49 / 56
白い服の女
しおりを挟む
なっていた。もしその女性が魂の存在であって、多発する事故の原因を作っているとしたら、ほおっておく訳にはいかないとちずるは思った。ここは自分のこの目で確かめるほかないと思い、夜8時頃家に帰宅すると、何時ものように夕食も取らず、神棚の部屋入った。そして、神棚の前に座り、挨拶を済ませると瞑想の世界へと入って行った。そこへ、襖の向こうから、ちずるの妹のまなみが声を掛けてきた。
「お姉ちゃん。夕飯どうするの?」
そう聞いても返答がない。まなみはいつもの事かと、そっと足を忍ばせて、夕食を食べに台所へと戻っていった。その頃ちずるはもはや魂の存在となって、畑野が言っていた問題の横断歩道に瞬間移動していた。ちずるは取り敢えずあたりを見渡したが、今の所なんの気配も感じない。この歩道ではないのかと思った時だった。何やらとても強い霊気を感じ取った。するとその時だった。ちずるの前にあの、白い服の女性の魂が現れた。
「貴方は誰。」
内なる声で白い服の女性は、ちずるに問いかけてきた。
「貴方こそ誰なのですか?」
すると白い服の女性は、悲しげな顔をしながらこう答えた。
「私は、子供の所に行かなくてはいけないの。なのにどうして子供の待っている保育所に辿り着く事が出来
ないの?」
「貴方は既にこの世の人ではないからです。」
そうちずるが言うと、興奮した白い服の女性は、今まで穏やかな顔つきであったが、見る見るうちに鬼のような顔へと変貌していった。そして、ちずる目掛けて襲い掛かかろうとしてきた。ちずるは瞬時に般若心経を唱え、白い服の女性の動きを止めた。すると、白い服の女性はもがきながら
「何をするのだ”」
「おだまりなさい”あなたのしている事は、決して許される事ではありません。」
「お前に何が分かる”我が子に会いたくとも、辿り着く事のできぬもどかしさ。誰にも私の気持ちなど分かる
ものか”」
「だからといって、何の罪もない人の命を奪ってよいはずがありません。」
「お姉ちゃん。夕飯どうするの?」
そう聞いても返答がない。まなみはいつもの事かと、そっと足を忍ばせて、夕食を食べに台所へと戻っていった。その頃ちずるはもはや魂の存在となって、畑野が言っていた問題の横断歩道に瞬間移動していた。ちずるは取り敢えずあたりを見渡したが、今の所なんの気配も感じない。この歩道ではないのかと思った時だった。何やらとても強い霊気を感じ取った。するとその時だった。ちずるの前にあの、白い服の女性の魂が現れた。
「貴方は誰。」
内なる声で白い服の女性は、ちずるに問いかけてきた。
「貴方こそ誰なのですか?」
すると白い服の女性は、悲しげな顔をしながらこう答えた。
「私は、子供の所に行かなくてはいけないの。なのにどうして子供の待っている保育所に辿り着く事が出来
ないの?」
「貴方は既にこの世の人ではないからです。」
そうちずるが言うと、興奮した白い服の女性は、今まで穏やかな顔つきであったが、見る見るうちに鬼のような顔へと変貌していった。そして、ちずる目掛けて襲い掛かかろうとしてきた。ちずるは瞬時に般若心経を唱え、白い服の女性の動きを止めた。すると、白い服の女性はもがきながら
「何をするのだ”」
「おだまりなさい”あなたのしている事は、決して許される事ではありません。」
「お前に何が分かる”我が子に会いたくとも、辿り着く事のできぬもどかしさ。誰にも私の気持ちなど分かる
ものか”」
「だからといって、何の罪もない人の命を奪ってよいはずがありません。」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
タダで済むと思うな
美凪ましろ
ライト文芸
フルタイムで働きながらワンオペで子育てをし、夫のケアもしていた井口虹子は、結婚十六年目のある夜、限界を迎える。
――よし、決めた。
我慢するのは止めだ止め。
家族のために粉骨砕身頑張っていた自分。これからは自分のために生きる!
そう決めた虹子が企てた夫への復讐とは。
■十八歳以下の男女の性行為があります。
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる