愛が重めの年下ワンコに懐かれました

ミヅハ

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誰よりも深い愛で(柊也視点)※

 職場の新人歓迎会で行われたビンゴ大会で当たった猫耳と鈴付きの首輪セットと手錠は、使う機会なんてないと思って柚琉にも見付からない場所に隠しておいた。それなりに興味はあるけど、柚琉は嫌がりそうだなって。
 でもまさか出張に行く前だからと提案したら受け入れてくれるなんて思わなくて、猫耳を着けた美人な柚琉の破壊力に俺は内心クラクラしてた。柚琉は若干吊り目がちだし、素直だけどツンな部分もあるからネコっぽいなって思ってたんだよね。
 それに加えて、俺のシャツだけを着て手錠を着けてる柚琉は酷く嗜虐心を煽った。
 痛い事や苦しい事をするつもりはないけど、俺はSっ気があるって柚琉が言うのもちょっと分かる気がする。
 今だって、何度も達した柚琉を後ろから攻めてるし。

「あぁ、あ、だめ、またイっ⋯⋯ッ――⋯!」
「⋯っ、く⋯」

 動くたび鈴がチリンチリンと鳴るのが堪らない。
 膝立ちになり、細身な柚琉の身体を逃げられないよう抱き締め容赦なく突き上げると柚琉は大きく身体を震わせて果てる。でももうほとんど出るものもないから、柚琉の中心は残滓を零しながらピクピクしてた。
 一度抜き、ゴムを外して新しく被せ直す。
 俺も三回くらいは出してるけど、柚琉の泣き顔とか滑らかな肌とか赤く色付いた身体とか、全部が俺を煽って止まない。いくら柚琉しか知らないとはいえ、我ながらここまで性欲が強いとは思わなかった。
 とろんとした顔をする柚琉を仰向けに寝かせ、腰の下に枕を差し込んで膝を割り広げる。

「⋯⋯しゅ⋯や⋯」
「ん?」
「⋯も、これ⋯はずして⋯」
「手錠? 痛い?」
「そ⋯じゃ、なくて⋯柊也に抱き着けないの⋯やだ⋯」

 こういう可愛い事を組み敷かれてる状態で言うんだもんなぁ。
 俺はクスリと笑いベルト部分を解くと手首から外してベッドの下へと落とした。内側は柔らかい素材で覆われてたし、そこまでキツく締めてはないから傷が出来たりとか赤くなったりとかはないけど、窮屈だっただろうなとそこに口付けたらそのまま腕が伸ばされる。
 その仕草に胸がぎゅってなりながら覆い被さると力なく首に回ってきた。

「柊也⋯」
「ごめんね」

 一見するとクールにも見える柚琉だけど、実は結構くっ付くのが好きで二人の時は俺の腕に寄り掛かったり膝に座ったりと意外にもスキンシップが多い。
 だからか俺から触れるだけじゃ物足りなかったみたいだ。
 頬を擦り寄せてくる柚琉の頭を撫でながら、自身を柔らかいけど狭いところへと押し込んでいく。

「んぅ⋯っ」
「⋯柚琉⋯」

 歯を立てる唇を塞ぎ舌でつつくと薄く開かれる。
 その隙間に舌を差し込み柚琉の口の中をまさぐりながら奥まで挿れ終えてすぐ、キスをしたまま腰を揺らせばくぐもった声が上がった。
 柚琉のいいところなんてもう知り尽くしてるから、そこを擦ったり突いたりすると聞こえてくる声に甘さが増す。

「んん、ん⋯っ⋯ふ、ぁ⋯ンッ」

 首に回された腕が必死にしがみついて背中に爪を立てるけど、そんなものはピリッとはしても痛くも痒くもないから少しずつ動きを速める。
 中がうねって絡み付き、きゅうきゅうと締め付けてくるから気持ちいい。
 柚琉の舌を吸いながら唇を離した俺は、片手を柚琉の背中に添えもう片方をベッドについて軋むくらい激しく突き上げた。

「ん、ぅ⋯ゃ、ん、んん⋯っ」
「⋯っ、は⋯」
「あぁ、あ、そこばっか⋯っ⋯だめ、だめ⋯」
「柚琉⋯柚琉⋯」
「やぁ、イく、また⋯っ、ひ、ぁ、あ⋯っ⋯――⋯んん⋯ッ!」
「⋯ッ⋯」

 甲高い嬌声と共に爪が背中に食い込み、強く締め付けられ柚琉とほぼ同時に果てる。瞬間ズルリと腕が落ちて、柚琉の身体から力が抜けた事が分かってそっとベッドに横たえれば、呼吸は少し荒いものの柚琉は完全に目を閉じていた。
 自身を抜き、ゴムを外して軽く身綺麗にしてからベッドから降り、一度寝室を出て洗面所まで移動しタオルをお湯で濡らして戻る。
 ピクリとも動かない柚琉の身体を綺麗にしていくのだが、気を失わせてしまう事がほとんどだから後始末も手馴れたものだ。

「寝顔、可愛いなぁ⋯」

 吊り目がちの瞳が閉じられて綺麗な顔が少しだけあどけなくなる。ちょっとだけ眉尻が下がるのもポイントだな。
 俺はスマホを手に取りカメラを起動して寝顔を収めたあと、写真フォルダを開いて口元を緩める。このフォルダには柚琉の写真がたくさんあって、大半が隠し撮りだ。
 柚琉の事が好き過ぎて気が付いたら撮ったりしてるけど、バレても消せって言われないからどんどん増えていってる。これから先も撮るだろうから、プリンターの購入を検討しないといけないかも。
 スマホを閉じて起こさないよう首輪を外し、落ちていた猫耳と手錠を拾った俺はそれをクローゼットへと片付けた。
 新しい服を柚琉に着せ、隣へと寝転び腕枕をして抱き寄せる。
 明日から一週間はこの香りと温もりが隣にいない。
 会社員になった以上は仕方ないけど、俺は出張を言い渡してきた上司の顔を思い浮かべ眉を顰める。
 出張なんて、存在しなければいいのに。


 翌日、眠気と重怠さとお尻の違和感でふらふらな柚琉はそれでも玄関まで俺を見送ってくれて、いつもは俺からねだる行ってらっしゃいのキスをしてくれた。
 時間ギリギリまで話して、いい加減行ってこいって言われて泣く泣く玄関を出た俺は大きく溜め息をつく。ただ会社に行くだけの時もそうだけど、家から出る瞬間が一番切ない。
 でも泣いても笑っても一週間は柚琉と瑠璃に会えないんだから、今からは気合いを入れて頑張るしかない。
 俺はスーツケースの持ち手を力強く握ると、タイヤの音を鳴らしながらエレベーターへと向かった。
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