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外伝(連載初期に「読んでも読まなくてもいい」扱いでサイトの片隅に置いていた)
Death Silver 2ー1
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・・・・・もう嫌なんだ・・・兄貴が狂っていくのは・・・・・兄貴には時間が無いんだ!!
いつかの覇累のセリフ。あれから、1ヶ月ほど経った。
自分たちの見落としのせいで・・・・そのせいで龍に呪われたという羅唯。
聖夜はあれからいつもにも増して結界を強化するようになった。
神界の各地を訪ねる回数を増やした。今日はオアシスの近くにある貧しい町を訪れる。
「聖夜様、聖夜様!」
町の者達は聖夜の訪れを待ち望んでいたという感じで、彼に救いを求める。
一種の救世主扱いだった。
聖夜は、そんな者達を救うたびに羅唯達のことを思い出した。
彼らは・・・・今どうしているだろう?出会えば間違いなくまた闘いになるだろう。
聖夜は、それでもいいから会いたかった。貧しい町を後にして、彼はまた歩き出す。
羅唯のことは、三大神にも話した。
桜は、羅唯を自分の配下に置いてもいいと言った。破壊神が邪神を配下に置くということはすなわち、
邪神の罪を許し条件付きで神として生きることも許されるということである。
聖夜はどうしても羅唯を救いたかった。
自分に正当な理由で反論するものまで、ただの"反抗勢力"として片づけたくなかったのだ。
それは人の上に立つものとして当たり前の感情にして、タブーである感情だった。
反抗勢力の言うことを正当化すれば、自分に従うさまざまな者達が反感を抱く。
そうなってしまうと、神界は瞬く間に乱れてしまうだろう・・・・・・。
聖夜はあまりの暑さに顔を覆った。水はさっきの町で貰うには貰ったが、
この辺でオアシスにでもたどり着きたい気分だ。
「・・・・!」
そう思っていると、運のいいことに前方に湖・・・・オアシスを発見した。
たまにはいいこともあるもんだなと思った。そこに町はないようだ。
聖夜は水辺に腰を下ろし、休んだ。砂漠で見る湖の水面は、
宝石をちりばめたようにキラキラ光っている。一層強い太陽の陽差しが、水に映っているらしかった。
聖夜の横に、意外な人物がしゃがんだ。
「!?」
・ ・・・・羅唯だった。
「よぉ。こんなところで呑気な救世主サマだな。」
「羅唯!!」
聖夜は、驚いて立ち上がった。
「あのときの決着がまだついていない。」
「・・・・・・!」
砂混じりの乾いた風が、付近の木を揺らす。
「・・・・そんなことより・・・・。」
聖夜が言いかけた。
「俺と闘うのが嫌なのか?」
「違う!」
聖夜は何故か強く否定した。
「・・・・・・・お前の邪龍を、桜様に・・・・。」
「断る。」
「何故だ?」
「貴様らなんかに世話になるものか。」
いつかの覇累と、同じ答え。
「・・・・・すまなかった。」
「何を謝る?」
「私の目は人間界まで行き届いていなかった・・・・・。」
羅唯は立つ。
「謝っても、もう遅い。」
「・・・・・・・・。」
「俺の望みは、お前の"死"だ。」
「それは出来ない。」
「なぜだ?」
「私にはやらねばならないことがまだたくさんある。」
「永遠に無くならないだろう?」
聖夜も立った。
「そうだとしても・・・・・私は無責任に死ぬことなど出来ないのだ。」
聖夜の目には、強い意志が見えた。
「だから俺が殺す。」
「そうはいかない。」
羅唯は即座に短剣を出し、聖夜を斬りつける。
聖夜は飛び退き木の枝に立った。羅唯はすぐにそこに来る。
聖夜はさらに逃げるが追いつかれ、突き飛ばされた。
「・・・・・・・・・・・!」
聖夜は水に落ちた。羅唯も追うように水に飛び込む。
「!!」
水の中でも羅唯は容赦なかった。奴の短剣は聖夜の肌を裂く。
聖夜も剣を出して応戦するが、うまく防げない。
・ ・・・・・・このままでは・・・・負けてしまう!!!
彼らが剣を交えているとき、それを狙うかのようにじっと眺めている光る目があった。
・・・・・このオアシスの主だ。聖夜達のまわりの水は、紅く濁っていた。
主は、それが気にくわないらしい。
主は、聖夜達の方へと向かう。ふたりはそれに気付いた。
「!!?」
龍だ。龍が、自分たちを狙っている・・・・・・!
この状況では、敵だの味方だの言っていられなかった。
そんなことを言っていたら、ふたりともお陀仏だ。ふたりは顔を見合わせ、仕方なく休戦協定を結ぶ。
龍が首を振ると、ふたりは湖から放り出された。砂は見た目ほど柔らかくなくて、
打ち付けられると少し痛かった。
「くっ・・・・・。」
龍は水から飛び出し、空を舞った。
「・・・オアシスの龍神サマか。」
羅唯が言うと聖夜はすぐに否定した。
「イヤ・・・・違う!!」
「?」
「あれは龍神なんかじゃない!!」
龍が突進してくる。羅唯はダーツを投げた。
「!」
ダーツは龍に当たる前にはじき飛ばされた。
「あれは邪龍の一種・・・・龍神を喰らいそれに成り代わる"邪神龍"だ。」
「邪神龍・・・・。」
人が神になれば邪神になるように、龍が神になれば邪神龍となる。
「ここに町が栄えなかったのはそういう訳だったのか・・・。」
聖夜はひとり納得している。
「なんでもいいが、奴は俺たちに怒ってるようだぜ?」
「このオアシス全体が奴の縄張りだろう・・・・。
元々相手を殺し自分が神となっている奴だ、
縄張りに入ってくる者を片っ端から排除しなければ自分が落ち着かないのだろう。」
「小心者だな。」
いつかの覇累のセリフ。あれから、1ヶ月ほど経った。
自分たちの見落としのせいで・・・・そのせいで龍に呪われたという羅唯。
聖夜はあれからいつもにも増して結界を強化するようになった。
神界の各地を訪ねる回数を増やした。今日はオアシスの近くにある貧しい町を訪れる。
「聖夜様、聖夜様!」
町の者達は聖夜の訪れを待ち望んでいたという感じで、彼に救いを求める。
一種の救世主扱いだった。
聖夜は、そんな者達を救うたびに羅唯達のことを思い出した。
彼らは・・・・今どうしているだろう?出会えば間違いなくまた闘いになるだろう。
聖夜は、それでもいいから会いたかった。貧しい町を後にして、彼はまた歩き出す。
羅唯のことは、三大神にも話した。
桜は、羅唯を自分の配下に置いてもいいと言った。破壊神が邪神を配下に置くということはすなわち、
邪神の罪を許し条件付きで神として生きることも許されるということである。
聖夜はどうしても羅唯を救いたかった。
自分に正当な理由で反論するものまで、ただの"反抗勢力"として片づけたくなかったのだ。
それは人の上に立つものとして当たり前の感情にして、タブーである感情だった。
反抗勢力の言うことを正当化すれば、自分に従うさまざまな者達が反感を抱く。
そうなってしまうと、神界は瞬く間に乱れてしまうだろう・・・・・・。
聖夜はあまりの暑さに顔を覆った。水はさっきの町で貰うには貰ったが、
この辺でオアシスにでもたどり着きたい気分だ。
「・・・・!」
そう思っていると、運のいいことに前方に湖・・・・オアシスを発見した。
たまにはいいこともあるもんだなと思った。そこに町はないようだ。
聖夜は水辺に腰を下ろし、休んだ。砂漠で見る湖の水面は、
宝石をちりばめたようにキラキラ光っている。一層強い太陽の陽差しが、水に映っているらしかった。
聖夜の横に、意外な人物がしゃがんだ。
「!?」
・ ・・・・羅唯だった。
「よぉ。こんなところで呑気な救世主サマだな。」
「羅唯!!」
聖夜は、驚いて立ち上がった。
「あのときの決着がまだついていない。」
「・・・・・・!」
砂混じりの乾いた風が、付近の木を揺らす。
「・・・・そんなことより・・・・。」
聖夜が言いかけた。
「俺と闘うのが嫌なのか?」
「違う!」
聖夜は何故か強く否定した。
「・・・・・・・お前の邪龍を、桜様に・・・・。」
「断る。」
「何故だ?」
「貴様らなんかに世話になるものか。」
いつかの覇累と、同じ答え。
「・・・・・すまなかった。」
「何を謝る?」
「私の目は人間界まで行き届いていなかった・・・・・。」
羅唯は立つ。
「謝っても、もう遅い。」
「・・・・・・・・。」
「俺の望みは、お前の"死"だ。」
「それは出来ない。」
「なぜだ?」
「私にはやらねばならないことがまだたくさんある。」
「永遠に無くならないだろう?」
聖夜も立った。
「そうだとしても・・・・・私は無責任に死ぬことなど出来ないのだ。」
聖夜の目には、強い意志が見えた。
「だから俺が殺す。」
「そうはいかない。」
羅唯は即座に短剣を出し、聖夜を斬りつける。
聖夜は飛び退き木の枝に立った。羅唯はすぐにそこに来る。
聖夜はさらに逃げるが追いつかれ、突き飛ばされた。
「・・・・・・・・・・・!」
聖夜は水に落ちた。羅唯も追うように水に飛び込む。
「!!」
水の中でも羅唯は容赦なかった。奴の短剣は聖夜の肌を裂く。
聖夜も剣を出して応戦するが、うまく防げない。
・ ・・・・・・このままでは・・・・負けてしまう!!!
彼らが剣を交えているとき、それを狙うかのようにじっと眺めている光る目があった。
・・・・・このオアシスの主だ。聖夜達のまわりの水は、紅く濁っていた。
主は、それが気にくわないらしい。
主は、聖夜達の方へと向かう。ふたりはそれに気付いた。
「!!?」
龍だ。龍が、自分たちを狙っている・・・・・・!
この状況では、敵だの味方だの言っていられなかった。
そんなことを言っていたら、ふたりともお陀仏だ。ふたりは顔を見合わせ、仕方なく休戦協定を結ぶ。
龍が首を振ると、ふたりは湖から放り出された。砂は見た目ほど柔らかくなくて、
打ち付けられると少し痛かった。
「くっ・・・・・。」
龍は水から飛び出し、空を舞った。
「・・・オアシスの龍神サマか。」
羅唯が言うと聖夜はすぐに否定した。
「イヤ・・・・違う!!」
「?」
「あれは龍神なんかじゃない!!」
龍が突進してくる。羅唯はダーツを投げた。
「!」
ダーツは龍に当たる前にはじき飛ばされた。
「あれは邪龍の一種・・・・龍神を喰らいそれに成り代わる"邪神龍"だ。」
「邪神龍・・・・。」
人が神になれば邪神になるように、龍が神になれば邪神龍となる。
「ここに町が栄えなかったのはそういう訳だったのか・・・。」
聖夜はひとり納得している。
「なんでもいいが、奴は俺たちに怒ってるようだぜ?」
「このオアシス全体が奴の縄張りだろう・・・・。
元々相手を殺し自分が神となっている奴だ、
縄張りに入ってくる者を片っ端から排除しなければ自分が落ち着かないのだろう。」
「小心者だな。」
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