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本編
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お嬢様と運命の日
今日はいよいよ第2王子であるカリス殿下が来られる日だ。無礼の無いように準備を整え、お嬢様も侍女たちによってドレスアップされている。
「サリア、ちょっとこれきつすぎない?」
「そんなことはありません。お嬢様は普段からワンピースなどの楽な格好ばかりされているからですよ」
「ああいうのでいいのにな。あっ、ワンピース姿で出迎えたら王子も幻滅して帰るかも!」
「おやめください。どんな教育をしているのかと、侯爵家に醜聞がついてしまいます。それに家庭教師の伯爵夫人の立場もありませんわ」
「それはいやだわ。このまま対応する」
「はい。ではもうすぐ来られるということですので、控室でお待ちください」
「サリアは?」
「私は段取りのチェックをしてまいります」
私はお嬢様と別れ、あわただしくしている侍女長と打ち合わせをする。そして、しばらくするとカリス殿下が来られた。
「ようこそ、カリス殿下。本日はよろしくお願いいたします」
まずは侯爵様が挨拶をされ殿下を迎える。
「うむ。今日は無理を言って済まないな。侯爵家は隣国と国境を接していてまだ忙しいところを」
「いえ。この時期に王族の方の訪問を受けられるなど光栄です」
「それでリーア嬢は?」
「リーアは向こうで控えております。お呼びしても?」
「ああ、今日は彼女に会いたかったのだ」
「では、サリア!」
「はっ!」
「リーアをここへ」
「かしこまりました」
私は命令通りにお嬢様を呼ぶ。
「お嬢様、サリアです」
「入って」
「旦那様がお呼びです。どうやら、カリス殿下はお嬢様に会いに来られたようですね」
「きちんとフラグは回避したのにどうして…。わかったわ、広間へお願い」
お嬢様は運命と出会われたようです。
お嬢様とカリス殿下
「ようこそクロス侯爵家にいらっしゃいました、カリス殿下。わたしはリーア・クロスと申します」
「君がリーア嬢…噂って当てにならないものだね。頭はいいけど元気いっぱいでマナーもなってないって聞いていたのに」
「殿下!そのようなお話をどこで?」
「うん?コルランド侯がね」
「コルランド侯爵が!?あいつめ、このような忙しい時に政略闘争などしおって…」
「お父様、よろしいではありませんか。別に事実とそう違うわけではありませんし」
「しかしだな…」
「おや、リーア嬢は特に否定しないのかい?」
「はい。殿下には不釣り合いなほど邸でも小言をいただく毎日でして」
「自分では悪評だと思っていないと?」
「事実を事実として広められたところで構いません。それより、なぜそれを確かめるためにクロス邸まで。使いの者にでも言えばよかったのでは?」
「リーア嬢は頭がいいと聞いていたからね。使いがだまされるかもと思ってね」
「まぁ!そのようなことができるほど賢くありませんわ」
「そうだね。少なくとも僕の前ではそうみたいだ。ところでリーア嬢は僕との婚約話が出ていることは知っているかい?」
「そうなんですの!?初めて聞きました」
お嬢様はびっくりした演技をして侯爵様の方へと顔を向ける。この辺りの演技は中々、堂に入っている。
「侯爵、話をしていないのかい?」
「したつもりなのですが、本人にその意思がなく…。このような娘ですので、王室は合わないかと」
「う~ん、でもねぇ~。先の戦争で活躍した侯爵に褒美をやろうにも国も疲弊していてね。父上もそれならばと王太子妃の座を考えたんだ。僕としてもここで受けてもらえると、実績にもなるし他の候補者を切り捨てられていいんだけど」
「で、殿下のお相手は王族派から選べばどうですか?うちは中立派ですし、ここは地盤固めをするという意味でも…」
ちらりとカリス殿下に目線を向けられて焦ったお嬢様はご自身の意見を述べられました。確かに一理あるように感じます。
「それもまあ悪くはないんだけど」
「では!」
「でもね。王家としては中立派でも王家に牙を立てないクロス侯爵家の後ろ盾を得ることも十二分に価値があることなんだ。王族派の力も強まるしね。早期に国を立て直すのにリーア嬢は一番都合がいいんだよ。そこで、ひとつ提案があるんだけど…」
「ご提案ですか?」
どうやらお嬢様と殿下は駆け引きをされるようです。
カリス殿下のご提案
「どのような内容ですか?」
「なに、簡単なことだよ。君は予定通り僕と婚約をする。僕は君の興味のある分野に注力できるように取り計らう。それだけさ。君だってわかっているだろう?どこかには嫁がないといけないし、かといって今噂されているように自由に動けることを許容してくれる家もないってことを」
「まあ、それはわかりますけれど…。カリス殿下と婚約をすればゆくゆくは王妃となって、国を支えなければいけません。今のような生活はどの道、望めないのではありませんか?」
「もちろん、王妃としての義務や行事・パーティーへの出席は必要だ。しかし、それ以外の時間を多く作ることは私にはできる。これは他の貴族へ嫁いで得られるものではないよ。何なら一筆書いてもいいし」
「ですが、他の貴族に嫁いでもできなくはないのでは?もちろん、夫の理解は必要でしょうが」
「それってうまくいった場合でしょ?君の相手にふさわしいのは最低でも伯爵家。近い年齢を考えれば、領地に問題があるか、そういったことに理解を持たない古風な家が多いけど?」
「そ、それはあくまで多いということで全てではありませんわ!」
「でも、そうなる可能性は高いよ。それなら、僕と婚約した方がいいと思うけどね」
「それはそうですが。でも、殿下は将来…」
「将来なんだい?」
「いえ。で、でしたら、そこに文章を追記することは可能ですか?」
「追記?まあ、内容にもよるよ。流石に王権をくれといわれても無理だしね」
「そんなこと言いません!あっ、申しわけありません」
「いいよ。で、追記したい内容はなんだい?」
「もし、殿下に結婚したいと思う方ができたら、婚約を解消するという一文を加えていただきたいのです」
「そんなことでいいの?それだと君にメリットがないけど?」
「ええ、構いませんわ。私としても解消なら別に構いませんし」
「…ふ~ん、わかったよ。この内容を追記しておけばいいんだね?」
「はい!ぜひお願いします」
お嬢様は満面の笑みで提案を受け入れている。対して殿下の方は冷めた目でそれを見つめている。ただし、何やら笑みを浮かべている辺りは、流石小さくても王族ということでしょう。果たして、お嬢様の未来はどうなるのか不安です。このままではお嬢様の前世の記憶通りになってしまうでしょう。
お嬢様はカリス殿下の提案を受け入れたようです。
庭で殿下と話すお嬢様
「では、これで契約成立ですわね。期待しておりますから」
「こ、こら、そんなことを言うんじゃない、リーア」
「あっ、お父様もいらしたんでしたわ」
「侯爵、心配することはない。こうして文書も交わした訳だから、今回のことに関しては父上も口を挟まないさ」
「しかし、娘が大変失礼を…」
「それなら、代わりといってはなんだけど、これから婚約者として月に何度か行き来することを了承してくれればいいよ」
「その程度でしたらいくらでも!」
「お、お父様!私の承認は取ってませんわ」
「いいかいリーア。殿下と婚約したのにお互い行き来がないというのでは、せっかくの婚約も無意味なんだよ。なに、どうしても難しいというのなら私の方で調整してあげるから」
「ほっ、それならいいですわ。ありがとう、お父様」
お嬢様は安心したのかホッとしたご様子です。
「じゃあ、話もまとまったし庭にでも出ようか?」
「えっ!?お帰りにならないのですか?」
「やだなぁ。縁談がまとまってすぐに帰っただなんて噂が広まったら、それこそ意味がないじゃないか。お互いを知る第一歩だよ」
「そんなぁ~。せっかくの読書の予定が…」
「まあまあ、たまには人と話すのもいいよ。それに僕も普段から本はよく読むから紹介できると思うしね」
「分かりましたわ」
渋々ながら庭のテラスへと足を運ぶお嬢様。一方殿下はそれを後ろから楽しそうに眺めていらっしゃいます。
「では、本の話ですわね。殿下はどういったものを読まれるのですか?まあ、経済学の本とかでしょうけど」
「残念。そういうのは普段の学習でも読むから他のジャンルだよ。冒険活劇ものとかもたまには読むし」
「えっ!?そうなんですか?意外です…」
「流石にまじめな本ばかりだと窮屈だしね。この前読んだのは竜の落とし子だったかな?中々面白かったよ」
「それなら私も読みました!侍女に買ってきてもらって、一日で読み切ったんですよ!」
「あれだけ分厚い本を一日で?すごいな」
「まあ、サリアには怒られましたけど」
「サリア?」
「そこにいる私専属の侍女ですわ。これからも会う機会が多いと思いますから紹介しますわね。サリア、カリス殿下に挨拶を」
「お嬢様の専属侍女を務めているサリアです」
「ああ。さっきもいた人だね。よろしく。でも、聞きなれない名前だね。大体の貴族の名前は覚えてるんだけど…」
「あっ、それは…」
「サリアは私が自ら見つけてきた人材ですわ」
「おや、それなら僕が知らないのも納得だよ。何はともあれ迷惑をかけると思うが頼む」
「はっ!」
その後もお互いの読んだ本の話をして殿下は帰られた。途中からはお嬢様も身を乗り出すように会話されていて、良い気分転換になったと思います。
お嬢様は庭での殿下との会話を楽しまれたようです。
今日はいよいよ第2王子であるカリス殿下が来られる日だ。無礼の無いように準備を整え、お嬢様も侍女たちによってドレスアップされている。
「サリア、ちょっとこれきつすぎない?」
「そんなことはありません。お嬢様は普段からワンピースなどの楽な格好ばかりされているからですよ」
「ああいうのでいいのにな。あっ、ワンピース姿で出迎えたら王子も幻滅して帰るかも!」
「おやめください。どんな教育をしているのかと、侯爵家に醜聞がついてしまいます。それに家庭教師の伯爵夫人の立場もありませんわ」
「それはいやだわ。このまま対応する」
「はい。ではもうすぐ来られるということですので、控室でお待ちください」
「サリアは?」
「私は段取りのチェックをしてまいります」
私はお嬢様と別れ、あわただしくしている侍女長と打ち合わせをする。そして、しばらくするとカリス殿下が来られた。
「ようこそ、カリス殿下。本日はよろしくお願いいたします」
まずは侯爵様が挨拶をされ殿下を迎える。
「うむ。今日は無理を言って済まないな。侯爵家は隣国と国境を接していてまだ忙しいところを」
「いえ。この時期に王族の方の訪問を受けられるなど光栄です」
「それでリーア嬢は?」
「リーアは向こうで控えております。お呼びしても?」
「ああ、今日は彼女に会いたかったのだ」
「では、サリア!」
「はっ!」
「リーアをここへ」
「かしこまりました」
私は命令通りにお嬢様を呼ぶ。
「お嬢様、サリアです」
「入って」
「旦那様がお呼びです。どうやら、カリス殿下はお嬢様に会いに来られたようですね」
「きちんとフラグは回避したのにどうして…。わかったわ、広間へお願い」
お嬢様は運命と出会われたようです。
お嬢様とカリス殿下
「ようこそクロス侯爵家にいらっしゃいました、カリス殿下。わたしはリーア・クロスと申します」
「君がリーア嬢…噂って当てにならないものだね。頭はいいけど元気いっぱいでマナーもなってないって聞いていたのに」
「殿下!そのようなお話をどこで?」
「うん?コルランド侯がね」
「コルランド侯爵が!?あいつめ、このような忙しい時に政略闘争などしおって…」
「お父様、よろしいではありませんか。別に事実とそう違うわけではありませんし」
「しかしだな…」
「おや、リーア嬢は特に否定しないのかい?」
「はい。殿下には不釣り合いなほど邸でも小言をいただく毎日でして」
「自分では悪評だと思っていないと?」
「事実を事実として広められたところで構いません。それより、なぜそれを確かめるためにクロス邸まで。使いの者にでも言えばよかったのでは?」
「リーア嬢は頭がいいと聞いていたからね。使いがだまされるかもと思ってね」
「まぁ!そのようなことができるほど賢くありませんわ」
「そうだね。少なくとも僕の前ではそうみたいだ。ところでリーア嬢は僕との婚約話が出ていることは知っているかい?」
「そうなんですの!?初めて聞きました」
お嬢様はびっくりした演技をして侯爵様の方へと顔を向ける。この辺りの演技は中々、堂に入っている。
「侯爵、話をしていないのかい?」
「したつもりなのですが、本人にその意思がなく…。このような娘ですので、王室は合わないかと」
「う~ん、でもねぇ~。先の戦争で活躍した侯爵に褒美をやろうにも国も疲弊していてね。父上もそれならばと王太子妃の座を考えたんだ。僕としてもここで受けてもらえると、実績にもなるし他の候補者を切り捨てられていいんだけど」
「で、殿下のお相手は王族派から選べばどうですか?うちは中立派ですし、ここは地盤固めをするという意味でも…」
ちらりとカリス殿下に目線を向けられて焦ったお嬢様はご自身の意見を述べられました。確かに一理あるように感じます。
「それもまあ悪くはないんだけど」
「では!」
「でもね。王家としては中立派でも王家に牙を立てないクロス侯爵家の後ろ盾を得ることも十二分に価値があることなんだ。王族派の力も強まるしね。早期に国を立て直すのにリーア嬢は一番都合がいいんだよ。そこで、ひとつ提案があるんだけど…」
「ご提案ですか?」
どうやらお嬢様と殿下は駆け引きをされるようです。
カリス殿下のご提案
「どのような内容ですか?」
「なに、簡単なことだよ。君は予定通り僕と婚約をする。僕は君の興味のある分野に注力できるように取り計らう。それだけさ。君だってわかっているだろう?どこかには嫁がないといけないし、かといって今噂されているように自由に動けることを許容してくれる家もないってことを」
「まあ、それはわかりますけれど…。カリス殿下と婚約をすればゆくゆくは王妃となって、国を支えなければいけません。今のような生活はどの道、望めないのではありませんか?」
「もちろん、王妃としての義務や行事・パーティーへの出席は必要だ。しかし、それ以外の時間を多く作ることは私にはできる。これは他の貴族へ嫁いで得られるものではないよ。何なら一筆書いてもいいし」
「ですが、他の貴族に嫁いでもできなくはないのでは?もちろん、夫の理解は必要でしょうが」
「それってうまくいった場合でしょ?君の相手にふさわしいのは最低でも伯爵家。近い年齢を考えれば、領地に問題があるか、そういったことに理解を持たない古風な家が多いけど?」
「そ、それはあくまで多いということで全てではありませんわ!」
「でも、そうなる可能性は高いよ。それなら、僕と婚約した方がいいと思うけどね」
「それはそうですが。でも、殿下は将来…」
「将来なんだい?」
「いえ。で、でしたら、そこに文章を追記することは可能ですか?」
「追記?まあ、内容にもよるよ。流石に王権をくれといわれても無理だしね」
「そんなこと言いません!あっ、申しわけありません」
「いいよ。で、追記したい内容はなんだい?」
「もし、殿下に結婚したいと思う方ができたら、婚約を解消するという一文を加えていただきたいのです」
「そんなことでいいの?それだと君にメリットがないけど?」
「ええ、構いませんわ。私としても解消なら別に構いませんし」
「…ふ~ん、わかったよ。この内容を追記しておけばいいんだね?」
「はい!ぜひお願いします」
お嬢様は満面の笑みで提案を受け入れている。対して殿下の方は冷めた目でそれを見つめている。ただし、何やら笑みを浮かべている辺りは、流石小さくても王族ということでしょう。果たして、お嬢様の未来はどうなるのか不安です。このままではお嬢様の前世の記憶通りになってしまうでしょう。
お嬢様はカリス殿下の提案を受け入れたようです。
庭で殿下と話すお嬢様
「では、これで契約成立ですわね。期待しておりますから」
「こ、こら、そんなことを言うんじゃない、リーア」
「あっ、お父様もいらしたんでしたわ」
「侯爵、心配することはない。こうして文書も交わした訳だから、今回のことに関しては父上も口を挟まないさ」
「しかし、娘が大変失礼を…」
「それなら、代わりといってはなんだけど、これから婚約者として月に何度か行き来することを了承してくれればいいよ」
「その程度でしたらいくらでも!」
「お、お父様!私の承認は取ってませんわ」
「いいかいリーア。殿下と婚約したのにお互い行き来がないというのでは、せっかくの婚約も無意味なんだよ。なに、どうしても難しいというのなら私の方で調整してあげるから」
「ほっ、それならいいですわ。ありがとう、お父様」
お嬢様は安心したのかホッとしたご様子です。
「じゃあ、話もまとまったし庭にでも出ようか?」
「えっ!?お帰りにならないのですか?」
「やだなぁ。縁談がまとまってすぐに帰っただなんて噂が広まったら、それこそ意味がないじゃないか。お互いを知る第一歩だよ」
「そんなぁ~。せっかくの読書の予定が…」
「まあまあ、たまには人と話すのもいいよ。それに僕も普段から本はよく読むから紹介できると思うしね」
「分かりましたわ」
渋々ながら庭のテラスへと足を運ぶお嬢様。一方殿下はそれを後ろから楽しそうに眺めていらっしゃいます。
「では、本の話ですわね。殿下はどういったものを読まれるのですか?まあ、経済学の本とかでしょうけど」
「残念。そういうのは普段の学習でも読むから他のジャンルだよ。冒険活劇ものとかもたまには読むし」
「えっ!?そうなんですか?意外です…」
「流石にまじめな本ばかりだと窮屈だしね。この前読んだのは竜の落とし子だったかな?中々面白かったよ」
「それなら私も読みました!侍女に買ってきてもらって、一日で読み切ったんですよ!」
「あれだけ分厚い本を一日で?すごいな」
「まあ、サリアには怒られましたけど」
「サリア?」
「そこにいる私専属の侍女ですわ。これからも会う機会が多いと思いますから紹介しますわね。サリア、カリス殿下に挨拶を」
「お嬢様の専属侍女を務めているサリアです」
「ああ。さっきもいた人だね。よろしく。でも、聞きなれない名前だね。大体の貴族の名前は覚えてるんだけど…」
「あっ、それは…」
「サリアは私が自ら見つけてきた人材ですわ」
「おや、それなら僕が知らないのも納得だよ。何はともあれ迷惑をかけると思うが頼む」
「はっ!」
その後もお互いの読んだ本の話をして殿下は帰られた。途中からはお嬢様も身を乗り出すように会話されていて、良い気分転換になったと思います。
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