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第2部
95話
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ドラゴンの甲羅の上を拠点に様々な訓練、釣り、漁を繰り返すこと1週間。
暴風雨の影響を受ける日もあったが、概ね穏やかな日々であった。
息子達は揃って釣りを楽しんでいたが、娘達は上も下も揃って釣りはダメ。
柊と復活した遥香は梓の作った道具で素潜り漁をし、バニラと悠里は取ってきた魚介類を料理、ノエミとジェリーは食べる専門である。
「分かりやすい構図だが、なんだかなぁ…」
釣り以外にも、食べられる魚を塩焼きにしたり、アクアパッツァ(バニラに名前を聞いた)にしたり、スープの具材にしてみたりと、色々楽しんだ一週間であった。
「お父さんって妙に料理に才能を発揮してるよね。製薬とかの方がやってる時間が長いと思うけど。」
「オレが一番よく分かっていない。タマモは知ってるか?」
『褒めても無愛想な事の多い御主じゃったが、料理だけは嬉しそうに受け止めておったのう。理由は聞けんかったが…』
出汁にしかならなさそうな、焼いた小さな蟹を剥きながら答えるミニタマモ。
オレも記憶はかなりあやふやな部分が多いので理由が引き出せない。だが、料理を褒められると嬉しいのはよく分かる。
アレックスにもやらせてみたが、担当した塩焼きは少々不格好になっていた。だが、焼き加減はバッチリだったようで、バニラと悠里が美味しそうに食べる姿に満足そうな表情を見せている。本人にとっても満足な出来だったようだしな。
以前から感じてはいたが、戦うよりも何かを作らせる方が向いている気がしている。
他の息子二人のも悪くはなかったが、どうもオレとアレックスほどの味にはならない。アレックスと兄弟にスキル差もあまり無いので、料理に関してはよく分からなかった。
「二人とも、出来は悪くないから落ち込むな。ちゃんと経験を重ねていけばわたしくらいにはなるからな。」
『はい…』
バニラも料理は上手だが、飛び抜けた美味さにならない。同じように作ってそうなるのだから、不公平さを感じてしまうな…
ただ、作った調味料は他で代用できない。
これを使えば誰が作っても確実に美味くなるだけに、ある意味最強の料理とも言えるだろう。調味料作りを料理と呼ぶかは置いといて。
「遥香はすっかり元通りみたいだな。」
バニラに尋ねると、満足げに頷く。
「若干の体の硬さを感じているようだが、それも一時的だろう。柔軟体操はさせているし、動きにおかしいところもない。
しっかり素潜りして貝や魚を取ってきたんだ。調子は良好だよ。」
貝の汁が焼けた炭に落ちて良い音がする。
人の手が入っていないからか、どれもサイズが大きい。海底のダンジョンとはまた違う品揃えで、子供達も自分の料理の出来以外は満足しているようだ。
『遅くなりましたー!産地直送の深海魚ですよー!』
『海が変わると魚も変わっていて楽しいですね。』
マーマンコンビが網に大量の貝や海老、魚を入れて帰って来た。
ただまあ、深海魚なだけあって見た目の厳しいものが多い。美味いのだろうが…
「お、そうか。じゃあ、早めに捌いてしまおう。料理できる連中は手伝ってくれ。
食べ切れない分は、亜空間収納に分けよう。」
『変わったのは私たちが捌きますので。』
「わたしも後学のために手伝うよ。」
焼いたり捌いたり食べたりしつつ、夏休み気分の昼を今日ものんびりと過ごしたのであった。
夕方、相変わらず簡易乾ドッグに納まってるグロリアスに戻ってくると、慌ただしくなっていた。
「戻ってきたわね。ちょっと良くないことが起きてるみたいだから出航準備を始めてたのよ。」
「何が起きているんだ?」
アリスと藍、二人揃って腕を組ながら地図を眺めていた。
タマモとレッドも出てくるが、こちらは把握していない様子。
『マナが異常に乱れてるわ。発生源はあなたたちが旧ヒュマス領と呼ぶ辺りになるわね。』
そう言われ、娘達の表情からリラックスムードが消える。
優秀な後輩たちが多くいる地域だ。不安になるのも当然だろう。
「いつからだ?」
『気付いたのは昼過ぎよ。様子を見ていたら影響がどんどん広がっていて、ここも影響を受けるのは時間の問題かもしれない。』
「急いで準備してグロリアスを海に下ろそう。わたしは最終チェックを済ませる。」
「出航は朝一か…」
『私が送り届けて上げるわ。ここは私の海だしね。』
「助かる。」
先に動き始めたバニラと梓以外に洗浄を掛けて海水や砂を落としておく。
「すぐに動けるように着替えておけ。後、部屋の片付けもな。」
『はい。』
子供達に指示を出し、オレも着替えを済ませて操舵室へと移動する。
この一週間でようやく魔力をしっかり制御できるようになり、細かい操作も問題なく行えるようになっていた。グロリアスの試運転にも関わったし、操縦も出来るはず。
『父さん、これから固定具を外していくから起動してくれ。』
「分かった。」
操縦席の側の穴にキープレートを挿し、魔力を微かに注ぐ。目を覚ましたグロリアスにゆっくりと魔力が浸透していき、船体が軽く、強固になるのを感じる。
『うん。問題はないな。固定具をはずすぞー!』
『おー』
通話器の向こうではバニラが指示を出す声と、皆の返事、作業の音が聞こえてくる。
まだ一週間だが、見慣れた光景とお別れというのはやはり寂しい。
『何て顔をしておる。異変の調査をする者の顔ではないぞ。』
「お、おう。」
顔をパンパンと叩き、気合いを入れ直す。
いかんな。子供達との海遊びの日々が思ってる以上に楽しかったらしい。
『妾も楽しかったから気持ちは分かるがの。』
『私はそろそろ肉が食べたいです。』
そう言うレッドの尻尾をタマモがぺちん!と叩いた。誰かに似て、食欲が原動力のようである。
「そうだな。そろそろ山の料理も食べたくなってきた。」
港町にも長く滞在したからずっと海鮮料理が中心だ。肉が食べたくなってきたという気持ちも分かる。
最後の固定具が外れ、船体が浮き上がった。
『そのままゆっくり海まで行くぞ。係留索を離すなよ。子供達は危ないから近付くんじゃないぞ。切れたロープにぶつかったら首が無くなるからな!』
カトリーナ、柊、ジュリア、フィオナと遥香が太いロープを掴み、海まで牽引していく。
船体を俯瞰するように、バニラとリリはライトクラフトで浮きながらついて来ていた。
砂浜に見えるヒレの上を辿って船体を海へと降ろす。今ならハッキリ分かるが、やっぱりデカい。建物サイズのドラゴンなら倒せるが、守護竜ともなると強さもサイズも段違いだと思わされる。
「遥香はよく甲羅を斬れたなぁ…」
『ですねぇ…私にもダメージを与えられるか分かりませんよ…』
端が削れる、ではなく、切断されていたのだ。と言っても、爪を切る程度のものだったが。
「世界は広い…」
などと言っていると、出航準備を終えたバニラとアリスと藍がやって来る。
バニラが自分用に作った浮いている座席が増えているので、アリス達も来るだろうと思ってはいたが。
藍を先に座らせてシートベルトをし、それから座るアリス。バニラはさっさと座って準備を終えていた。
「よし、出航だ!」
アクアジェットに魔力が入り、グロリアスはゆっくりと加速していく。
雲ひとつ無い青空が広がる島の上空だが、視線の先にはやはり黒雲が海を荒らしていた。
『どんどん加速して。早ければそれだけ妾も、宿主も消耗が少なくて済むから。』
「分かった。」
通常の速度に達しても加速は止めず、グロリアスが水面を跳ね始める。
アクアジェットからエアロジェットへと切り替えると安定用の翼が展開し、船は水面を滑るように飛び始めた。滞在中に仕込んでいた改造はこれか。
『では、始めましょう。これが妾の光の道よ。』
藍が指をパチンと鳴らすと、一直線に光のトンネルが出来上がる。
行きに遥香がやったような強引なものではなく、オレたちを守る、オレたちの為だけの温かい光のトンネルが大荒れの海を貫いていた。
「まだ、いける。グロリアスを信じてくれ。」
「おう。」
グロリアスの加速はまだ終わらない。
何キロ出ているかは分からないが、もう船の速度ではないだろう。ただ、ひたすら真っ直ぐ飛び続け、遠く黒雲に阻まれて見えなかった陸地が見えてきた。
行きは半日掛かりだった船の旅。帰りはジュリアの矢のような速さで飛び続け、昼には目的地の港町へと到着していた。
帰港すると、商会と冒険者ギルドから顔を青くして代表者がやって来た。
どうやらとんでもないスタンピードが発生したらしく、旧ヒュマス領は大混乱。連携が崩されて、次々と娘の後輩たちが帰還してきているようだ。
もしもの時のために使えと言って、バニラが配っていた緊急テレポートが役立ったらしく、人的損失は抑えられているようだがゼロではない。一家と関わりがなかったり、過信した連中は戻れていないそうだ。
スタンピードを起こすために暗躍していた連中は『ネームレス』と名乗っているようで、『名無し』とは実に分かりやすい。
恐らく、プレイヤーがいるという事だろう。
連中は要求はせず、一方的な宣言を行ったそうだ。
『人が人らしく暮らすため、それに反するあらゆる文化を破壊する。
自然の摂理に逆らう魔法、魔導具をこの世から根絶する。』
あまりにもめちゃくちゃな宣言に賛同する者などいないと思われたがそうはならなかった。
【不能者】
そうレッテルを貼られた者が各地で賛同し、一斉に蜂起した。
先ずは雇い主、次は地主、そして、領主へと矛先を向け、殺戮が各地で起きる。
強度の高い【アンティマジック】の使い手が居ることが、特にディモス領での反撃を難しくさせていた。対策の普及の遅れが裏目に出てしまったようである。
だが、ビースト達の素早い参戦で蜂起は一気に収束へと向かい、ディモス領は安定を取り戻していく。
元々、魔法に頼らないビーストの戦士と兵士が相手では、アンティマジック頼みで快進撃を続けた勢力にとって相性が悪過ぎた。
北部を中心に起きた蜂起は一週間経たずに火種も消えたが、エルディーは再建に注力せざるを得ない事態となる。
そのタイミングでの超大規模スタンピードは、対処など出来るはずもなく、国境から離れたチームは潰走、壊滅、全滅と惨憺たる有り様となってしまった。
粛清による疲弊からようやく立ち直れたタイミングで、魔王陛下は胃も頭も痛いに違いない。後で蓄えた海産物でも差し入れよう。
ここでのちょっかいは、オレたちが何処まで気付いているのか探っていたのでは?というフィオナの言葉に、オレもバニラもアリスもしてやられたと唸るしかなかった。
流石にフィオナも、今の今まで考えが至らなかったようで、とても悔しそうにしている。
そこでようやくフェルナンドさんと連絡が付き、東部の事態を把握する。
東部でも下級冒険者が中心となって蜂起が起きたが、即座に鎮圧され事なきを得た。フェルナンドさんのお膝元では、流れ者くらいしか賛同者が現れなかったようだ。
昇り調子の北部も同様で、南部はそもそも蜂起すら起きなかった。ただ、西部はそうでもなく、各地で火の手が上がっているそうだ。
「……」
唇を噛み締めるリリ。ほぼ実家とは決別した状態だが、それでも故郷がそんな事になるのは辛いのだろう。
「いえ、もっと早く内部の状況が変わっていればと思っただけです。実家は正直どうでも良いので。」
姉妹達に似た実家への思い入れの薄さ。
それが今日まで付き合ってこれた理由なのかもしれない。
『海底の方はそもそも守護者様のお陰で騒動とは無縁だ。
どうやら、ヒガン一家を騙って動いていたのが裏目に出たらしい。』
しっかり説明したのが役立ったようである。
あのマント幼女もなかなかやるな。料理を何か振る舞ってやろう。
『そちらに何名か戦士が向かっている。海の玄関口を守らせて欲しいと言っておってな。』
「総領様、助かります。正直、海は手薄でしたので…」
冒険者ギルドの人が安堵の息を漏らす。
防衛も陸はともかく、海はどうにもならないだろう。なるべくなら、上陸前に潰したいからな。
「子供達とアクア、ココア、ショコラ、ケリーはここに置いていきましょう。
船で東部へは行っていられないし、治まるまで連れても行けないし。」
「そうだな。」
オレが頷くと、ココアが一足先に部屋を出る。子供に説明するようだ。
『ヒガン殿はヒュマス領南部の海岸から頼む。北部は亜人連合に任せてくれぬか?』
「分かりました。そうさせてもらいます。」
戦力の配分というのもあるだろうが、無理矢理にでもオレたちを指揮下に起きたがる勢力がいるかもしれない。
余計ないざこざを起こしている場合ではないので、独立して動けるのは助かる。
「総領様、後輩たちの被害は分かる?」
声は淡々としているが、その表情から不安の色が隠しきれない遥香が尋ねた。
『多くは無事に戻ってきた、というくらいしかこちらには伝わっておらん。ルエーリヴの貴殿らの家を一時的な拠点にして、再編成しているそうだ。』
「向こうの家に居るのか。
遥香、フィオナ、ソニア、それなら出発前に一度顔を出しておこうか。」
「うん。無事を労って上げないとね。」
「じゃあ、オレも」
「いや、父さんが来ると少し厄介な事になる。
多分、連れていって欲しいと無理を言うヤツが出てくるからな。」
「そ、そうか…」
英雄の肩書きが邪魔になるパターンか…
気持ちは分かるが、勝手知ったる一家の面々で行動した方が都合も良いからな。
「気にしてくれていると分かるだけで十分だよ。父さんはそういう立場なんだ。」
「それはそれでなぁ…」
なんだか思っている以上に持ち上げられている気がする。
『一部で一家が北方で全滅したという噂が立っている。それを否定する為に、顔を出すのは悪くないだろう。』
「そんな事になっているんですか。
エルディーに1年以上いないだけなのに…」
『良くも悪くもエルディーが中心ということだ。ワシもしょっちゅう顔を出さねば、健康を害したとか言われてしまうのでな。』
苦笑いしている様子のフェルナンドさん。
行ったり来たりの生活は大変だろうと思っていたが、ちゃんと理由があったんだな。娘や孫が可愛いだけじゃなかったらしい。
「家の事はお父様とお母様にお願いしましょうか。管理する人は必要でしょうから。
ソニア、向こうでお願いしてもらえるかしら?」
「お任せください。」
「あ、ミンスリフさん、深海ロックの件どうなりました?」
メイプルが割り込むように尋ねてくる。
『形になりましたが、思ってたのと路線が違ってて…』
少し照れた様子でミンスリフが言う。
向こうにいる間に作った調声用魔導具のチョーカーを付けており、バニラやオレ抜きでも皆と会話が出来るようになっていた。
「ちゃんと歌えるなら十分です。ちょっと考えていることがあるので協力してもらえますか?」
『いいですよ?』
「バニラ様、これが提案書です。向こうで協力が得られるなら、説明をお願いします。」
「…おお、これは面白そうだ。実現に協力させてもらおう。」
紙に目を通し、笑顔で受け入れるバニラ。
いったい何をするのか気になるが、メイプルならおかしな事にはならないだろう。
「じゃあ、これで以上だな?それじゃあ、ちょっとルエーリヴまで行ってくる。
ショコラ、こっちの受信器の準備はしっかり頼む。」
「任せろ。」
話を終えると、バニラ、フィオナ、遥香、ソニアの4人はテレポートを使ってルエーリヴの家へと一瞬で移動する。
リレーで繋がっているから出来る事らしいが、優先されて他の処理が後回しになるようで乱用はできないそうだ。
「総領様、西部はどうにもなりませんか?」
心配そうな顔でリリが尋ねる。
『エルフの森全体の為に尽力はする。だが、あちらの要請なしでは…』
「…そうですよね。」
タメ息を吐くリリ。
鎖国政策が完全に裏目に出たようだな…
「ご心配いただきありがとうございます。
きっと、なるようになると思いますから。」
『うむ…』
諦めたとも受け取れるリリの言葉。
政略結婚の為の道具としてしか扱われてこなかったリリだが、地元にはそれなりに愛着もあったようだ。
「フェルナンドさん、4人が戻ったら移動を始めます。突出する形になるかもしれませんが、お気になさらずに。」
『我々を舐めないでもらいたいな。
亜人連合もこの10年鍛えに鍛えてきた。その成果を見せる時が来たというものだ。』
「頼りにしてますよ。では、中心地でお会いしましょう。」
『英雄殿と共に戦えると思うと楽しみで仕方ない。では、何かあったらまたな。』
そう言ってフェルナンドさんが通話を切った。
「全然、落ち着けないわね。もう、一家の宿命かしら?」
「腑抜けた気持ちが一気に引き締まって良かったよ。
だが、こんな事態はもう必要ない。ヒュマスの亡霊と決着をつけよう。」
想定外の事態だが、これまでの旅の総仕上げとして不足はない。
装備、薬、食料、体調…全てを万全の状態にし、事態へ対処することにした。
暴風雨の影響を受ける日もあったが、概ね穏やかな日々であった。
息子達は揃って釣りを楽しんでいたが、娘達は上も下も揃って釣りはダメ。
柊と復活した遥香は梓の作った道具で素潜り漁をし、バニラと悠里は取ってきた魚介類を料理、ノエミとジェリーは食べる専門である。
「分かりやすい構図だが、なんだかなぁ…」
釣り以外にも、食べられる魚を塩焼きにしたり、アクアパッツァ(バニラに名前を聞いた)にしたり、スープの具材にしてみたりと、色々楽しんだ一週間であった。
「お父さんって妙に料理に才能を発揮してるよね。製薬とかの方がやってる時間が長いと思うけど。」
「オレが一番よく分かっていない。タマモは知ってるか?」
『褒めても無愛想な事の多い御主じゃったが、料理だけは嬉しそうに受け止めておったのう。理由は聞けんかったが…』
出汁にしかならなさそうな、焼いた小さな蟹を剥きながら答えるミニタマモ。
オレも記憶はかなりあやふやな部分が多いので理由が引き出せない。だが、料理を褒められると嬉しいのはよく分かる。
アレックスにもやらせてみたが、担当した塩焼きは少々不格好になっていた。だが、焼き加減はバッチリだったようで、バニラと悠里が美味しそうに食べる姿に満足そうな表情を見せている。本人にとっても満足な出来だったようだしな。
以前から感じてはいたが、戦うよりも何かを作らせる方が向いている気がしている。
他の息子二人のも悪くはなかったが、どうもオレとアレックスほどの味にはならない。アレックスと兄弟にスキル差もあまり無いので、料理に関してはよく分からなかった。
「二人とも、出来は悪くないから落ち込むな。ちゃんと経験を重ねていけばわたしくらいにはなるからな。」
『はい…』
バニラも料理は上手だが、飛び抜けた美味さにならない。同じように作ってそうなるのだから、不公平さを感じてしまうな…
ただ、作った調味料は他で代用できない。
これを使えば誰が作っても確実に美味くなるだけに、ある意味最強の料理とも言えるだろう。調味料作りを料理と呼ぶかは置いといて。
「遥香はすっかり元通りみたいだな。」
バニラに尋ねると、満足げに頷く。
「若干の体の硬さを感じているようだが、それも一時的だろう。柔軟体操はさせているし、動きにおかしいところもない。
しっかり素潜りして貝や魚を取ってきたんだ。調子は良好だよ。」
貝の汁が焼けた炭に落ちて良い音がする。
人の手が入っていないからか、どれもサイズが大きい。海底のダンジョンとはまた違う品揃えで、子供達も自分の料理の出来以外は満足しているようだ。
『遅くなりましたー!産地直送の深海魚ですよー!』
『海が変わると魚も変わっていて楽しいですね。』
マーマンコンビが網に大量の貝や海老、魚を入れて帰って来た。
ただまあ、深海魚なだけあって見た目の厳しいものが多い。美味いのだろうが…
「お、そうか。じゃあ、早めに捌いてしまおう。料理できる連中は手伝ってくれ。
食べ切れない分は、亜空間収納に分けよう。」
『変わったのは私たちが捌きますので。』
「わたしも後学のために手伝うよ。」
焼いたり捌いたり食べたりしつつ、夏休み気分の昼を今日ものんびりと過ごしたのであった。
夕方、相変わらず簡易乾ドッグに納まってるグロリアスに戻ってくると、慌ただしくなっていた。
「戻ってきたわね。ちょっと良くないことが起きてるみたいだから出航準備を始めてたのよ。」
「何が起きているんだ?」
アリスと藍、二人揃って腕を組ながら地図を眺めていた。
タマモとレッドも出てくるが、こちらは把握していない様子。
『マナが異常に乱れてるわ。発生源はあなたたちが旧ヒュマス領と呼ぶ辺りになるわね。』
そう言われ、娘達の表情からリラックスムードが消える。
優秀な後輩たちが多くいる地域だ。不安になるのも当然だろう。
「いつからだ?」
『気付いたのは昼過ぎよ。様子を見ていたら影響がどんどん広がっていて、ここも影響を受けるのは時間の問題かもしれない。』
「急いで準備してグロリアスを海に下ろそう。わたしは最終チェックを済ませる。」
「出航は朝一か…」
『私が送り届けて上げるわ。ここは私の海だしね。』
「助かる。」
先に動き始めたバニラと梓以外に洗浄を掛けて海水や砂を落としておく。
「すぐに動けるように着替えておけ。後、部屋の片付けもな。」
『はい。』
子供達に指示を出し、オレも着替えを済ませて操舵室へと移動する。
この一週間でようやく魔力をしっかり制御できるようになり、細かい操作も問題なく行えるようになっていた。グロリアスの試運転にも関わったし、操縦も出来るはず。
『父さん、これから固定具を外していくから起動してくれ。』
「分かった。」
操縦席の側の穴にキープレートを挿し、魔力を微かに注ぐ。目を覚ましたグロリアスにゆっくりと魔力が浸透していき、船体が軽く、強固になるのを感じる。
『うん。問題はないな。固定具をはずすぞー!』
『おー』
通話器の向こうではバニラが指示を出す声と、皆の返事、作業の音が聞こえてくる。
まだ一週間だが、見慣れた光景とお別れというのはやはり寂しい。
『何て顔をしておる。異変の調査をする者の顔ではないぞ。』
「お、おう。」
顔をパンパンと叩き、気合いを入れ直す。
いかんな。子供達との海遊びの日々が思ってる以上に楽しかったらしい。
『妾も楽しかったから気持ちは分かるがの。』
『私はそろそろ肉が食べたいです。』
そう言うレッドの尻尾をタマモがぺちん!と叩いた。誰かに似て、食欲が原動力のようである。
「そうだな。そろそろ山の料理も食べたくなってきた。」
港町にも長く滞在したからずっと海鮮料理が中心だ。肉が食べたくなってきたという気持ちも分かる。
最後の固定具が外れ、船体が浮き上がった。
『そのままゆっくり海まで行くぞ。係留索を離すなよ。子供達は危ないから近付くんじゃないぞ。切れたロープにぶつかったら首が無くなるからな!』
カトリーナ、柊、ジュリア、フィオナと遥香が太いロープを掴み、海まで牽引していく。
船体を俯瞰するように、バニラとリリはライトクラフトで浮きながらついて来ていた。
砂浜に見えるヒレの上を辿って船体を海へと降ろす。今ならハッキリ分かるが、やっぱりデカい。建物サイズのドラゴンなら倒せるが、守護竜ともなると強さもサイズも段違いだと思わされる。
「遥香はよく甲羅を斬れたなぁ…」
『ですねぇ…私にもダメージを与えられるか分かりませんよ…』
端が削れる、ではなく、切断されていたのだ。と言っても、爪を切る程度のものだったが。
「世界は広い…」
などと言っていると、出航準備を終えたバニラとアリスと藍がやって来る。
バニラが自分用に作った浮いている座席が増えているので、アリス達も来るだろうと思ってはいたが。
藍を先に座らせてシートベルトをし、それから座るアリス。バニラはさっさと座って準備を終えていた。
「よし、出航だ!」
アクアジェットに魔力が入り、グロリアスはゆっくりと加速していく。
雲ひとつ無い青空が広がる島の上空だが、視線の先にはやはり黒雲が海を荒らしていた。
『どんどん加速して。早ければそれだけ妾も、宿主も消耗が少なくて済むから。』
「分かった。」
通常の速度に達しても加速は止めず、グロリアスが水面を跳ね始める。
アクアジェットからエアロジェットへと切り替えると安定用の翼が展開し、船は水面を滑るように飛び始めた。滞在中に仕込んでいた改造はこれか。
『では、始めましょう。これが妾の光の道よ。』
藍が指をパチンと鳴らすと、一直線に光のトンネルが出来上がる。
行きに遥香がやったような強引なものではなく、オレたちを守る、オレたちの為だけの温かい光のトンネルが大荒れの海を貫いていた。
「まだ、いける。グロリアスを信じてくれ。」
「おう。」
グロリアスの加速はまだ終わらない。
何キロ出ているかは分からないが、もう船の速度ではないだろう。ただ、ひたすら真っ直ぐ飛び続け、遠く黒雲に阻まれて見えなかった陸地が見えてきた。
行きは半日掛かりだった船の旅。帰りはジュリアの矢のような速さで飛び続け、昼には目的地の港町へと到着していた。
帰港すると、商会と冒険者ギルドから顔を青くして代表者がやって来た。
どうやらとんでもないスタンピードが発生したらしく、旧ヒュマス領は大混乱。連携が崩されて、次々と娘の後輩たちが帰還してきているようだ。
もしもの時のために使えと言って、バニラが配っていた緊急テレポートが役立ったらしく、人的損失は抑えられているようだがゼロではない。一家と関わりがなかったり、過信した連中は戻れていないそうだ。
スタンピードを起こすために暗躍していた連中は『ネームレス』と名乗っているようで、『名無し』とは実に分かりやすい。
恐らく、プレイヤーがいるという事だろう。
連中は要求はせず、一方的な宣言を行ったそうだ。
『人が人らしく暮らすため、それに反するあらゆる文化を破壊する。
自然の摂理に逆らう魔法、魔導具をこの世から根絶する。』
あまりにもめちゃくちゃな宣言に賛同する者などいないと思われたがそうはならなかった。
【不能者】
そうレッテルを貼られた者が各地で賛同し、一斉に蜂起した。
先ずは雇い主、次は地主、そして、領主へと矛先を向け、殺戮が各地で起きる。
強度の高い【アンティマジック】の使い手が居ることが、特にディモス領での反撃を難しくさせていた。対策の普及の遅れが裏目に出てしまったようである。
だが、ビースト達の素早い参戦で蜂起は一気に収束へと向かい、ディモス領は安定を取り戻していく。
元々、魔法に頼らないビーストの戦士と兵士が相手では、アンティマジック頼みで快進撃を続けた勢力にとって相性が悪過ぎた。
北部を中心に起きた蜂起は一週間経たずに火種も消えたが、エルディーは再建に注力せざるを得ない事態となる。
そのタイミングでの超大規模スタンピードは、対処など出来るはずもなく、国境から離れたチームは潰走、壊滅、全滅と惨憺たる有り様となってしまった。
粛清による疲弊からようやく立ち直れたタイミングで、魔王陛下は胃も頭も痛いに違いない。後で蓄えた海産物でも差し入れよう。
ここでのちょっかいは、オレたちが何処まで気付いているのか探っていたのでは?というフィオナの言葉に、オレもバニラもアリスもしてやられたと唸るしかなかった。
流石にフィオナも、今の今まで考えが至らなかったようで、とても悔しそうにしている。
そこでようやくフェルナンドさんと連絡が付き、東部の事態を把握する。
東部でも下級冒険者が中心となって蜂起が起きたが、即座に鎮圧され事なきを得た。フェルナンドさんのお膝元では、流れ者くらいしか賛同者が現れなかったようだ。
昇り調子の北部も同様で、南部はそもそも蜂起すら起きなかった。ただ、西部はそうでもなく、各地で火の手が上がっているそうだ。
「……」
唇を噛み締めるリリ。ほぼ実家とは決別した状態だが、それでも故郷がそんな事になるのは辛いのだろう。
「いえ、もっと早く内部の状況が変わっていればと思っただけです。実家は正直どうでも良いので。」
姉妹達に似た実家への思い入れの薄さ。
それが今日まで付き合ってこれた理由なのかもしれない。
『海底の方はそもそも守護者様のお陰で騒動とは無縁だ。
どうやら、ヒガン一家を騙って動いていたのが裏目に出たらしい。』
しっかり説明したのが役立ったようである。
あのマント幼女もなかなかやるな。料理を何か振る舞ってやろう。
『そちらに何名か戦士が向かっている。海の玄関口を守らせて欲しいと言っておってな。』
「総領様、助かります。正直、海は手薄でしたので…」
冒険者ギルドの人が安堵の息を漏らす。
防衛も陸はともかく、海はどうにもならないだろう。なるべくなら、上陸前に潰したいからな。
「子供達とアクア、ココア、ショコラ、ケリーはここに置いていきましょう。
船で東部へは行っていられないし、治まるまで連れても行けないし。」
「そうだな。」
オレが頷くと、ココアが一足先に部屋を出る。子供に説明するようだ。
『ヒガン殿はヒュマス領南部の海岸から頼む。北部は亜人連合に任せてくれぬか?』
「分かりました。そうさせてもらいます。」
戦力の配分というのもあるだろうが、無理矢理にでもオレたちを指揮下に起きたがる勢力がいるかもしれない。
余計ないざこざを起こしている場合ではないので、独立して動けるのは助かる。
「総領様、後輩たちの被害は分かる?」
声は淡々としているが、その表情から不安の色が隠しきれない遥香が尋ねた。
『多くは無事に戻ってきた、というくらいしかこちらには伝わっておらん。ルエーリヴの貴殿らの家を一時的な拠点にして、再編成しているそうだ。』
「向こうの家に居るのか。
遥香、フィオナ、ソニア、それなら出発前に一度顔を出しておこうか。」
「うん。無事を労って上げないとね。」
「じゃあ、オレも」
「いや、父さんが来ると少し厄介な事になる。
多分、連れていって欲しいと無理を言うヤツが出てくるからな。」
「そ、そうか…」
英雄の肩書きが邪魔になるパターンか…
気持ちは分かるが、勝手知ったる一家の面々で行動した方が都合も良いからな。
「気にしてくれていると分かるだけで十分だよ。父さんはそういう立場なんだ。」
「それはそれでなぁ…」
なんだか思っている以上に持ち上げられている気がする。
『一部で一家が北方で全滅したという噂が立っている。それを否定する為に、顔を出すのは悪くないだろう。』
「そんな事になっているんですか。
エルディーに1年以上いないだけなのに…」
『良くも悪くもエルディーが中心ということだ。ワシもしょっちゅう顔を出さねば、健康を害したとか言われてしまうのでな。』
苦笑いしている様子のフェルナンドさん。
行ったり来たりの生活は大変だろうと思っていたが、ちゃんと理由があったんだな。娘や孫が可愛いだけじゃなかったらしい。
「家の事はお父様とお母様にお願いしましょうか。管理する人は必要でしょうから。
ソニア、向こうでお願いしてもらえるかしら?」
「お任せください。」
「あ、ミンスリフさん、深海ロックの件どうなりました?」
メイプルが割り込むように尋ねてくる。
『形になりましたが、思ってたのと路線が違ってて…』
少し照れた様子でミンスリフが言う。
向こうにいる間に作った調声用魔導具のチョーカーを付けており、バニラやオレ抜きでも皆と会話が出来るようになっていた。
「ちゃんと歌えるなら十分です。ちょっと考えていることがあるので協力してもらえますか?」
『いいですよ?』
「バニラ様、これが提案書です。向こうで協力が得られるなら、説明をお願いします。」
「…おお、これは面白そうだ。実現に協力させてもらおう。」
紙に目を通し、笑顔で受け入れるバニラ。
いったい何をするのか気になるが、メイプルならおかしな事にはならないだろう。
「じゃあ、これで以上だな?それじゃあ、ちょっとルエーリヴまで行ってくる。
ショコラ、こっちの受信器の準備はしっかり頼む。」
「任せろ。」
話を終えると、バニラ、フィオナ、遥香、ソニアの4人はテレポートを使ってルエーリヴの家へと一瞬で移動する。
リレーで繋がっているから出来る事らしいが、優先されて他の処理が後回しになるようで乱用はできないそうだ。
「総領様、西部はどうにもなりませんか?」
心配そうな顔でリリが尋ねる。
『エルフの森全体の為に尽力はする。だが、あちらの要請なしでは…』
「…そうですよね。」
タメ息を吐くリリ。
鎖国政策が完全に裏目に出たようだな…
「ご心配いただきありがとうございます。
きっと、なるようになると思いますから。」
『うむ…』
諦めたとも受け取れるリリの言葉。
政略結婚の為の道具としてしか扱われてこなかったリリだが、地元にはそれなりに愛着もあったようだ。
「フェルナンドさん、4人が戻ったら移動を始めます。突出する形になるかもしれませんが、お気になさらずに。」
『我々を舐めないでもらいたいな。
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「頼りにしてますよ。では、中心地でお会いしましょう。」
『英雄殿と共に戦えると思うと楽しみで仕方ない。では、何かあったらまたな。』
そう言ってフェルナンドさんが通話を切った。
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