可愛すぎる息子

可愛すぎる息子

息子が可愛くて仕方がない。
俺は今年22になる男で初めて自分の息子が可愛いと思った。
初めて見た時は、何とも思わず他人の息子を見るのも好きではなかったのだが、案外自分の息子に名前をつけるのはいいものだ。
名前は何にしようか、だいぶ悩んだものだ。
書店に行き、親にも息子の名前が何がいいのかも聞き、兄弟、四親等の親族まで聞いた。
最後に聞いたギリ親族なのかわからない人は
俺の顔や見るや否や誰だコイツなどと言い痰を吐き捨て俺を追い出した。
結局いろんな人にも聞くも、自分の息子の名前は決まらなかった。
中には自分の息子に名前をつけている俺を見て冷やかしてくる奴らもいた。
俺は諦め公園ので自販機で買ったコーンスープをベンチに座りながら飲んでいると、どこからか、怪しげな婆さんが俺に近づき話しかけていた。
俺は最初戸惑い、怪しい宗教勧誘なのかと思っていたが、その怪しげな婆さんは俺の顔を見ると
あんた、息子がいるねと言ったのだ。
俺はその瞬間全身の鳥肌が立った。何で
誰にもまだ言っていないのに、この婆さんは俺の息子のことを知っているんだと驚き、驚きのあまり、手に持っていたコーンスープの缶を落としてしまった。
俺はその瞬間婆さんに対する怪しいと思う気持ちが一気に消え俺はその婆さんに信頼を置くようになった。
婆さんと知り合って3日経ったある日
俺はいつものあの公園のベンチでジュースを飲んでいると、いつも通りあの婆さんはやってた。
婆さんはいつも通り俺の隣に座ると、俺は婆さんに自分の息子の写真を見せて、これが俺の息子何だ。
可愛いだろ。

確かに、可愛いがこの子はちょっと病気を持っているのではないかと言い
俺はグギッと焦った。
何故ばれたのだろうか。泌尿器科の先生でもないのに、、、
すると婆さんはまた口を開きこう言った。
あんたの息子は、強く逞しく成長してほしい。
たくまと名付けなさい。
そうして、俺の息子の名前はたくまになった。