106 / 177
本編(最終章『神界防衛』前編・三班編)
第九十四話 班分け
しおりを挟む
魔界の奥の城の・・・玉座の間。
そこにフィアルは倒れていた。
その付近に一瞬光が現れると、十二人の人が現れた。
「ここは?」
「・・・一番、イーヴルの気配が強く残ってるところなんだけど・・・。」
聖の問いに、時雨が答えた。
「奴は・・・!!」
嫌でも目に入る、倒れている者。
金糸の髪長い髪。
「フィアル!?」
聖は駆け寄った。
「お、おい聖!迂闊に・・・。」
羅唯が止めかけるが、聖は彼のもとへ行きすぐに振り返った。
「怪我、してる。」
その時波人は、ひとつの言葉を思い出した。
「・・・・・・貸し・・・貸しか。それも悪くない。」
神の書の祭壇でのことだ。
フィアルは、波人を振りきり傷も治癒させずに帰っていった。
「これは・・・偶然かな。それとも・・・。」
言いながら、波人はフィアルに駆け寄る。
偶然であろうが計画であろうが関係ない。
「波人!」
羅唯は止めた。今度は、彼の肩を掴んで。
「・・・奴が死んでなかったらなんか情報聞き出せるかもしれへん。」
波人は羅唯を睨む。
「怪我を治せば襲ってくるかもしれないんだぞ!それも、イーヴル第一の部下だ。」
そこで焼刃が、羅唯の手を強引に放させた。
「何を・・・!」
その隙に波人はフィアルの所へ行ってしまう。
「目の前で倒れてる奴も救えない統治者が、いい神界を作れるわけないじゃん。」
「綺麗事だ・・・奴は!!」
羅唯は焼刃に言いかけるのだが、やめてしまう。
「それに、イーヴルの気配が一番強いというこの場所に
奴がいないというのも気にかかる。
あるいは、留守を守っていたフィアルがカーティスの手の者にやられたか。」
シヴァが、羅唯の後ろから言った。
「・・・・・・・・・。」
「どっちにしろ離れてちゃ話も聞けない。俺達も行くぞ。」
皆が近づくと、波人は治癒を終えてフィアルから離れた。
「傷は深かったけど・・・急所を、僅かに外した傷やった。
あと一時間遅かったら死んでたやろけどな。」
「そうか。」
聖は、部屋を見渡す。
奥の玉座には、イーヴルが座っていたのだろうか。
「痛っ・・・。」
「うわ回復早!!」
波人は驚いて、起きあがるフィアルからかなり離れた。
敵には違いない。
「なんだ、てめーら。揃いも揃って何しに来た?イーヴルはいねぇぞ。」
フィアルは、そこにいる者の顔を順番に見る。
「イーヴルを説得に来た。」
「!?・・・・てめぇは!!」
聖が答えると、フィアルは驚いた。
イーヴルからは、死んだと聞いているのに。
「ああ、俺?生き返っちゃった。」
聖はわざと、明るく言った。
「なっ・・・。」
フィアルは言葉も出ない。
「それより、イーヴルはどこだ?」
聖が訊いた。
「ここにはいねぇ。どこに行ったのかも知らねぇ。それより貴様ら、なんで俺を・・・。」
「借り、あったやろ。」
「・・・・・・・・・?」
波人が答える。フィアルは首を傾げた。
「それ返しただけや。気にすんな。」
「ちっ・・・。」
フィアルは、塞がったばかりの傷を押さえながら舌打ちする。
「これはイーヴルにやられたんだよ。なんのつもりか知らねぇ。
俺はもう用無しだとよ。邪魔だから消えろとかなんとか・・・・。
その割には殺していかねぇし、俺が訳わからん。」
「いや、お前死にかけてたで。」
「・・・生きてるじゃねぇか。」
「だから死にかけてたんやて!!」
波人とフィアルはまたしょうもない言い合いを始める。
このふたり、実は気があっているのか。
「ようするに・・・ここに情報は無いわけか。
しかしこの時期になぜ部下を裏切るような事をしたんだイーヴルは・・・。」
シヴァは顎に手を当てる。
復讐にも、カーティスに立ち向かうのにも、仲間は必要なはずなのに。
「おい、みんな!」
そこで聖が声をかける。
「こうなってくると当然、イーヴル探しをしなきゃいけないけど・・・
十二人も集まって行動するのは何かと不便だ。
効率も悪いし。分かれねぇか?」
「戦力を分散すれば、それだけ不利になるとも言えるが・・・。」
風真が付け足す。
「いや、分かれようよ。」
楓が言った。
「楓?」
「あたしが言うのもなんだけどさ、神の書の祭壇の時・・・
いっぱいいても結局ごちゃごちゃになってただけだったじゃん。
聖夜様が纏めてるって感じで・・・。
七大神の結束が固いのは嘘じゃないけど、十二人もの連係プレイは難しいよ。」
仲間が多すぎて判断力が鈍るのも事実。
「じゃあ・・・能力を考えて分かれましょうか。」
すばるが同意した。それと同時に、焼刃と離れる。
「すばる?」
「私と焼刃は同じ炎使い。一緒にいても、効率が悪いわ。」
すばるはにっこり笑った。
「うわっ、さみしー!!」
落ち込む焼刃の肩に覇累が手を乗せた。
「まぁまぁ。」
「じゃ、班決めるよー。」
聖はそこにしゃがむ。そしてフィアルに訊く。
「お前も入りたい?」
「誰が!!」
「ま、そうだろな。」
答えを聞くと聖はまた立ち上がって、仲間のところへ行った。
「・・・・・。」
フィアルは、自分に対しあまりに無防備な彼らと闘うのも馬鹿馬鹿しくなって、
その場をこっそり離れた。
『私と聖、シヴァ、焼刃、覇累。次に時雨、韻唄、すばると羅唯。
最後にサキ、風真に楓と波人だ。』
「聖夜?」
突然語りかけてくる彼に、聖は驚いた。
『できれば、その分け方にして欲しい。』
「なんで?」
端から見ていると、聖が誰と話しているのかわからない。
だが、その場の者は知っていた。
会話は半分しか聞けずとも、彼が聖夜と語っているのを。
「・・・はっきり聞こえるんだ。聖夜の声。」
楓が、聖の様子をまじまじと見る。
「挙動不審な気がするんはなんでかな?」
波人はにやにやして言った。
「私は戦闘中いきなり踊り出す波人の方がよっぽど挙動不審だけど?」
「ぐはぁ!!」
波人はわざとリアクションして見せる。
そう・・・楓も、仲間の事を“様”付けするのはやめた。
その一線を、超えるために。
「話は終わったか?」
聖の言葉が切れたところで、シヴァが訊いた。
「ん。俺が今から代わりに言うな。」
聖はまだ聖夜と人格の“交代”ができない。
楓は簡単に覚えたと言うが、何かが足りないらしい。
聖・シヴァ・焼刃・覇累。
時雨・韻唄・すばる・羅唯。
サキ・風真・楓・波人。
これが伝えられた班分けだ。
「ちょっと・・・このやたら偏った分け方はどういう意味なの?」
韻唄が訊いた。
「ああ、これね。まず、俺の班はやたら戦闘能力の高い奴らの班だ。
理由は、イーヴルもカーティスも“俺”の復活は完全に予想外の筈だから。
だからこの班は、“敵をおびき寄せる”役割を持つ。
んでもって、イーヴルだったら説得、カーティスだったら・・・倒せなくても、
とりあえずやりあってはみる。
で、風真とサキのいる班は索敵が目的だ。
っていっても、イーヴルやカーティス以外のな。
そろそろカーティスの“部下”が神界を襲いに来ててもおかしくない。
その場合被害が出る前にそいつらをみつけて叩く。この班の攻撃力の要は楓だ。
もし怪我人が出たりあまりにレベルが違いすぎたら、
波人に治癒してもらって退去、他の班と合流するか身を隠して作戦を練り直す。」
「・・・・・・・・・・・。」
聖夜の意見とはいえ、一度話しただけでここまで理解できる聖にも驚きだ。
「時雨のいる班は伏兵だ。とりあえず常に神力の気配隠して行動してくれ。
もし他の班に異常な動き・・・助けを求められたり、
もしくはいきなり班の奴全員の神力の気配が消えたりなんかしたら
それを助けに行く“後衛”だ。
ヤバい状況に陥った場合、この班にいる時雨の“転移”が鍵になってくる。
すぐに逃げられない状況の場合、羅唯のその戦闘力が頼りだ。
この班のリーダーはお前にしか任せられない。」
「・・・・・・・!!」
羅唯は拳を握る。
「・・・・って、聖夜が言ってた。
ちなみに、羅唯の邪龍が暴走したら韻唄、あなたが抑えてくれとも言ってたよ。」
すばるは羅唯のサポート役だろう。
「隙のない・・・と言いたいとこやけど、
実のところはもうひとり回復役欲しかったんちゃうか?」
波人が、言った。
「いや・・・俺の班の場合どっちにしろ一番最初に叩かれるのは“回復役”だと思う。
イーヴルにとってもカーティスにとっても邪魔な俺だ。回復されちゃ、こまるだろ。
だから聖夜はあえて、俺の班に回復役を配置しなかったんだと思う。」
「・・・・・・!!」
そう、この班分けは・・・一見偏っていそうで、
非常に攻撃的かつ合理的な班分けなのだ。
「まさか誰も文句なんてないよな?行こうぜ!?」
覇累が興奮しながら言う。一番“危険な”班に配置されたのが嬉しいらしい。
彼の後頭部を羅唯は裏拳で叩いた。
「いてっ!」
「調子に乗ってると足を引っ張ることになるぞ。気を抜くな。」
「はいはい・・・。」
覇累は頭を撫でながら答えた。
そこにフィアルは倒れていた。
その付近に一瞬光が現れると、十二人の人が現れた。
「ここは?」
「・・・一番、イーヴルの気配が強く残ってるところなんだけど・・・。」
聖の問いに、時雨が答えた。
「奴は・・・!!」
嫌でも目に入る、倒れている者。
金糸の髪長い髪。
「フィアル!?」
聖は駆け寄った。
「お、おい聖!迂闊に・・・。」
羅唯が止めかけるが、聖は彼のもとへ行きすぐに振り返った。
「怪我、してる。」
その時波人は、ひとつの言葉を思い出した。
「・・・・・・貸し・・・貸しか。それも悪くない。」
神の書の祭壇でのことだ。
フィアルは、波人を振りきり傷も治癒させずに帰っていった。
「これは・・・偶然かな。それとも・・・。」
言いながら、波人はフィアルに駆け寄る。
偶然であろうが計画であろうが関係ない。
「波人!」
羅唯は止めた。今度は、彼の肩を掴んで。
「・・・奴が死んでなかったらなんか情報聞き出せるかもしれへん。」
波人は羅唯を睨む。
「怪我を治せば襲ってくるかもしれないんだぞ!それも、イーヴル第一の部下だ。」
そこで焼刃が、羅唯の手を強引に放させた。
「何を・・・!」
その隙に波人はフィアルの所へ行ってしまう。
「目の前で倒れてる奴も救えない統治者が、いい神界を作れるわけないじゃん。」
「綺麗事だ・・・奴は!!」
羅唯は焼刃に言いかけるのだが、やめてしまう。
「それに、イーヴルの気配が一番強いというこの場所に
奴がいないというのも気にかかる。
あるいは、留守を守っていたフィアルがカーティスの手の者にやられたか。」
シヴァが、羅唯の後ろから言った。
「・・・・・・・・・。」
「どっちにしろ離れてちゃ話も聞けない。俺達も行くぞ。」
皆が近づくと、波人は治癒を終えてフィアルから離れた。
「傷は深かったけど・・・急所を、僅かに外した傷やった。
あと一時間遅かったら死んでたやろけどな。」
「そうか。」
聖は、部屋を見渡す。
奥の玉座には、イーヴルが座っていたのだろうか。
「痛っ・・・。」
「うわ回復早!!」
波人は驚いて、起きあがるフィアルからかなり離れた。
敵には違いない。
「なんだ、てめーら。揃いも揃って何しに来た?イーヴルはいねぇぞ。」
フィアルは、そこにいる者の顔を順番に見る。
「イーヴルを説得に来た。」
「!?・・・・てめぇは!!」
聖が答えると、フィアルは驚いた。
イーヴルからは、死んだと聞いているのに。
「ああ、俺?生き返っちゃった。」
聖はわざと、明るく言った。
「なっ・・・。」
フィアルは言葉も出ない。
「それより、イーヴルはどこだ?」
聖が訊いた。
「ここにはいねぇ。どこに行ったのかも知らねぇ。それより貴様ら、なんで俺を・・・。」
「借り、あったやろ。」
「・・・・・・・・・?」
波人が答える。フィアルは首を傾げた。
「それ返しただけや。気にすんな。」
「ちっ・・・。」
フィアルは、塞がったばかりの傷を押さえながら舌打ちする。
「これはイーヴルにやられたんだよ。なんのつもりか知らねぇ。
俺はもう用無しだとよ。邪魔だから消えろとかなんとか・・・・。
その割には殺していかねぇし、俺が訳わからん。」
「いや、お前死にかけてたで。」
「・・・生きてるじゃねぇか。」
「だから死にかけてたんやて!!」
波人とフィアルはまたしょうもない言い合いを始める。
このふたり、実は気があっているのか。
「ようするに・・・ここに情報は無いわけか。
しかしこの時期になぜ部下を裏切るような事をしたんだイーヴルは・・・。」
シヴァは顎に手を当てる。
復讐にも、カーティスに立ち向かうのにも、仲間は必要なはずなのに。
「おい、みんな!」
そこで聖が声をかける。
「こうなってくると当然、イーヴル探しをしなきゃいけないけど・・・
十二人も集まって行動するのは何かと不便だ。
効率も悪いし。分かれねぇか?」
「戦力を分散すれば、それだけ不利になるとも言えるが・・・。」
風真が付け足す。
「いや、分かれようよ。」
楓が言った。
「楓?」
「あたしが言うのもなんだけどさ、神の書の祭壇の時・・・
いっぱいいても結局ごちゃごちゃになってただけだったじゃん。
聖夜様が纏めてるって感じで・・・。
七大神の結束が固いのは嘘じゃないけど、十二人もの連係プレイは難しいよ。」
仲間が多すぎて判断力が鈍るのも事実。
「じゃあ・・・能力を考えて分かれましょうか。」
すばるが同意した。それと同時に、焼刃と離れる。
「すばる?」
「私と焼刃は同じ炎使い。一緒にいても、効率が悪いわ。」
すばるはにっこり笑った。
「うわっ、さみしー!!」
落ち込む焼刃の肩に覇累が手を乗せた。
「まぁまぁ。」
「じゃ、班決めるよー。」
聖はそこにしゃがむ。そしてフィアルに訊く。
「お前も入りたい?」
「誰が!!」
「ま、そうだろな。」
答えを聞くと聖はまた立ち上がって、仲間のところへ行った。
「・・・・・。」
フィアルは、自分に対しあまりに無防備な彼らと闘うのも馬鹿馬鹿しくなって、
その場をこっそり離れた。
『私と聖、シヴァ、焼刃、覇累。次に時雨、韻唄、すばると羅唯。
最後にサキ、風真に楓と波人だ。』
「聖夜?」
突然語りかけてくる彼に、聖は驚いた。
『できれば、その分け方にして欲しい。』
「なんで?」
端から見ていると、聖が誰と話しているのかわからない。
だが、その場の者は知っていた。
会話は半分しか聞けずとも、彼が聖夜と語っているのを。
「・・・はっきり聞こえるんだ。聖夜の声。」
楓が、聖の様子をまじまじと見る。
「挙動不審な気がするんはなんでかな?」
波人はにやにやして言った。
「私は戦闘中いきなり踊り出す波人の方がよっぽど挙動不審だけど?」
「ぐはぁ!!」
波人はわざとリアクションして見せる。
そう・・・楓も、仲間の事を“様”付けするのはやめた。
その一線を、超えるために。
「話は終わったか?」
聖の言葉が切れたところで、シヴァが訊いた。
「ん。俺が今から代わりに言うな。」
聖はまだ聖夜と人格の“交代”ができない。
楓は簡単に覚えたと言うが、何かが足りないらしい。
聖・シヴァ・焼刃・覇累。
時雨・韻唄・すばる・羅唯。
サキ・風真・楓・波人。
これが伝えられた班分けだ。
「ちょっと・・・このやたら偏った分け方はどういう意味なの?」
韻唄が訊いた。
「ああ、これね。まず、俺の班はやたら戦闘能力の高い奴らの班だ。
理由は、イーヴルもカーティスも“俺”の復活は完全に予想外の筈だから。
だからこの班は、“敵をおびき寄せる”役割を持つ。
んでもって、イーヴルだったら説得、カーティスだったら・・・倒せなくても、
とりあえずやりあってはみる。
で、風真とサキのいる班は索敵が目的だ。
っていっても、イーヴルやカーティス以外のな。
そろそろカーティスの“部下”が神界を襲いに来ててもおかしくない。
その場合被害が出る前にそいつらをみつけて叩く。この班の攻撃力の要は楓だ。
もし怪我人が出たりあまりにレベルが違いすぎたら、
波人に治癒してもらって退去、他の班と合流するか身を隠して作戦を練り直す。」
「・・・・・・・・・・・。」
聖夜の意見とはいえ、一度話しただけでここまで理解できる聖にも驚きだ。
「時雨のいる班は伏兵だ。とりあえず常に神力の気配隠して行動してくれ。
もし他の班に異常な動き・・・助けを求められたり、
もしくはいきなり班の奴全員の神力の気配が消えたりなんかしたら
それを助けに行く“後衛”だ。
ヤバい状況に陥った場合、この班にいる時雨の“転移”が鍵になってくる。
すぐに逃げられない状況の場合、羅唯のその戦闘力が頼りだ。
この班のリーダーはお前にしか任せられない。」
「・・・・・・・!!」
羅唯は拳を握る。
「・・・・って、聖夜が言ってた。
ちなみに、羅唯の邪龍が暴走したら韻唄、あなたが抑えてくれとも言ってたよ。」
すばるは羅唯のサポート役だろう。
「隙のない・・・と言いたいとこやけど、
実のところはもうひとり回復役欲しかったんちゃうか?」
波人が、言った。
「いや・・・俺の班の場合どっちにしろ一番最初に叩かれるのは“回復役”だと思う。
イーヴルにとってもカーティスにとっても邪魔な俺だ。回復されちゃ、こまるだろ。
だから聖夜はあえて、俺の班に回復役を配置しなかったんだと思う。」
「・・・・・・!!」
そう、この班分けは・・・一見偏っていそうで、
非常に攻撃的かつ合理的な班分けなのだ。
「まさか誰も文句なんてないよな?行こうぜ!?」
覇累が興奮しながら言う。一番“危険な”班に配置されたのが嬉しいらしい。
彼の後頭部を羅唯は裏拳で叩いた。
「いてっ!」
「調子に乗ってると足を引っ張ることになるぞ。気を抜くな。」
「はいはい・・・。」
覇累は頭を撫でながら答えた。
0
あなたにおすすめの小説
無能烙印押された貧乏準男爵家三男は、『握手スキル』で成り上がる!~外れスキル?握手スキルこそ、最強のスキルなんです!
飼猫タマ
ファンタジー
貧乏準男爵家の三男トト・カスタネット(妾の子)は、13歳の誕生日に貴族では有り得ない『握手』スキルという、握手すると人の名前が解るだけの、全く使えないスキルを女神様から授かる。
貴族は、攻撃的なスキルを授かるものという頭が固い厳格な父親からは、それ以来、実の息子とは扱われず、自分の本当の母親ではない本妻からは、嫌がらせの井戸掘りばかりさせられる毎日。
だが、しかし、『握手』スキルには、有り得ない秘密があったのだ。
なんと、ただ、人と握手するだけで、付随スキルが無限にゲットできちゃう。
その付随スキルにより、今までトト・カスタネットの事を、無能と見下してた奴らを無意識下にザマーしまくる痛快物語。
【改訂版アップ】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
ばいむ
ファンタジー
10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
大筋は変わっていませんが、内容を見直したバージョンを追加でアップしています。単なる自己満足の書き直しですのでオリジナルを読んでいる人は見直さなくてもよいかと思います。主な変更点は以下の通りです。
話数を半分以下に統合。このため1話辺りの文字数が倍増しています。
説明口調から対話形式を増加。
伏線を考えていたが使用しなかった内容について削除。(龍、人種など)
別視点内容の追加。
剣と魔法の世界であるライハンドリア・・・。魔獣と言われるモンスターがおり、剣と魔法でそれを倒す冒険者と言われる人達がいる世界。
高校の休み時間に突然その世界に行くことになってしまった。この世界での生活は10日間と言われ、混乱しながらも楽しむことにしたが、なぜか戻ることができなかった。
特殊な能力を授かるわけでもなく、生きるための力をつけるには自ら鍛錬しなければならなかった。魔獣を狩り、いろいろな遺跡を訪ね、いろいろな人と出会った。何度か死にそうになったこともあったが、多くの人に助けられながらも少しずつ成長し、なんとか生き抜いた。
冒険をともにするのは同じく異世界に転移してきた女性・ジェニファー。彼女と出会い、ともに生き抜き、そして別れることとなった。
2021/06/27 無事に完結しました。
2021/09/10 後日談の追加を開始
2022/02/18 後日談完結しました。
2025/03/23 自己満足の改訂版をアップしました。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー
芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。
42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。
下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。
約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。
それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。
一話当たりは短いです。
通勤通学の合間などにどうぞ。
あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。
完結しました。
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
【週三日(月・水・金)投稿 基本12:00〜14:00】
異世界にクラスメートと共に召喚された瑛二。
『ハズレモノ』という聞いたこともない称号を得るが、その低スペックなステータスを見て、皆からハズレ称号とバカにされ、それどころか邪魔者扱いされ殺されそうに⋯⋯。
しかし、実は『超チートな称号』であることがわかった瑛二は、そこから自分をバカにした者や殺そうとした者に対して、圧倒的な力を隠しつつ、ざまぁを展開していく。
そして、そのざまぁは図らずも人類の命運を握るまでのものへと発展していくことに⋯⋯。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる