あそぎ

油そば

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あそぎ

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「あーいきます!!!いくっ!
ふぅーきもちぃ」

東京の大学を進学して、早3ヶ月がたった。
私はろくに授業も出席せずここのところ風俗ばっか行ってるせいか、単位もギリギリだ。
私はいつも通り風俗帰りにコンビニで
タフマンを買い公園で飲んでいた。
「くぅ!!やっぱこれだね、タフマン!」
時刻は深夜2時
この声量は明らかに近所迷惑だが、我慢せずにはいられない。
「それと、それと」
私はポケットからタバコを取り出して
ライターに火をつけタバコを吸った。
「ふぅ~」
煙は、私の頭を舞った。
「おっ!何か足りないな」
そうだ、これだ、足りないんだ。
私は、自分の足りないものに気づき自販機に向かった。
自販機には、私が今欲しいものがそろっている。
ジュース?違う
今の私の口には、ジュースなんて甘ったるい物では、満足できない。
麦茶?
いや、センスは悪くないが、あまりにも
サッパリしている。
やはり、いい感じの刺激が今の私にはほしい。
コーヒー??
そうそれだ。
私の今の口は完全にブラックコーヒーだ。
苦く。
いい感じの苦さで、サッパリしていて
好きだ。
私は自販機に130円を入れ
コーヒーのボタンを押した。
すると、コーヒーは落ちてきた。
私は缶のコーヒーを取り、プルタブをカチッと開け、グイッと口の中に流し込んだ。
「うまい!!」
私はあまりの美味さに叫んでしまった。
すると、どこからか、うるせぇぞ!
という怒号が響き渡った。
どうやら、私のうまい!!がうるさい
あまり近隣住民は私のことを注意したのだろう。
それは、申し訳ないことをした。
私は申し訳なく、タバコを吸い、また口の中にコーヒーを流し込むと
うまい!!という声が出てしまった。
すると、その瞬間また、どこからか
「ウルセぇぞ!という声が聞こえた。」
しまった。
またやってしまった。
相変わらず、私は学習しないな。
そう言い、私は反省の意味で、タバコを吸い、コーヒーを飲むと、
「またうまい!!」
という声を出してしまった。
私はやべっと思い、タバコの火を靴で踏み潰して消し
走って逃げるも、もう遅かった。
そうだ私の目の前に、さっきの怒号を上げていた、40.50代の中年がいた。
中年は私を見るや否や私の顔面に右フックをかました。
私は受け身が取れず倒れかけた、その時中年は倒れかけている、私にコンボを決めるかのように、私の鳩尾に蹴りをかました。
「ぐっふ!!」
私は情けない声を上げながら地面に倒れた。
「もう二度と喋るな」
中年は、倒れている私に向かいにそう言い
そのまま真夜中の公園を出て行った。
「あー酷い目にあった」
私は、さっき殴られた。顔面と
鳩尾をさすった。
ひでぇ人間もいるもんだな
そう私はぶつぶつ独り言を言い
ポケットから取り出してタバコを吸った。
すーはー
悪くない。まだ鳩尾と顔面は痛むが
この痛みも、きっと、スパイスになるだろう。
私は少し小腹が空いたので、公園を後にし
コンビニに行くことにした。
道中私はお腹が痛くなった。
何故だろう、鳩尾が痛い、さっき殴られたからだろうか、顔面も痛い
私は、腹と顔面両方手でさすりながら
コンビニ向かった。
コンビニに着くや否や、店員は
私の顔面を見るなり驚いていた。
なんだこのやろう
人の顔をみて笑うとはいい度胸してるな
私はそう思いながらも、商品棚から
おにぎりを取り出し、レジへ向かった。
レジに着くと、私の顔面を笑っていた
店員がいたのだ。
何故だろう、店員は私のことをジロジロみている。
さっき商品棚からおにぎりを取り出す時も私のことをジロジロとみていた。
いっそのこと私の顔に何がついてあるか
聞いてみるか?私はそう決心し
実際に店員に私の顔に何があるか聞いてみることにした。
「すみません、さっきから、視線がチラつくのですが、私の顔に何かついているでしょうか?」

すると、店員は、驚きながらも答えた。

「すみません、さっきからチロチロみてて
というより、あなた、顔大丈夫ですか?
顔がボロボロですよ?」

店員はそう言い
私に絆創膏を渡し何事もなかったかのようにレジに戻った。
いつも通りの接客、いつも通りの挨拶
やはりプロだ。
私は関心するも、コンビのトイレに行き
実際に私の顔を確かめることにした。
どれ、少しみてやろうか
私は自分の顔をみることに決意し
実際に自分の顔をみた。
するとどうだろうか
私は驚き膝から崩れ落ちた。
おかしい、左目が2センチほど垂れ下がっている。
そして、左鼻もありえない方向に曲がり
唇も膨らんでいる。
まるでオオスズメバチに集中的に狙われた膨らみ具合
そんなことあり得るのか??
というより、何故左顔面なのだろうか
さっき殴られたのは右顔面のはずが
左顔面が腫れている。
これは、明日の朝早朝で医者に診てもらわないと、私は自分の顔面を心配した。
ついでに鳩尾辺りは軽い打撲で済んだ。
私は、帰ろうとふと思ったが、どうやら
私の家は電気も水道も止められている
ことに今気づいた。
あー、、、、
帰りたくない、このままこのトイレで一夜過ごそうか、どうしようか
もう疲れた。
すると、どうだろうか、急な眠気が来て
私は寝てしまった。
目を覚ますと、私が入ってる個室のドアをドンドン叩く音が聞こえる。
そうだ、私はあの後寝てしまったんだ。
私は急いでトイレ個室のドアを開けた。
開けるとそこには、さっきいた、店員が立っていた。
店員は、心配そうに私をみていた。
お客様大丈夫ですか???長い間
滞在されてらっしゃたので

私は今の時間が気になりスマホを見た。
すると、スマホの画面の時刻は朝の7時を回っていた。
どうやら、5時間以上コンビニのトイレで寝ていたらしい。
腰が痛い、そして.頭も全てが痛い。
あぁこのまま帰りたい
私はコンビで味噌汁を買いイートインで食べコンビを後にした。
家に着くと、私の家の目の前に大家がいた。
どうやら、家賃を3ヶ月滞納していたらしい。
大家は怒っている。
どうやら、私が3ヶ月滞納していることにキレているらしい。
あぁ確実にキレてるだろう。
何故なら、大家は今現在進行形で
私の首を絞めているからだ。
それにしても今日は嫌なこと続きだ。
おっさんに殴られ、トイレで寝落ちしてしまい腰がバッキバッキ
そして、大家には首を絞められた
嫌な1日だな
私は大家から解放された後、自分の部屋に入り、布団を敷き寝ることにした。
あぁ辛い、こんな時は寝た方がいい
私は寝た。
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