心霊整体師 東條ちずる

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悲しき魂の叫び

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   曾祖母は、決して事件がらみの頼みが来ても、私を危険なめにあわせてはいけないから、その話は全て
   断り続々けるようにと母頼まれたそうです。どうか、ご理解ください。」
  「そうですよね。先生が危険なめにあうことはきぬ先生も望んでおられませんものね。分かりました。諦め
   ます。あの先生。その話とは別の話なんですけど、私の仕事って、長時間立ったまま行うので、腰が痛く
   て、どうにもならなくなるんですけど、先生の整体を受ける事が出来ますでしょうか?」
  「勿論お受けできますが、あいにくな事なんですが、今は予約でいっぱいで、いっになるかお約束出来きな
   いのです。申し訳ありません。」
  「あら先生、キャンセルだってありますよね。だから、私待ちます。」
そう言うと原田は、笑み浮かべながら帰っていった。ちずるが何気なく、時計に目をやると、も早昼の時間が終わろうとしていた。



          「白い服の女」
ある日、募集広告を見て来たと5o歳中ばくらいの女性が、ちずるの元に訪れた。今ではちずる一人では沢山のクライアントを抱えているため、事務の仕事が出来ずに、今回急遽事務員の募集を掛けた。早速、その女性を控室に案内し、椅子に腰掛けると、ちずるはその女性の履歴書を預かり、開いて見ていた。すると、履歴書の裏には、かなりの資格を持っている人なのだと、もしかして、資格マニアなのではと思わせる凄さだった。
  「あの、畑野さんは、沢山の資格を持っていらっしゃるのですね。」
  「あら、先生。こんなの序ノ口でございます。」
その言い方に、この方はとても面白い方であると、ちずるは感じた。
  「畑野さんは、どうしてこんなに資格を持っていらっしゃるのに、私の所を選ばれたのですか?」
  「先生、私くし、先生がただの整体セラピストではない事を知っております。」
  「はあ」
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