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それから盛雄以外の全員が、愛の運転する『ベルちゃん』で帰ってきた。
「すいません、家まで送ってもらっちゃって」
「いいのよ。彩香ちゃんもゆずちゃんも荷物たくさんあるみたいだし」
「彩香の家って、めっちゃ和風だね」
「うん。おばあちゃんの家、戦後に建てたまま残ってるの」
「なんか落ち着く感じ」
「今度遊びにおいでよ」
「いいの?」
「もちろん」
「わたしも、いい?」
「もちろんゆずも!」
「ありがとう、さいちゃん」
彩香が車を降りて、玄関を開けた。
「ただいま!」
彩香の声に、彩香を一回り小さくしたサイズの少女が一人、玄関に出てきた。
「お姉ちゃん、お帰り!」
少女は彩香を見て満面の笑みを浮かべた。
「ただいま彩乃」
「あらあら、彩香ちゃんそっくりねぇ」
愛は彩乃を見てにっこりと笑顔を向けた。
「そっくり・・・」
並んだ二人を見たゆずは、ただただ呆然としている。
「うわぁ!ミニ彩香だ!」
彩香と一緒に車を降りていた明衣は、いきなり彩乃に抱きついた。
「お、お姉ちゃん・・・」
明衣にいきなり抱きつかれた彩乃は、困った顔で彩香の方を向いた。
「前に話したでしょ。この子が明衣よ」
「・・・本当に抱きつくんだね」
妙に冷静な彩乃だった。その間も明衣は嬉しそうに頬ずりをしていた。
「どれどれ?ほんとだ、瓜二つだ!まじすげぇ」
と見たままを言葉にする大和。
「・・・」
車のドアから顔を出していた鷹文は声も出せなかった。
「お母さんは?」
「今日も遅くなるって」
「そう・・・妹の彩乃です」
振り返った彩香は、みんなに妹を紹介した。
「こんにちは、姉がお世話になりました」
彩乃は丁寧にお辞儀した。
「いえいえ、こちらこそ。彩香がいなかったら、私たち今頃海で干からびてるよ」
明衣があながち嘘とも言えぬようなことを言った。
「その前に明衣の爆弾飯で吹き飛んでたかもな」
「鷹文!」
明衣にたしなめられた鷹文は、車に引っ込んだ。
「うふふ。彩乃ちゃんもかわいいわね」
周囲の会話を気にもせず、終始嬉しそうな愛。
「彩乃ちゃんは今おいくつ?」
「13歳、中2です」
「あら、結衣。彩乃ちゃん同じ年よ」
「ごめんね。うちのお姉ちゃんっていつもこんななの」
と自己紹介よりも先に姉の不埒な行為を謝る結衣だった。
「ううん。大丈夫。よろしくね。結衣ちゃん」
「うん。彩乃ちゃん。本当にお姉さんそっくりね」
「うふふ。わたし、お姉ちゃんの真似してるの」
と彩乃はいたずらっぽい笑みを浮かべた。
「送っていただいたありがとうございました。気をつけて」
「いえいえ。はぁい!じゃあみんな彩香ちゃんたちにご挨拶してね」
愛はまるで幼稚園の先生のようにみんなに優しく声をかけた。
「彩香、またね」「ばいばい、さいちゃん」
「彩香さんいろいろありがとうございました。彩乃ちゃん、今度遊びに行こうね!」
「うん!」
「彩香ちゃん!また二学期に!」
「じゃあ、またな」
「うん、みんな、楽しかったね。またね!」
みんなの挨拶が終わると、愛の運転する車が出発した。
「すいません、家まで送ってもらっちゃって」
「いいのよ。彩香ちゃんもゆずちゃんも荷物たくさんあるみたいだし」
「彩香の家って、めっちゃ和風だね」
「うん。おばあちゃんの家、戦後に建てたまま残ってるの」
「なんか落ち着く感じ」
「今度遊びにおいでよ」
「いいの?」
「もちろん」
「わたしも、いい?」
「もちろんゆずも!」
「ありがとう、さいちゃん」
彩香が車を降りて、玄関を開けた。
「ただいま!」
彩香の声に、彩香を一回り小さくしたサイズの少女が一人、玄関に出てきた。
「お姉ちゃん、お帰り!」
少女は彩香を見て満面の笑みを浮かべた。
「ただいま彩乃」
「あらあら、彩香ちゃんそっくりねぇ」
愛は彩乃を見てにっこりと笑顔を向けた。
「そっくり・・・」
並んだ二人を見たゆずは、ただただ呆然としている。
「うわぁ!ミニ彩香だ!」
彩香と一緒に車を降りていた明衣は、いきなり彩乃に抱きついた。
「お、お姉ちゃん・・・」
明衣にいきなり抱きつかれた彩乃は、困った顔で彩香の方を向いた。
「前に話したでしょ。この子が明衣よ」
「・・・本当に抱きつくんだね」
妙に冷静な彩乃だった。その間も明衣は嬉しそうに頬ずりをしていた。
「どれどれ?ほんとだ、瓜二つだ!まじすげぇ」
と見たままを言葉にする大和。
「・・・」
車のドアから顔を出していた鷹文は声も出せなかった。
「お母さんは?」
「今日も遅くなるって」
「そう・・・妹の彩乃です」
振り返った彩香は、みんなに妹を紹介した。
「こんにちは、姉がお世話になりました」
彩乃は丁寧にお辞儀した。
「いえいえ、こちらこそ。彩香がいなかったら、私たち今頃海で干からびてるよ」
明衣があながち嘘とも言えぬようなことを言った。
「その前に明衣の爆弾飯で吹き飛んでたかもな」
「鷹文!」
明衣にたしなめられた鷹文は、車に引っ込んだ。
「うふふ。彩乃ちゃんもかわいいわね」
周囲の会話を気にもせず、終始嬉しそうな愛。
「彩乃ちゃんは今おいくつ?」
「13歳、中2です」
「あら、結衣。彩乃ちゃん同じ年よ」
「ごめんね。うちのお姉ちゃんっていつもこんななの」
と自己紹介よりも先に姉の不埒な行為を謝る結衣だった。
「ううん。大丈夫。よろしくね。結衣ちゃん」
「うん。彩乃ちゃん。本当にお姉さんそっくりね」
「うふふ。わたし、お姉ちゃんの真似してるの」
と彩乃はいたずらっぽい笑みを浮かべた。
「送っていただいたありがとうございました。気をつけて」
「いえいえ。はぁい!じゃあみんな彩香ちゃんたちにご挨拶してね」
愛はまるで幼稚園の先生のようにみんなに優しく声をかけた。
「彩香、またね」「ばいばい、さいちゃん」
「彩香さんいろいろありがとうございました。彩乃ちゃん、今度遊びに行こうね!」
「うん!」
「彩香ちゃん!また二学期に!」
「じゃあ、またな」
「うん、みんな、楽しかったね。またね!」
みんなの挨拶が終わると、愛の運転する車が出発した。
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