男子校でハーレムが作れる俺マジ勝ち組

葉鳥(はとごろTIMES)

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※この作品は同人ゲーム「男子校でハーレムが作れる俺マジ勝ち組」からテキストを抜き出したノベル版です。
 ゲームテキスト形式なので背景やキャラ名の指定が残っています。
 原作ゲームは18禁ですが、今作は18禁シーンを削除し全年齢版として公開します。
 PCを持っていない方のために、同じく全年齢版の体験版プレイ動画もございます。
 詳しくは「はとごろTIMES」のホームページをご覧下さい。
 また、漫画も投稿しています。そちらも是非ご覧下さい。



《廊下》
町でいちゃつくカップルを見て、殺意が湧き上がってこないか?
クラスで彼女自慢や女との性行為自慢をしているやつがいると、爆発すればいいのにと思わないか?
今頷いたやつは俺の仲間だ。仲良くしよう。
俺の名は四ッ橋零時。男子校に通う、ちょっとモテないだけの普通の男の子である。
ちなみに零時と書いて「しょうご」と読む。流行のDQNネームってやつに近いかもしれない。名前っぽいだけマシなんだろうけど……なんてそんなことはどうでもいいか。
今大事なのは、ここが男子校だということ。そして彼女持ちは滅びればいいということだ。
何故それが大事なのかって? ふん、よくぞ聞いてくれた。
俺が今いる場所は、教室の扉の前。
忘れ物をしたから取りに来たら、珍しく扉が閉まっていた。誰かいんのかなーと思いつつ扉に手をかけ……中から喘ぎ声っぽいものが聞こえ、今に至るというわけだ。
いやね、別に女作るなとは言わないですよ。自由ですから。滅びろとは思いますけど。
だけどさ、わざわざ男子校に連れ込んで教室でヤることねーじゃん!
当て付けか!? 彼女いない歴=年齢である俺への当て付けか!?
くそ……何でこんな時に鞄を教室に忘れるんだ俺。あの中に家の鍵入ってるから帰ろうにも帰れねぇし。
つーかうちのクラスのヤツなんだよな、中でヤッてんの。誰だよ羨ましい。微かにしか声聞こえないから全然わかんねぇ。
相手の声も、時々「あっ」とか「んんっ」とか裏返った声が聞こえるだけだし……
…………覗いてやろっかな。
こ、こんな所でヤッてる奴らが悪いんだから、ちょっとくらい見たって罰は当たらないだろ。
でもクラスメイトのエロシーンなんて見ても嫌になるだけかも……でもコレを逃したら一生ナマ女体なんか見れないかもしれないし……
あーあーどうしよう、これ迷う。ちょっとなら、大丈夫だよな、きっと。うぅん……


――ガラッ


零時
「――ッ!」
俺のいる方とは別の扉が開き、咄嗟に息を呑む。
中から一人の男が出てきて、崩れた服を直しながら俺に背を向けて歩いていった。
し、知らないヤツだった……でかかったし、先輩か? つーかここで聞いてたの気付かれなかったかな?
一度もこっち向かなかったし大丈夫だとは思うけど……
零時
「ま、まぁ出てったならいいや。さっさと鞄とって帰ろう、うん」
その時の俺は色々なことで頭が混乱していた。正常じゃなかった。
だから、出て行ったのが一人だけだったことに何の疑問も抱かず、扉を開けてしまったのだ。


零時
「え…………」
教室には、一人の男がいた。
金髪に赤のメッシュが入っていて、いかにもチャラ男って感じのヤツが……半裸で机の上に座っていた。


…………えっ?


意味が分からずフリーズする。が、男はそんなこと全く気にせず、くすりと笑った。

「初めて会う人だね。こんにちはー」

「残念だけど今日はもう疲れちゃったからさ、今度でいい? いやぁ、さっきの人案外ねちっこくって」
零時
「………………」

「……あれ、もしかして、何も知らない人?」
零時
「………………」

「二年生だね。ひょっとしてこのクラスの人? あー、だったら悪いことしたねぇ」

「すぐ片付けるからさ、ちょっとだけ時間頂戴よ」
零時
「………………」

「……きいてんの?」
零時
「ハッ!!」
止まっていた思考回路がようやく動き出す。
男が怪訝な顔を向けて立ち上がる。と、ギリギリ隠れた男の股と机の間にねとーっと白い糸が引いた。
零時
「ひ、ひいっ!?」

「うわ、なにその拒絶傷つくんですけど」
零時
「あ、ごめんなさい……じゃなくて! な、なんだよあんた! ここで何してんの!?」

「何って……ナニ? あはは、これ一度言ってみたかったー」
零時
「そんな定番ネタ言われても!」

「てゆーか、俺けっこう有名人になったと思ってたけど、やっぱり知らない人は知らないんだねー」

「まーノンケはそうだよね。あ、いや別に俺ホモじゃないけど」
……ま、まさかこれは……世の中の腐った女性が歓喜する、男子校の暗部……
てことは、あの白いのは精液で、さっき出てった人とこの人で色々やっちゃってて……
零時
「ぎ……」

「ぎ?」



零時
「ぎゃあぁぁああぁぁぁぁぁあぁぁッ!!」
俺は駆けた。全力で。



《廊下》
いやいやいや無理です、こんな現実受け知れられません! つーか見たくなかったあんなもん!
男子校こわっ! 俺もう帰る! お家にかえるーーーー!



《教室》

「めっちゃ逃げられた……まぁ当然か」

「しかし、あそこまで拒絶されると、逆に興味湧くよね」

「ふふふ……2-Bの生徒だね。覚えておこう」



《校門》
零時
「嗚呼あああああああああああああああああああ!!」
男子生徒1
「おい零時遅い……って、どうしげふっ!?」
男子生徒2
「先輩!?」
零時
「あああああああ……はっ!?」
俺を待ってくれていた我が幼馴染、早乙女静香の鳩尾にダイブし、ようやく正気が戻ってきた。
零時
「静香!? うわ、ごめん!」
静香
「げほっげほっ、う、うえっ……げほっ! は、はーっ、はぁー……」
静香
「き、貴様なんのつもりだ!」
零時
「悪かったよ、ちょっとパニクってただけだからさ」
静香
「迷惑極まりないパニックだな……げほっ」
早乙女静香。静香と書いて「せいか」と読む。俺の幼稚園の時からの友人だ。
昔からあだ名は「しずかちゃん」。そう呼ぶとめっちゃ怒るけど。
男子生徒2
「零時先輩、大丈夫ですか? なんか叫んでましたけど……」
そしてこっちは音無騒。何故か俺に懐いている後輩だ。
静香
「この状況で僕ではなく零時の心配か……」

「だってしずかちゃん先輩の心配した所で……って話じゃないですか」
静香
「何度そう呼ぶなといったら理解するんだ貴様は!」

「何度言っても無駄ですけどー。俺しずかちゃん先輩と違って頭悪いっすからぁー」
静香
「この……ッ」
零時
「あーもー喧嘩すんなっての」

「喧嘩なんて野蛮なことしてませんよー。しずかちゃん先輩が突っかかってきただけで」
静香
「ふん……で、どうしたんだ零時。何かあったんだろ?」
零時
「ああ、それが……」
俺はさっき教室で見てしまったことを二人に話した。
静香は「教室で最低なことをする輩もいたものだ」と呆れる。対して騒は心当たりがあるようで

「それ、きっと三年の草田羅斗ですよ!」
と自信満々に告げた。
零時
「草田……らと?」
静香
「誰だ? 有名なのか?」

「あーあ、これだから量産型堅物委員長タイプはもう」
静香
「貴様何が言いたい……」

「ぷふーっ! 貴様とか今時つかわねーっすよ」
静香
「その喧嘩買ってやる! 歯を食いしばれ!」
零時
「どーどーどー」
静香
「僕は馬かっ!」
零時
「で、その草田って人は何なんだ?」

「結構有名ですよ、その人。金髪に赤メッシュって目立ちますし」
零時
「まぁ、そーだよな」

「なんでも生粋のゲイで、所構わず男を食い散らかすんだとか」
静香
「うっ……」
そういう話に耐性の無い静香が、聞いただけで青い顔をする。だが、この目でその片鱗を見てしまった俺の顔はもっと青いだろう。

「でも、こんな所ですからねぇ……持て余した欲求をその先輩にぶつける人も少なくないそうです」
静香
「り、理解に苦しむ……」

「草田羅斗は草田羅斗で、男を誘うことに関してはそこらの女より凄腕らしいですよ。草田羅斗に目を付けられたら童貞を男で失うと有名です」

「……ハッ!? ま、まさか先輩、目を付けられたりしてないですよね!?」
零時
「さすがにそれはねーだろ。一目散に逃げてきたし」

「そうですか……」
安心したと言わんばかりに胸を撫で下ろす騒。そんなに俺のことを真剣に考えてくれてんのか……いい後輩を持ったぜ。
零時
「しっかし、世の中には物好きがいるもんだなー」
静香
「本当だ。何が楽しくて男など相手にするのか……」

「愛し合ってるならまだいいですけど、身体だけの関係は無理っすねぇ」
結論、やっぱり彼女が欲しい。何が悲しくて男子校で野郎といちゃつかねばならんのか。
その草田って先輩が女の子だったら、目を付けられてもよかったかもしれないけど……
なんて夢を見てみるが、さっきの光景がフラッシュバックして気分が悪くなる。
つーか男子校に通ってる時点で彼女とか夢のまた夢だし。ただでさえモテたことねーのに。
それこそ奇跡とか魔法がなきゃ無理だよ。



そんな滅茶苦茶な想像をして、ありえないと笑い飛ばす。
そう、その時は「ありえない」と思っていた。
魔法も、彼女も……



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