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第1部 3章 新たな住まい
自室の見学と契約書
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「うわっ!?ベッドが大きい…」
部屋に入って最初に思ったことはベッドの大きさだ。ダブルベッドでいいのかな?結構部屋のスペースを持っていくサイズだ。
「こちらご夫婦で使用されておりましたので」
「あっ、そういうことですね。でも、これを運び出す訳には…」
「品質は良いものですし、このままお使いできますよ。部屋もわずかですが、この部屋が一番広いですから」
「そういえば、奥行きが半歩ぐらい広い気がする」
歩数で計算する当たり、ちょっと訓練してた名残があるなぁ。
「こちらにはクローゼットもありますから、収納にも困りません」
「わっ、本当だ!これは便利ですね」
クローゼットの広さも横幅2畳分ぐらいあって、結構服もかけられそうだ。
「あっ、ここは周りより大きな窓もあるんですね」
「はい。ただ、上の方ですからあまり見えないとは思いますが」
「それにしても、家全体であまり窓が大きくないですけど、やっぱり安全面ですか?」
「そうですね。先ほども申し上げましたが、明かりだけでしたら魔道具を配置しておりますので、窓の必要性がないんです。ですから、多くの家はこういった作りですね」
「へぇ~」
まあ、魔力補充の頻度にもよると思うけど、無理に光を入れないのは私にも有難いかも。目立つのは良くないしね。
「でも、ミツキ。宿とかは違うわよ。安い宿は魔道具の明かりなんて付いてないから、窓で採光するのが普通だし、鍵なんかも自己責任だから、泊まる時は気を付けるのよ」
とおもったら、さっきの話は一戸建てだけの話らしい。旅先じゃ、気を付けないとな。
「そうだな。できればミツキは高い宿に泊まる方がいいだろう」
「なんでですか?宿ぐらい泊まれますよ」
旅行する時にホテルには何度も泊まってるし。
「いえ、ミツキ様はその方が良いかと。個人で泊まられるなら、なおさらです。安い宿なら子どもと見られて吹っ掛けられますよ」
「そ、相場を学べば…」
「街ごとに結構違うわよ。町の周辺に強い魔物が出る地域だと、高かったりするし。もちろん王都とこの辺りの宿じゃ単価も全く違うしね」
「うううっ」
三者三様の意見を受けて、完全に沈黙する私。ここに来て低身長がマイナスに作用するとは。
「ミツキ様。この街にいる間でしたら、我がコールマン不動産をお訪ね下さいませ。いつでも、ご質問にお答えします」
「本当ですか!?今度また行きますね。あっ、でも、お仕事の邪魔じゃあ…」
「構いません。アフターケアの一部ですし、不動産屋といっても住宅販売が主でして、そこまで人も来ませんので」
「それじゃあ、また伺います」
そんなに家を見ることはないと思うけど、家の仕組みについては詳しいだろうし、私はお姉さんの言葉に甘えることにした。
「それで、部屋はどうなんだ?」
「あっ、気に入りました!家も全体的にきれいですし、とっても過ごしやすそうです」
「ありがとうございます。では、今一度店に来ていただけますか?こちらでよろしければ書類の方をまとめますので」
「分かりました。よろしくお願いします!」
家の中も一通り見終わったので、今度は契約のため再びコールマン不動産へ戻る。
「あっ、ちょっと待ってください。また着込みますから」
「…」
ガシャンガシャンと鎧を再び着込んで私たちは出発した。
「では、こちらの書類の方をご確認ください」
また、さっきの部屋に通された私たちは契約書類を確認する。
「ミツキも内容を確認するか?」
「もちろんです!」
私もこういう書類を見たことはあるんだから!と、意気込んでみ始めたものの…。
「ミツキちゃん本当に大丈夫?」
「大丈夫れす…」
やばい、この堅苦しい文章。久し振りに人と交流して、初めての文章が契約書なんて厳しすぎる。
「えっと、土地は領主様のもので建物は私。所有権の放棄をする時は…」
うんうん唸りながらも、何とか読み進める。
「後は住宅価格だけ…えっ!?これって高いんじゃ…」
そこには金貨800枚とあった。結構、高額商品じゃないのかな?まあ、家の時点で高いとは思っていたけどさ。
「ち、ちなみに一般の人の年収ってどれぐらいですか?」
「そうですね。色々ですけど、平均金貨140枚ぐらいでしょうか?」
「じゃ、じゃあ、これってかなり高いのでは?」
「別にこれぐらい当然だろう。金貨100枚あれば年間暮らせるんだし、この家は豪華な方だ。安い家ならこの半額で建つぞ?」
「うっ、その言葉の方が辛い…」
暗に半額でもそれなりの家が建つよと言われているようなものだ。それに今回は直ぐに住めるように中古住宅だ。新築だともっと高い家なのではないか?
「ミツキ様、別に気にしなくともよいのですよ。本来、ガイエル様のお客様に住んで頂くところですので、新築を用意すべきなのです。ですが、急で用意出来ないため中古物件になっておりますから」
「そう言われると助かります。正直、お風呂がないのは辛いですし」
住むならそれなりの環境は欲しい。素直にライラさんの言葉を受け入れて、私は書類にサインしていった。
部屋に入って最初に思ったことはベッドの大きさだ。ダブルベッドでいいのかな?結構部屋のスペースを持っていくサイズだ。
「こちらご夫婦で使用されておりましたので」
「あっ、そういうことですね。でも、これを運び出す訳には…」
「品質は良いものですし、このままお使いできますよ。部屋もわずかですが、この部屋が一番広いですから」
「そういえば、奥行きが半歩ぐらい広い気がする」
歩数で計算する当たり、ちょっと訓練してた名残があるなぁ。
「こちらにはクローゼットもありますから、収納にも困りません」
「わっ、本当だ!これは便利ですね」
クローゼットの広さも横幅2畳分ぐらいあって、結構服もかけられそうだ。
「あっ、ここは周りより大きな窓もあるんですね」
「はい。ただ、上の方ですからあまり見えないとは思いますが」
「それにしても、家全体であまり窓が大きくないですけど、やっぱり安全面ですか?」
「そうですね。先ほども申し上げましたが、明かりだけでしたら魔道具を配置しておりますので、窓の必要性がないんです。ですから、多くの家はこういった作りですね」
「へぇ~」
まあ、魔力補充の頻度にもよると思うけど、無理に光を入れないのは私にも有難いかも。目立つのは良くないしね。
「でも、ミツキ。宿とかは違うわよ。安い宿は魔道具の明かりなんて付いてないから、窓で採光するのが普通だし、鍵なんかも自己責任だから、泊まる時は気を付けるのよ」
とおもったら、さっきの話は一戸建てだけの話らしい。旅先じゃ、気を付けないとな。
「そうだな。できればミツキは高い宿に泊まる方がいいだろう」
「なんでですか?宿ぐらい泊まれますよ」
旅行する時にホテルには何度も泊まってるし。
「いえ、ミツキ様はその方が良いかと。個人で泊まられるなら、なおさらです。安い宿なら子どもと見られて吹っ掛けられますよ」
「そ、相場を学べば…」
「街ごとに結構違うわよ。町の周辺に強い魔物が出る地域だと、高かったりするし。もちろん王都とこの辺りの宿じゃ単価も全く違うしね」
「うううっ」
三者三様の意見を受けて、完全に沈黙する私。ここに来て低身長がマイナスに作用するとは。
「ミツキ様。この街にいる間でしたら、我がコールマン不動産をお訪ね下さいませ。いつでも、ご質問にお答えします」
「本当ですか!?今度また行きますね。あっ、でも、お仕事の邪魔じゃあ…」
「構いません。アフターケアの一部ですし、不動産屋といっても住宅販売が主でして、そこまで人も来ませんので」
「それじゃあ、また伺います」
そんなに家を見ることはないと思うけど、家の仕組みについては詳しいだろうし、私はお姉さんの言葉に甘えることにした。
「それで、部屋はどうなんだ?」
「あっ、気に入りました!家も全体的にきれいですし、とっても過ごしやすそうです」
「ありがとうございます。では、今一度店に来ていただけますか?こちらでよろしければ書類の方をまとめますので」
「分かりました。よろしくお願いします!」
家の中も一通り見終わったので、今度は契約のため再びコールマン不動産へ戻る。
「あっ、ちょっと待ってください。また着込みますから」
「…」
ガシャンガシャンと鎧を再び着込んで私たちは出発した。
「では、こちらの書類の方をご確認ください」
また、さっきの部屋に通された私たちは契約書類を確認する。
「ミツキも内容を確認するか?」
「もちろんです!」
私もこういう書類を見たことはあるんだから!と、意気込んでみ始めたものの…。
「ミツキちゃん本当に大丈夫?」
「大丈夫れす…」
やばい、この堅苦しい文章。久し振りに人と交流して、初めての文章が契約書なんて厳しすぎる。
「えっと、土地は領主様のもので建物は私。所有権の放棄をする時は…」
うんうん唸りながらも、何とか読み進める。
「後は住宅価格だけ…えっ!?これって高いんじゃ…」
そこには金貨800枚とあった。結構、高額商品じゃないのかな?まあ、家の時点で高いとは思っていたけどさ。
「ち、ちなみに一般の人の年収ってどれぐらいですか?」
「そうですね。色々ですけど、平均金貨140枚ぐらいでしょうか?」
「じゃ、じゃあ、これってかなり高いのでは?」
「別にこれぐらい当然だろう。金貨100枚あれば年間暮らせるんだし、この家は豪華な方だ。安い家ならこの半額で建つぞ?」
「うっ、その言葉の方が辛い…」
暗に半額でもそれなりの家が建つよと言われているようなものだ。それに今回は直ぐに住めるように中古住宅だ。新築だともっと高い家なのではないか?
「ミツキ様、別に気にしなくともよいのですよ。本来、ガイエル様のお客様に住んで頂くところですので、新築を用意すべきなのです。ですが、急で用意出来ないため中古物件になっておりますから」
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