聖女召喚でなぜか呼び出された、もう30のお兄さん(自称)ですが、異世界で聖人することにしました。

藜-LAI-

文字の大きさ
2 / 46

プロローグ② 『やってやる(ただし聖剣を使うとムラムラする★

しおりを挟む
 性懲りも無く悲痛な面持ちで懇願するが、願いも虚しく聖人である男は見覚えのある部屋にぶち込まれる。
「頭を冷やせ。そして神の声を聞け」
「いや俺サーチェス人じゃないし、八百万の神を推してるから」
「まずそのふざけた口を閉じろ」
 簡素な部屋のベッドには拘束具が付いており、最高神官の男は聖人である男を無理やり寝かせると、手早く手と足に革の枷を付けるとベルトで固定する。
「あぁあ、チンコが切ない。これじゃ抜くことも出来ないだろうが」
「知るか!」
「拷問かよ、聖人だとか祀りあげといて、こんなの人権侵害だろ」
 聖人である男は革の拘束具を外そうと暴れてガタガタとベッドを揺らし、真夜中だと言うのに大声を出して卑猥な言葉を叫び続ける。
「分かった、分かったから静かにしろ。まったく、品性どころか節度の欠片もない奴だな」
 最高神官である男は、いよいよ根負けして魔法を唱えると、聖人の手の拘束を解いてあからさまな溜め息を吐き出す。
 そして部屋の隅の椅子に腰掛けると、胸元から取り出した聖典を広げて膝の上に置いて俯く。
 どうやらその間に処理を済ませろ、そう言う意味らしい。
「お前、他人が抜いてんのを覗く趣味でもあるのか」
「そんな悪癖ある訳がなかろう。万が一に備えて控えているだけだ。異世界人の貴様に、性の迸りでどんな作用が働くか分からんからな」
「性の迸りってなんかエロいな」
「喧しい。さっさと終わらせろ」
 唸りながら頭を抱え、最高神官である男はアラビア数字の4に似た紋様を宙に刻み、両手を組んで祈りを捧げると再び眠るような姿勢で俯いた。
 その様子に諦めの境地のような、あるいは絶望したような溜め息を漏らすと、月明かりだけが頼りなく照らす部屋の中に、僅かな衣擦れの音が響く。
「見るなよ」
「好きでここに居る訳じゃない。案ずるな、俺は居ないものだと思え」
 言葉の通り最高神官である男は、壁に同化したように呼吸さえも押し殺して気配を消した。
 聖人である男はもう一度これみよがしな溜め息を吐くと、萎えた心とは対照的に一向に鎮まらない昂りに手を伸ばして、鈴口を塞ぐように握り込む。
 男の昂りは握った瞬間に先走りを滴らせ、濡れた鈴口を手慣れた様子で人差し指で拭いとると、それを潤滑油の代わりにするように巧みに手を動かしていく。
 息遣いが徐々に乱れて静かな部屋に淫靡な空気が流れ始めると、鈍い水音と快楽に争うような切ない声が響き、独特の匂いが立ち込める。
「んん」
 昂りを弄ぶ手の動きが速くなると、鈍い水音は更に大きくなり、失禁したように鈴口から先走りが垂れ落ちてくる。
「おぁっ、ふっ」
 一層速くなる手の動きに、僅かに腰を浮かして角度を変える動きを見せると、男は拘束されて動かさない足をもどかしげにばたつかせる。
「んっ、んっ、はぁあ」
 絶頂が近いのか、手首を捻って昂りを握り込んだ手が激しく動き、いよいよ張り詰めた昂りがビクビクと震えると、僅かに漏れた声と共に熱が吐き出された。
「はぁあっ、は、はあ、んっ」
 劣情を堪え切れずに男は甘く喘ぐと、数度にわたって熱が吐き出され、簡素なベッドが軋む音が虚しく響く。
 そして力尽きたようにそのまま倒れ込み、呼吸するたびに胸元が荒々しく上下する。
 吐精して身体が満足したのか、男はそのまま目を閉じていつの間にか寝息を立て始める。
「これが聖人とはな」
 それまで気配を消していた最高神官である男は、スヤスヤと寝息を立てる男の脇に立つと、部屋に置かれた水差しで手桶に水を注ぎ入れ、濡らした布を絞って後始末を始めた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。

ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。 異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。 二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。 しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。 再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件

白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。 最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。 いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。

「役立たず」と追放された神官を拾ったのは、不眠に悩む最強の騎士団長。彼の唯一の癒やし手になった俺は、その重すぎる独占欲に溺愛される

水凪しおん
BL
聖なる力を持たず、「穢れを祓う」ことしかできない神官ルカ。治癒の奇跡も起こせない彼は、聖域から「役立たず」の烙印を押され、無一文で追放されてしまう。 絶望の淵で倒れていた彼を拾ったのは、「氷の鬼神」と恐れられる最強の竜騎士団長、エヴァン・ライオネルだった。 長年の不眠と悪夢に苦しむエヴァンは、ルカの側にいるだけで不思議な安らぎを得られることに気づく。 「お前は今日から俺専用の癒やし手だ。異論は認めん」 有無を言わさず騎士団に連れ去られたルカの、無能と蔑まれた力。それは、戦場で瘴気に蝕まれる騎士たちにとって、そして孤独な鬼神の心を救う唯一の光となる奇跡だった。 追放された役立たず神官が、最強騎士団長の独占欲と溺愛に包まれ、かけがえのない居場所を見つける異世界BLファンタジー!

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

獣人将軍のヒモ

kouta
BL
巻き込まれて異世界移転した高校生が異世界でお金持ちの獣人に飼われて幸せになるお話 ※ムーンライトノベルにも投稿しています

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

処理中です...