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ちずる大学時代の決意
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「神々様。私くしがお役目を頂いているのと言うのであるなら、私くしは、そのお役目を果たしたいと
存じます。どうか、若輩なる私くしめを、お見守りくださいますよう、お願いいたします。」
そうやって、ちずるは役目を果たす決意を固めたのである。
「曾祖母きぬの存在」
ちずるの曾祖母きぬは、霊能者の中でも、先生と呼ばれるほど有名な存在であった。毎日きぬの元には沢山の相談者が押し寄せて来たが、来たとはいえ、全ての人を見ていたわけではない。相談者の後ろで悲しんでいる魂の存在を感じ取った人のみ相談に応じていた。きぬが霊能者達に、先生と呼ばれるようになったのには、ある出来事がきっかけであった。ある時、きぬの元へ涙ながらに訴えてきた相談者が訪れた。その相談の内容とは、自分の夫は船乗りで、半年前海に行ったまま戻らない、難破したのではと、もしそうなら、夫の遺体を探してほしいと言われた。その話にきぬは迷うことなく、相談者と共に相談者の夫が沈んでいると観られる海へと急いだ。するときぬは突然海に向かい、何やら意味不明な呪文のようなものを言葉しり、両手を大きく広げて空に向かい、かきあげるような仕草をした。するとどうしたことか、海の水が大きく渦を巻きはじめ、その渦の中から一層の船が浮き上がってきた。船はやがてゆっくりと沖へと進んできて、やがて、砂地に乗り上げて止まった。相談者は恐る恐る船に近かずいて、船の横に書いてある名前を見た。すると、そこにははやぶさ丸とかいてある。間違いなく夫の船であることを確信した。そして今度は、船の船長室を覗き込んだ。そこには、舵を確りと握りしめた夫の変わり果てた姿を目にした。そして相談者は船長室の中に入り、夫の変わり果てた遺体を優しく包みながらこう呟いた。
「お父さん。寒かったでしょう。でも、もう大丈夫ですよ。家に帰りましょうね。」
そう言いながら、相談者は夫の亡骸を抱きしめながら泣き崩れた。そんな出来事があって、まか不思議な出来事と新聞やテレビなどに騒がれ、きぬの名が知れ渡ってしまったのだった。だが、そんな中には相談に応じてもらえなかった者たちが、きぬを自惚れた霊能者だとか、インチキ霊能者などと、陰口を叩く者もいたが、きぬは一向に気にする様子すら見せる事なく、平然としていた。時には、家族に行き場所を告げる事なく、2~3日家を出ていっては、いつの間にか帰って来る、そんな日々を送っていた。そんなきぬは、88歳でこの世を経った。家族が最も驚いた事は
存じます。どうか、若輩なる私くしめを、お見守りくださいますよう、お願いいたします。」
そうやって、ちずるは役目を果たす決意を固めたのである。
「曾祖母きぬの存在」
ちずるの曾祖母きぬは、霊能者の中でも、先生と呼ばれるほど有名な存在であった。毎日きぬの元には沢山の相談者が押し寄せて来たが、来たとはいえ、全ての人を見ていたわけではない。相談者の後ろで悲しんでいる魂の存在を感じ取った人のみ相談に応じていた。きぬが霊能者達に、先生と呼ばれるようになったのには、ある出来事がきっかけであった。ある時、きぬの元へ涙ながらに訴えてきた相談者が訪れた。その相談の内容とは、自分の夫は船乗りで、半年前海に行ったまま戻らない、難破したのではと、もしそうなら、夫の遺体を探してほしいと言われた。その話にきぬは迷うことなく、相談者と共に相談者の夫が沈んでいると観られる海へと急いだ。するときぬは突然海に向かい、何やら意味不明な呪文のようなものを言葉しり、両手を大きく広げて空に向かい、かきあげるような仕草をした。するとどうしたことか、海の水が大きく渦を巻きはじめ、その渦の中から一層の船が浮き上がってきた。船はやがてゆっくりと沖へと進んできて、やがて、砂地に乗り上げて止まった。相談者は恐る恐る船に近かずいて、船の横に書いてある名前を見た。すると、そこにははやぶさ丸とかいてある。間違いなく夫の船であることを確信した。そして今度は、船の船長室を覗き込んだ。そこには、舵を確りと握りしめた夫の変わり果てた姿を目にした。そして相談者は船長室の中に入り、夫の変わり果てた遺体を優しく包みながらこう呟いた。
「お父さん。寒かったでしょう。でも、もう大丈夫ですよ。家に帰りましょうね。」
そう言いながら、相談者は夫の亡骸を抱きしめながら泣き崩れた。そんな出来事があって、まか不思議な出来事と新聞やテレビなどに騒がれ、きぬの名が知れ渡ってしまったのだった。だが、そんな中には相談に応じてもらえなかった者たちが、きぬを自惚れた霊能者だとか、インチキ霊能者などと、陰口を叩く者もいたが、きぬは一向に気にする様子すら見せる事なく、平然としていた。時には、家族に行き場所を告げる事なく、2~3日家を出ていっては、いつの間にか帰って来る、そんな日々を送っていた。そんなきぬは、88歳でこの世を経った。家族が最も驚いた事は
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