上 下
27 / 428
1

27

しおりを挟む
 その夜。
「ねえふみくん。ゆずと鷹文くん、仲直りできたよ!」自分の部屋に戻った彩香は、いつものようにふみくんとおしゃべりしていた。「ゆずがんばったよね。最初はすっごく震えてたけど、ちゃんと鷹文くんと話せたんだよ!」彩香は自分のことのように喜んでいた。
「私も鷹文くんともう少しお話できるようになるといいのに・・・」彩香は、ふみくんを抱きしめながら、ぼんやりと考えていた。
しおりを挟む

処理中です...