おやすみなさいダニエル

おやすみなさい

「おやすみダニエル」
彼女はダニエルに毛布を被せ、そのまま足音を立てずに出て行った。

ちゃん、ちゅん、ちゅん、
リンリング！どんリンリングドン！
鳴り止まない鳥の鳴き声と、スマホのアラーム
「うるせぇな、もう朝か」
どうやら、気がついたら寝ていた。
昨日の夜の記憶がない、コンビニバイト先のメンバーでお酒をガブガブ飲んだと言うのは覚えているのに、その後の記憶がない
一体俺は、どうやって帰ったのか
覚えていることは、3つ上のバ先の上原先輩に倒れるほど飲まされたことだけ覚えている。

「いったぁ」
二日酔いの影響か頭がものすごくズキズキする。
それに吐き気もまだ止まらない。
「りんりんりん！」
スマホのアラームがまた鳴った。
そうだ、ネット診断でADHDの疑いがあったから、アラーム5分ごとになるようにを大量にストックしていたんだ。
にしても、自分の好きな曲をアラームにすると気持ちが良いと誰かが言ってたが
あれは紛れもなく嘘だ。
普通にイラつくだけだ。死ね！
俺はベットから立ち上がり、ふらふらのまま洗面台に向かった。
いつもなら、ギリギリまで寝ているのだが
今日に限っては余裕がある。
そうだ、珍しく朝ごはんでも作ろうかな
俺は顔を洗い済ませ、ウッキウッキで
冷蔵庫の中を開けて見ると、そこには
未開封のパックの卵と未開封のベーコンが並んでいた。
やったぁ！！
俺は少年のように喜び
卵パックを開けると、ポトッと消費期限が記載されていた紙と鉢合わせしたのだ。
ん？
俺は、その記載を見るとこの卵は
消費期限が7月1日だったのだ。
あれ、この卵買ったのいつだっけ？？？？
今日は10月1日
ちょうど買ったのがちょうど3カ月前、、
俺は一瞬タイムスリップしたのかと思い
また気絶しそうになった