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おかえり
短いようで長かった1週間が明日で終わる。つまりは、出張に行っていた柊也が明日帰ってくるという事だ。
俺が大学1年生の時は1ヶ月に1回会えれば御の字だったのに、一緒に暮らしてからは当たり前のように毎日傍にいてくれたからいないと落ち着かない。
人間ってホント、欲張ると際限ないよな。
餃子以外のおかずを何にしようか考えてたら、ソファで真剣にスマホを見ていた瑠璃ちゃんが俺の傍に来るなり画面を見せてきた。
「柚くん」
「ん?」
「こういうのって、どう思う?」
ダイニングテーブルで柊也からのメッセージを返していた俺は、顔を上げてこっちに向けられた画面へと目を移す。〝今時デートコーデ〟と題されたそれには何人かの女の子が色んな服装で映ってて、どれもこれも女の子って感じの服で可愛らしい。
ただ、全部スカートが短いのはどうかと思うけど。
「可愛いけど⋯どうって?」
「⋯⋯柚くんだから話すんだけどね、私、好きな人がいるんだ」
「え!?」
「それで、今度その人と映画を観に行く約束をしたんだけど、コーデに迷ってて⋯」
好きな人⋯好きな人かぁ⋯。いやまぁ年頃だし、そんな相手がいてもおかしくないとは思うけど⋯⋯しかもデートするのか。複雑だ。
でも可愛い妹に相談されて適当な事は言えないな。俺だって瑠璃ちゃんにはオシャレして欲しいし。
じっと見比べた俺は、中でも一番清楚で大人っぽく見えるコーデを指差した。
「デートなら控えめな方が良いんじゃないか? その人の好みもあるだろうけど、こういうの嫌いな人はいないと思う」
「分かった。じゃあこれ参考にする」
「服買いに行く?」
「ううん、大丈夫。ありがとう」
どこか嬉しそうな瑠璃ちゃんを微笑みながら見てたら、テーブルに置いていたスマホが着信音を鳴らした。
「あ、柊也だ」
「柊くんにはまだ内緒にしておいてね」
「はいはい」
それにハッとしたように人差し指を立てて口に当て、上目遣いで見てくる瑠璃ちゃんに笑顔で頷き立ち上がると、寝る前の挨拶をして部屋へと向かいつつ応答ボタンをタップした。
デート、上手くいくといいな。
翌日、大学から帰った俺は餃子の餡だけを作っておき、部屋の掃除を済ませ瑠璃ちゃんが帰って来るのを待ってた。
昨日の電話、今日帰れるからってウキウキだったし、朝のメッセージも文字だけなのにご機嫌な様子が伺えて面白かったな。かくいう俺も嬉しいから人の事は言えないけど。
ダブルベッドでの1人寝、結構寂しかったんだよなぁ。
ダイニングチェアに座りチラチラと時計を見ながら両手で頬杖をついていたらスマホが震え、確認すると瑠璃ちゃんからのメッセージが届いてた。
『柚くん! どうしよう! 放課後デートに誘われちゃった!』
これは例の好きな人の事か。何か、思ったよりもいい感じなのかな。
ここは広い心を持って送り出してやるべきだろうと文字を打ち込み返信する。
『行ってきなよ。餃子は俺が作っとくから』
『いいの? ありがとう!』
『門限までには帰って来ないと、柊也にバラすからな?』
『そんなに遅くならないようにする!』
『はいよー』
話し合って決めた門限は22時で、それを過ぎると柊也からお許しが出るまで遊びに行けなくなる。まぁ女の子だし、何かあったらって考えたら厳しいくらいの方がいい。
瑠璃ちゃんは背が低めだし、華奢だから男に掴まれたら振り解けないだろうし。
返ってきた〝ありがとう〟のスタンプに笑みを零した俺は、椅子から立ち上がると餃子を包む為キッチンに立った。
餃子って慣れてないと包みにくくて、最初の方は餡の加減も分からなくてハミ出したり皮が破れたりしてたんだよな。今はそれなりに見られる程度にはなったけど、それでも1個1個の大きさはバラバラだ。
まぁ、食べられればいいんだよ、こういうものは。
柊也からあと30分ほどで家に着くと連絡があり、そろそろ焼き始めるかと袖を捲り気合いを入れる。
しばらく焼いていたら玄関の方で音がして、顔を覗かせてたら扉が開いてスーツケースを引いた柊也が入ってきた。俺の顔を見るなりパッと顔を輝かせ、荷物を放って駆け寄って来たからストップをかける。
「え」
「手洗いと嗽が先だ」
「⋯はい⋯」
しゅんとして洗面所へ向かう背中を苦笑混じりに見送り、置いて行かれたスーツケースのタイヤを拭いてリビングへと運ぶ。荷解きは本人に任せる事にして、途中だった餃子を再び焼きにかかった。
少しして戻ってきた柊也が、ジャケットも脱がずに後ろから腹へと手を回してくる。
「匂いつくぞ」
「いいよ。ただいま、柚琉」
「おかえり」
「1週間長すぎた⋯」
「よしよし、頑張ったな」
強く抱き締められ頭に頬擦りされながら疲れきった声でそう言われ、空いている手で髪を撫でると自分から擦り寄せてくる。
火を弱めてフライパンに蓋をし、フライ返しを置いて身体を反転させ柊也と向き合うと、冷たい手が首筋に触れ額に口付けられた。
「そういえば瑠璃は?」
「友達と遊んでから帰って来るって」
「じゃあ今は2人きりだ」
柊也の言わんとする事は分かるけど、俺は餃子を焼いてるし柊也はスーツのままだ。
耳から首筋に唇を滑らせ匂いを嗅いでくる柊也の背中を軽く叩いたら、仕返しとばかりにカプっと噛まれ腰が抱き寄せられる。
「こら」
「分かってる。だから、キスだけしよ」
「⋯キスだけだぞ」
「うん」
柔らかな笑みが近付いてきて唇が重なる。
啄んで、食まれて、薄く開いた隙間から入り込んできた舌を擦り合わせ絡めてたら腰が疼いてきた。
何といっても一週間ぶりのキスだ。
出張前は毎日のようにしてから、まるでその埋め合わせをするみたいに角度を変えて何度も深く口付けられる。
「ん⋯ふ⋯」
それにしても、相変わらず柊也とするキスは気持ちがいい。
セックスも好きだけど、何だかんだこういう触れ合いは心地良くて落ち着く。最中は途中から頭真っ白になるからな。
それでも息苦しくなってきた頃、柊也の手が服の裾から入ってきた。
キスだけって言ったのにとその手を押さえ、顔を振って無理やり唇を離して怒ろうとした俺の耳に明るい声が聞こえてくる。
「ただいまー!」
「!」
「おかえり、瑠璃」
「あや、ごめんねー」
唇はくっついてないけど、息が上がって真っ赤になってる俺と、そんな俺の腰を抱き背中を撫でている柊也の姿を見て察したのか、瑠璃ちゃんがやっちゃったって顔をして後頭部を掻く。
慌てて手を突っぱねて離したけど、こういうところを見せないようにしてた努力が一瞬にして泡と化した。
恥ずかしさと瑠璃ちゃんへの申し訳なさで落ち込む俺をよそに、2人はいつも通りに話し始めやれやれと首を振る。
俺が気にしすぎ⋯なのか?
俺が大学1年生の時は1ヶ月に1回会えれば御の字だったのに、一緒に暮らしてからは当たり前のように毎日傍にいてくれたからいないと落ち着かない。
人間ってホント、欲張ると際限ないよな。
餃子以外のおかずを何にしようか考えてたら、ソファで真剣にスマホを見ていた瑠璃ちゃんが俺の傍に来るなり画面を見せてきた。
「柚くん」
「ん?」
「こういうのって、どう思う?」
ダイニングテーブルで柊也からのメッセージを返していた俺は、顔を上げてこっちに向けられた画面へと目を移す。〝今時デートコーデ〟と題されたそれには何人かの女の子が色んな服装で映ってて、どれもこれも女の子って感じの服で可愛らしい。
ただ、全部スカートが短いのはどうかと思うけど。
「可愛いけど⋯どうって?」
「⋯⋯柚くんだから話すんだけどね、私、好きな人がいるんだ」
「え!?」
「それで、今度その人と映画を観に行く約束をしたんだけど、コーデに迷ってて⋯」
好きな人⋯好きな人かぁ⋯。いやまぁ年頃だし、そんな相手がいてもおかしくないとは思うけど⋯⋯しかもデートするのか。複雑だ。
でも可愛い妹に相談されて適当な事は言えないな。俺だって瑠璃ちゃんにはオシャレして欲しいし。
じっと見比べた俺は、中でも一番清楚で大人っぽく見えるコーデを指差した。
「デートなら控えめな方が良いんじゃないか? その人の好みもあるだろうけど、こういうの嫌いな人はいないと思う」
「分かった。じゃあこれ参考にする」
「服買いに行く?」
「ううん、大丈夫。ありがとう」
どこか嬉しそうな瑠璃ちゃんを微笑みながら見てたら、テーブルに置いていたスマホが着信音を鳴らした。
「あ、柊也だ」
「柊くんにはまだ内緒にしておいてね」
「はいはい」
それにハッとしたように人差し指を立てて口に当て、上目遣いで見てくる瑠璃ちゃんに笑顔で頷き立ち上がると、寝る前の挨拶をして部屋へと向かいつつ応答ボタンをタップした。
デート、上手くいくといいな。
翌日、大学から帰った俺は餃子の餡だけを作っておき、部屋の掃除を済ませ瑠璃ちゃんが帰って来るのを待ってた。
昨日の電話、今日帰れるからってウキウキだったし、朝のメッセージも文字だけなのにご機嫌な様子が伺えて面白かったな。かくいう俺も嬉しいから人の事は言えないけど。
ダブルベッドでの1人寝、結構寂しかったんだよなぁ。
ダイニングチェアに座りチラチラと時計を見ながら両手で頬杖をついていたらスマホが震え、確認すると瑠璃ちゃんからのメッセージが届いてた。
『柚くん! どうしよう! 放課後デートに誘われちゃった!』
これは例の好きな人の事か。何か、思ったよりもいい感じなのかな。
ここは広い心を持って送り出してやるべきだろうと文字を打ち込み返信する。
『行ってきなよ。餃子は俺が作っとくから』
『いいの? ありがとう!』
『門限までには帰って来ないと、柊也にバラすからな?』
『そんなに遅くならないようにする!』
『はいよー』
話し合って決めた門限は22時で、それを過ぎると柊也からお許しが出るまで遊びに行けなくなる。まぁ女の子だし、何かあったらって考えたら厳しいくらいの方がいい。
瑠璃ちゃんは背が低めだし、華奢だから男に掴まれたら振り解けないだろうし。
返ってきた〝ありがとう〟のスタンプに笑みを零した俺は、椅子から立ち上がると餃子を包む為キッチンに立った。
餃子って慣れてないと包みにくくて、最初の方は餡の加減も分からなくてハミ出したり皮が破れたりしてたんだよな。今はそれなりに見られる程度にはなったけど、それでも1個1個の大きさはバラバラだ。
まぁ、食べられればいいんだよ、こういうものは。
柊也からあと30分ほどで家に着くと連絡があり、そろそろ焼き始めるかと袖を捲り気合いを入れる。
しばらく焼いていたら玄関の方で音がして、顔を覗かせてたら扉が開いてスーツケースを引いた柊也が入ってきた。俺の顔を見るなりパッと顔を輝かせ、荷物を放って駆け寄って来たからストップをかける。
「え」
「手洗いと嗽が先だ」
「⋯はい⋯」
しゅんとして洗面所へ向かう背中を苦笑混じりに見送り、置いて行かれたスーツケースのタイヤを拭いてリビングへと運ぶ。荷解きは本人に任せる事にして、途中だった餃子を再び焼きにかかった。
少しして戻ってきた柊也が、ジャケットも脱がずに後ろから腹へと手を回してくる。
「匂いつくぞ」
「いいよ。ただいま、柚琉」
「おかえり」
「1週間長すぎた⋯」
「よしよし、頑張ったな」
強く抱き締められ頭に頬擦りされながら疲れきった声でそう言われ、空いている手で髪を撫でると自分から擦り寄せてくる。
火を弱めてフライパンに蓋をし、フライ返しを置いて身体を反転させ柊也と向き合うと、冷たい手が首筋に触れ額に口付けられた。
「そういえば瑠璃は?」
「友達と遊んでから帰って来るって」
「じゃあ今は2人きりだ」
柊也の言わんとする事は分かるけど、俺は餃子を焼いてるし柊也はスーツのままだ。
耳から首筋に唇を滑らせ匂いを嗅いでくる柊也の背中を軽く叩いたら、仕返しとばかりにカプっと噛まれ腰が抱き寄せられる。
「こら」
「分かってる。だから、キスだけしよ」
「⋯キスだけだぞ」
「うん」
柔らかな笑みが近付いてきて唇が重なる。
啄んで、食まれて、薄く開いた隙間から入り込んできた舌を擦り合わせ絡めてたら腰が疼いてきた。
何といっても一週間ぶりのキスだ。
出張前は毎日のようにしてから、まるでその埋め合わせをするみたいに角度を変えて何度も深く口付けられる。
「ん⋯ふ⋯」
それにしても、相変わらず柊也とするキスは気持ちがいい。
セックスも好きだけど、何だかんだこういう触れ合いは心地良くて落ち着く。最中は途中から頭真っ白になるからな。
それでも息苦しくなってきた頃、柊也の手が服の裾から入ってきた。
キスだけって言ったのにとその手を押さえ、顔を振って無理やり唇を離して怒ろうとした俺の耳に明るい声が聞こえてくる。
「ただいまー!」
「!」
「おかえり、瑠璃」
「あや、ごめんねー」
唇はくっついてないけど、息が上がって真っ赤になってる俺と、そんな俺の腰を抱き背中を撫でている柊也の姿を見て察したのか、瑠璃ちゃんがやっちゃったって顔をして後頭部を掻く。
慌てて手を突っぱねて離したけど、こういうところを見せないようにしてた努力が一瞬にして泡と化した。
恥ずかしさと瑠璃ちゃんへの申し訳なさで落ち込む俺をよそに、2人はいつも通りに話し始めやれやれと首を振る。
俺が気にしすぎ⋯なのか?
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