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酷い召還されました。
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「疲れたぁ~!」
ようやく残業が終わったのが、日付が変わった頃。
「明日が休みなのが、唯一の救いだわ。」
重い身体を何とか動かし、家へと向かう。
毎日毎日残業しても、人手が足りなくて、業務量が減らない。辛いけど、転職する時間が取れないし、どうにも出来ない。とにかく帰って寝るしかない。
線路沿いの、街頭が少ない道をフラフラ歩いていた。
すると、いきなり道が明るく光だし、足元に大きな魔方陣のようなものが現れた。
「え!?何これ、何なの!?」
身体がフワッと浮いた感じがしたと思ったら、地面に落とされた。
「うぅ、いたた…。」
落ちた衝撃で、お尻を痛めた。
突然、グイッと髪が引っ張られ、上を向かされた。
「黒髪だと?しかも、こんな見た目が悪い者が聖女なのか?」
目の前の、金髪の王子風の男が私を睨み付けて言った。
「間違いありません。この方は召還された聖女です。」
は?どういうこと?召還?聖女?
「まぁ良い、一応力を調べろ。部屋に連れて行け。」
騎士2人に強引に立たされ、両脇を持たれて連れて行かれた。後ろから王子の、信じられない言葉が聞こえてきた。
「あいつに力がなければ、殺して次を召還しろ。今度は見た目が良いのを頼むぞ。」
部屋に入ったら、騎士に突き飛ばされた。
「ここで大人しくしてろ。」
私を嘲るように笑って、出て行った。
身体は疲れて重く、掴まれた頭と打ったお尻が痛む。
「何でこんな事に…。」
夢であって欲しいのに、痛みを感じる事から、現実だと思い知らされる。
「私、力なんて無いから、きっと殺される…。どうしよう、どうにかしないと!」
恐怖と混乱で、心臓がドクドクと激しく動いてるのがわかる。部屋の中を見回し、クローゼットが目についた。駆け寄って、震える手で開けた。
中にはワンピースが10着程あり、左端にメイド服が掛けてあった。
これで何とか、逃げられるかも知れない!
急いでメイド服に着替えた。着ていた服は、ベッドの上に丸く置き、寝ている様に見えるようにした。
そっとドアを開けて通路を見ると、見張りも人気もない。今なら逃げられる!
ドアをそっと閉めて、姿勢を正し、通路を歩いていく。
とにかく外へ出ないと。気持ちが焦って、早歩きになっていた。
「おい、お前。ここで何をしている。この先は聖女の居る部屋しか無いはずだ。」
通路の向こうから、長髪の騎士がやって来て、鋭い視線で話し掛けられた。
「あの、聖女様にお茶をお出しして来ました。」
「そうか。」
「…それでは失礼します。」
これ以上話をされる前に、切り上げた。何とか誤魔化せたかな…?横を通り過ぎようとしたら、腕を掴まれた。
「待て。この城に黒髪は2人しか居ない。所属は何処だ?」
もう逃げるしかない!騎士の腕を振り払って走った。
「待て!!」
騎士が追ってきて、怖くて必死に走った。
苦しい!追い付かれる!どうにかしないと!右に曲がって、目についた部屋に入った。
「くそ、何処だ!」
騎士の足音が遠ざかっていった。
「何か、何かないの!?」
部屋を見たが、使えそうな物は見つからない。
「このままじゃ、私殺される!どうしよう…。あ~もう!こんな時に『変身』でも出来れば良いのに!」
やけくそになっていたら、顔の横から長い綺麗な金髪が落ちてきた。
「え?何これ…私の髪…?」
引っ張ったら、確かに自分の頭から生えていた。
「嘘…変身出来た!?これで逃げられる!」
ドアを開け、早歩きで外への通路を探した。風が吹いてる?あっちに行ってみよう。
進んでいくと、窓があり、その先に外が見えた。
こっちも夜なのね。良かった、この窓鍵かかってない。窓を開け、周りを確認して、外へ出た。
やった!外に出られた!
「あれ?ここって庭なの?外へはどっちに行けば…。」
見える限り庭が広がり、暗くて遠くは分からない。
道を探しながら歩いていると、聞いたことのある声が聞こえた。
「君、すまないが、こっちに黒髪の女が来なかったか?」
さっきの騎士が来た。落ち着いて、今の私は黒髪じゃないわ。
「黒髪ですか…?見ておりません。」
「そうか、邪魔したな。」
騎士は私に気付かず、走って行った。
良かった、今のうちに外へ逃げないと。あっ、道があった!出られるかもしれない!
見つけた希望の道を必死に走った。金色になった髪が顔に何度も当たるのも気にせず、ひたすら走った。もう身体は疲れて、動きがどんどん鈍くなっていく。
殺されたくない!死にたくない!逃げなくちゃ!!
大きな門が見えてきた。歩きながら息を整える。
ここで捕まったら終わりよ。今の私はメイド、大丈夫、絶対逃げるんだ。
「おや、何処に行くんだい?」
門番の男に声を掛けられた。
「お使いに行くの。上司の機嫌が悪くて、今すぐ行けって言われたのよ。」
「あ~あのおばさんか。大変だな、気を付けてな。」
「ええ、ありがとう。」
止められることなく、門を通過した。少し歩いてから、走って路地に入った。
「はぁーっ、はぁーっ、何とか出られた!」
息が苦しいけど、脱出出来た事に一安心した。
ようやく残業が終わったのが、日付が変わった頃。
「明日が休みなのが、唯一の救いだわ。」
重い身体を何とか動かし、家へと向かう。
毎日毎日残業しても、人手が足りなくて、業務量が減らない。辛いけど、転職する時間が取れないし、どうにも出来ない。とにかく帰って寝るしかない。
線路沿いの、街頭が少ない道をフラフラ歩いていた。
すると、いきなり道が明るく光だし、足元に大きな魔方陣のようなものが現れた。
「え!?何これ、何なの!?」
身体がフワッと浮いた感じがしたと思ったら、地面に落とされた。
「うぅ、いたた…。」
落ちた衝撃で、お尻を痛めた。
突然、グイッと髪が引っ張られ、上を向かされた。
「黒髪だと?しかも、こんな見た目が悪い者が聖女なのか?」
目の前の、金髪の王子風の男が私を睨み付けて言った。
「間違いありません。この方は召還された聖女です。」
は?どういうこと?召還?聖女?
「まぁ良い、一応力を調べろ。部屋に連れて行け。」
騎士2人に強引に立たされ、両脇を持たれて連れて行かれた。後ろから王子の、信じられない言葉が聞こえてきた。
「あいつに力がなければ、殺して次を召還しろ。今度は見た目が良いのを頼むぞ。」
部屋に入ったら、騎士に突き飛ばされた。
「ここで大人しくしてろ。」
私を嘲るように笑って、出て行った。
身体は疲れて重く、掴まれた頭と打ったお尻が痛む。
「何でこんな事に…。」
夢であって欲しいのに、痛みを感じる事から、現実だと思い知らされる。
「私、力なんて無いから、きっと殺される…。どうしよう、どうにかしないと!」
恐怖と混乱で、心臓がドクドクと激しく動いてるのがわかる。部屋の中を見回し、クローゼットが目についた。駆け寄って、震える手で開けた。
中にはワンピースが10着程あり、左端にメイド服が掛けてあった。
これで何とか、逃げられるかも知れない!
急いでメイド服に着替えた。着ていた服は、ベッドの上に丸く置き、寝ている様に見えるようにした。
そっとドアを開けて通路を見ると、見張りも人気もない。今なら逃げられる!
ドアをそっと閉めて、姿勢を正し、通路を歩いていく。
とにかく外へ出ないと。気持ちが焦って、早歩きになっていた。
「おい、お前。ここで何をしている。この先は聖女の居る部屋しか無いはずだ。」
通路の向こうから、長髪の騎士がやって来て、鋭い視線で話し掛けられた。
「あの、聖女様にお茶をお出しして来ました。」
「そうか。」
「…それでは失礼します。」
これ以上話をされる前に、切り上げた。何とか誤魔化せたかな…?横を通り過ぎようとしたら、腕を掴まれた。
「待て。この城に黒髪は2人しか居ない。所属は何処だ?」
もう逃げるしかない!騎士の腕を振り払って走った。
「待て!!」
騎士が追ってきて、怖くて必死に走った。
苦しい!追い付かれる!どうにかしないと!右に曲がって、目についた部屋に入った。
「くそ、何処だ!」
騎士の足音が遠ざかっていった。
「何か、何かないの!?」
部屋を見たが、使えそうな物は見つからない。
「このままじゃ、私殺される!どうしよう…。あ~もう!こんな時に『変身』でも出来れば良いのに!」
やけくそになっていたら、顔の横から長い綺麗な金髪が落ちてきた。
「え?何これ…私の髪…?」
引っ張ったら、確かに自分の頭から生えていた。
「嘘…変身出来た!?これで逃げられる!」
ドアを開け、早歩きで外への通路を探した。風が吹いてる?あっちに行ってみよう。
進んでいくと、窓があり、その先に外が見えた。
こっちも夜なのね。良かった、この窓鍵かかってない。窓を開け、周りを確認して、外へ出た。
やった!外に出られた!
「あれ?ここって庭なの?外へはどっちに行けば…。」
見える限り庭が広がり、暗くて遠くは分からない。
道を探しながら歩いていると、聞いたことのある声が聞こえた。
「君、すまないが、こっちに黒髪の女が来なかったか?」
さっきの騎士が来た。落ち着いて、今の私は黒髪じゃないわ。
「黒髪ですか…?見ておりません。」
「そうか、邪魔したな。」
騎士は私に気付かず、走って行った。
良かった、今のうちに外へ逃げないと。あっ、道があった!出られるかもしれない!
見つけた希望の道を必死に走った。金色になった髪が顔に何度も当たるのも気にせず、ひたすら走った。もう身体は疲れて、動きがどんどん鈍くなっていく。
殺されたくない!死にたくない!逃げなくちゃ!!
大きな門が見えてきた。歩きながら息を整える。
ここで捕まったら終わりよ。今の私はメイド、大丈夫、絶対逃げるんだ。
「おや、何処に行くんだい?」
門番の男に声を掛けられた。
「お使いに行くの。上司の機嫌が悪くて、今すぐ行けって言われたのよ。」
「あ~あのおばさんか。大変だな、気を付けてな。」
「ええ、ありがとう。」
止められることなく、門を通過した。少し歩いてから、走って路地に入った。
「はぁーっ、はぁーっ、何とか出られた!」
息が苦しいけど、脱出出来た事に一安心した。
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