心霊整体師 東條ちずる

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ちずるの父まさるとなみえの出会い

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「そうなんですか」
すると、フロント係が指導員から搬送された男性の病院先の連絡をすでに受けていた。
「失礼ですが、ご家族のかたでいらっしゃいますか?」
「いえ、僕は、友人です。」
「さようでございますか。あの、東條まさるさまの搬送先の病院は、ここから、5百メートル離れた
 ワイ病院と言う所で御座います。只今、とうホテルの送迎バスお出しいたしますので、それで病院
 まで追いきくださいませ。」
フロント係にそう言われると、2人は送迎バスの場所まで急いだ。
2人は病院に着くと、直ぐに病院案内所へと向かった。そして、搬送されて来た男性の友人が案内係に聞いた。
「あの、今日搬送されてきた東條まさるの病室はどこでしょうか?」
「少々お待ちくださいませ、お調べ致しますので」
それから5分後
「お待せいたしました。只今手術中となっております。御家族の方でいらっしゃいますか?」
「あ、いえ、友人です。」
「そうですか、手術中ですので、何時に終わるのかわかりませんがお待ちになられるのでしたら、手術室まで
 ご案内いたしますが、どうなさいますか?」
「はい待ちます。」
そうですか、それでは手術室前の控室までご案内致します。」
そう言うと、案内係は2人を手術室前の控室まで案内した。
2人は控室の長椅子に無言のまま、オペの終わるのを待っていた。やがて、オペは終わったが、なみえが腕時計を見ると夜の7時を回っていた。暫くしてオペ室のドアが開いて、中から出頭医とみられる医者が出て来た。
「御家族の方でいらっしゃいますか?」
「いえ、友人です。」
「うん、多分目覚めるのは翌日の朝方ではないかと思います。詳しい事はご家族の方でないと、お話しすること出来
 ないので、出来れば明日、御面会に来て頂くといいのですが。」
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