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第14話
本能の優先順位
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妻からのライン通知。
いつもこの時間ほとんどこないから、一気に胸の鼓動が高まった。
ついさっきまで彼女と二人で朝ごはんを食べて初めてデートした気がして、これから楽しもうと思っていたところだったのに。
俺は妻からのラインを開きたくなくそのままポケットから取り出さず、運転しようとしていた。
すると
彼女が窓から外の景色を見ながらボソッという。
「奥さんからじゃない?すぐ返してあげないと」
目を合わさず、俺に言った。
怒っているようには見えない。けれどなんか冷たい感じがした。
妻からのラインの通知でもしもの最悪の状況の事を俺は考えた。
家を出たとき背中が笑っていたか?
もしかしたら後ろからつけてる?
怪しまれた?
急に冷や汗と動機がしてきた。
恐る恐るラインを開いてみる。
「下の子供が保育園で熱を出しちゃって、私も今から仕事終わって迎えに行くんだけど、上の子はまだ保育園帰りたくないらしくて、友達とまだ遊びたいんだって。だから夕方迎えに行って欲しくて、出来ればその時間までには帰ってきてて欲しいんだけど」
そのラインを見て少しホッとした俺がいた。
彼女との幸せな時間は短くなってしまうが、バレていないということに安堵したのだ。
「わかった。その時間までには帰るね」
とすぐ返信した。すぐ既読にならなかったからバタバタしているのだろう。
安堵した俺は彼女に伝える。
「子供が熱出したらしくて、迎えに行かないといけないから早めに帰らないと」
彼女は「うん」と言ってしばらく窓の外を見て黙っていた。
一気に空気が重くなった。俺の表情が軽くなった事を彼女はしっかり見ていた。
「本当は俺も帰りたくないしもっと一緒にいたいんだよ」
「うん」
「だけど子供が熱だしちゃったから」
「うん」
俺はフォローをいれるがなにを言ってもその2文字しか返してくれない。
「ごめんね…」
「うん」
こうゆう時なんと言っていいかわからない。
本当は早く帰りたくない。もっと彼女と一緒にいたい。そう思ってるから誤ってるのに。
彼女は違う。帰る事になったのは仕方ないんだ。もっと悲しんで欲しかった。せっかくの二人の旅行なのに。
バレなかったことに安堵している俺が自分といることで俺を苦しめていることに気づいてしまったんだ。
それは後々わかったことだがその時の俺はわからず、二人の夢の旅行は一瞬にして消えた。
朝10時。空は曇り空からわずかな日が差してまるでこっちを見ているようだった。
いつもこの時間ほとんどこないから、一気に胸の鼓動が高まった。
ついさっきまで彼女と二人で朝ごはんを食べて初めてデートした気がして、これから楽しもうと思っていたところだったのに。
俺は妻からのラインを開きたくなくそのままポケットから取り出さず、運転しようとしていた。
すると
彼女が窓から外の景色を見ながらボソッという。
「奥さんからじゃない?すぐ返してあげないと」
目を合わさず、俺に言った。
怒っているようには見えない。けれどなんか冷たい感じがした。
妻からのラインの通知でもしもの最悪の状況の事を俺は考えた。
家を出たとき背中が笑っていたか?
もしかしたら後ろからつけてる?
怪しまれた?
急に冷や汗と動機がしてきた。
恐る恐るラインを開いてみる。
「下の子供が保育園で熱を出しちゃって、私も今から仕事終わって迎えに行くんだけど、上の子はまだ保育園帰りたくないらしくて、友達とまだ遊びたいんだって。だから夕方迎えに行って欲しくて、出来ればその時間までには帰ってきてて欲しいんだけど」
そのラインを見て少しホッとした俺がいた。
彼女との幸せな時間は短くなってしまうが、バレていないということに安堵したのだ。
「わかった。その時間までには帰るね」
とすぐ返信した。すぐ既読にならなかったからバタバタしているのだろう。
安堵した俺は彼女に伝える。
「子供が熱出したらしくて、迎えに行かないといけないから早めに帰らないと」
彼女は「うん」と言ってしばらく窓の外を見て黙っていた。
一気に空気が重くなった。俺の表情が軽くなった事を彼女はしっかり見ていた。
「本当は俺も帰りたくないしもっと一緒にいたいんだよ」
「うん」
「だけど子供が熱だしちゃったから」
「うん」
俺はフォローをいれるがなにを言ってもその2文字しか返してくれない。
「ごめんね…」
「うん」
こうゆう時なんと言っていいかわからない。
本当は早く帰りたくない。もっと彼女と一緒にいたい。そう思ってるから誤ってるのに。
彼女は違う。帰る事になったのは仕方ないんだ。もっと悲しんで欲しかった。せっかくの二人の旅行なのに。
バレなかったことに安堵している俺が自分といることで俺を苦しめていることに気づいてしまったんだ。
それは後々わかったことだがその時の俺はわからず、二人の夢の旅行は一瞬にして消えた。
朝10時。空は曇り空からわずかな日が差してまるでこっちを見ているようだった。
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