけど、そのうち翻弄されまくって俺の方が駄目になりそうだ。
 でも、柚琉さんだからこそそれも悪くないと思えるのは惚れた弱味なのかもしれないな。
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