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第1章 竜人の国
聖竜…なのか?
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…にしても
ブラックドラゴンとホワイトドラゴンか…
これが夢の中…というかオレの設定だとこの2頭は邪竜と聖竜。
普通に考えても対極の存在だし、戦うとなると主人公サイドの聖竜が勝つ流れにはなってるんだけど…
まさかバトルになんてならないよね?!
万が一そんな流れになったらどうしよう…
言葉が全然わからないからホワイトドラゴンがどんな存在なのかは不明だけど、一応オレが呼び出したことになってるからなぁ。
それに聖魔法で呼び出しんだから、きっと悪者ではないはず。
かと言って、イングリッドちゃんに全く敵意はない。
それどころか現状だとこの上なく頼もしい味方だと思ってる。
ただ…状況が状況だったとはいえ、昨日普通に人殺してたからなぁ…
そういった意味では邪竜というのもあながち間違いではないのか?
でも昨日神殿長も言ってたけど、イングリッドちゃんってこの国の信仰対象のドラゴン…エデルガルトの血を引いてるんだろ?
で、その古代竜のことを聖竜って言ってたしなぁ…
まぁ、敵対勢力からすれば、邪神に邪竜ってことにはなってしまうけど…
などといった思案を巡らせていると、目の前にいたホワイトドラゴンが急に竜人の姿へと変化した。
そして、その隣には同じく人の姿に戻ったイングリッドがいる。
「ええ~っ!!!
ここどのなの~!」
ついさっきまで~…
そしたら~急に眩しい光?
それで目を開けたら~…
しかも~私の体…
「なんか変だよ~!」
ん?
あれって~…
小人さん?
…だよね~…
「私~…
まさか小人さんの国に来ちゃったのぉ~?!」
ちょっと待ってね…
とりあえず~
こういう時こそ~
まずは~
落ち着かないとね~
それにしても~
あの黒い服の女の子かわいいなぁ~
あ!
目が合っちゃった~
って!
なんでぇ~!!!
「化物~っ!?」
「ほう…我を化物扱いするか…」
「あ!いえ!
ごめんなさい!ごめんなさい!」
「そんなに怯えずとも良い。
今のところお主を殺す気はないからのぅ。
それに…
そもそもお主も今の我と同じ姿をしておるではないか…」
「ええーっ!
私~化物になっちゃたんですか~!?」
「我と違って色は白いがな。
あと、見た目はモンスターの類と捉える者も多いが、我もお主も化物ではない。
こうやって意思疎通ができておるからのぅ」
「そうなんですか~?
良かった~!」
「…まぁそれはさておき…じゃ。
まず、お主は何者じゃ?
使徒様の仕える者…と考えても良いのじゃな?」
「使徒様~?
というのが誰なのかはわからないですけど~…
私の名前は~
リリー・ウェッジウッドです」
「…長い名前じゃな」
「そうですか~?
普通だと思うんですけど~
あ!
じゃあ~あなたのお名前を教えてもらえますか~?」
「我の名はイングリッドじゃ」
「イングリッドさんですね~
覚えました~
…あの~…
ラストネーム…苗字は教えてもらえないんですか~?」
「我ら竜人の国ではそのようなものはない。
お主のような長い名を使っておるのは、大陸でもヒューマンくらいじゃろうな」
「竜人~?
ヒューマン~?」
「…うむ、やはりか…
召喚された直後から続いていたお主の独り言から察しはついておったが…」
「え~!
召喚ってどういうことですか~!?」
「そのままの意味じゃ。
お主は異界からこの世界へ呼び出された存在なのじゃろう。
試しに出身地を申してみよ。
おそらくこの世界には存在しないと思うがな」
………
……
…
「…というのがこの世界の概要じゃ」
「こんな物騒な世界嫌です~!
魔物とかモンスターがいるんですよね~!
絶対に拒否です~!
元の世界に帰りたいです~!」
「我にそう言われてものぅ。
まぁ…使徒様にお願いしてみることじゃな」
「あの~…
元の世界に帰してほしいんですけど~」
「あ、我としたことが…
このような姿になった理由を忘れておったわ。
今の我らの姿では使徒様に言葉は通じぬ。
我が代理となって伝えてもよいのじゃが、お主にはどうやら魔力も知性も備わっている様子。
人の姿になって直接お願いしてみてはどうじゃ?
もしかしたら事情を汲んでくれるかもしれんぞ」
「え~!
私~人の姿になれるんですか~!」
「確証はないがな。
試しに人の姿になりたいと強く念じてみるのじゃ。
それで駄目なら我が間に入ってやろう」
といったような会話をしてたらしい。
ブラックドラゴンとホワイトドラゴンか…
これが夢の中…というかオレの設定だとこの2頭は邪竜と聖竜。
普通に考えても対極の存在だし、戦うとなると主人公サイドの聖竜が勝つ流れにはなってるんだけど…
まさかバトルになんてならないよね?!
万が一そんな流れになったらどうしよう…
言葉が全然わからないからホワイトドラゴンがどんな存在なのかは不明だけど、一応オレが呼び出したことになってるからなぁ。
それに聖魔法で呼び出しんだから、きっと悪者ではないはず。
かと言って、イングリッドちゃんに全く敵意はない。
それどころか現状だとこの上なく頼もしい味方だと思ってる。
ただ…状況が状況だったとはいえ、昨日普通に人殺してたからなぁ…
そういった意味では邪竜というのもあながち間違いではないのか?
でも昨日神殿長も言ってたけど、イングリッドちゃんってこの国の信仰対象のドラゴン…エデルガルトの血を引いてるんだろ?
で、その古代竜のことを聖竜って言ってたしなぁ…
まぁ、敵対勢力からすれば、邪神に邪竜ってことにはなってしまうけど…
などといった思案を巡らせていると、目の前にいたホワイトドラゴンが急に竜人の姿へと変化した。
そして、その隣には同じく人の姿に戻ったイングリッドがいる。
「ええ~っ!!!
ここどのなの~!」
ついさっきまで~…
そしたら~急に眩しい光?
それで目を開けたら~…
しかも~私の体…
「なんか変だよ~!」
ん?
あれって~…
小人さん?
…だよね~…
「私~…
まさか小人さんの国に来ちゃったのぉ~?!」
ちょっと待ってね…
とりあえず~
こういう時こそ~
まずは~
落ち着かないとね~
それにしても~
あの黒い服の女の子かわいいなぁ~
あ!
目が合っちゃった~
って!
なんでぇ~!!!
「化物~っ!?」
「ほう…我を化物扱いするか…」
「あ!いえ!
ごめんなさい!ごめんなさい!」
「そんなに怯えずとも良い。
今のところお主を殺す気はないからのぅ。
それに…
そもそもお主も今の我と同じ姿をしておるではないか…」
「ええーっ!
私~化物になっちゃたんですか~!?」
「我と違って色は白いがな。
あと、見た目はモンスターの類と捉える者も多いが、我もお主も化物ではない。
こうやって意思疎通ができておるからのぅ」
「そうなんですか~?
良かった~!」
「…まぁそれはさておき…じゃ。
まず、お主は何者じゃ?
使徒様の仕える者…と考えても良いのじゃな?」
「使徒様~?
というのが誰なのかはわからないですけど~…
私の名前は~
リリー・ウェッジウッドです」
「…長い名前じゃな」
「そうですか~?
普通だと思うんですけど~
あ!
じゃあ~あなたのお名前を教えてもらえますか~?」
「我の名はイングリッドじゃ」
「イングリッドさんですね~
覚えました~
…あの~…
ラストネーム…苗字は教えてもらえないんですか~?」
「我ら竜人の国ではそのようなものはない。
お主のような長い名を使っておるのは、大陸でもヒューマンくらいじゃろうな」
「竜人~?
ヒューマン~?」
「…うむ、やはりか…
召喚された直後から続いていたお主の独り言から察しはついておったが…」
「え~!
召喚ってどういうことですか~!?」
「そのままの意味じゃ。
お主は異界からこの世界へ呼び出された存在なのじゃろう。
試しに出身地を申してみよ。
おそらくこの世界には存在しないと思うがな」
………
……
…
「…というのがこの世界の概要じゃ」
「こんな物騒な世界嫌です~!
魔物とかモンスターがいるんですよね~!
絶対に拒否です~!
元の世界に帰りたいです~!」
「我にそう言われてものぅ。
まぁ…使徒様にお願いしてみることじゃな」
「あの~…
元の世界に帰してほしいんですけど~」
「あ、我としたことが…
このような姿になった理由を忘れておったわ。
今の我らの姿では使徒様に言葉は通じぬ。
我が代理となって伝えてもよいのじゃが、お主にはどうやら魔力も知性も備わっている様子。
人の姿になって直接お願いしてみてはどうじゃ?
もしかしたら事情を汲んでくれるかもしれんぞ」
「え~!
私~人の姿になれるんですか~!」
「確証はないがな。
試しに人の姿になりたいと強く念じてみるのじゃ。
それで駄目なら我が間に入ってやろう」
といったような会話をしてたらしい。
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