心霊整体師 東條ちずる

nori-neko

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白い服の女

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なっていた。もしその女性が魂の存在であって、多発する事故の原因を作っているとしたら、ほおっておく訳にはいかないとちずるは思った。ここは自分のこの目で確かめるほかないと思い、夜8時頃家に帰宅すると、何時ものように夕食も取らず、神棚の部屋入った。そして、神棚の前に座り、挨拶を済ませると瞑想の世界へと入って行った。そこへ、襖の向こうから、ちずるの妹のまなみが声を掛けてきた。
  「お姉ちゃん。夕飯どうするの?」
そう聞いても返答がない。まなみはいつもの事かと、そっと足を忍ばせて、夕食を食べに台所へと戻っていった。その頃ちずるはもはや魂の存在となって、畑野が言っていた問題の横断歩道に瞬間移動していた。ちずるは取り敢えずあたりを見渡したが、今の所なんの気配も感じない。この歩道ではないのかと思った時だった。何やらとても強い霊気を感じ取った。するとその時だった。ちずるの前にあの、白い服の女性の魂が現れた。
  「貴方は誰。」
内なる声で白い服の女性は、ちずるに問いかけてきた。
  「貴方こそ誰なのですか?」
すると白い服の女性は、悲しげな顔をしながらこう答えた。
  「私は、子供の所に行かなくてはいけないの。なのにどうして子供の待っている保育所に辿り着く事が出来
   ないの?」
  「貴方は既にこの世の人ではないからです。」
そうちずるが言うと、興奮した白い服の女性は、今まで穏やかな顔つきであったが、見る見るうちに鬼のような顔へと変貌していった。そして、ちずる目掛けて襲い掛かかろうとしてきた。ちずるは瞬時に般若心経を唱え、白い服の女性の動きを止めた。すると、白い服の女性はもがきながら
  「何をするのだ”」
  「おだまりなさい”あなたのしている事は、決して許される事ではありません。」
  「お前に何が分かる”我が子に会いたくとも、辿り着く事のできぬもどかしさ。誰にも私の気持ちなど分かる
   ものか”」
  「だからといって、何の罪もない人の命を奪ってよいはずがありません。」
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