いるはずのない親友

油そば

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いるはずのない親友

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私には友達がいます
私は仕事をクビになり病んで家から一歩も出なかった昼頃私の家の玄関のチャイムがなりました
出てみるとそこには私の高校時代の友人がいました
彼は私がクビになって病んでいるという情報をどこで仕入れたのかはわかりませんが私の心配をしてくれて私に昼ごはんまで作ってくれました
彼は私の家の近くに住んでました
私は友人に恵まれたことに感謝しました
その友人は私に散歩に行こうといい、一緒に散歩しました。
私は当分外に出ておらず、太陽の光が私を襲い
私は足を一歩歩くたび私の足は鉛のように感じました
しばらくして友人が少し休憩しようといいポカリを奢ってくれました
私は自分の情けなさを改めて実感しました
中年にもなって私は自分のことすらまともに管理できないなんてそう思い、私は憂鬱になりながらもポケットにあるスマホを取り出しソシャゲのログインボーナスをしました
好きでやってるわけでもなくただ入れているだけの惰性でやってるゲームのログボをやる毎日
私がつまらなさそうにゲームをやっているのを見ている友人は私に話しかけあることを提案しました
暇なら一緒にジョギングしようと
私はその提案をはじめは受け入れるか迷ったのですがこの先ダラダラ毎日好きでもないログボをこなす毎日よりかはマシかと思い彼の提案を受け入れました
その日は彼と別れ疲れた体をシャワーで癒し早めに寝ました
翌日の朝チャイムが鳴っているので出て見ると昨日いた友人がいました
私は彼が言った昨日の提案を思い出し急いでパジャマからランニングウェアに着替えました
私は彼と学生時代に二人で共同したカンニング作戦や学園祭のことなど昔の思い出を二人で語りあったりしました
それからしばらく彼と一緒にランニングを続けていたある日
彼から連絡が来ました。今日は休みたいと私はその時は彼にも休みってものが必要なんだなとその頃はあまり気にしなかったです
それからしばらく彼からのメールもチャイムもなくなり
私は彼が今何をやってるか気になりました
それから彼の家に行き今度は私が彼のチャイムを鳴らしました
するとドアが開きそこには4~50代の女性が出てきました
私は住所を間違えたと思い確認すると間違えではなく正しかったです
その女性に失礼ですが彼の奥さんですか?と聞くと彼女は虚な目でイエスと答え
私を家の中へ連れて招き入れました
私は彼女に今彼はどちらにいるか聞くと
しばらく沈黙が続き彼女の口が開き彼は去年癌で亡くなったと私に言いました
私は一瞬冷静でいようと思ったのですが動揺を隠せず、言い間違えであってほしいと思い2度同じ質問をしました
しかし彼女の回答は変わらず彼は去年癌で亡くなったという回答でした
私はつい最近まで彼と一緒にジョギングをしてた話をすると彼女は彼が死ぬ直前まで私の名前を呼んでいたと言い
私は何故か私肩の力が抜けそうだったのかと納得してしまいました
それから三年が経つのですが今も彼が戻ってくると思い今日も昨日も明日も明後日も私は毎日ジョギングをしています
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